軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

K号宝箱開封実験その3

私は『パッケージング』の『梱包』スキルのほうを使う。正確には、一段階上のスキルである『包装』だね。パッケージングは複合スキルに分類されていて、内部に『梱包(包装)』と『開封』のスキルを含んでいるが、もっぱら使っているのは後者の『開封』の方だ。

実際として、日常生活ではものを梱包するよりも、開封することのほうが多い。ジャムとはちみつをはじめとした、日常で使う食材や調味料なんかは、基本的に開けたら使うだけだ。カバンにしまったり等は日常でもよくやるが、見た目でスキルを使っているのがバレてしまう。カモフラージュでカバンの中に一度いれてから、パッケージングで梱包・包装することはあるけど…。

一度にたくさん使ったのは、お手伝いで蜂蜜の瓶詰めを手伝った時ぐらいか。ようするに何が言いたいかと言うと、スキルの説明にも度々でてくるけど、おそらく『熟練度』とやらが、開封に比べて包装の方が低いのは検証するまでもなく明らかだ。実際として、開封よりも包装のほうがMPの消費が激しい。開封にあるラーニングも機能してないはずだ。たぶん。

試しに今出した銀箱を、画面の向こうの同箱に格納してみようとするが…銀箱は対象にとれたけど、画面向こうの銅箱を対象にとれない。失敗だ。

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<<実験3 マジックバッグ内にある宝箱へのスキル行使>>

そして今日の実験の本命がこちらだ、ようするに『銀箱』の存在が露呈するから危険なのであって、マジックバッグの中に隠したまま、開封作業が完了すればどんなにレア度が高いアイテムが出たとしても、衆目にさらされることが無い。…マジックバッグ自体が高価なアイテムであるということに目をつぶれば。

つまりことは簡単だ、マジックバッグに宝箱をつめて『宝箱が私の方にやってくれば、私がいちいち西武支部に出向かなくていい。』という事だ。ようするに、私に頻繁に合う霧島さんや佐藤さんが、キャリアーの役目をして、私がその場で開封。あとはそのままマジックバッグを西部支部に持ち帰ればいい。

すでに一部の人には、私が霧島さんの弟子であるということは知れ渡っているし、霧島さんは西部支部傘下の探索者であり、頻繁に私が霧島さんに会うことも、霧島さんが西部支部の施設に出入りすることも、それほど違和感が無い。 ナイア(上位存在) や S級探索者(化け物) みたいな人物でない限り、A級相当の霧島さんを倒すことはできない。むしろそのような事態になったら、そもそも普通は誰も守ることはできない。

さて、というわけで、今回は実験用に銅箱が詰められたマジックバッグがここにある。…これを運んできたのが西園寺さんという訳だね。風見さんに連行されて行ったけど。…ごほん。正直に言うと、たぶん実験をするまでもなく成功する気がしてる。確かに袋の中で開けることはやったことは無いけれども、脳内でシミュレートしても特に不都合は無いように思える。

——そしてこちらはあっけなく成功した。マジックバッグ内で宝箱の開封が成功した感覚がある。どんなアイテムが出たのかまではわからないけど。まぁ銅箱だから、とりだしても大丈夫じゃないかな?そのために、銅箱をわざわざマジックバッグに詰めてきたんだろうし。

というわけで、その場でマジックバッグからアイテムを取り出していくが、今回は特に変わったアイテムはなくて、普通のポーションなどの消耗品だったみたいだ。詳しいアイテム名は私には分からないけど…。詳細は西部支部に戻って、個々の鑑定してからになる。マジックバッグは、夜に風見さんが取りに来るらしい。

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短時間だったけど、西部支部のお仕事をしたので、皆と別行動になってしまった。いや、そもそも、皆の方が私の方にやってきたんだけどね。…でもなんで私が雨岩温泉に入ることを、皆知っていたんだろう?本当は会わない方が良かったのかもしれないけど、気がついたときにはもう皆こっちに来ちゃってたんだよね。連絡が来たときにはもう遅かったし。

…でもやっぱり変だな?学校が皆に言う訳ないし。

まぁでも来てしまったものは仕方がない、今頃たぶん先輩たちと一緒に仲良くしてるころだろう。まぁせっかく皆が来てくれたんだし、今日は皆と過ごすぞ!