軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第百二十九話 『共闘』

「アトベ殿……見事でした。あなた方の仲間たちは、全員に力だけではなく、勇気と思いやりを持っている。心から敬意を表します」

「セラフィナさんこそ、戦闘の要所で支えてもらいました」

「この盾があればこそです。そうでなければ、盾の役目も果たせずに終わっていたでしょう……盾は整備ののち、返却させていただきます」

「ああ、いや。もしセラフィナさんが気に入ったのなら、その盾はそのまま持っていてください。俺たちにはまだ装備できるメンバーがいないし、また貴女の力を借りたい時があるかもしれませんから」

「お兄ちゃんが積極的に勧誘してる……いいなー、私もあんなふうに誘われてみたーい」

「セラフィナさんが入ってくれたら、確かに心強いわ。でも、ギルドセイバーの任務も大切だから。時々こうして一緒に戦えるだけで、すごく光栄なことよ」

勧誘というつもりはない――と言ったら、それは俺の本音とは少し違う。セラフィナさんがいるときといないときでは、選択できる戦術の幅が全く変わる。

だが、無理を言うことはできない。これまでも十分助けてもらったのだから、『セイバーチケット』を使うのはしばらく先にするべきだろう。

「セラフィナさんに甘えすぎないように、俺たちも強くなります。だから、またいつかどこかでご一緒させてください」

「何をおっしゃるのです……アトベ殿たちが体現しているではないですか。パーティの実力とは、レベルが全てではないと」

セラフィナさんに言われて、確かにそうだと納得する――そんな俺を見て、パーティの皆も笑っていた。

「一番、アリヒトがレベル以上の貢献をしているのよね。彼と比べたら、私はまだまだ頑張らないと」

「そんな……エリーティアさん、あんなにすごい攻撃をしてそんなことを言うのは、謙遜しすぎです」

「……格好良かった。私はエリーティアみたいにはできないけど、憧れる」

「な、何よ、急にそんな…‥格好良いなんて、そんなこと……」

メリッサまでが褒めるので、エリーティアは顔を赤くして照れている。誰だって、自分の戦いぶりを褒められて嬉しくないなんてことはない。

「アトベ殿、任地が近いときはいつでもお呼びください。遠慮されることはありません、私も望んで参加しているのですから」

「ありがとうございます、セラフィナさん」

俺はパーティの代表として、セラフィナさんと握手を交わす。小手を外してくれたセラフィナさんの手は、女性としては大きいが、思ったよりも小さく感じた。

「時間にまだ余裕があるとはいえ、ロランドさんを長く今のままにしておけないわね。行きましょう、後部くん」

「はい……ですが、一つ気になることがあります」

俺たちより先に、この迷宮に入っていたという人物。それがグレイなら、仕掛けるチャンスを待っているはずだ。

――だが、そんな馬鹿なことはしないだろう。そう思うには理由があったのだが、岩壁の間の通り道を抜けたところで、俺は頭を抱えるほかはなかった。

「やっと終わったかよ……スーツの野郎と、女ども。あんな化物と戦った後だ、もうボロボロのはずだよなあ……!」

迷宮から出るための洞穴。そこまでの道に立っているのはグレイ――そして、その後ろには巨大な魔物を何匹も引き連れている。

「……そこまでするなんて。『なすりつけ』で私たちを潰そうっていうの?」

「はわぁっ……あ、あんな大きい蟷螂が、三匹も……!」

「『アラクネフィリア』まで……どうやって連れてきたの……!?」

◆遭遇した魔物◆

・オーシャンマンティス 3体 レベル6 戦闘中 ドロップ:???

