軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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《運営インフォメーションが2件あります。確認しますか?》

《フレンド登録者からメッセージが2件あります》

ログインした時刻は午前5時50分。

如意宝珠は魔石をちゃんと生んでくれてました。

よしよし。

ところで運営インフォ?

どうせいつもの奴だろう。

文楽に料理をさせている間に確認しておこうかね?

《統計更新のお知らせ:本サービス昨日終了時点データに更新しました!》

やっぱりな。

まあ今は見ておかなくてもいいか。

後回しで。

もう1件は?

《闘技大会開催のお知らせ:闘技大会を開催致します!開催形態は変更になりますのでご注意を!》

また、やるのか。

ま、2度も参加しているのだし、スルーしといていいかね?

それよりも各所の探索をやっておいた方が性にあってると思う。

で、メッセージは何でしょう?

最初のはフィーナさんでした。

あらま、珍しい。

『レムト発の情報で冒険者ギルドから回状が幾つか出てます。詳しくは添付資料を読んでね?』

何だろう。

回状?

見ていたら回状、というか指名手配が幾つか。

逃げ出した犯罪者の捕獲だ。

ほう。

追跡イベント、という事らしい。

それにアイテム入手依頼も幾つか。

どれも謎だ。

フィーナさんのメモが添付されているが。

『先行して進んでいるなら既にクリアしているものがあるかも?』

ほう。

でも残念。

どれもまだ入手してませんでした。

フィーナさんの所のプレイヤーズギルドでは、こういった戦闘以外の依頼を追っているグループがいるそうです。

追跡には興味はあるけど、どう見てもPK職やPKK職向けの内容に見えますよね?

それにオレがいるのはS5W1マップだ。

ここまで逃げてくるような根性のある連中なら相手をするのもいいが。

望めそうもないしなあ。

で、次は?

ラムダくんです。

『闘技大会に合わせてレムトに行く予定です。一度、お会い出来ませんか?』

あらま。

レムト、か。

マップでは6マス先になるんだよな?

会いに行くのはいいんだが。

あ、そういえば復讐がもうすぐ目処がつきそうなんだっけ?

その前に会っておくのもいいだろう。

運営インフォを確認しておく。

闘技大会の開催は5日後か。

そうだな。

開催日前日に会うようにしておけばいいのかな?

うむ。

余裕を見て開催の前日に、という事にしておこう。

場所は?

冒険者ギルドの周辺でいいかね?

まあメッセージを送っておけばいいのだし、テレパスで連絡しておいてもいい。

うん?

今、テレパスで連絡してもいいんじゃね?

だが残念、ラムダくんはログインしていないようだ。

メッセージで返信しておこう。

そうだな。

空を移動すれば1日でレムトに到達出来るだろう。

だが、空に面倒な魔物がいるマップにいるのです。

今日を含めて移動に4日か。

地上を移動しながらでも到達できるだろう。

まずは北へ移動。

そこから風霊の村を経由してレムトに行こうか?

途中からは空を飛んで移動してもいい。

食事を終えたら移動の布陣を組もう。

極夜のステータス異常は?

解消しているようだ。

これは加えておかねばなるまい。

結局、ヴォルフ、残月、ヘリックス、黒曜、極夜にしました。

ゴーレム?

基本、無視して移動を優先しよう。

殺生石対策で空中戦力を厚くしました。

いえ。

黒曜を使ってあげたかった、というのも大きかったりします。

北のマップは恐竜だらけだ。

ハゲ恐竜、いるだろうな。

正式な名前は何だっけ?

忘れてるけど、まあいいや。

あの頭の骨は中々いい素材になった。

ハゲいいよハゲ。

感謝の気持ちを込めて、改めて狩ってみてもいい。

今日もゴーレムは元気だ。

でも相手は選びます。

全部、スルーで。

相手をし始めたら時間が掛かるばかりでキリがなくなる。

コール・モンスターで殺生石のいる場所を確認しながら間隙を縫って北へと進む。

マグネティック・コンパスで方位を修正しながらの移動だ。

殺生石だけが相手、と割り切っていたからか、S4W1マップに到達するのは早かった。

まあ出発点はS5W1マップでも北側だったから当然だが。

S4W1マップに突入すると北西方面に転進する。

そう。

このまま真っ直ぐに進んでも知っている場所を進む事になる。

それはそれで、面白くない。

S4W2マップに行く事にした。

その上で、北を目指そう。

何、約束の日時に間に合えばいいのだ。

途中で狩りをする余裕もあるだろう。

ハゲ恐竜は積極的に狩る事にするか。

《アイテム・ボックス》には余裕があるしな。

ところで。

ハゲ恐竜の正式な名前って何でしたっけ?

