軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

大幹部幼女メアリー~メアリー視点

「また、キッチン荷車の買取り依頼なの~」

最近増えてきたな。

話を聞いたらサミー商会だ。

会合に向かう。

串焼きギルドってそう言えばないな。

「おうよ。最近、サミー商会にやられた連中が来るのよ。許せないな!」

と他の串焼きグループも憤慨している。

「メアリー嬢よ。何とか出来ないか?」

「まず調査をするの~」

としか言えないなと思ったら、数日後に預かり証とか集めて持って来やがった。

「「「頼むよ。メアリー嬢」」」」

「全財産を取られた奴もいるのよ」

と言われてもメアリーちゃんは幼女だ。

しかし、サミー、養親をはめた奴だ。

借金の保証人にさせて逃げた奴。

もしかして、手強いのか?

あらためて思った。聞いた話ではサミーは中年だ。この年齢まで生きてきたのだ。

何かあるはずだ。違和感がある。

「メアリー様、ダン男爵家でお茶会です」

「行くの~」

マリーさんと馬車で向かう。

しかし、ダン男爵家でとんでもない話を聞いた。

☆☆☆ダン男爵家

「メアリーちゃん。本物のお茶ですわ」

「美味しいの~」

夫人と娘さんは綺麗なドレスを着ている。財政状態は平常に戻ったか。

「メアリーちゃん。ドレスを作ったの。着てくれたら嬉しいわ」

「わーい、お義母様、ありがとうなの~」

夫人は縫い物が得意だ。

ヒラヒラのドレスではなく紺のドレスだ。腰帯がリボンのようになっている。

「嬉しいの~」

これは助かる。

一方、男爵は・・・花壇に水をあげている。あれから財産管理人付にしてからすっかり大人しくなったそうだ。夫人が困った顔をして言った。

「それとね。メアリーちゃんに報告があるの。サミーさんが来たわ」

「ハニャ?!」

思わずカップを落としそうになった。

何でも東方貿易の利益は私の物だ。返してもらおうと来たのだ。

「それでね。オスカー商会に行って下さいと言ったの。この話、メアリーちゃんに言うまでもないと思ったけど」

「知らせてくれてありがとうなの~」

何てずうずうしい。オスカー商会に借金をして東方貿易に投資したのだから、さすがに行くわけないな。

と思ったが、念のためにサミー商会の保証金預かり証や買取りの契約書を集めるか。

トーマスさんに相談する。

「それで、メアリー、これはビジネスかネ?」

「違うと思うの~」

「ほっとくネ。既にトーマス商会に宛てに保証書届いているネ」

何でもメアリーちゃんなら何とかしてくれると思ったらしい。

「ビジネスには細心の注意が必要ネ、不用意な言葉は皆を不幸にするネ」

「はいなの~」

説教をされた。あの「まず調査をするの~」発言がメアリーちゃんが何とかしてくれると思ったらしい。ダン男爵家を建て直した幼女と評判?

そうだ。出世するとこういった問題が出てくるな。他の転生ヒーローはどう処理するのだろう。

串焼き研修しながら対処を先延ばしにしたら、オスカー商会から呼び出しを受けた。

まさかと思ったらサミーはオスカー商会に東方利益を回収するように依頼したようだ。

「メアリー、どうするネ?私、いけないヨ」

「大丈夫なの~」

他の組織の長が行くと序列が下がるか。渉外のメアリーが行くのが丁度良い。

☆☆☆オスカー商会

王都最大の裏組織に向かう。

建物が立派だ。木造の四階建のビルみたいだ。

応接室に迎えられる。

ここにサミーがいた。観察すると服は立派だが、靴がボロい。バランスが悪いな。

「メアリー嬢、お久しぶりです」

「どうもなの~」

「これが息子のルスカです。こちらがサミー殿です」

「うむ。東方貿易の利益を返してもらおう」

さすがにハニャとは言わない。前情報化があるからだ。

何でも、資金を集めに奔走していた。しかし、メアリーが勝手に処分したから賠償として利益に利子をつけて返せと主張する。

サミーに感じた違和感はこれか。こいつが生き残ったのは図々しいからか・・・・

これは正論を言うしかないな。

「馬鹿なの~、金を借りたのはオスカー商会なの~、まずサミーがオスカーしゃんにお金を返すの~!そしたら、オスカーしゃんがダン男爵にお金を不当利得してお金を返すの~、え~と、大金貨3万枚規模になるの~!現金で今すぐに、オスカーしゃんに返すの~、話はそれからなの~」

大金貨三万枚、これは五億円規模か?

既にダン男爵家名義で借金の返済は終わっているのだ。

すると、サミーはオスカーを横目で見て。

「・・つまり、金を出せばいいのだな!オスカー殿、お金を貸して下さい」

とんでもないことを言いやがった。

だから私は更にたたみかけた。

「サミーしゃんは計画破産しているの!形だけ倒産して名を変えてそのまま商会を経営しているの~」

これはサミー商会を倒産させて、別の人を商会長に添えてやっているのだろうと予測した。

つまり、はったりだ。

保証書の束をヒラヒラ見せて。

「こっちの借金もあるの~!」

と鼻に突きつけた。

「しょ、証拠はあるのか?」

「商会員を支店をあちこち移動させているの~、使用人名簿を見れば分かるの~」

これも、はったりだ。

「クククッ、お嬢様、さすがだ。おい、サミーは客じゃねえ。奥へつれていけ」

「「「はい」」」

サミーはドナドナされた。

これからサミーの商会は解体されるのだろう。

「そうですね。私がその保証書の回収をしても良いですが?」

「お願いするの~」

「では、対価を、お嬢様、息子のルスカとデートをして下さい」

「父上!」

「砂場デートなら良いの~」

「えっ、僕10歳だよ!」

あたしゃ、小六まで砂場遊びした。セーラー服を着た中学でも遊ぶ自信まである。

砂場は作った。東方貿易の利益で子供が遊べる公園を串焼きストリートの近くに作ったのだ。

「ククククッ、全くお嬢様は良いですな。末永くお付き合いをしたいものです」

「メアリーは用がなければ関わりたくないの~」

「フフフフ、それで良い。バランス感覚も立派だ」

それから、オスカーさんが回収をしてくれた。

名ばかり別商会の資産を売却し、それから保証金を回収し皆に配った。

メアリーちゃんは何もしていないが・・・

「メアリー様だ!」

「まさに義賊だな!」

「私の親戚が助かったのよ」

道行く人がささやき合い。まるで大幹部のようになってしまったようだ。