・アラクネフィリア 3体 レベル6 戦闘中 ドロップ:ブラックネット

「……呼符を使って集めた魔物を、ここまで連れてきたのか。その分だと、敵意を他者になすりつける技能もあるんだろうな」

「ハハハ、病院送りになる前に教えてやるよ。俺は『敵意を消せる』技能を持ってるんだ。見ろよこいつら、これだけ近くにいるのに俺を狙いやしねえ」

なるほど――と納得する。そこまで自分から喋ってくれるのなら、聞きたいことは他にもあった。

「俺たちをここで襲って、どうするつもりだ?」

「そこまでは言えねえよ。俺は偶然ここにいるだけだぜ? そしてお前らは、偶然魔物に襲われるだけだ。消耗してる時に魔物の大群に襲われるなんざ、運が無いとしか言えないよなあ……ハハハハッ!」

何をするのかも目に見えていて、敢えて聞いた――おおかた、『無慈悲なる断頭台』を討伐した証拠を持ち帰り、自分の手柄にでもするつもりだろう。

「……あなたは、幾つか思い違いをしてる。でも、私たちはそれを教えるほど親切でもないわ」

「思い違い? 『死の剣』は、このくらいの魔物なら簡単に倒せるってことか? 無理はするなよ、支えられないと歩けないくらいなんだろう?」

エリーティアはムッとするが、もう言い返す気もないようだった。俺も同意だ――後は、結果をこの男に見せてやるしかないだろう。

「さあ、俺は高みの見物と行かせてもらおうか。足りなくなったら追加してやるよ……この呼符も安くないんだぜ。払った金に見合う働きはしてくれよ、魔物ども……!」

俺たちの姿を見るなり敵意を向けてきていた三体の蟷螂が、一斉に動き出そうとする。セラフィナさんが前衛に位置し、エリーティアを安全なところに休ませ、俺たちは応戦しようとする――しかし。

俺も、そしてグレイも、全く想像もしていなかったことが起こる。三体の蟷螂が、一斉に『後ろから』攻撃を受けたのだ。

「ギィッ……!」

「キシャァァッ!」

一体は、光る文字が足元に浮かび上がったかと思うと、炎に包まれる――もう一体には光の塊のようなものが勢いよく命中し、最後の一体は二発の銃弾を浴びて大きく怯んだ。

「アリヒト、お主ら、まだ無事じゃなっ!」

「アリヒトお兄さんっ……みんな、みんながっ……!」

◆現在の状況◆

・『セレス』が『ファイアテキスト』を発動 →『オーシャンマンティスA』に命中

・『タクマ』が『気甲弾』を発動 →『オーシャンマンティスB』に命中

・『ルカ』が『ダブルアクション』を発動 →『オーシャンマンティスC』に2段命中

通行禁止になっているはずの迷宮にいたのは、思いがけない人たちだった――シュタイナーさんに担がれたセレスさん、タクマさんとシオリさん。そして、両手に小型の魔法銃を構えたルカさんまでがいる。

「マドカ……みんなを連れてきてくれたのか……!?」

「違うんです、私がセレスさんと工房にいたら、みなさんが次々に……アリヒトさんの力になりたいからって、そう言ってくださって……」

「私は弟の戦いを見ているだけになりそうだけど……弟が、自分から動こうとするなんて久しぶりのことだったから。ごめんなさいね、茶々を入れてしまって」

「万が一にも、アリヒトがスーツを取りに来てくれないなんてことがあったら困るしね。訓練してれば『支援者』もそれほどレベルが落ちないってところ、見せてあげるわ」

『アトベ様、私たちもアトベ様の『共闘パーティ』になることにして入ってきたよ! ちょっと魔物を倒すまで時間がかかりそうだけど、もう少し待ってて!』

グレイは事態が飲み込めず、俺たちではなくセレスさんたちのパーティに向かおうとする蟷螂をどうすることもできない――残ったのは『アラクネフィリア』たちだけだ。

「く、蜘蛛どもっ……あいつらをやれ! お前らの敵はあっちだ、間違えるんじゃねえっ!」

可能性はあると思っていた――だが、グレイには目に見える形にしてやった方がいいらしい。

「――来い、『アラクネメイジ』!」

◆現在の状況◆

・『アリヒト』が『アラクネメイジ』を召喚

召喚石のペンダントを握りしめ、アラクネメイジを召喚する――それを目にしたグレイは、『無慈悲なる断頭台』を目にしたときと同じように、その場に腰を抜かした。

「ま、魔物使い……『蜘蛛』まで飼いならしてやがったのか……っ!」

『アラクネメイジ』が、『アラクネフィリア』たちに何かを語りかける――音として聞こえてはこないが、『アラクネフィリア』たちには聞こえたようで、何もせずに草原へと立ち去っていく。

