軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

049 色々作ったり懲りずに餌付けしたり

子供達へ顔を見せるのは明日以降に薬草採取に行ったときでいいかなー? と言うことで、今日は少し早いけど宿に戻ることにしよう。色々作りたいものもあるし。

と言うわけで宿に戻ると、出迎えてくれたのはアリサさんだった。いつもならリリーさんが出迎えてくれるのに、どうしたんだろう? さっきお昼の時にサレナさんの所にいたから今日はお休みかな?

アリサさんに聞いてみたところ、今日は休みではなく出勤日らしい。でも昼に外に食事に出て、帰ってきたら使いものにならなくなっていたとか何とか。ごめんなさい、私の所為です。

アリサさんも何か察してくれたのか、或いは自分も、と思ったのか……じっとりとした目付きで私を見つめていたけど、気付かない振りをして部屋に逃げ込むことにした。

部屋に着いて一息。お風呂はいつも早めにか遅くに入ってるけど、どっちにしてもまだまだ早い。晩御飯もまだまだ。でも時間通りに食堂に行くのは色々と気が引ける。今日からは時間ずらそうかな? うん、そうしよう。

でもそうすると大分時間が空く。ならば色々作ることに時間を使おう。

お米も手に入ったし、まずは日本酒とみりん。どちらも料理で必要だからね。ちなみに日本酒はエビチリでも使った。海老を漬けておくとぷりぷりに仕上がるのだ。麹は以前米を手に入れた時にふらふらになりながら作ったのが残ってるのでよゆーよゆー。ただ、匂いが結構出るから部屋に染み付かないように気をつける。

しかし、お酒……飲みたい。超飲みたい。

前世の私はお酒大好きだったので! 大好きだったので! 大事なことなので二回言いました。

この世界での成人は15歳。そこから飲酒は認められてるけど、今の私はまだ11歳だから流石に飲むのは色々拙い。だから我慢我慢。

いや、別に未成年だからって飲んでもそんな咎められる事はないんだけどね。とは言え流石に子供がガパガパ飲んでれば顔を顰められるけど。

とは言え、料理に使うのでワインは買ってるし、日本酒も造ってるし、将来的に飲むために実はビールも造ってたりする。ホップは薬屋で胃薬として売ってた。ウィスキーとかブランデーは後々造る予定。時間足りないよ。

うー、飲みたい……でも我慢。今は料理の下拵え中だから、それやって誤魔化すしかないわけで。うぎぎぎ!

気を取り直して、次は何にしよう? うどん? あ、蕎麦粉も手に入ったし蕎麦も作ろう。と言うわけで次は麺類。こねるこねる。

麺類といえばパスタも食べたい。ロングパスタを作った後にショートパスタも数種類作る。ソース系は結構匂いが強いので宿では作らない。

匂いが強いものといえば、そろそろカレーを試作したいところ。香辛料は大分揃ってきたから、いけると思うんだけどなかなか踏ん切りがつかない。

いや、この世界、色々バランスおかしいよね?

醤油と味噌があるのにレシピがあまりないとか、技術が色々と偏ってておかしい。いや、多分全部転生者の所為なんだとは思うんだけど、それにしても料理人の転生者とか今まで居なかったの?

で、そういう推測や実際ここの宿のコック関係で色々あったことを考えると、カレーはおいそれと誰かに食べさせていいものじゃないと思うわけで。

コンソメスープも洋食レシピでは大活躍だけど、ここの宿で出た記憶はない。貴族料理にはあるのかもしれないけど、流石に食べる機会はないので確かめようもない。

割と何も考えずにリリーさんやサレナさんに色々食べさせたり、冒険者の孤児達に色々教えたりしてるけど、冷静に考えると色々拙いと最近になって気付いたのだ。いや、もう本当にこう言ううっかりが多い。もうちょっと気をつけるようにしないとね。

前世の記憶のお陰で同年代よりも精神的に大人のつもりではいるけど、やっぱり前世の記憶と今の身体との意識の乖離と言うのはあるみたいで、こういう時にそれを実感する。

なんて難しく考えつつも手は止めない。余り匂いの強くないものを重点に調味料とか食材を加工しているうちに晩御飯の時間を少し過ぎた位の時間になっていた。

んー、そろそろご飯食べに行っても大丈夫かな? 流石にピークは過ぎてる筈だから人は少ないはず……

なんて考えてたらドアをノックする音が。誰だろう?

出てみるとアリサさんだった。手にはトレイを持っていて、そこには一食分の食事。私が食堂に降りてこないからもって来てくれたそうだ。

折角なので部屋に通すことにした。一人で食べてもつまらないからね。

「いやー、降りてこないから寝てるのかとも思ったんですけどー」

「あ、なんというか、騒ぎになりそうだなあ、と」

「そうですね、その通りだと思いますよー

実際、レンさんを待っているっぽい人結構いましたから。

だから出てこなくて正解ですねー」

ちなみに、今もまだ食堂で待ち伏せしてるらしい。もうこの宿の食堂で静かに食べることは出来ないかもしれない。

「私とリリーが居る時ならがっちりガードしますので、大丈夫ですよー」

ありがたい話である。お礼にゼリーを渡しておいた。部屋に帰ってから食べる! とめちゃくちゃ喜んでた。うん、可愛い。

あ、さっき気をつけようって決めたばっかりなのに、私……

その後、気を取り直してお風呂に入って就寝。ちなみにベッドは自作の物を使ってる。寝る前に備え付けのものと取り替えるのだ。

いや、備え付けのはベッドって言うか、寝台なんだよ。台。硬いの。

この宿に泊まった最初の日は疲れの所為かぐっすり眠れたんだけど、二日目はもう背中が痛くて寝付けなくて、夜中に取り替えて寝たんだよね。贅沢に慣れるとダメだね……

尚、使ってるベッドは自宅の寝室にある奴じゃなく、客室用に用意したやつ。寝室のやつはキングサイズでこの部屋には収まらないんだよね。客室用のは普通にシングルサイズ。なんであんな大きいの作っちゃったかなあ……いや、寝心地は凄くいいんだけど。

明日は久しぶりに薬草採取しにいこうかな? なんて考えているうちに眠りに落ちた。