軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

128.闘技大会終了

ホムラ:ただいま

シ ン:おかえり首刈り騎士

菊 姫:ホラーでしよ!

レ オ:首防具欲しくなった!!w

ペテロ:なかなかひどいwww

お茶漬:大分ひどい。でもこれでクランハウスの土地買えるでしょ。

レ オ:おう!w

シ ン:おかげさまでバッチリよ!

ホムラ:何よりです。

お茶漬: 武器防具(着てるもの) 以外ほとんど売り払って賭けてるって聞いたときは、本当にもうどうしようかと。

ホムラ:……何よりです。

《『異世界』をお楽しみいただき、ありがとうございます》

《闘技場大会に参加の方にお知らせします》

《闘技大会に選手として参加された方は観客から【称号】を得ることが出来ます》

《闘技場の【称号】は戦闘などに及ぼす影響はありませんが、【称号】に応じたエフェクトが発動可能です》

《個性的な戦い方で様々な【称号】を獲得しましょう》

《なお、ギルドカードに記載可能な【称号】は上位三つまで、エフェクトが発動する【称号】は最上位のもののみとなります》

《観客の方は、出場者に闘技場の端末より【称号】を送ることができます》

《印象的な選手にはどんどん【称号】を送りましょう》

《闘技場内の端末からは他の方が送った【称号】の確認と、その【称号】への共感が可能です》

《締め切りは闘技大会表彰式の終了までとなります》

ゲームのほうの運営からのアナウンス。

なんだ、【称号】って。

《これより表彰式に移ります》

《該当されるかたは闘技会場へご参集ください》

考える間もなく今度は闘技場の運営からの場内アナウンス。

ホムラ:呼び出しが来た

ペテロ:いってらしゃいw

シ ン:賞品なんだろうな

レ オ:いいもんだといいな!

菊 姫:武器とかでしかね?

お茶漬:ホムラさんはここでイメージなんとかしようか。鳩でも飛ばして?

ペテロ:www

ホムラ:私、そんなに酷いイメージ!?

菊 姫:よくってラスボスでし!

よくってってなんだ、よくってって! 詳しく問い詰めたいところだが、案内係が来てしまっているため、諦めて移動する。

『……鳩飛ばしたほうがいいのか?』

『なんじゃいったい』

『いや、何かイメージ向上戦略を勧められた』

『まあ、ほとんど斬り合いもせず人の首を刎ねて回れば人間は怖がるじゃろうよ』

『……』

白に言われてちょっと想像した。

少し前にいきなり血まみれな鎧姿を見せた男が無言で次々に仲間の首を落として行く……ホラーですね!

『白、どうしよう、私のイメージがホラーです』

『知らんのじゃ、鳩でも出しとくのじゃ』

バハムートは限界だったらしく、胸の『蒼月の露』に帰っている。神々からもらった白装備と、それに合わせたガルガノスの繊細なデザインの装備で身を固めている。バハムートの鎧姿も血まみれのイメージさえなければダントツに格好いいと思うのだが、とりあえずホラーなイメージ払拭にはこちらの方がいいだろう。

「こちらへどうぞ、会場へ転移します」

案内された先の小部屋の転移プレートに乗ると、先ほど戦っていた会場にでた。ステージ上には各部門の三位以上の者、ステージ中央にはちんまりしたお姫様。王様と王子と一緒に、零れ落ちそうな青い瞳に、淡い金髪の柔らかそうなゆるい巻き毛、淡いピンクと白の腰のあたりからドーム状に広がる形をしたフリフリドレス、絵に描いたようなお姫様がいた。ラピスとノエルよりさらに年下だろうか、ぷっくりしたほっぺたが可愛らしい。本大会の開会宣言をしたこちらも金髪碧眼の王子らしい王子の、ズボンを小さな手で掴んでプルプルしている。

ありがとうございます、どう考えても怯えられています。

後ろに控えている警護の騎士も心なしか表情が硬く、王子と王は心配そうにお姫様を見ている。私のせい? 私のせいですか? 炎王たちにも心なしか距離を取られているような……被害妄想だろうか。

王様の無駄に力強い、有難い話が始まる。

あ、今のうちに【称号】とやらを送っておこう。闘技場にいる大半が、王様の話を聞き流すことにしたのではなかろうか。

ペテロ【宇宙忍者】、【幻想忍者】の方がいいかな? まあいい【ロリコン忍者】と。レオ【フリーダム】、シン【技のぷにぷに拳士】。ロイは、と適当につけてゆく。こんなにイベントの挨拶系が長いのを喜んだのは初めてかもしれない。炎王に無難に【炎の剣士】とつけたところで再び場内アナウンス。