「……どいつもこいつも、コケにしやがって……っ、クソがぁぁぁぁっ!」

グレイは破れかぶれでこちらに向かってすら来なかった――転びかけながら立ち上がり、迷宮の外へと逃げていこうとする。

「くっ……やはり久しぶりすぎて感覚が遠のいておるのっ……!」

「――ッ!!」

「『蟷螂』は本来、七番区では最も強い部類の魔物だもの……一筋縄ではいかないわね……っ!」

セレスさんたち五人は善戦しているが、簡単に勝てるわけではない。五十嵐さん、テレジアはすでに走り出している――メリッサはシオンに騎乗し、敵の正面に回らないように回り込みながら、持ち替えた『 肉斬り包丁(ブッチャーズナイフ) 』を振りかざしてチャンスを狙う。

「アタシもヤキが回ったわね……昔だったら、二発で天国に行かせてあげたんだけどっ……!」

ルカさんはブーツに金属を仕込んでいるのか、蹴りを繰り出して足裏で蟷螂の鎌を受けている――スーツ姿でその戦闘スタイルは、やはりかの有名な足技使いに影響されたのだろうか。

◆他パーティからの参戦志願◆

・『セレス』のパーティが共闘を申請中

「――ッ!」

格闘技を使いこなすタクマが、強烈な踏み込みと共に掌底を繰り出し、蟷螂の体勢を崩す――そこに、五十嵐さんとテレジアが追撃を入れようとする。

「――後部くん、お願いっ!」

「っ……!!」

俺はセレスさんたちの申請を受け入れ――加勢に来てくれたセレスさんたちに感謝しながら、手を上げて叫んだ。

「みんな、『支援する』……っ、『 全体相互支援(オールラウンド・レインフォース) 』!」

◆現在の状況◆

・『アリヒト』が『全体相互支援』を発動 制限時間120秒

・『アリヒト』のパーティと共闘パーティに支援効果範囲が強化

・パーティメンバー個人の強化技能が全員に拡張

・パーティ全体が『群狼の構え』により強化

・パーティ全体が『剣の極意2』により強化

・パーティ全体が『包丁捌き』により強化

・パーティ全体が『ドロップ率上昇』により強化

・パーティ全体が『幸運の小人』により強化

・パーティ全体が『魔法の極意2』により強化

・パーティ全体が『拳闘術2』により強化

・パーティ全体が『舞踏術1』により強化

・パーティ全体が『鎧の闘法1』により強化

・パーティ全体が『オートクチュール』により強化

・パーティ全体が『暗殺術2』により強化

「っ……な、なんじゃ、これは……」

「強化の技能……これを、アトベ様が……?」

「やってくれるじゃない……アンタにここまでさせて、燃えないわけにはいかないわね………っ!」

「……!!」

全員の強化技能を共有する、『相互支援』。その恩恵を、今回最も大きく受けたのはタクマだった――多くの技能が、彼の戦闘スタイルに適合していたらしい。

しかし俺の仲間も負けてはいない。五十嵐さんは『ライトニングレイジ』、テレジアは『アズールスラッシュ』の構えを取る。

「行くわよ、テレジアさんっ!」

「っ……!」

「――五十嵐さん、テレジア! 『支援する』っ!」

出し惜しむことなく、俺は闇弾石を魔法銃に装填して撃つ。距離があってもそれに気づいたルカさんが口笛を吹く――そして、セラフィナさんが第二陣として、盾を構えながら『蟷螂』に体当たりを仕掛ける。

