作品タイトル不明
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マルグリッドさんとサキさんですね。
『宝石類のカットにアクセサリー類の作成は完了しました。今日は朝から風霊の村にいます』
マルグリッドさん!
待ってましたよ!
で、サキさんの方は?
『内容確認しました。サイズは測り直しましょう。素材の心配は無用です』
おお。
それは助かります。
おっと。
文楽は召喚しておかないとな。
今日は干し肉と小麦粉、それに残り野菜類を全て渡しておく。
料理は任せた。
残月と黒曜も召喚しておいて留守番に残しておく。
裏手の若木にグロウ・プラントを掛けておいて、そのままいつもの場所に向かう。
実に気分が軽かった。
「あら?」
「おはよう、キース。貴方、どうなってるの?」
フィーナさんにサキさん、それにマルグリッドさんに捕まって最初に聞かれた事。
それはオレの職業なのでした。
そりゃバレますよね?
根掘り葉掘り聞かれましたとも。
もう大変。
「多分、プレイヤーのクラスチェンジ第一号?」
「それ、確実じゃない?」
「プレイ時間、どうなってるんだか」
褒めてます?
いえ、間違いなく呆れてますよね?
「まあ先に用事を済ませておきましょうか。ミーティングもあるんだし」
フィーナさんが仕切ってくれて助かりました。
ナイスですぜ、姐御。
「じゃあ簡単な方から片付けましょうか。召喚モンスターが大きくなっちゃったんですって?」
「ええ、召喚しますね」
その場で戦鬼を召喚する。
さすがに出現時に女性陣が一歩退きました。
以前よりも外見は凶悪になっているんだからしょうがない。
「ねえ、動かないようにしておいてね?」
「ガウ」
戦鬼が先に答えてました。
小声のつもりかもしれないが、怖いって。
恐る恐る測定をしている間にオレも《アイテム・ボックス》から色々と取り出す。
獄卒の鼻輪がいくつか。
蟻人の蜜に蜜蝋、水晶球もいくつか。
アイオライトの原石が2つ。
そして大本命がある。
地獄の釜だ。
《アイテム・ボックス》から取り出すと同時に地面の上で揺れる。
危ない。
爪先が潰れる寸前でした。
おっと、忘れてはならない。
変性岩塩(聖)を2つ、取り出してフィーナさんに渡しておく。
余分に拾ってもいるんだが、それはオレの分にしておこう。
「あら、依頼達成ね。助かったわ」
《個人指名依頼をクリアしました!》
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。ボーナスポイントは合計21点になりました!》
「なんかボーナスポイントが加算されてますけど」
「そうね。私とミオの共同依頼になるけど、私からはボーナスポイントが1点減ってるわね」
「どういう基準なんですかね?」
「相対的なものらしいとしか分かってないわ」
「同じ依頼でも種族レベルが低いほどボーナスポイントは高くなる傾向があるって噂よね?」
マルグリッドさんも補足してくれた。
ふむ。
確かにエリアポータル開放も苦戦した所は得られるボーナスポイントは多めだったような。
合理的なのかね?
「それにしてもこの釜、また悩ましいわね」
「でも何かに利用出来るんじゃない?料理に使うとか」
「それこそ鍛冶師に使って貰うとか?溶鉱炉代わりになるかも?」
いや、さすがにそれはどうでしょう。
微妙じゃないでしょうか。
作られる武器防具が呪われそうで怖いんですけど。
「今日は精算する予定だけど、これだけは別枠にさせてくれないかしら?」
「暫定でもいいですけど」
「多分、暫定より価値は高いんじゃないかしら?勘だけど。ブラックスミスに意見を聞いておいてからにするわ」
勘、ですか。
うむ。
ここはフィーナさんに任せておこうか。
「測定、終わったわ」
サキさん、お疲れ様です。
顔が引きつってる。
よほど怖いんですね、分かります。
「サイズに余裕を持たせないとダメかしらね?構成が大幅に変わるけどいい?」
「お任せします」
「そう。ブラウンベアの皮を追加で使ってオーバーオールみたいにするわ。トラの皮は兜代わりね」
へえ。
疾風虎の皮が兜に?
