軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なんか賭けにでるつもりなんですけど

「龍崎、 と(・) っ(・) と(・) き(・) ってなんだ?」

「まぁ、腐っても探索者だ。切り札の1つぐらいはあるってことだな。」

「言っちゃ悪いが、龍崎さんの切り札でなんとかなる相手なのか?」

「まぁ、佐藤の心配は分かる。この化け物を倒すのは、100%無理だな。ただ、時間は稼げる。」

「なるほど。」

「まぁ、生存のための一手ってやつさ。いままでこれでやばい時は逃げてきた。」

『私の前で、そんな悠長におしゃべりだなんて随分余裕ですね。』

そう言うと、ヒュドラが動き始める。ナイアのミラージュが発動しているが、ヒュドラはついに対応してきたようで。無数の幻影がヒュドラには見えているはずだが、的確に佐藤と龍崎の本体にめがけて、ヒュドラから触手が飛んでくる。佐藤と龍崎の二人がかりで、なんとかその触手を弾く。だが、その衝撃をすべて受け流すことはできず、それなりに後ろに吹き飛ばされる。

佐藤・霧島・龍崎の後ろにはナイアと治療中の金田、更にその後ろには藤井に守られる形で、白鳥と赤池、それから、眠らされた黒川、クーちゃん、中川、鈴木、西園寺、堺がいる。黒川だけはクロによって、全身が包まれているので、とりあえずは問題ないが、流れ弾は他のメンバーに当たる可能性が重々にある。故に、佐藤と龍崎は下手に避けることができない。

ここまでは霧島の『氷魔術』や、ナイアの『ミラージュ』等で、ごまかしごまかし時間稼ぎをしてきたが、そろそろヒュドラは対応してきたようだ。この、吸収・順応の速さは驚異的だ。そして、今の衝撃で佐藤と龍崎には、もはや後退する余地がない。

「オラァ!!」

「龍崎さん!?」

だが、ふっとばされたはずの龍崎は、何を考えたのかヒュドラに向かって突っ込む。

「 近距離閃光魔法(スタナー) 」

雷の光を思わせる、瞬間的で強烈な音と閃光が、ヒュドラの目の前で炸裂する――

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「やっぱり洞窟の奥から声がしますね。人間っぽいので、木花さんは戦闘禁止です。」

「えぇー!!ここまできてお預け!?」

「当然です。人まで巻き込んだらどうするんですか?それで後片付けするの私なんですよ!」

「問題有る?」

「当たり前です!!そのへんの緑のタコで我慢して下さい!!」

「(あの触手の中のネバネバにも含まれてたんだけど、言ったらまずいかな…?うん、黙っておこっと。)」

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「堺ッ!なにやってんだお前ェ!!」

明らかに操られている堺さんを交わしながら逃げ回っていると、大声とともに、どこからか堺さんに飛び蹴りをする中川さんが現れる。そして、中川さんの飛び蹴りは見事にクリーンヒットし、堺さんがその場に崩れ落ちる。なんか不憫だな この人(堺さん) も。っていうか、逃げないで倒せばよかったのか。そうか。味方に攻撃するという発想がなかったね。

「あっいたっす!よくやく見つけたっす!」

そうこうしてるうちに鈴木さんも、どっからともなく現れた。様子を見るに大丈夫そうだ。この二人はあのネバネバに取り込まれず、この空間を徘徊していたっぽい?とりあえず、今のところ操られたのは堺さんだけかな?

『たぶんあの辺にある?と思います?わ?』

西園寺さんに引きずられながら逃げ回ってたクーちゃんが、ものすごくあやふやだけど、『■■■■■の鱗』の位置を教えてくれる。あやふやなのは、吸収されかけているからか、それとも探したことがなかったから感覚が分から無いのか、理由は不明だが、大まかな位置は絞れたから今は良し。

そして今からするのは賭けなんだが、その前に 条(・) 件(・) だけ満たしておこう。

「クーちゃん!」

『なんですのー?』

「あの鱗ってクーちゃんの所有物だよね?」

『一応、そうですのー!』

「これ、取り返すのに必要なんだけど、その鱗、 私(・) が(・) 貰(・) っ(・) て(・) も(・) いい?」

『必要なら構いませんのー!差し上げますわー!』

よし、言質はとった。