パキケファロサウルス。

復唱しましょう!

パキケファロサウルス、だ。

以前に狩った時は結構手間を掛けた気がするんだが。

今日はアッサリと狩れている。

その理由は明白だ。

グラビティ・プリズンで動きを抑え込んでしまえばもうこっちのものだ。

残月を駆って突撃するだけでいい。

武技のランス・チャージ・バーストは使わなくとも、通常の突撃2回で詰む。

いや、召喚モンスターもいるのだ。

1匹が相手では完全に物足りない。

5匹以上いてもピットフォールを駆使したら囲まれる事はない。

楽でいいな。

それはメガロサウルスでも同様だ。

プテラノドンが一番厄介ではあるが、地面に縫い付けてしまえばその後は楽になる。

呆気ない。

ここはレムトから5マスのマップで、出てくる魔物が弱いとは思わない。

実際、ハゲ恐竜5頭を相手にするとか、スフィンクスやスピンクスよりも始末が悪いのだ。

ピットフォールのタイミングを間違えると、囲まれて捕捉されてしまう可能性は高い。

気は抜けない。

それでいて自信が付いたかな?

間違いなく、強くなっているよね?

それは確かだ。

ところで。

ハゲ恐竜の正式な名前って何でしたっけ?

ま、いいか。

肉はそこそこ、殴頭恐竜の頭骨に角翼竜の頭骨もそこそこ、確保出来たかな?

目の前にあるのはS4W2マップだ。

さあ、何がいますかね?

ティラノサウルス Lv.2

魔物 討伐対象 アクティブ

戦闘位置:地上

いきなりかよ!

暴君竜、という言葉がなかったかな?

その迫力は、凄い。

大きさで言えばスフィンクスやスピンクスの方が上だろう。

だがその威圧感は劣らない。

顎、そして並んだ牙。

吼え声ときたらもうね。

サイコ・ポッドを全員に掛けてあった効果なのか、萎縮しなくて済んだようであるが。

耳が、痛い。

音量下げて!

スピードはどうか?

残月に劣らない。

無論、残月は呪文で強化してある。

それでも追い付いてくるのだからもうね。

グラビティ・プリズンは効いたが、それでも油断ならない速度で走り回ってやがる。

ピットフォールは?

嵌まった。

次の瞬間には穴の中から跳び出してました。

ソーン・フェンスは?

壁そのものを跳んで避けられました。

攻撃呪文は当たるが、HPバーの減りは少ない。

突撃による攻撃を試すだけの余裕はなさそうだ。

ヘリックスと黒曜の牽制は続いているが、まるで気にする様子はなかった。

どうする?

こいつをどうする?

いや、本当に1頭だけで良かった。

2頭いたらパニックになっていたかもしれない。

グラビティ・プリズンが効いている間は機動力で上回る事が出来ている。

逆に言えば効果が切れたら窮地に陥る可能性があるって事だ。

どうにかせねば。

ディフェンス・フォールを仕掛けた後は、どうするか?

突破点にしたのはヘリックスと黒曜だ。

「エンチャンテッド・アイス!」

2羽に氷属性を与える。

攻撃も重ねたら敏捷度低下の効果がいずれは発生するかもしれない。

どうだ?

暫く観察してみた。

ダメージそのものは微々たるものだが増えたようだ。

ディレイの呪文も重ねてどうにか敏捷値が低下したかな?

赤いマーカーに小さく状態異常を示すマーカーが重なる。

ふむ。

有効のようだ。

ヴォルフと極夜にもエンチャンテッド・アイスを掛け、戦闘を継続する。

さて。

狩りきれるか?

「ランス・チャージ・バースト!」

極夜の攻撃で体勢が崩れた所で突撃を敢行。

ダメージは?

半分も減らない。

今までに積み重なった分と合わせても4割ほど減ったか?

まだまだ健在か。

だが、毒状態にはなったようです。

そして麻痺も。

麻痺は一時的なものだろう。

腹を狙って突撃!

