軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

3話 目指せチュートリアルダンジョン

掲示板に一通り目を通した。

スレ立てをしたIDがtJKU0$3kの奴は間違いなく俺と同じダンジョンマスターだろう。

最後は進展があったらまた来る、で終わっていてそこから数日経った今でも動きはない。チュートリアルを進めて情報を発信する危うさに気づいたのだろうか?

個人的には余計なことをしてくれたなという気持ちでいっぱいだ。

人類とダンジョンマスターは敵同士なんだから仲良くしてどうする。

いや、俺のダンジョンは人類の味方をするけどな?

「ちょっと。いい加減スマホばっかり見てないでご飯食べるのに集中しなさい」

「はーい」

母親に怒られてしまったのでスマホの電源を落とす。

そのままご飯を食べ終えて、お風呂に入って、部屋に引き篭もる。万が一部屋に親が来た時のために机の上に漫画を散乱させておいた。

これでドアを開けられた瞬間に慌てた姿を見せても勉強をサボって漫画を読んでいたからだと誤認させられる。

さて、チュートリアルの続きといこう。

といっても、AIに聞いた情報だと1階層の設定が終わったらチュートリアルが終わるんだけど。

もう1階層の構想は練ってある。

▶︎の再生マークを押してチュートリアルを再開させ、階層の広さを設定する。横幅2m、奥行き25m。合計500ポイントだ。

次に、モンスターを配置させる工程になった。

◻︎マーク、買い物かごマークときてウサギみたいなマークが増えた。タップすると必要ポイントが少ない順にモンスターがずらりと並んでいる。多い順にも変えることができて、ドラゴンやデーモンなんかがいる。必要ポイントが軽く1000万を超えるから選べないけどな。

そんな中、俺が選んだのは最弱のモンスター、スライムだ。

必要ポイントは最安値である100。1ヶ月ごとに追加で10ポイントの維持費が必要。倒されたらリポップするように設定が可能だったので、俺は倒された1時間後にリポップするように設定してみた。

なお、リポップにも100ポイントがかかる。

最安値のスライム1匹だけでもこれなので、ダンジョン内に複数体モンスターを配置しようとしたらダンジョンポイントはあってもあっても足りなさすぎる。

いずれ人がたくさん訪れるようになったらポイントの問題は解決するのだろうか。

ダンジョン運営難しすぎるな。

続いてドロップアイテムの設定だ。ウサギみたいなマークの隣にダイヤみたいなマークが現れた。

内容はドロップアイテム専用のショップといったところだろうか。

ここで何も設定しなければモンスターが持っている魔核のみドロップする。これにポイントはかからない。

俺はチュートリアルダンジョンにすると決めているので鍵を95%の確率でドロップするように設定した。

チュートリアルのスキップをさせないため仕様だ。

最後に内装の設定。

俺はやっぱり木の看板を購入してそれ入り口付近につけた。

【チュートリアル① モンスターを倒してみよう!】

これぞまさしくチュートリアル。

『チュートリアルが全て完了いたしました。以降階層を増やしたい場合はプラスマークからお増やしください。なお、ダンジョン運営について疑問がある場合はこの私、サポートAI:デルタタイプにご質問ください』

なるほど。

本来はここでAIに質問できるって知れるわけだな。

普通に考えてチュートリアルの後は遅すぎるだろ。俺は拠点を決める前に気づけてよかったと心底思う。

まだ寝るまでには時間があるので、俺は早速左下に増えた+マークを押して2階層目の設定をする事にした。

作りは1階層目とほぼ一緒だ。

違うのは配置されているモンスターだけ。スライムの代わりにホーンラビットというウサギに小さなツノが生えているかわいいモンスターを配置させた。

鍵も95%で落とす仕様である。

看板も当然設置していて、内容は動物型モンスターを倒してみよう、だ。

続いて3階層目。虫型モンスターを倒してみよう、ということでドレッドスパイダーというモンスターを配置した。

1mくらいの大きさで糸を吐いて攻撃してくる。ついでに見た目が普通に気持ち悪い。

そして4階層目はファンタジーではお馴染みのゴブリンを配置した。

動物型、虫型ときて人型のモンスターを倒してみようってことだ。ゴブリンは武器持ってない奴から武器ありゴブリン、魔法の使えるゴブリンと細かく選べた。今回はそれっぽくするために棍棒を持った奴にしている。

最後に5階層目。

階段と降りてすぐに広さが4m×5mの狭めの部屋をまず作った。ここにはモンスターを配置していない。

代わりに4つの鍵がないと開かない扉を設置し、木の看板は入り口ではなく、その扉の横に置いた。

【チュートリアル⑤ ボス戦の準備ができたら、今までドロップした4本の鍵を使って扉を開けてみよう!】

そう。5階層目はアイテムの使い方講座だ。

モンスターを倒さずここまで来てしまうと、この階層で行き詰まる。

モンスターを全部倒す必要があるのも、リポップに1時間かかるのも、ドロップ率を95%と中途半端な値にしたのも、人類のやる気をギリギリ無くさせない範囲内で時間稼ぎをしようとした結果だ。

姑息?なんとでも言ってくれ。

鍵を使った先にあるのは20m×30mの広い空間。

これだけで6000ポイントも使うのが痛いが、それっぽい雰囲気を作るのには仕方がない。

ちなみにさっきの空間とこの空間で大きさが全然違うのは◻︎マークを押すとどんどん◻︎が画面上に増えて階層を複雑な形にできる仕様だからだ。

広い空間に2mくらいの大きさの2足歩行する豚、オークを配置した。次の階層に進む階層には鉄格子があり、先に進むにはこいつを倒す必要がある。

武器を持ったゴブリンが200ポイントにだったのに対し、棍棒を持ったオークは400ポイントだったからたぶんそんなに強くはない。戦ったことないから知らんけど。

オークを倒したら鍵ではなく宝箱を95%の確率でドロップする設定にした。

宝箱を開けると、鉄の剣や鉄の槍、弓と矢のセットだとか、鉄と木でできた盾とか、とにかく初心者が持ってそうな装備品がランダムで出るようにしておいた。

モンスターやアイテムの維持費のことは一旦置いておいて、ここまで使ったポイントは2万6810ポイント。

残っているダンジョンポイントは9万3190ポイントだ。

現時点では簡単に攻略されてしまうので、次の階層からはちょっとだけ工夫して作成してみる。