「――はぁぁぁぁっ!」

「おおっ……勇ましいにもほどがあるのう。シュタイナー、負けてはいられぬぞ!」

『わ、私は本当はあまり戦いは得意じゃ……なんて、言ってられないよね……っ!』

「お兄ちゃん、私たちもいつでも行けますよー!」

「タイミングの指示をお願いします、アリヒトさん……っ!」

「ああ……行くぞ、二人とも! 『 支援連携(チェインサポート) 』・『 後衛(リアライン) 』!」

ミサキの『ブラストカード』、スズナの『ストームアロー』――そして、俺の『フォースシュート・バウンス』が、三体の蟷螂に撃ち込まれる。『全体相互支援』で強化された連携攻撃を受けて、すでに体力を削られていた三体の『蟷螂』は同時に大地に沈んだ。

◆現在の状況◆

・『オーシャンマンティス』3体を討伐

『蟷螂』は討伐されたが、グレイはどうなったのか――逃げられたわけではないことは、『鷹の眼』で把握していた。

「なんや、来るのが遅くなってしまったわ……でも、お間抜けさんの足止めにはなったみたいやな」

後から転移してきた『フォーシーズンズ』の四人が、すんでのところでグレイの行く手を阻んでくれている。

「カ、カエデッ……そこをどけっ、早く……っ、どきやがれっ!」

「おっと……やっぱりそういう人なんだ。手を上げるなんてサイテーだね」

カエデに道を塞がれて、グレイは食ってかかろうとする――だがイブキにあっさり阻まれ、前にも後ろにも進めなくなる。

「あきらめてはどうですか? ここであなたがしたことは、きっと悪いことです」

「そうよ……もう悪いことばかり考えていないで、しっかりしなさい」

「黙れっ……お、俺はっ、俺はぁっ……!」

「――やめろ、グレイッ!」

グレイはアンナとリョーコさんの説得にも応じず、何かを取り出して地面に叩きつける――それは、煙幕。

「どけっ……がっ……あぁ……!?」

しかし、グレイが逃げおおせることはなく、煙幕が晴れたあとには――グレイの胸ぐらを掴み、片手で釣り上げている、眼帯をした鎧姿の男性の姿があった。

「おいおい、挨拶だねえ。何をしてくれてんだい、この坊主は」

「ホスロウ、失神させるだけにしておきなさい」

「はっ……了解であります、クーゼルカ様」

まだ迷宮国では見たことがない、黒い鎧を身に着けた女性――『騎士』などの職業を選んだのか、装備がそうだというだけなのか。まだ、そこまでは判別がつかない。

「クーゼルカ……三等竜尉殿……っ」

セラフィナさんが目を見開き、その名前を口にする――ギルドセイバー本部からの応援は数日後に到着するはずだと言われていたのに、すでにここにいる。それは、『三等竜尉』という地位にある彼女にとっても、何か不測の事態があったことを意味しているように思えた。

クーゼルカと呼ばれた女性は、流れるような銀色の髪をしている。年齢は一見して分からないが、セラフィナさんと同じか、少し上くらいのように見えた。

「セラフィナ・エーデルベルト中尉はあなたですね。情報の正確性を欠いていたことは、私から詫びます……今回の一件に関しては、上層部の兼ねてよりの懸案だったために、六番区での任務よりも優先するよう指示が降りました。そのため、到着が予定より早まることとなりました」

「事情については了解いたしました。彼ら、アリヒト=アトベ殿たちのパーティによって、犠牲者を出した『名前つき』は討伐されました。三等竜尉殿には申し訳ありませんが、我らギルドセイバーの緊急任務は既に完了しております」

