軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

軍事行進4

今日も朝早くから魔物の殲滅開始である。

かなり東に進んだからなのか、ビックボアの群れに当たり、なんとか殲滅して大量の毛皮と肉を手に入れると、血の匂いに誘われたのか、物凄い数のグレイウルフに囲まれた。

弓矢で射殺すのだが距離が縮まると、どうしても槍や剣で戦う事になる。

ウェインがグレイウルフの群れの中心に突撃していった。

グレイウルフの首がウェインを中心に四方八方に飛んでいく。

「東方面軍や、この辺の領兵、仕事しろよっ!」

ぶつくさ文句を言いながら鉈剣を振るうパトリックに、

「東方面軍は、ワイバーンの撃退が主な役目ですから、他は手が回らないのでは?」

と、ミルコが槍で突き刺しながら言う。

「じゃあ領兵なにしてんだよっ!」

「治安維持でしょう。この辺は男爵家が多いので、兵自体も少ないでしょうし」

と言ったのは実家が東にあるワイリー。

「西の冒険者供、東に来ればいいのにっ!」

ヴァンペルトがダルそうに叫ぶ。

「誰か西の冒険者に教えてやれよ」

そう言いなから、グレイウルフの首を鉈剣で斬り飛ばすパトリック。

「我らが殲滅した後では?」

ミルコが冷静に言った。

なんとかグレイウルフを殲滅し、毛皮を剥ぎ取り馬車に詰める。

残りの馬車もそろそろ限界かという時、コルトン小隊と共に馬車隊が戻ってきた。

「中将! ただ今戻りました!」

「ご苦労! コルトン戻ってすぐになんだが、魔物殲滅かまた馬車の護衛か、好きな方選べ!」

「ええ? もう残りもいっぱいですか?」

「ああ、そろそろ限界だ」

「なら、また王都に戻って、馬車隊増員して貰って戻ってきます!」

「よし! その方向で動いてくれ!」

「了解でっす!」

そう言い、またコルトン小隊は馬車隊を護衛して、王都に戻っていく。

兵達が馬車に荷物を積み込んでいるとき、ふと空を見たパトリックの視線の先にいくつかの点が浮かんでいるのが見えた。

パトリックは、横で指揮をとっていたウェインに、

「なあ、ウェインよ」

と声をかける。

「なんだよ中将様よ」

「あれ、何に見える?」

空に浮かぶ点を指差して聞く。

ウェインは指差された方角を見る。

点が少し大きくなり、上下に揺れながらこちらに向かってくる。

それはコウモリのようにも見える。

「なあ、中将様よ、物凄く嫌な予感がするんだが…」

「偶然だな。俺もだ…」

「ワイバーンに見えるなぁ」

ウェインが心底嫌そうな顔で言った。

「総員! 魔物の積み込み中止っ! ワイバーンだっ! 至急弓矢の用意っ! 馬車隊! バリスタ積んでたかっ?」

パトリックが大声で聞くと、

「中将っ! 一基だけ有ります!」

「よしっ! 至急発射準備だっ! 急げ!」

「り、了解ですっ!」

肉眼では、コウモリのような物体が数匹、確実にこちらに向かって来ているのが他の兵にも確認できていた。

「なあウェイン。俺たち運がないよなぁ…」

「俺たちってより、お前が運が無いんじゃないかなぁ? 軍に入ってから、大物ばかり当たってるだろ? 魔物でも人間でも。俺、お前と離れてるときは、普通のゴブリンやオークだけだったぞ」

「うん、俺も薄々そうかなぁとは思ってた…」