作品タイトル不明
17章終了時点の登場人物紹介(小ネタ的なネタバレ有り)
本作は登場する国やキャラクターがそれなりに多いため、17章終了時点での国別登場キャラクターを少しずつ載せておきます。
以前の内容に書き足したりしているので、重複する部分もありますがご了承ください。
作中で「このキャラ誰だっけ?」となった場合はこちらをご覧いただくと、「あ~この人ね」って(たぶん)なれると思います。
※国単位でやっているので、下界にいない人物を加える予定はありません。
※キャラ名が公表されていない重要キャラというのもいたりしますが、名無しは基本対象外とさせていただきます。
※その他で一覧に載っていないキャラは、必ずではありませんけど作者の判断で追加するかもしれませんので、要望があればコメント欄にお願いします。
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【アースガルド王国】
〇アースガルド王国――拠点(上台地)
・アリシア(愛の女神)
世界を管理する女神達のリーダー的存在。
固有最上位加護は【神通】、他にも主人公に詫びとして【神託】のスキルを授けている。
実直ではあるが短絡的。
とある理由もあって残念女神の代名詞的な存在になっており、転生者達に顔が割れているため、主人公が旅する下界へ満足に下りられないという枷を女神の中で唯一背負っている。
代わりに下台地を含む『拠点』の管理者として常駐し、様々なスキルの知見を深めながら、自身が最も好きになれる何かを模索中。
・フィーリル(生命の女神)
固有最上位加護は【蘇生】
当初は気軽に話せる存在として『友達』ができたことに喜んだが、主人公が死に直面してからは『母』であることを願った。
もう一度死ねば終わりという危機感から、女神の中で最も主人公を心配しており、世界を巡る旅にも内心では反対している。
ほんわかした雰囲気の割には意外と計算高く、主人公を転がすのが上手。
・フェリン(豊穣の女神)
固有最上位加護は【地形変動】
最も女神らしくない女神であり、人懐っこい性格をしているが学ぶことは苦手。
料理の工程に興味はないが、素材や出来上がった料理に対しての興味は非常に強い。
聞きかじった程度の知識から主人公の第一夫人を狙っているものの、腹芸が苦手なためリステに勝てず、何か手はないかと考えるものの何も浮かんでいない。
良くも悪くも主人公とは一緒に新しい料理を開拓する程度の、凄まじくピュアな関係が続いている。
・リステ(商売の女神)
固有最上位加護は【地図作成】
最も下界に詳しく女神の中では知識も豊富。
冷静沈着で計算高くもあるため、唯一頭の中を覗き、この世界にとって謎の存在である主人公を陥落させた。
しかし強さへの探求が尽きない主人公とは対照的に、自身は初めての感情が抑えられずどんどんのめり込むことに。
ヤンデレ化が加速していることに本人は気付いていない。
・リガル=リル(戦の女神)
固有最上位加護は【魂装】
女神の中で唯一のエルフ種であり、エルフの素体とも呼ばれている。
戦いや強さへの興味は非常に強いが、主人公が現れるまでは戦ったことすらなかった名前だけの女神。
そのせいもあって戦う喜びと興奮から一度主人公を殺めており、罰としてつけられた『リル』という名が定着している。
現在はわだかまりも解消され、トラブルを避けるために用意された『姉』というポジションを本人は気に入っており、それ以降は主人公を気にかけ、諭すような場面が多く見られるようになった。
現在は数時間の魔物討伐と引き換えに、ベザートの監視を担っている。
・リア(罪の女神)
固有最上位加護は【神罰】
女神の中で最も容姿は幼いが、最も危険な女神でもあり、気分一つで大陸の広域を焦土化させる力を持つ。
感情を表に曝け出すことはほとんど無かったが、主人公が現れたことでそのような場面が多く見られるようになった。
お互いがお互いに警戒対象ではあるものの、内心では『友達』のような存在とも思っており、そんな関係がお互い長く続けばと思っているが……
〇アースガルド王国――下台地