どうなるんだ、それ。
「さて、こっちもあるわよ?」
マルグリッドさんが机上にアイテムを次々と並べていく。
銀製の鎖の数々。
そしてカットされ、台座に嵌め込まれた宝石達。
見ているだけで眩しいです。
「では、簡単な奴から説明する?」
「お願いします」
最初に見せられたのは琥珀だ。
試しに磨いて貰った奴になる。
【魔法アイテム】琥珀+ 品質C+ レア度3 重量0+
木の樹脂が地中で半化石化した宝石。
黄褐色で透明度が高い物のみが宝石扱いとなる。
宝石としては硬度は低く、魔法のアイテムに利用する事は稀。
[カスタム]
磨かれた事で雷魔法の呪文『パラライズ』が宿る。
使用したい相手に向ける事で発動。
使用後、琥珀は割れてしまうので注意。
「他にも琥珀があったから幾つか磨いてみたけど、レベル1の呪文が宿るみたい」
「へえ」
「琥珀の値段を考えたら微妙だと思うわ」
そうですね。
でも呪文詠唱を必要としない、というのはそれなりに価値があると思います。
そして磨かれた宝石類が次々と。
アクアマリン、ツァボライトが2個、モルガナイト。
アイオライト、ブルースピネル、サードニックス、プレーナイト。
盛りだくさんですな。
「本命はアクアマリンになるかしらね」
指し示されたアクアマリンですが変わった形状になっていた。
大振りで水滴の形状でありながら多面体カットになっている。
水の青に輝くようでいて透明にも見える、不思議な感じに変わっていた。
【素材アイテム】アクアマリン 品質B レア度4 重量0+
青色のベリル。藍玉、水宝玉とも呼ばれる。
ベリルの中では希少価値は高い。
海の水を意味する宝石でお守りとして人気がある。
[カスタム]
台座に呪符紋様『水玉』が刻まれている。
台座の紋様もアクアマリンに馴染むものなんだろうか?
「白銀の首飾りを外してくれる?組んでおくわ」
マルグリッドさんはそう言うが、興味深々の様子なのがまる分かりだ。
まあ任せた方がいいのだろう。
鎧を脱いで首飾りを外し、彼女に渡した。
どうも既に組み合わせを決めてあったかのようだ。
中心にアクアマリン。
その両脇にツァボライト。
そしてブルースピネル、アイオライトと続く。
1つの首飾りに7つの宝石が連なっている。
お見事。
改めて【鑑定】してみたらこうなった。
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り+ 品質C+ レア度3
M・AP+13 重量1 耐久値120
銀の玉鎖で作られた首飾り。銀製の鎖としてはかなり丈夫。
魔法発動用に強化されている。
[カスタム]
アクアマリンを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
ツァボライトを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
ブルースピネルを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
アイオライトを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
※回復呪文効果が増、呪文のMP消費が減
状態異常抵抗の判定が小上昇、呪文射程が微増
うわお。
これはまた中々の効果じゃないかな?
有難く身に付けておく。
「で、こっちの鎖が召喚モンスターの分ですか」
「ええ、基本的に構造は一緒でサイズ違いね」
なるほど。
試しに1つ【鑑定】してみるとこうなっている。
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り 品質C+ レア度3
M・AP+4 重量0+ 耐久値90
銀の捻り鎖で作られた首飾り。軽量で丈夫。
魔法発動用に強化されている。
うむ。
軽量化されているあたりいい感じだな。
まだ余っている宝石は5つある。
【素材アイテム】サードニックス 品質C+ レア度2 重量0+
紅色と白色の縞模様がある瑪瑙。別名、紅縞瑪瑙。
ガラス光沢を持つ美しい石で、魔除けによく使用される。
[カスタム]
台座に呪符紋様『蛇の目』が刻まれている。
【素材アイテム】モルガナイト 品質B- レア度2 重量0+
ピンク色のベリル。別名ピンクベリル。
透明度が高く粒の大きなものは魔法発動用によく使用されている。
[カスタム]
台座に呪符紋様『砂紋』が刻まれている。
【素材アイテム】ブルースピネル 品質C+ レア度3 重量0+
八面体の結晶を為す半透明鉱物。
希少価値はさほど高くないが、加工次第で魔法発動の助けになる事で知られている。
[カスタム]
台座に呪符紋様『格子』が刻まれている。
【素材アイテム】ツァボライト 品質C+ レア度3 重量0+
緑色のガーネット。赤色系のガーネットよりも希少価値がやや高い。
透明度の高いものは魔法発動用に人気があり高額になり易い。
[カスタム]
台座に呪符紋様『菱』が刻まれている。
【素材アイテム】プレーナイト 品質C+ レア度2 重量0+
マスカットグリーンの宝石。別名、葡萄石。
半透明で少しの光沢がある。真実を見抜く力があると言われている。
[カスタム]
台座に呪符紋様『格子』が刻まれている。
ブルースピネルを組み合わせたら状態異常抵抗の判定にプラスになるのが分かっている。
ツァボライトだと呪文のMP消費が減る筈だ。
他の3つはどうなるのだろう?