《これよりファガットのグロリア姫より高位入賞者に賞が贈られます》

王様からの話が終わり、王子が各部門の受賞者の名前を呼び、お姫様が噛みそうになりながら祝辞を述べつつ、賞品のメダルを渡す作業に移っている。2位、3位にはメダルのみ、優勝者にはグロリア姫の頬へのちゅー付き。王族大変だな。

新たな名前が呼ばれるたび、観客席からは歓声が上がる。大柄で赤い髪のギルヴァイツアとちんまりしたグロリア姫との対比が大変萌える。ペテロじゃないが、幼い子が立場を自覚して一生懸命役目を果たしているのは健気でいい。場所を選ばず騒がしいお子様は、アイアンクローをかましたくなるのだが。

「総合 団体(パーティー) 戦優勝、レンガード!」

会場内が静まり返る。

先ほどまでは名前が呼ばれるたび大歓声が上がっていたのに、解せぬ。水を打ったような静けさの中、前に進む。ちなみにバハムートが登場した時に呼んだ風雲で天気が悪いままだ。 攻撃(ブレス) はステージとその周囲だけにしか影響がなかったというのにどういう仕組みなのか。そもそもバハムートが闘技場に収まっていなかったのであれなのだが。ああ、だが、この天気の中首を落としてったらホラーに拍車がかかるよな。

「こ、このたびは……」

この度はお日柄もよろしく? 暗雲立ち込めてますが。

血の気の引いた白い顔、途切れがちな言葉。思い切り怯えられてます、鳩、鳩の出番なの?

とりあえず、【風水】で『青天』へ。鳩を飛ばすには近すぎて好き嫌いが出そうなので【幻術】でグロリア姫の周りに『花』を降らす。グロリア姫のスカートと同じ薄いピンクのふわふわとした花、怖くない、怖くない。あれか、これでダメなら狐か栗鼠の小動物を呼ぶか、そんな【幻術】まだ覚えとらんが。

上手くいくか不安だったが、小さなグロリア姫の気をそらすには十分だったらしく、ふわふわと舞う花を手ですくい、地面に当たった時と同じく手の中で溶けるように消えてゆく花を不思議そうに見ている。

『あれじゃ、ここで本物の花を差し出せば完璧じゃ』

『白、私そんな気の利いたもの持ってない!』

強いて言うなら『月詠草』があるが根どころか土付きだ。花の他に女の子向け、女の子向け、あれだ、ラピスとノエルにと作って、カルとレーノが喜んだ目的と結果が違ったヤツ。

花の消えた小さな手のひらの上に、色とりどりの金平糖の入った小瓶を乗せる、今の私にはこれが精一杯。笑えとは言わんからせめてこれで泣き出さないでくれ。評価10で精神と幸運がちょっと上がるぞ! 見てくれだけでも可愛いはず。

それこそ花のような笑顔を見せてくれた。お子様、振れ幅激しいな。

祝辞と頬へのキス。先ほどまで静まり返っていた観客席から大歓声があがり今も続いている。

締めの言葉を王子様――名前を聞きそびれた――が述べる中、バベルとホルスの視線はともかく、隣りの炎王たちが変なものを見る目で見てくるので何となくその手に人数分の金平糖を渡す。いや、欲しくて見ていたわけじゃないのだろうけれど。

『ここでも餌付けか』

『ん?』

しまった、炎王はともかくお姫様は食ったらそうなるのか。

『王族だから、きっと食えない結果に終わるだろ』

ちょっと楽観論を口にする、普通どこの誰だかわからんヤツにもらったものなぞ王族が口にすることはないだろう。バベルとホルスは今更な気がするので気にしないことにする。

《これで闘技大会を終了いたします。闘技大会順位により、 闘技(T) ポイントが付加されます》

《Tポイントはアイテムと交換できるほか、闘技場内の様々な場所で利用できます》

《交換アイテムについては、入賞者専用もございますので、次回以降も闘技大会に奮ってご参加下さい》

《Tポイント制開始に伴い、以降闘技場【VS魔物ステージ】でTポイントが得られるようになります》

《大会と合わせて普段より闘技場をご利用ください》

《なお、一定ランクまでの消耗品は引き続きシルにてお買い求めいただけます》

運営のアナウンスが流れた。いいのかそのポイント名?

確認しようとしていると、王族が退場した途端、バベルとホルスが向かってきたので転移で逃げる。闘技場の転移プレートは店舗と同じく片道なため、一度ファストに戻って再び闘技場へ転移。ちょっと面倒なのだが、神殿のキャパの問題が解決されたとしても、全ての転移が可能になってしまったら、道中の都市に金が回らなくなる。ここで言うと、闘技場の周辺の店や、対岸の首都ナヴァイに金が落ちなくなってしまうので技術が追いついてもきっと転移は一通のままだろう。いや、もしかしたらもうすでに可能なのにやっていないだけかもしれない。

戻るにあたって、仮面を外してそっと着替えた私。闘技場を後にする人々の流れに逆らって、クランメンツを探す。

ホムラ:今どこだ?