・ゼオ・レグマイアー
元々は魔人であり、災禍の魔導士、魔王という呼び名も存在した、亜人を代表する古代の魔導士。
その強さと甚大な被害から、歴史上数えるほどしかない神罰の対象として、過去に半身を焼かれて死にかけた経験を持つ。
現在はカルラの眷属として吸血人種になり、主人公の血液がないと活動できない。
将来は自身が同族である魔人種を探すという夢を描きつつも、力の戻っていない現在は拠点で大工や主夫業に精を出している。
非常に整理整頓好きであり、天然の中二病患者でもある。
・カルラ・ウォルブド・アッケンリーベル
とてつもなく眉目秀麗で中性的な少年。
吸血人種であり、魔力を消費することで容姿を若返らせることができる。
実年齢は凄まじく長いらしいが、その理由は知らされておらず、主人公も無理に聞き出そうとは思っていない。
当初はゼオを蘇らせることだけを最優先に考えていたが、主人公が悪い奴ではないと知り、今では役に立とうと拠点の仕事に邁進している。
ゼオが大好き過ぎて、毎日一緒の布団で寝ている模様。
・ロッジ
元『五頭工匠』の一人で、我を通したために居場所を失ったドワーフ種。
鍛冶の腕前は非常に優秀で、より上位の素材、未知の素材から新たな装備を生み出したいという願望が強い。
鍛冶と酒とパンツにしか興味がなく、その3つに囲まれながら、暇な時間は有り余る素材を利用して素材の合成実験をしている。
ロキが行った仕返しについては知らされていない。
・エニー
ニーヴァルのひ孫で、年齢は若返った主人公よりも僅かに若く、ジンク達3人衆の中に混ざれば違和感は何もなくなる。
ニーヴァルに才能があると認められ、付き人として宮殿内で共に生活をしていたせいもあってか、とにかく生意気。
物怖じしないその性格は大物の予感を感じさせるが、それは今後の努力次第といったところ。
現在はゼオに師事し、魔導士のエキスパートになるべく修行中であり、日々湖やカルラに向かって魔法をぶっ放している。
人間嫌いのゼオが相手ではあるが、相手によって態度を変えないエニーの性格もあってか関係は非常に良好。
・アルトリコ
先祖返りにより、巨人族の血が強く出た女性。
体長は軽く2メートル以上あり、【痛覚遮断】という見慣れぬスキルを所持している。
集中すると他が見えなくなるため、来客に気付かないことも多いが、それだけ知識欲は高く、ニーヴァルに次ぐ博識になると噂されていた。
その大きさ、そしてやや特徴的な顔の形状から表に出ることが儘ならず、一年を通して宮殿内から出るようなことはなかったが、現在はロキに連れられ拠点の下台地に移住。
図書館の管理者として、本に囲まれて生活するという本人にとっては夢のような生活を送っている。
・ジェネ
主人公が初めて使役した魔物で、元はCランクのゴブリンジェネラル。
拠点でゼオやカルラの仕事を補助しつつ、ロキが持ち帰る死体の装備を剥いだり、魔物の解体作業を手伝っていたが、ひたすら魔物や人の死骸を食い続けているためか、次第に丁寧な言葉遣いとなり身体も巨大化。
ある時を境に身体が再構築され、かなり人の姿に寄った知性体へと変貌を遂げる。
発現した特異な能力はロキから強い期待を持たれているが、個体としての強さは実質Aランク相当であり、本当の魔王へと至れるかはここからの成長次第。
・ブタ君
カルラが森の中で見つけてきた野生の豚。
ゼオに調教されており、魔物が万が一入ってきた時用の見張り役を担っているが、一度もそのような事態に陥ったことはない。
皆から食事の残りを貰いながら裏庭で自由に過ごしている。
・ウィグ
ヘルデザートで発見した、Sランクに該当する覚醒体予備軍の魔物。
元はAランクのウィングドラゴンであり、体長は発見当時で1.5倍ほどと既に大きく、体表も緑から黒へと変色が進んでいた。
発見当初はまだ新しいスキルが発現していなかったが、身体はさらに巨大化し、ジェネと同様に【解体】などのスキルが生えてきているため、覚醒体には既に進化していると予想されている。
成長要素の1つである魔石を食らうことも解禁されたため、今はジェネと競うように食らい続けているが……
