軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

動乱の終了

翌日、レイブン家の者達を王都へ連行する為、レイブン領を出発する。

が、レイブン家が応援要請していた、レイブン派の貴族の軍と鉢合わせ。

「運が悪かったな」

とは、パトリックの言葉。

これは8軍達に向けてなのか、それとも相手になのか。

一応、降伏勧告はしたが、聞く耳持たず。

8軍と毒蛇部隊は、弓矢の雨を掻い潜り、敵中央部に突撃、レイブン領軍との戦闘で疲れているはずなのに、特に苦戦しているようには見えない。

一時間後には戦闘が終了していた。

「楽勝だったなぁ」

「レイブン領軍よりも弱かったなぁ」

「いつもこんな感じなら、疲れないのにな!」

8軍の兵の感想である。

壊滅的被害を受けた、応援に来たヒッポー子爵軍。

帰り道が少し遠回りになり、ヒッポー領のヒッポー家には、血の雨が降ったとか、降らなかったとか。

ただ、捕縛された貴族の数が増えた。

ようやく王都にたどり着き、王城に赴く。

「陛下、お待たせ致しました。レイブン家と、レイブン家に協力しようとしていたヒッポー家を、捕縛してまいりました」

「ご苦労! 後はこちらでするから、とりあえず休んでおいてくれ」

「はっ! ソーナリス殿下に顔だけ見せて、今日は引き揚げます。さすがに疲れました」

「すまんな。よろしく頼むわ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「殿下、戻りました」

「パトリック様!」

「今日は流石に疲れておりまして、顔だけ出しにきました。明日にでも改めて参ります」

「そ、そうですか。分かりました! では、また明日に」

少し残念そうに、しかし笑顔でソーナリスが答えた。

「はい、では!」

パトリックが去った後、

「疲れてる顔も良い…ああっ! あの疲れた顔を膝枕して頭ナデナデしたい! それで、寝ぼけてグリグリされて、その後あーして、こーして…グフフ」

「殿下! 心の声がダダ漏れです! 少しは控えて貰いませんと」

「あ、聞いてたの?!アメリア、盗み聞きは良くないわよ?」

アメリアとはお付きの侍女の名である。

女性としては背の高いほうだろう。青く長い髪の毛がすらっと腰まで伸びており、かなりの美人である。

「聞いてたのとはご冗談を。人が盗み聞きしたみたいに言わないで下さい。アレだけ大音量で言えば聞こえますから!」

と、青い瞳で、ソーナリスを見つめる。

「でも、良くなかった? あの気怠げな表情! 思わず押し倒したくなるわよね!」

「王女殿下の言葉とは思えません」

「いいのよ! もうすぐ伯爵夫人になるから!」

「伯爵夫人でもダメでしょ…」