ペテロ:まだ客席だよ

シ ン:賞品見てる

お茶漬:闘技場内でしかTポイント使えないから、結構面白いのあるね。

菊 姫:どっちにしろ少し人がはけないと動けないでし!

レ オ:尻尾装備いいなあ

お茶漬:自前があるでしょ

そう言われて自分も賞品をチェックする。グロリア姫にもらったメダルが、Tポイントになっているらしく、 団体(パーティー) 戦の一位のポイントは6000ポイントだ。パーティー全体で6000らしく、ソロで出た私は一人じめ。ちなみに個人戦や職別などのソロでの優勝も1000ポイントだ。

商品ラインナップは一定期間で入れ替わることもあるそうで、欲しいものはお早めに、だそうだ。

1位解放

3000ポイント

(未解放)

2000ポイント

・皇帝の剣

・皇帝の大剣

1000ポイント

・皇帝の腕輪

・皇帝の指輪

600ポイント

・性転換石

・万能薬のレシピ

・獣進化石・鳥人

・人進化石・天人

500ポイント

・転移のスキル石

・縮地のスキル石

・状態異常回復のスキル石

・グランドクロス・剣のスキル石

・グランドクロス・大剣のスキル石

2位解放

1000ポイント

・闘技場の剣

・闘技場の大剣

・剣装備のスキル石

・大剣装備のスキル石

500ポイント

・妖精の腕輪

・身代わり人形

・性転換薬

・獣進化石・狐

・人進化石・木人

以下共通

400ポイント

・緑竜の鱗

・海竜の鱗

100ポイント

・蘇生薬

・HPMPフル回復薬

・赤竜の鱗

3000ポイントが未解放なのは連勝しないと出ないとかか?なんか突っ込みどころ満載のアイテムが混じってるんだが。あと、シルへの交換と、スキルポイント1に1000Tポイントで交換可能というのが初期から出ているようだ。

うーん、装備は神々からの物とソロ討伐報酬があるしな、ソロ討伐報酬の方が優秀だ。3000から上に装備が出たら超えるかもしれんが。

ホムラ:なんというか膨大な量だなおい

レ オ:それはホムラが優勝したから!

シ ン:こっちは店で買えるちょっとお高いものくらいしか出てないぞ

ペテロ:私はちょっと珍しいのも混じってるかな、『石化耐性のスキル石』とか。もう何回か勝たないとポイント足らないけどね。

ホムラ:ここでお知らせです。

菊 姫:なんでしか?

ホムラ:2位の解放賞品に『獣進化石・狐』500Tポイント也がある。

レ オ:えええええええっ!!!!!

お茶漬:実はそれ、ここのカジノの賞品にもある。くっそ高いけど。

ペテロ:あ

菊 姫:あ

ホムラ:あ

シ ン:カジノあるのか!

お茶漬:あ

レ オ:行ってみようぜ!w

ペテロ:お茶漬さん?w

お茶漬:カジノはクランハウス建ててから!!!!

菊 姫:それまでは禁止でし!

お茶漬:土地代今のうちによこせ!徴収徴収!

お茶漬が責任を取って、二人から土地代と最低限のハウス建設にかかるだろうシルを取り立てた。頑張れクランマスター!

カジノにある賞品は、闘技大会に出場しなくともシルを貯めてカジノのコインに両替して相応のコインを支払って入手できる。結構な額なのでカジノで当てるか、生産で大分儲けを出していないときついかもしれない。まあ、戦闘絡みじゃないアイテムまで、戦闘職だけしか手に入らないよりはいいんじゃないだろうか。

ペテロ:ホムラ、称号なに出たの?

レ オ:オレ、【場外ホームラン】だった! 星のエフェクトゲットだぜ!

ホムラ:それはあれか、空に向かって飛んで星になる的な。

シ ン:オレは【すり抜け師】、なんか自分の残像がでるぞ

ペテロ:私は【毒使い】がw禍々しいですwww

お茶漬:妥当妥当

菊 姫:闘技場の称号はネタなんでしね

皆んなが話している間に先ほど確認しそびれた称号を見る。

ホムラ:……

ペテロ:どうした?

菊 姫:どうしたでし?

ホムラ:【NPC最強】をいただきました。。。

お茶漬:よかったじゃない、ドS様とかじゃなくって。

シ ン:ふははははははは!

レ オ:わはははははw

ペテロ:www

ペテロ:後でエフェクト見せてwww

シ ン:他は何ついた?

ホラー系称号よりは良かった、良かったが!

どうしてこうなった!!!!!!!