〇アースガルド王国――ベザート――中央区
・ヤーゴフ
元ハンターギルド、ベザート支部のギルドマスター。
ハンターの上に立つような体躯には見えない老齢の男性で、観察眼が異様に鋭い。
冷静で頭が回り、道義は優先するが人並み以上に欲は強く、商人気質な部分も目立つ。
主人公が異世界人というだけでなく、『転移者』であることまで知っている数少ない人物。
現在はベザートの町運営に大きく携わるほか、ロキが新しく設立した職業斡旋ギルドの初代マスターとして次々に訪れる移民への仕事の手配に追われている。
それはもう目の回る忙しさだが、町を大きくしたいという本人の望みが形になってきているため、好んで忙しい環境に身を置いているという方が正解に近い。
・ダンゲ
旧ベザートの町長であり、場所を移した新ベザートでもその役職を引き継ぐ町の中心的人物。
立場は平民なので、町民からも慕われる気さくで面倒見の良い爺さんといったところだが、人を見る目はあり、怒らすとなかなかに怖い。
最初は主人公に対してどう接するべきか悩んでいたようだが、最近ではその人となりを理解し、相手が王という立場も忘れて説教する場面が増えてきている。
そんな時は100%主人公が悪いため、おとなしく怒られている異世界人の王を見て、町長の威厳が爆上がりしていることに本人は気付いていない。
基本的には町の入り口にある小屋で案内役を務めつつ、ロキ宛の来客対応を行っている。
・ロディ
ハンターギルド、ベザート支部の解体場主任。
気さくなおじさんで、狩場や魔物の素材など、ハンターが知っておいて損はない情報を聞かなくても教えてくれたりする。
見た目だけで言えば一番ギルドマスターに見えるくらいマッチョなオヤジ。
現在は正式に認可されたベザートのハンターギルドで、移民の解体経験者も雇い入れて余裕のある日々を送っている。
そんな日常が間もなく終わりを迎えることをまだ本人は知らない。
・ジンク
お子様3人衆の一人でリーダー。
父親がハンターだったことから、幼いながらも基礎的なハンター知識が備わっている頼もしい存在。
主人公の影響から外の世界にも強い興味を持ち始めている。
なんでも卒なくこなせる有望株で、美形な母親に似て将来はモテそうな雰囲気を醸し出しているものの、本人にまだ自覚は無い。
ベザートが移動後はルルブの森を主戦場に日々経験を積んでいる。
・メイサ
お子様3人衆の一人。
目立つラベンダー色の髪色と瞳が特徴的な女の子で、とにかくよくしゃべる。
薬屋の娘で将来は薬屋を継ぐはずだが、ジンクと主人公の影響で、最近は魔物を倒すことが少し楽しくなってきている。
得意技はザルを使った魚掬い。残念ながら集中力と羞恥心は無い。
・ポッタ(ポッタチオ)
お子様3人衆の一人。
身体が大きく力持ちで、母親と兄弟が全員同じような顔をしている。
臆病でのんびりとした性格のため、常に戦わない荷物持ちを担当していた。
修業を兼ねた旅行で少し改善が見られ、武器と盾を握りながらEランクハンターを目指している。
家庭環境から勉強をする機会が無かったというだけで、いざとなれば一番頭が回るという噂もあったりするが、そのような場面を見た者は非常に少ない。
・メリーズ
おばちゃんシスターでベザートの教会では最も古株。
豪快で気さく、主人公に職業やステータスに関して多くのことを教えてくれた。
さりげなく掃除をサボるのが上手い人。
・トレイル
信仰が厚く、人の良いおじいちゃん神官。
【神託】を受けることのできる職業加護の持ち主で、日に3回を上限に職業選択の対応をしている。
最近耳が遠くなってきたのが悩みの種。
・ノア
自由都市ネラスでひっそりと隠れながら生活していた元イタリア人の転生者。
30年近く西の地で奴隷生活を余儀なくされていたが、逃げ出したあとも夢を捨てることができず、自らデザイン、製作した服を販売して生計を立てていた。
ロキの協力により【隠蔽】を最大にし、転生者の痕跡を完全に隠してからは初めての自由な生活を謳歌し、服作りに没頭していたが、すぐに作る衣類の噂は広まりパンク気味に。
