軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なんか落書きして帰りたいんですけど

悲報、今回も拉致だった。ただし、ちゃんと帰してはもらえそうだ。拉致の犯人はクーちゃんのお母さん?の、■■■■■…人間では発音不能なので。こうにしかならない。まぁいろいろと気になることも言っているが、その辺も一応確認させてもらおうか。

「結果的にだがあの慮外者の力によって…とはどういう意味でしょうか?」

『やつは、もともと外から来た存在であり、この世界の外、異なる領域が本来のテリトリーだ。そして、霊体に対して干渉する力を持つ。例の催眠の力がそれだ。』

「…なるほど。」

心当たりしかない。催眠で眠らされて、アストラル体になってぶよぶよと戦っているが、たぶんそれがあれなのだろう。つまり、私達がいたあの空間は、世界の外にある異なる領域なのだろう。…ってことは、あのぶよぶよが本体だな?やっぱり倒しきれなかったのが悔やまれるな。…うん。元の世界にもどったら、真っ先にとるべきは催眠耐性だ。むしろ瓶詰めの肉がまだ生きている可能性がある以上、真っ先に取得するべきだった。

『そして、貴女が、あの慮外者から我の鱗を引き剥がす際に、ほんの少し細工をしてやった。幾ばくかの力を、逆に鱗に吸収してやったのだ。』

「あ、もしかしてクーちゃんが言っていた変質って。」

『アレの力を取り込んだせいであるな。ほんの少しだけ力も強化されている。』

つまり、全部意図した通りだと。…まてよ?それが事実ならば、これ、『持ってこれるか試した。』って言ってるけど、その段階あたりから私に干渉予定だったな?それに、もしかしなくてもあの戦いを観察してたことを意味する。言い方からすると、細工したタイミングは私のスキル発動に合わせている。…いや!ヒュドラが催眠を使った事も知っている!その前から気づいてたな!

「鱗を媒体にして干渉できるのであれば、もっと前から鱗が悪用されないようにしていただきたかったですね。催眠を使う前とか。」

『面白いことを言う。まぁ、可能ではあったな。』

確信犯だ。これ、わざと私達を戦わせたな?というか、この返答こそが、そのまま答えであり、誘導だ。『可能ではあった。』ということは、あえてしなかったということだ。そして、それをわかるように言ってる。つまり、私のことを試している。やり方がなにからなにまで、上位存在のそれだ。

…あー。もしかして、ナイアが干渉できなかったのも、このあたりかも?■■■■■とナイアが相互不干渉、あるいはグル。最低限がそのライン。あるいは、もっと上位からのなんらかの決まり事によって、干渉ができないあたりが妥当かな?ヒュドラに干渉できなかったのは、『■■■■■の鱗』を取り込んだことで、その取り決めに抵触するからだとすれば、説明がつく。

つまりは、なにからなにまで、全部手のひらの上という事になる。これじゃ本当にただの玩具じゃないか。

『さて…言わずとも、いろいろと伝わったようだ。賢い者との対話は、話が早くて助かる。が、久々に存分に話ができる時間だと言うのに、つまらなくはあるな。』

「左様ですか。」

『本当につれない娘だ。だが、理解して欲しいのだよ。■■=■■■との息子達も眠っているし、さらに■■■■との娘達に至っては気まぐれで話を聞いてくれぬ。定期的にに遊びに来てくれるのは、ク…ごほん。ティアラだけなのだよ。』

「確かに、クーちゃんとの仲は良さそうですね。」

『そして、ダガンとイドラは真面目な話しかせんかと思ったら、たまに盛大に惚気た上に目の前でいちゃつくし…。アイツら、もう熟年夫婦と言っていいのに、未だに時折新婚みたいな空気をしておるのだ。』

「…あー。」

なるほど、一人?で封印されてるところに、たまにバカップルが来て目の前でいちゃつくと。それは…うん。ざまぁみろ!

『…はぁ、まぁ良い。今回、貴女を呼んだのは、末の娘を引き受けたことへの感謝と、その対価を渡すためだ。』

「正確には、駒として踊ってくれた事への対価では?」

『貴女はもう少し、言葉をオブラートに包んでも良いと思うぞ?』

「…はーい。」

ところで、ここまでツッコミを入れなかったけど、流暢に日本語で話してるよね。スキルかなにかしらで翻訳してる可能性もあったけど、細かい慣用表現や、一人称のニュアンスとか、明確に使い分けしてる。つまり、最初から日本語でしゃべってる。ヒュドラから学んだとは思えないし、もっと前からなにかしらの日本人と交流ありますよね?

『…。まぁいい。というわけで、まぁまずは、そのお主が手にした鱗は、ティアラを介して伝えたように、貴女に譲ろう。今まではティアラと我のものであったが、これで正式に、 我(・) のものでは無くなる。』

「貸与でも問題ありませんが?」

『それだと、面白く…褒美にならぬので。』

一瞬、本音だしたな?抜け目ないなぁ。