その手応えは十分なものだった。

それでもまだ4割以上、HPバーが残ってやがる。

何て奴だ!

さらにもう一発、突撃を喰らわせた所で麻痺から回復しやがった。

だがもう怖くはない。

ティラノサウルスに別の状態異常が起きていた。

ステータス低下だ。

後は普通に戦闘を継続すると程なくティラノサウルスは麻痺に陥った。

そして召喚モンスター達に集られて沈んでしまう。

最後の方は酷く弱ってしまっていたが、それでもメガロサウルスよりも怖い存在だ。

それだけに麻痺に陥った所を逃す訳にいかない。

済まないな。

成仏してくれ。

ところで。

極夜よ、肉はもう喰っちゃダメ。

何が剥げるか、確かめたいのです。

【素材アイテム】暴食竜の肉 原料 品質C レア度4 重量10

ティラノサウルスの肉。適度に柔らかいがほぼ脂身がない。

うむ。

微妙なんてもんじゃない!

しかし肉か。

手持ちの肉は少ないんだよな。

港町のロムドで肉類は買い込まなかった。

手持ちで幻影馬の肉がまだあったし。

食料が増えたのだ。

そう思う事にしておこう。

トリケラトプス Lv.3

魔物 討伐対象 パッシブ

戦闘位置:地上

さあ来ました。

著名な恐竜と言えば何種か、オレでも知っている存在がある。

こいつもそのうちの1つだ。

三本角の草食竜。

で、どうしよう?

狩るか?

10頭ほどの群れですけど?

スルーで。

ここはスルーで。

イヤな予感しかしない。

そしてコール・モンスターで分布を確認してみる。

ティラノサウルスはそう多くない。

だがトリケラトプスは、多い。

しかも群れてやがる。

小さい群れでも5頭はいる。

そのせいで遭遇する機会も少なくて済みそうだが。

移動を優先してS4W2マップの中央を目指す。

無論、警戒はしている。

特に空だ。

まだここのマップで空担当には遭遇してない。

きっと、より厄介な奴が出現するに違いないのだが。

ここも間違いなく恐竜マップだろう。

問題は、だ。

オレの知っている翼竜ってプテラノドン位しか知らない。

あとは始祖鳥とか?

あれよりも面倒そうな相手となると想像も出来ないのである。

ティラノサウルスと数度戦うと遂に遭遇しました。

本日の空の担当者です。

ケツァルコアトルス Lv.2

魔物 討伐対象 アクティブ

戦闘位置:空中

どこかで聞いたような。

だが考えている暇はない。

プテラノドンよりも、ややデカいか?

凶暴そうな風貌も目立つが、嘴が凄い。

頭もやや大きく、首が長いのだが、ユーモラスに見えないのだ。

威圧感が全てを台無しにしてます。

これ、どうしようか?

無論、迎撃するんですがね。

やはりグラビティ・プリズンが基本だ。

基本です。

基本、なんですがね。

効いている筈なのに空を飛び続けてますよ?

まあ低空飛行になっただけマシか。

翼を狙い撃ちにして地面に落として、仕留める。

それで終わったんですが、こいつもまたタフです。

プテラノドンとは比べものにならないだろう。

コール・モンスターで確認してみたが、こいつが一番、数が少ないようだ。

それだけに無視する方向で考えておくべきだろう。

何しろ、アイテムが剥げなかったし。

先を急ごう。

時刻は?

午前11時40分です。

明らかに怪しい場所がそこにあった。

岩がゴロゴロと転がっているだけだが。

周囲の平原に木々がそこそこ茂っているのに、そこだけが目立つ。

岩は結構大きいし視界の邪魔にもなっている。

残月で騎乗戦闘をするには不向きか?

突撃をするには足場が悪過ぎる。

そして岩が積み重なっている場所があった。

怪しい。

つか既に岩の上に人魂が浮いている。

ここは一旦、撤退しよう。

先に昼飯を摂っておこうか。

インスタント・ポータルを展開してまずは昼食だな。

残月を帰還させて文楽を召喚する。

手に入れた暴食竜の肉を早速料理して貰おう。

それにしても、だ。

布陣はどうするか?

恐らく、というか間違いなく、恐竜と戦いそうな雰囲気です。

だが分からない。

何と戦う事になりますか?

