軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

Sense81

うーん。これか? こっちか? いや、ここで、よし――

アトリエールの工房部分では、今、内装や作業台の配置を吟味している。使いやすく、そして、見栄えがよく。

壁際には、新たに設置された本棚とイベントで得た本が。

その隣には、朱塗りの木枠とガラスケースが掛けられ、アクセサリーの見本市のように飾られている。実用性が皆無であり、その中でも見栄えの良い物をチョイスして、こうして見える位置に飾る。必要なとき、これを眺めて、アクセサリーのデザインの資料にしようと思う。

ただ、実際には、このほかにもアクセサリーはまだあり、私用のアイテムボックスに格納されている。

そして、作業台の横には、メイキングボックスと材料用のアイテムボックスも併置されており、動かずして物の出し入れが出来る。

部屋には、他にも、携帯用の炉や調合用の機材、そして調理道具が並べられており、内容としては混沌としている。

「よし、設置完了。かな?」

「ユンさん。あとで、また増設するんですからあまり深く考える必要はないと思いますよ」

「まぁ、こだわりかな?」

キョウコさんに事実をそのまま言われたが、何事も気分だ、と苦笑する。

店の設備も、お金もナイナイ尽くしだ。だが、今は、ゆっくりする時間がある。

イベントが終わったのは一週間前。学校生活が始まり、こうして昼間からゲームに興じるのは、週の土日だけだ。それまで、すべてが適当に配置されていたのだ。休み一日を潰して、レイアウトに凝ったって良いと思う。

「まぁ、一休みするか」

そうして、店の作業場から表のカウンターへと出てきた俺の胸に飛び込んでくる影があった。

「うわっ!? ザクロ」

「ふふふっ、リゥイもユンさんに構って欲しそうですね」

キョウコさんに言われて、二匹が俺に構って、構ってと寄ってくる。俺も二匹と触れ合う時間が好きだし、何より、日の当たる場所で休んでいると、ぽかぽかで日々の疲れを癒してくれる気がする。

「それじゃあ、どこか静かな場所にでも移動して休む? ついでに狩りもしながら」

「それでは行ってらっしゃいませ」

キョウコさんに見送られ、町へと繰り出す。

時折、俺へと挨拶する人には、適当な愛想笑いを返し、ポータル経由で第二の町の森へと向かった。

「さて、この場所でいいかな?」

適当なセーフティーエリア。この静かな場所で俺は、リゥイたちに膝枕をし、インベントリから本を取り出す。

自然など少ない現実から離れて、緑と水の多い仮想現実を俺は楽しむ。

片手で本を掲げ、もう片方の手で黒と白の毛並みを撫でる。頭の端では、動物用のブラシとか無いものか? と本に目を通しながら思ったりもした。

「良い天気だな」

その言葉とともに、チャットが繋がる。

「どうした? タク」

『ああ、明日にでも狩りに行かないか? 西の坑道ダンジョンなんだが……』

「あっ、その場所か。俺も一つやりたいクエストがあるから序になら……」

『ユンがすぐに同意するの、珍しいな』

そう言って、俺たちは、互いに時間の調整などを話し合った。

「まぁ、準備でもしますか。リゥイ、ザクロ、休憩終了。これから狩りをするよ!」

俺の声にすっと立ち上がる二匹。二匹を戦闘に連れ回すには、少し心もとないが、俺の補佐でもレベルは上がる。

「さぁ、軽く、緩く狩りでもしようか」

二匹の返事を聞きながら、セーフティーエリアから出て、敵を探す。まったり、自分たちのペースでこの世界で過ごしていく。

―ステータス―

NAME:ユン

武器:黒乙女の長弓 副武器:マギさんの包丁

頭部:

外着:CS№6オーカー・クリエイター

内着:CS№6オーカー・クリエイター

腕部:

胴体:CS№6オーカー・クリエイター

腰部:CS№6オーカー・クリエイター

アクセサリー装備限界容量 2/10

・無骨な鉄のリング(1)

・身代わり宝玉の指輪(1)

所持SP22

【弓Lv28】【鷹の目Lv38】【速度上昇Lv22】【発見Lv24】【魔法才能Lv42】【魔力Lv43】【付加術Lv16】【調薬Lv20】【調教Lv2】【言語学Lv11】

控え

【錬金Lv29】【合成Lv26】【地属性才能Lv13】【細工Lv29】【料理Lv20】【泳ぎLv13】【生産の心得Lv30】

イベント入手アクセサリー

・死兵の腕輪×1

・各種状態異常誘発アクセサリー(毒、麻痺、眠り、呪い、魅了、混乱、気絶、怒り)八個セット×1

・ボイスチェンジャーや名前偽装を含むネタ・アクセサリー×12

・呪われたアクセサリー×10