試してみたら分かる。
サードニックスと組んだら?
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り+ 品質C+ レア度3
M・AP+5 重量0+ 耐久値90
銀の捻り鎖で作られた首飾り。軽量で丈夫。
魔法発動用に強化されている。
[カスタム]
サードニックスを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
※精神力+1の効果
ほう。
モルガナイトと組んだらどうだろう?
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り+ 品質C+ レア度3
M・AP+6 重量0+ 耐久値90
銀の捻り鎖で作られた首飾り。軽量で丈夫。
魔法発動用に強化されている。
[カスタム]
モルガナイトを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
※混乱耐性が上昇
ほほう。
ではプレーナイトだとどうだ?
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り+ 品質C+ レア度3
M・AP+5 重量0+ 耐久値90
銀の捻り鎖で作られた首飾り。軽量で丈夫。
魔法発動用に強化されている。
[カスタム]
プレーナイトを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
※睡眠耐性が上昇
色々と効果があるんだな。
これまた悩ましい。
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り+ 品質C+ レア度3
M・AP+5 重量0+ 耐久値90
銀の捻り鎖で作られた首飾り。軽量で丈夫。
魔法発動用に強化されている。
[カスタム]
ブルースピネルを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
※状態異常抵抗の判定が微上昇
【装飾アイテム:首飾り】白銀の首飾り+ 品質C+ レア度3
M・AP+7 重量0+ 耐久値90
銀の捻り鎖で作られた首飾り。軽量で丈夫。
魔法発動用に強化されている。
[カスタム]
ツァボライトを嵌め込んだ台座を連結して強化してある。
※呪文のMP消費が微減
ブルースピネルとツァボライトについても確認しておく。
成程ね。
ツァボライト、モルガナイトだと魔法能力に対するプラス効果が高い。
この2つはナインテイル、ジーン辺りにいいな。
サードニックス、プレーナイト、ブルースピネルは?
ヘリックス、ティグリス、ヴォルフに与えておこう。
戦鬼を帰還させ、次々と装備させていった。
これで装備品は戦鬼の分だけかな?
「アイオライトの原石も2つあります。お願いできますか?」
「やっておくわ」
魔石も8個ほど渡しておく。
よし。
これでいいか。
終わりかな?と思っていたのですが、マルグリッドさんはまだ用件があるらしい。
その手には獄卒の鼻輪がある。
「これ、なんとなくだけど特性が分かってきたわ」
「鼻輪がですか?」
「これでも今は鼻輪じゃなくなっているのよ?」
「はい?」
そんな馬鹿な、と思いながら【鑑定】してみたら確かに違っていた。
良く見るとその表面には雲居のように紋様が刻まれている。
【装飾アイテム:腕輪】呵責の腕輪 品質C+ レア度3
AP+1 重量0+ 耐久値150
魔力付与品 属性なし
獄卒の腕輪。何かの金属。特性は銅や銀に似ているようだ。
装備された腕の拳には亡者を呵責する力が宿ると言われている。
なんぞこれ。
「拳で、という事は打撃関係だけを強化するみたいよ?確かめてみたけど杖には何も効果はなかったわ」
「試したんですか?」
「そりゃあ下手な代物は渡せないもの」
「でも加工費が」
「それも精算して貰うからいいんじゃない?」
うむ。
それもそうか。
有難く腕輪を受け取り、右手首に装着してみる。
これもどこかで検証すべきだな。
「じゃあこれも同じ加工はできますか?」
オレの視線の先には獄卒の鼻輪がある。
数えてみたら5つあった。
牛頭と馬頭から同時に2つ得たりもしてたし、結構溜まってたんだな。
「腕輪、それに足輪2つかしら?余っちゃうわね?」
「余るようなら売ってもいいですが」
「じゃあ2つは引き取るわ。グラップラースタイルで戦うプレイヤーになら売れそうだし」
「じゃあ精算しておきましょうか」
そしてフィーナさんから受け取った金額がこれまた中々の金額になっている。
凄いな。
買う物がそうそうないから溜まる一方だ。
いや、アイテム作成依頼で減っている筈なんだが。
それにまだ地獄の釜の分は受け取ってないし。
おお、朝飯がまだでした。
この場を辞去すると文楽の元に向かう。
本日のメニューはラビオリのようです。
なかなかやりおる。
そして朝飯中にミーティングが始まっていたようである。
文楽と一緒に朝飯の片付けをしてたら半分以上は経過していたように思う。
重要そうな事項はアデルとイリーナに聞いておいたけどね。
トピック的には?