ティラノサウルスよりもおっかない存在って何だろう?

ティラノサウルス以上に大きい恐竜はスピノサウルスがいたかな?

まあスフィンクスやスピンクスみたいな大きい奴でも驚きはしないけどね。

陣容をどうするかは大いに悩んでおこう。

出来上がった料理は暴食竜の肉のステーキか?

胡椒が良く効いていて実にいい。

量もそこそこあったし、大満足だ。

うん。

この勢いで恐竜を喰ってやろうじゃないの!

では。

陣容を変更しよう。

極夜を残してヴォルフ、ヘリックス、黒曜、文楽を帰還させた。

戦鬼、ヘザー、獅子吼、雷文を召喚する。

この布陣の狙いは?

捕食融合持ちで揃えてみました。

ヘザーは支援役で後衛に。

ふむ。

前衛が多いな!

オレも後衛になってもいいんだが、それは状況によるだろう。

《希望はここに在る》

《だが同時に災厄もここに在る》

《直視する者は幸いである、希望を捨てずにいられるから》

《忌避する者も幸いである。災厄を知らずにいられるから》

《だがどちらも不幸である事を知るが良い》

積み重なった岩が崩れていく。

転がって来る岩は次々と消えてしまうようだが。

かなり大きな物が現れてくるようです。

何だ?

暴君竜ティラノ ???

イベントモンスター 討伐対象 アクティブ

戦闘位置:地上 ???

うん。

確かにティラノサウルスだ。

それが1頭だけ。

何が違うのか?

その大きさだ。

どう見ても体長は倍以上あるだろう。

スフィンクスやスピンクス、そのエルダーと比べても遜色のない重量感がある。

普通のティラノサウルスではないのが明らかだ。

怪獣?

まさに怪獣だな。

「真練気法!」「ブレス!」「メディテート!」

武技を使い、呪文を選択して実行。

だが。

まだ遠い距離にいる魔物が、脚を止めた?

何やら溜めている?

何が来る?

来たのは回避し得ない攻撃だった。

吼えた。

感覚設定で聴覚カット?

恐らく、意味がないだろうな。

それだけで、ダメージが来ている。

唯の攻撃じゃない?

音波攻撃かよ!

ただの恐竜じゃないって事なのか?

ダメージは?

無論、呪文による強化はしてある。

それでいて全員にダメージが通っている。

致命的ではない。

だが無視は出来ない。

連発されたら積み重なるダメージは計り知れないものになるだろう。

まともに、ぶつかるか?

いや、オレには出来ない。

出来るとしたら、あいつしかいないだろう。

戦鬼だ。

それでもサイズの差は埋まらないだろう。

スフィンクスやスピンクスと戦っているとはいえ、無茶だ。

オレの得物は?

珪化木の杖だ。

だが背中に背負うと腰の獅子賢者のフルーレを右手に抜く。

左手には独鈷杵。

氷の刃を展開させる。

最初から接近戦狙い?

そんな訳はないですよ?

「ピットフォール!」

まずは定番で。

無論、あのティラノサウルスが跳び出せるのだから、期待は半分って所だが。

運がよければ、隙が出来るかも?

何しろ周囲は岩だらけだ。

邪魔か?

いや、利用するべきだ。

相手は1頭。

牽制をする一方で攻撃を仕掛けられたら、いい。

やはり魔物は穴の底から出てきました。

跳んで、ではない。

普通に穴の縁に噛み付いて体を持ち上げて、後脚を引っ掛けて登ってくる。

それを、叩き落す。

獅子吼と極夜のブレスが、雷文の雷撃が、魔物に集中する。

それらに加えてヘザーの放った岩塊が魔物の頭に直撃した。

脚にフルーレを連続で突き込み、体を捌きながら独鈷杵も叩き込んでやる。

そして戦鬼が魔物の脚を殴りつけて穴の底へ叩き落す。

だが。

すぐに穴の縁に登ってくるんですよ。

なんという奴。

だがこの攻防を続けているうちはこっちが有利か?