そのため現在はアマンダの協力もあって中央区に店を構え、仕事を補助をする従業員も複数名抱えて衣類の製作に当たっている。
・スタークス
【回復魔法】の使い手であるアマリエと共にマルタで活動していた片腕の医師。
呼び起こす医療を研究しており、身体が覚え、治療の効果が限りなく薄くなった傷や症状の改善を目標に掲げている。
ロキが自身の腕を治そうとした時に違和感を覚え、そこから可能性を感じてロキについていくことを熱望。
現在は中央区の一角にそれなりの規模の病院が作られており、そちらで仕事をしつつ夜間は西区のグラーツ養成学校で医学を教える講師の仕事も務めている。
・アマリエ
Dランクハンターでありヒーラー職。
誘拐事件に巻き込まれて夫を亡くし、自身も大きなダメージを負ったが、その後はリプサムで別のパーティに加入しハンター業を続けていた。
戦争時には志願し、南部マルタの救護隊員として参戦しており、そこで久しぶりに主人公と再会している。
戦後も回復魔法の使い手としてマルタでの活動を続けていたが、職場にロキが現れたことで状況が一変。
共に働いていたスタークスと共にロキが統治するベザートへ向かい、ロキに恩を返したいという思いで病院と学校での講師という2つの仕事を掛け持ちしている。
・イリーゴ
元ベザートのサブギルドマスター。
ヤーゴフが職業斡旋ギルドのギルドマスターになったのと、新しいベザートも正式にハンターギルドからの運営許可が下りたため、ヤーゴフの推薦で新しいギルマスに就任している。
念願だった立場に本人は喜んでいるが……
そう時間も掛からず地獄のような日々が始まることを彼はまだ知らない。
・ミルフィ
元ヴァルツ王国の傭兵ギルドで受付嬢をしていた女性。
貴族からも声が掛かりそうなほどの美貌の持ち主であり、その容姿と巧みな話術で悩む者に傭兵登録させる仕事も担っていた。
しかしロキがヴァルツ王国に所属する多くの傭兵を殺したことで経営困難に。
途方に暮れていたところをロキに誘われ、ベザートへ移住している。
現在は職業斡旋ギルドの2号館で受付をしており、腕力や戦闘に関連する仕事を求める力自慢達を上手く捌いている。
しかし来る男達の質が低過ぎて魅力を感じないため、新しく建てられた『クラン』への移動を希望しているらしい……
〇アースガルド王国――ベザート――西区
・ペイロ
元ハンターギルド、ベザート支部の遺留品管理担当者。
パルメラ大森林で見つかった謎の遺留品がきっかけで、ヤーゴフの野望に巻き込まれた悲しい過去を持つ。
ベザートが発展することには賛成だが、リスクを負うくらいなら現状維持を選ぶ保守派。
ハンターギルド職員ということもあって異世界人の話をちょくちょく耳にしており、自身も元ハンターだったからこそ、異次元とも言える能力保有者に強い恐怖と警戒心を抱いている。
現在は移民の管理責任者として補佐役のユッテと共に仕事をしており、最初はその若さと容姿に鼻の下を伸ばしたものだが、押し寄せる移民の数があまりに多過ぎて忙殺。
それでも性格から適当には片付けられず、仕事漬けの毎日を送っている。
・クアド
つぶらな瞳が特徴的な犬獣人で、スチア連邦にある貧しい集落の出身。
行商をしながら世界を旅していた期間が長く、物の知識や商品価値には非常に詳しい。
旅の中で偶然見つけた米の地域価格差に目を付け商売を軌道に乗せるも、故意に価格差を生み出し利益を得ていた貴族と商人に目を付けられ潰されかける。
主人公に救われ、ついでに大きな借金を背負わされていたが、本人はまったく悪い気などしておらず、逆にその場限りの関係性で終わらない繋がりを持てたことに感謝していた。
元々が貧しいため、ある物はなんでも売ろうとするくらいに商魂逞しい。
・ベッグ
クアドに買われた奴隷。
元はキウス商会で輸送の仕事をしていたが、野盗に襲われ積み荷を失った責任を取らされ奴隷落ちしていた。
馬車を扱っていたためそれに関連するスキルは備わっており、その大柄な体格もあって同時に買われた奴隷たち17人のボス的な存在になっている。
犯罪奴隷ではないため仕事は真面目。