攻略組の話題は南の洞窟内部の坑道、北のアントマンの巣に関する報告が多かったようだ。
坑道奥では鉄鉱石が、アントマンの卵のある場所の床には質の良い粘土があるのだとか。
鉄鉱石はまあ分かる。
粘土、ねえ。
生産者組からも色々と成果が出てきている。
今は服飾関連が熱い。
攻略組によって素材が次々ともたらされているから尚更だ。
羊毛用で家畜も増えたらしい。
乳牛も導入予定があるそうだし、この村の様相もかなり変わってしまったな。
無論、いい意味で、だが。
ミーティング終了後、広間では2箇所で対戦が始まっていた。
これも結構、活発だな。
試合を眺めながらアデルとイリーナと雑談に興じていたのだが、当然のように色々と聞かれました。
「クラスチェンジで何か変わりました?」
「ステータスは当然向上したから強くはなっているんだろうけどな」
「キースさんの戦い方では差が分かり難いかも!」
失礼な。
だが反論できない。
「私達も集中育成中ですから、もうすぐクラスチェンジをお見せできるかもしれません」
「楽しみ!」
そう。
イリーナの足元にはヘビのトグロがいる。
レベル7だ。
そしてアデルの傍らにタイガー、みーちゃんがいる。
こっちもレベル7だ。
彼女達の方が先にクラスチェンジを果たすのは間違いないだろう。
オレも楽しみです。
ハンネスの所に顔を出し、グロウ・プラントを掛け終え、色々と持たされたら西へ向かう。
今日は西を目指す。
お肉がオレを呼んでいる。
旅路は順調そのものだった。
出発は出遅れたが問題はない。
残月に騎乗していたらすぐに追いつく。
そして他のプレイヤーが狩場としているエリアを一気に過ぎ去って行った。
今日も天気がいい。
風も心地よかった。
移動するだけでもいい気分になれるのはいい事だ。
W3マップに突入するまでにラプターを狩って、古代石も2つ得た。
もはやラプターは物足りないレベルになっている。
今の布陣はヴォルフ、残月、ヘリックス、黒曜、それにナインテイルだ。
よく考えたらクラスチェンジしていないのはナインテイルだけである。
そりゃ強いよね?
そしてW3マップに突入。
さあ、始めようか。
最初に軽くケンタウロスを狩ってみた。
弓矢持ちをナインテイルが混乱させているうちに槍持ちを排除。
それで済んだ。
呵責の捕物棒も槍の代用品として十分である。
いや、もうね、簡単すぎます。
相変わらず黒曜石の武器を持ち歩いていたので、黒曜石の部位だけを剥いでいく。
嬉しい事は嬉しいのだが、やはりショボいよな?
そこで闘牛に期待ですよ。
まずは少な目の数をトレインしてから壁呪文で迎撃してみようか。
少なめ?
いいえ、どう見ても100頭近くいます。
振り返れば赤いマーカーで真っ赤になっている。
もうね。
壁呪文の連続発動を準備する。
迎撃の準備は?