何度目かで毒状態になった。

ディフェンス・フォールにオフェンス・フォール、ディレイを重ねている。

防御力も攻撃力も、敏捷性も低下している筈なのだ。

それでも脅威が低下している気がしない。

こっちもエンチャンテッド・アイスで強化も加えてある。

定番になりつつあるマグマ・フィールドにアシッド・シャワー。

それにインスタント・シムーン。

HPバーを削る事は出来ている。

だが芳しくはない。

どうしても穴の底に落とす為には接近戦を挑む必要がある。

ダメージを喰らうのは不可避であった。

魔物の前脚、というか腕だ。

後脚に比べたら貧弱なものだが、それでも大きい。

その鉤爪で結構なダメージがある。

オレだけじゃない。

ヘザー以外、全員がだ。

それでも地形の利は活かしておきたいのである。

まだ、魔物のHPバーは2割も減っていない。

これは長期戦の予感がする。

前衛全員にリジェネレート。

ピットフォールも途中で効果が途切れたが、再度嵌めてやったんだが。

戦鬼の負担が半端なく大きい。

時に転がっている岩を投げつけるような有様だ。

無論、回復呪文は使っているんだが。

オレも無傷では済んでいない。

つかフルーレが弾き飛ばされてしまっている。

時間は掛かったが、雪獣のメイスを取り出して殴りつけてます。

まだ、沈んでくれない。

ようやくHPバーが半分になった時、全員に掛けてある呪文の効果のいくつかが途切れ掛けていた。

長期戦にも程がある!

どうにか継ぎ足しながら戦闘を継続する。

時間は?

もう気にしてる場合ではない!

魔物が、吼えた。

これが3回目だ。

これで怯む様な事はないのだが、この吼え声にはある効果があるようだ。

ランダムで呪文の効果を打ち消している。

全く、面倒な奴!

対応している間は攻撃呪文が撃てない。

それだけHPバーを削る効率は下がってしまう。

何か突破口がないと危ういか?

だがその突破口が、来た。

オレが放った雪獣のメイスの一撃。

魔物の顎を直撃したんだが、どうもクリティカルであったらしい。

気絶した?

いや、明らかに酩酊状態になったのだ。

同時にピットフォールの効果が途切れた。

これは、好機か?

一気に囲って集中攻撃を加えに行く。

ダメージを気にせず、押し切る。

獅子吼も極夜も雷文も、魔物の各所を喰い破る勢いだ。

オレは?

頭を狙う。

もう一撃、顎をメイスでぶん殴って、横倒しになった魔物の頭に登った。

狙うのは、目だ。

横倒しになった魔物はまだ動く様子はない。

目が大きいな!

先にメイスを叩き付けてから独鈷杵を突き入れた。

動きが、止まった?

止まった、よな?

魔物が吼えようとする様子はない。

おお。

どうやら仕留めきった、のか?

《絶望の果てに希望は在る》

《同時に更なる災厄も在るだろう》

《相克の理を直視せよ》

《悩むのもまた人間の運命》

《解脱への道は遠いものと知れ》

うむ。

仕留めきった、みたいだな。

魔物の死体は消えて行く。

本当に、仕留めたのか?

まだ信じ切れていないオレもいる。

しかしアレだ。

こっちも結構、ボロボロにやられましたよ?

《S4W2のエリアポータルを開放しました!》

《ボーナスポイント8点が加算されます。合計で24ポイントになりました》

《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》

さすがにレベルアップもしますよね?

いや、しなかったらやってられん!

ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

もう1点は生命力にします。

ヘザー シルキーLv5→Lv6(↑1)

器用値 9

敏捷値 24(↑1)

知力値 24

筋力値 7

生命力 8(↑1)

精神力 26

スキル

飛翔 浮揚 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 風属性

土属性 雷属性

ヘザーの様子は?

またしてもちょっとだけ、背が伸びたか?

いや、それよりもMPバーの消耗が激しい。

既に2割とか。

これ以上は無理をさせられないだろう。

そうだな。

取り敢えずは蜂蜜を舐めさせてあげよう。

うん?

何か視線を感じる。

何だ?

獅子吼、極夜、雷文がオレの周りに控えて熱い視線を送っている。

戦鬼だけは岩を相手に持ち上げて投げたりして遊んでいるようだが。

その目は、何だ?

いや、分かる。

分かるんだが、待て。

ヘザーがオレの手にあるスプーンから蜜を舐め終えるまで、待ってくれ!

そ、そうだ。

暴食竜の肉をやろう!

うん。

今日剥いだばかりだし、まだ新鮮で美味しいと思うぞ?