軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

回想

パトリックは敵と話しながら昔を思い出していた。

今世の、リグスビーだった頃、母の死の直後から、パトリックへの迫害が残虐さを増した。

それ以前は嫌味を言われたり、影で殴られるくらいだったのだが、わざわざ別館まで、パトリックを探し出しに来ては本館に連れて行き、暴力を振るわれ引きずって食堂に連れて行かれるのだが、豪勢な食事が並ぶテーブルに自分の食事はもちろん無く、椅子すら無い。

有るのは床に直接置かれたコップの水のみ。

親兄弟が食事しているのを見せられる。

水を飲んで我慢しようと手を伸ばすと、使用人が水の入ったコップを蹴る。

零れる水。

飲む事すら出来ない。

なのでパトリックは、極力見つからないように過ごす事を覚えた。

それが2年間。

別館で働いて居た使用人が、目を盗んでパトリックに食べ物を与え、傷の手当てをしていなければ、確実に死んでいただろう。

前世では、物心ついたときには、父親の姿は無く母親のみ。

いや、父親が居たのかどうかすら怪しい。

母親はギャンブルに狂い、借金まみれ。

パチンコ屋で知り合った女に、当時小学生のパトリック、当時の名前は仁だったが、一泊2日で十万円で貸し出す。何をしても良いと言って。

仁少年はその時から汚されだす。

童貞も初めて会ったおばさんに奪われる。

親からあの商品を盗んでこいと、度々言われる。

店員などに見つかると、店員の前で殴り倒して、警察に突き出されるのを、なんとか免れ、家に帰ってから、盗るのを失敗したことを、責められる。

そんな幼少期を過ごした子供が、まともに育つ訳がない。

高校にも通わせて貰えなかった少年は、バイト三昧の生活をしていたが、バイト代は母親に巻きあげられる。そのため、食べる為に窃盗を繰り返すようになる。

そんな生活をしている時に、暴力団の目にとまり構成員になる。

街のチンピラを殴る蹴るして、支配下に置いたり、風俗店からのショバ代を巻き上げたり、鉄砲弾として、対立組織の幹部を射殺したり。

そうこうしているうちに数年たち、仁は組織の幹部になる。

組長から武器の密輸をしろと言われ、単身ロ○アに。

そこで現地のマフィアの娘と、恋仲になるが、その娘を狙って居た地元マフィアに撃たれ死亡。

「ロクな人生じゃなかったなぁ」

敵を捕縛した後に呟いたパトリック。