軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

なんか先輩の反応が変なんですけど

太田先生から渡されたのは、簿記のテスト問題だった。ぱっと見したところ大体は課題でやった内容とほぼ同じように見える。つまり簡単な問題だ。…しかしこれならわざわざ経理部に呼び出しをしなくとも、7限でやればよいのでは?

疑問点はあるが、さっそくテストを解き始める。

「あ、ちなみに、経理部員は口出ししないように。何をしてるか気になるだろうけど。」

まぁそれは当然だ。経理部の部員が口出しすればテストの意味がない。

「…えっ先生、このテストって。」

テスト内容をチラ見した望月先輩が尋ねる。

「静かに。」

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私がテストを始めてからすぐ、おそらく2年生の部員の4名もすぐ部室に入ってきた。テスト中なので挨拶は後回しにされた。部屋の前方で経理部の7名が着席し、そのすぐ後ろに太田先生と私が座っている。前方では経理部員がどうやら、次の部活紹介で話す内容や、新入生の勧誘について話をしているようだ。その後ろで私は太田先生の監督の下、テストを解答している。

仕訳の問題に、総勘定元帳の問題、減価償却に、三分法、仕入帳に売上帳、訂正仕訳、株式の発行、利益剰余金の処分、決算整理仕訳…。

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それなりに問題の量があったので、時間がかかったが30分程度で解答を終えた。電卓を使うのにまだ慣れていなくて、手間取ったので慣れればもう少し早く解答できるだろう。

「できました。」

私は30分でテストを提出した。…おや?後ろを振り向いた望月先輩が、かなり驚いた顔をしている?太田先生も私の答案を信じられない目で見つめている。

「黒川さんは前から簿記について学習とかしていたのかな?」

太田先生が問いかけてくる。なぜだか、ちょっと笑ってる。

「いいえ、高校に入ってからですね。」

望月部長が小さな声で「天才…」と呟いた。太田先生も頷く。

「解答中の様子も見たが、どれも正しく問題を理解しています。点数はちゃんと採点しないとわからないが、おそらく満点。決算整理についても正しく理解しており、損益計算の概念も同様です。」

えっ

「黒川さん。これから7限が簿記のときは経理部と一緒に勉強してください。あなたが7限を受けるだけ、時間の無駄です。」

えっ

「黒川さん!集団探索が終わったら、経理部に所属してください!!お願いします!!」

望月先輩?なんでそんな必死なの?

「そうだね。私としても是非このまま経理部に所属して欲しい。」

太田先生?

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その後、2年の経理部員になぜ黒川が経理部の部室にいるのか、経緯を説明された後に、太田先生からテストについて説明を受けた。

「これは、日商簿記検定3級の模擬テストと同等レベルのものです。つまり、黒川さんは、1年生が6月まで学ぶ範囲をすでに修了しています。今すぐにでも検定に合格できますので、より上位の内容を経理部で学んで下さい。授業に出るだけ無駄なので、受けなくていいです。というより受けないでください。他の1年生のモチベーションに影響するので。」

えっ?そんなはずはないよ?だってまだ課題の内容たくさん残ってるよ?えっ本当に?周りの部員まで皆驚いてるじゃん。

「で、これがさっきのテストの採点結果です。やはり全問正解、満点です。」

わぁ、テスト結果満点だって。やったね!!…これもしかしなくても私、なんかやっちゃいました?普通に日曜日に、課題詰め込んでただけなんだけどなぁ…どうしてかなぁ…。

「つまり、今後は2年生が学習する範囲を、経理部2年の部員と一緒になってやってもらいます。担当は望月部長、よろしくお願いします。」

と言いながら、テキストを8冊も渡された。えっいきなりそんなに?っていうか教科書代は?

「本当は経理部員にしか配らないテキストなんだけど、特別です。」

おーい、一体なんてものを渡してきたんだ。