軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なんか舐めプをされてるんですけど

『やー…それにしても、眠らないで残ったのが思ったより多いわね。それに、昨日取り逃がした3人もいる。私としては、探し物を 2(・) つ(・) 一緒に見つけられたから、それ以外のゴミは必要ないんだけど、まぁ、でも、全部食べちゃってもいいかな。』

『それは困りますね、貴女のいう探し物とはこの女の子二人のことでしょう?』

『そして、貴方が、介入してきたこちらの■■体系の■かしら?』

『そうですね、貴女のことは以前から把握していましたよ。 首刈り女(ヒュドラ) 。』

ナイアが金田の治療をしながら、ヒュドラと対話する。

『でも手出しは出来ないわよね?』

『えぇ、「■■■■■の鱗」を吸収されてしまったので、私からは手出しはできません。ですが、黒川理恵を逃がすことは出来ますよ。私としても、貴女に黒川理恵を渡す訳にはいかないので。』

『でも、私には必要なのよ。どうしても。だから、貴方には死んでもらうわね。』

『その提案も飲めませんね。それに…。」

『それに?』

『貴女がいう「それ以外のゴミ」を侮った代償を支払うほうが、先だと思いますよ?』

その直後、ヒュドラに巨大な氷塊が激突する。

『こんな氷塊ぐらい、どうってこと…何!?』

ヒュドラは触手を振るい氷塊を破壊しようとするが、壊れない。約■■2体分の力があるはずの化け物でも破壊出来ない氷塊を生み出したのは、やはり霧島だ。見た目はただの氷塊だが、練りに練った魔力により極限まで圧縮された、『冷却』という概念の魔術攻撃。氷魔術VIの領域に達した、絶対零度の氷塊である。

「アブソリュート・ロック」

「人間ごときの魔術、容易く破壊できる。」そう考えていたヒュドラに命中し、いくつもの触手が破壊される。普通のモンスターならば、これだけで粉々に破壊されていただろうという一撃である。だが、ただ、それだけだ。

『痛いわね。流石に。せっかくの触手が台無しだわ。』

「これだけの魔術で、触手を破壊できる程度ですか。」

『そうね。私も普通に食らってたらやばかったわね。それ以外のゴミと言ったのは謝ります。貴女もちゃんと食べなくてはいけませんね。』

『今の氷塊、命中したら私でもただじゃ済まないんですけどね。流石、「■■■■■の鱗」を取り込んだだけはあります。』

『えぇ、ですが、これでは不完全なのです。そこの娘を取り込まなくてはいけません。なので、死んでくださいます?』

『「させるわけにはいかないですね。(わね。)」』

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「おかしいですね。先程とは動きが違います。あからさまに私達の足止め狙いじゃないですか?」

「そうかもしれないー。先程までとは違って、なんか動きもちょっと単調かもー。これなら簡単に食べられそうー。触手の動きに精彩を欠いてきてる。ほら、こうやって。」

そう言うと、木花は影を使い、ベキベキと音を立てながら一体を丸呑みにする。

「そうですか、では木花さん。今回は全部食べちゃって大丈夫ですよ。」

「わかったー!千種ちゃん大好きー!」

「あ、可能なら、コイツらが足止めしている方向に向かって食べ進めてもらえます?おそらくそっちに何かあると思うんで。」

「はーい!」

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「で、貴女の狙いは?」

『黒川さんだっけ?貴女が欲しいのよ。大人しく食べられてくれない?』

「お断りします。」

『あら、即答?』

「あたりまえです。」

そらそうよ。誰が「死んで!」と言われて喜んで死ぬものか。高い知能がある割にやはり、判断基準が超越した存在のソレだな。…まったく、ナイアといい、双子といい、 クロ(神話生物) といい、私の周りには上位存在ばかりだな。この世界を遊び場かなにかと、勘違いしているのだろうか?

『まぁそうは言っても、ココからは逃げられないんだけどね。あとは、捕まえたらゆっくりじっくり私の中で溶けていってもらうことになるのだけれど。』

「それだけはお断りだ!」と言いたいところだけど、まぁ概ね事実だね。現状は最悪。おそらくは、単に起きるだけじゃ逃げ出せないだろう。そもそも起きれるか怪しい。いつもながら、命がけギリギリの交渉をさせられてるな。慣れてきてしまった自分にも驚きだけど。

「クーちゃんも対象?」

『そうね。あったほうがなお良いわ。■■■■■の力を完全な形で取り込めるからね。』

『お断りですのー!!!』

「クーちゃんに漫画読ませてたのも貴女かな?家出も貴女がそそのかしたんじゃない?」

『正解ね。探索者にまぎれて地上からいろいろとリーリエに持ち込んで上げたわ。あと、ダガンとイドラの目を欺くのは骨が折れたわね。』

まぁ言うまでもなく、コイツが今回の事件の根源だよね。まったく、概ね想定通りか。

「なぜ■■■■■の力や私が欲しいんや?」

『こっちの■■体系を乗っ取ろうと思って。最初はリーリエを足がかりにしてやろうと、ひっそりと準備をしていたけど、そこの小娘がいればリーリエなんか必要無い。だからねぇ、黒川さん、一緒になりましょう?』

今までにない身の危険を感じる。くっそ、そんなねっとりとした目で見るんじゃない!こういうのヤンデレっていうのかなぁ!?

「ベラベラと喋ってくれるのは嬉しいけど、私達にそんなに話をしても大丈夫なん?」

『どうせ食べるんだもの。それに、今の私はその辺の■■より遥かに強い。この世界からは貴女は逃げられないし、外からも介入できない。どうせ勝ちが決まったゲームよ。』

うへぇ。既に勝ち誇ってる。まぁ、おかげでたっぷり油断してくれてるのは助かる。お陰で打開策を探す時間を確保できているけど、肝心のその打開策が一向に見つからない。そもそもアストラル体についてよく分かっていない上に、クロとの念話が遮断されてしまっている。現時点で、わりと詰んでる気がしてくる。

「そういうの舐めプって言うんだよ?知ってる?」

『知ってるわ。最近取り込んだ探索者の知識にあったわ。』

「…あ、そう。」

どうもこの上位存在どもは、やけにおしゃべりだね。ナイアの時といい、双子の時といい、大人しく黙っとけばいいのに。というか、私やけに狙われるなぁ。双子の時もそうだったけど。まじいい加減にして欲しい。

「で、力尽くで取り込もうとはしないの?」

『そうね、グズグズしてたらこっちの■■体系の■■が介入してくるしね。ただねぇ、できれば 進(・) ん(・) で(・) 取り込まれてくれると、その後の吸収が良くって助かるのよね。だから交渉に見せかけて先刻から、精神の侵食を試してるんだけど、貴女達まったく効かないわね。嫌になる。面倒くさいわ。』

コイツ、そんな事してたのか。MDEFが低かったり、精神耐性IIIを持ってなければ危なかったかもしれない。なるほど、急いでいるけど、交渉の余地があるのはそのためか。道理でベラベラとおしゃべりしてくれる訳だ。ナイアや双子より前に、コイツに出会ってたら詰んでたな。

…ん?まてよ?『■■■■■の力を完全な形』で?『その後の吸収』?ねぇ、もしかして、『■■■■■の鱗』を取り込んではいるけど、完全に吸収出来てないんじゃない?もしかして、今ならどうにかして引き剥がせるのでは?