万全だ。
「ファイア・ウォール!」
「マグマ・スクリーン!」
壁を築くと残月の馬首をめぐらし、反転。
随伴しているヴォルフも一転、攻勢に出る。
上空のヘリックスと黒曜も急降下を開始していた。
ナインテイルから光が放たれた。
まるで全体攻撃呪文だ。
一気にMPバーが3割近く減っている。
オレが次の呪文を放つまでの繋ぎになったようだ。
ダメージは当然あるのだが、それよりも混乱状態に陥った闘牛が多数出ている事に意味がある。
手近な闘牛に呵責の捕物棒で突きながら次の呪文を放つ。
「サンダー・シャワー!」
ダメージ狙いもあるが、闘牛の足を止める効果を狙った攻撃だ。
闘牛の半分ほどはHPバーが無くなってしまう。
大猟ですな。
まだ息のある闘牛も瀕死、混乱、そして麻痺と、こっちがやりたい放題の状況である。
次々と息の根を止めていく。
肉だ。
肉を寄越すんだ。
最後の方は煩悩にまみれた言葉を呪詛のように呟いていた。
倒しきった後、アイテムを剥ぎ取るのは大変でしたけどね。
だがサーロインは剥げなかった。
ミズジとかヒウチとかカイノミとかイチボとか、色々と剥げたんですけどね。
レバーにタンといった部位もいい。
昼飯はツラミにしよう。
《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》
全部から剥ぎ終えるまでの合間にレベルアップも果たす。
そりゃあ剥いでは【鑑定】して《アイテム・ボックス》に放り込んでいくのだ。
その数も半端ない。
狩りの時間よりも剥ぎ取り作業の時間の方が長くかかっている。
まあ仕方ないんですがね。
次のトレインも同規模にまで育てて同じ手順を使う。
ここまで来ると確信する。
オレ達、強くなってます。
壁呪文も強化されているのは勿論、全体攻撃呪文も強化されていると分かる。
威力も、範囲も、何よりも呪文の詠唱速度が明らかに短い。
アデルとイリーナがいないのに、狩りに支障は無かった。
前回、ここで狩りをした頃と比べると、種族レベル3つほど違う。
それに召喚モンスターの数も増えてる、
戦力の向上はハッキリと戦果で示されていた。
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『残月』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
なんか残月のレベルアップは久々な気がする。
移動では毎日使っているんだが、本格的な狩りは少なかったからな。
残月のステータス値で既に上昇しているのは生命力だった。
もう1ポイントは筋力値にしておこう。
召喚モンスター 残月 ホワイトホースLv1→Lv2(↑1)
器用値 7
敏捷値 25
知力値 7
筋力値 25(↑1)
生命力 25(↑1)
精神力 7
スキル
踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ 騎乗者回復[微] 魔法抵抗[微]
パーフェクト。
完璧な並びの数字だ。
実に美しい。
次に崩れるのが惜しいな。
さて。
剥いだ成果はどうであったのか?
サーロイン、採れました。
しかも2つである。
ニンマリとしているんだろうな、オレ。
三角バラも入手出来ているし。
これも【解体】の効果なのであろう。
いい仕事です、
剥ぎ取り作業で時間が掛かってはいるものの、霧の泉までもう少しの位置まで進んできていた。
昼飯までまだ時間の余裕があるが。
早めに昼飯にしてもいいかな?と思っていた。
そこに急襲があった。
ブッシュに潜んでいたライオンだ。
ステップライオン(メス) Lv.3
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 土属性
8匹、いる。
全部アクティブだ。
こいつ等を相手に戦闘をするのは初か?
慎重に行こう。
先制攻撃はナインテイルからだった。
相変わらず残月に便乗しているのだが、支援はキッチリと行ってくれている。
先頭のライオンに光の塊が直撃すると転げ回り始めた。
混乱状態に陥っているのだ。
ヘリックス、黒曜が空中から次々と襲い掛かる。
オレも残月を駆って、ヴォルフと並列突撃を敢行した。
「グラビティ・バレット!」
無傷の個体に呪文を放って吹き飛ばしてやる。
その一方で捕物棒を用いて突きまくる。
8匹の群れは統率を一気に無くしてしまい、混乱した。
ヴォルフはスピードで勝負している。
攻撃は当たっているのだが、ダメージはさほど与えていないように見えるが?
それでも大きくダメージを与えている場面もある。
喉元を狙い噛んではすぐに離れていく。
パワーではライオンに分があるのが分かるらしい。
混戦を演出した後は各個に撃破していくだけで済んだ。
だが手間は多かった。
そう、闘牛よりも面倒である。
さすがにタフネスで言えば闘牛が上だろうが、戦闘能力そのものはライオンの方が優秀だ。
スピードで圧倒しているし、攻撃もまともに入っているように見えて、実は受けきられていたりするし。
群れで一斉に攻撃されていたら危うい。
それは間違いないだろう。
それでも数が減っていくに従って脅威は減る。
1匹、また1匹と減っていく。
数で優位に立ってから、全滅させるまでは意外に簡単に済んだ。
で、何が剥げたか?
牙2つと爪4つです。
【素材アイテム】草原獅子の爪 原料 品質C レア度4 重量0+
ステップライオンの爪。鋭く非常に丈夫である。
【素材アイテム】草原獅子の牙 原料 品質C+ レア度4 重量0+
ステップライオンの牙。肉を噛み千切る恐ろしい代物。
どこかで見たような説明文はいいとして、だ。
疾風虎と同様にこれはいい武器が作れそうだな。
霧の泉に行って作成でもしようかね?