セラフィナさんの報告を受け、クーゼルカ三等竜尉がこちらを見やる――穏やかな振る舞いの女性だが、俺を見る時の目には抜き差しならない鋭さを感じた。

彼女はホスロウという男性を制し、グレイはようやく地面に下ろされる――しかし、完全にのびてしまっている。そんなグレイの姿を一瞥しても、彼女は全く表情を変えなかった。

「彼の行いについては、すでにギルドにも報告が何件か寄せられています。今回の目撃証言を元にライセンスの行動記録を精査し、彼の行いが罪に問われるかどうかを本部で裁定することになります」

「まァ、おそらくは有罪だろうよ。悪いことしたってツラしてるからねえ、こういう輩は訓練所の教官も叩き直し甲斐があるだろうな……と、おっと、すいません」

クーゼルカさんに一瞥され、ホスロウさんは肩を竦める。グレイがしてきた『魔物のなすりつけ』や強引な勧誘、技能使用の隠蔽などについて、これで正式な処罰が下されるだろう。

「彼のしたことを考えれば、甘い気がするけど……訓練所行きって、懲役みたいなものなのかしら」

五十嵐さんはかなり怒っていたので、裁定が甘く感じられたようだ。俺はもうグレイのことは手を離れたと思っているし、全面的にギルドに任せておきたい。

「ふぅ……大変じゃったのう。しかしさすがアリヒト、何か声をかけてくれるだけで力が湧いてきたのう。あれはどういった技能じゃ?」

『ご主人様はもう少し魔法のリハビリをした方がいいですよ、全然威力が出てなかったですからね』

「…………」

「タクマはよく傭兵として探索に参加しているから、腕が落ちていなくて良かったわ」

「アリヒトにこんなに沢山『支援者』の知り合いがいるなんて……アタシだけを『専属』に誘ってたわけじゃなかったのね。なんて、冗談だけど。お得意様の人望が厚くて、アタシも自分のことのように誇らしく思ってるわ」

初めて共闘したにも関わらず、五人はシオリさんも含めてなかなかのコンビネーションだった――連れてきてくれたマドカは、念のために『隠れる』を使っていたが、戦いが終わるなりみんなにポーションを配ってくれた。

「良かった……お兄さん、本当に……私、今度こそはケガしちゃうんじゃないかって……」

「心配かけたな、マドカ。見ての通り、みんな無事だ……エリーティアも大丈夫か?」

「ええ、ステータスの低下は徐々に元に戻るみたい。まだ少し下がっているけど、数時間で元に戻ると思うわ。テレジアの士気開放のおかげで、体力は十分回復しているしね」

『トリプルスティール』はドロップ奪取という利点もあるが、やはり体力と魔力が回復する部分の恩恵が大きい。『ソウルブリンク』との相性も良く、戦闘後にほぼ完全に回復していることも珍しくない。

「今度はうちらも呼んでな、やっぱり呼べるときに呼んでなんて待ってられへんわ。もうアリヒト兄さんたち、六番区に上がってしまいそうやし……」

「……アリヒトたちのおかげで作れたラケットを、一度披露させてください」

アンナは持ってきているが使わなかったラケットを見せてはにかむ――それを見たリョーコさんとイブキは、微笑ましそうにしていた。

「アンナがこんな顔するの、先生の前だけだよね」

「アトベさん、もしお時間があればで大丈夫です。私たちも頑張って、できるだけ早く六番区に追いつきますから」

同じように上位の区に移っていくパーティがいると、それは大きな励みになる。共闘の機会はいずれまたあると期待したいところだ。

『フォーシーズンズ』、そしてセレスさんたちが先に転移していったあと。ホスロウさんまで先に行かせて、クーゼルカさんだけが残る――そして。

「アリヒト・アトベ殿。貴方に、一度話したいことがあります。セラフィナ中尉と共に、後ほど上位ギルドに来ていただけますか」

クーゼルカさんは真剣な眼差しを向けてくる――それは彼女の話す内容が、俺たちにとって大きな意味のあることだと示唆していた。