そんな姿をロキに評価され、ベザートに必要な魔物や動物などの管理者に抜擢された。
現在は【調教】や【魔物使役】を所持する者達の上に立ち、町の警護用に徘徊しているAランク魔物の管理も一部ロキから引き継いでいる。
・パイサー
ベザート唯一だった装備屋店主。
元Cランクハンターで、地味に【付与】スキルも所持しているため、田舎町には非常に有難く頼もしい存在。
事情により妻はいない。
駆け出しハンターだった子供を亡くしたことから、ベザートのハンター達を何よりも守れる存在であり続けようとしている。
そのため野心や欲は限りなく薄い。
現在はクアド商会内部にある装備屋で既製武具の販売をしつつ、ついでに一定の知識があることから魔物の素材や鉱物類も販売している。
ピンからキリまで、手頃な中古武具が山のように運ばれてくるため、自分自身で製造する機会が無くなってしまったのが最近の悩みの種。
・ミザール
元ベザートの魔石屋店主。
20代半ばくらいに見える妙齢の女性で、非常に軽く、ノリが良く、クアドと波長が合うと分かってからは、子弟コンビのように二人で独自の世界を突き進んでいる。
様々な魔石はもちろんのこと、興味のあった魔道具もビックリするほどの量と質を兼ね備えて次々入荷してくるため、そんな魔道具に囲まれて幸せそうに仕事をしているが……
そんな姿を眺める数人の元奴隷従業員の視線に、本人はまったく気付いていない。
・マギー
ベザートにある雑貨屋の娘で、算術が多少できることからクアド商会に正規雇用された、会計係の若い女性。
当時は職に困る町民も多かったため、お手伝いから正規に雇ってもらえた幸運な女性として、町の中ではそんなこともあるのかと少しばかり噂になっていた。
クアド商会やニューハンファレストが人員募集の掲示を出すと、すぐに人が集まる流れを作った陰の功労者であるが、本人は計算の練度を上げるのに必死でまったく気にしてもいない。
・ウィルズ
マルタにある高級宿ハンファレストの支配人だった老人。
元々はとある上位貴族に仕え、表と裏の仕事を担っていたことから、一部の地位ある者達や実力者からは名が知られている。
全てを卒なくこなせる非常に優秀な人物であり、また恐れられる人物でもあり。
戦争で宿に被害が出ていることを予想し、その後の動向に注目している人物も多かったが、資材がまったく入らない中で手を差し伸べた主人公の判断が切っ掛けでベザートの住人になった。
現在はニューハンファレストという名で貴族や他国の役人など、相応の立場がある来訪者向けに宿を提供しており、ロビーで目を光らせるウィルズの姿を見て、いろいろな意味で安心する宿泊者も多い。
・ノディアス
小金蟻の情報を聞き、故郷であるマルタに戻っていたSランクハンター。
止むを得ないとは言え、多くのハンター達が国から脱出していく中、祖国を守るために立ち上がった数少ない人物。
しかし異世界人という、次元の違う存在を目の当たりにして自信を喪失。
小金蟻討伐は断念し、復興作業を手伝いながら貯めた金でこのまま定食屋でも開こうかと計画している中で、既にベザートへ移住していたウィルズと出会う。
結果、故郷に近く、料理の修業もでき、面白そうな店もあるベザートを気に入り、料理人としてニューハンファレスト内のレストランで働いている。
だが日々の修行も忘れておらず、夜な夜なクアド商会裏手の森からは、ズン、ズンと、何かを打ち付けるような重い音が耳を澄ませば鳴り響くという。
・レイミー
Dランク狩場を擁するリプサムの元ギルド受付嬢だった女性。
その容姿はハンター達からの人気が非常に高く、それだけ請け負う仕事も多かったため、金の勘定や計算には強い。
夫が誘拐事件に巻き込まれ、誰も動いてくれない現実から、主人公に探索を懇願。
結果的には夫を亡くし、実家のある田舎町ミールのハンターギルドに勤めていたが、ロキに声を掛けられ、当時の恩義からすぐに移住を決断した。
その能力を活かし、現在はクアド商会の会計業務や帳簿など、店長クアドのサポートをしている。
主人公が店に顔を出すとテンションが上がるうちの一人。
・ボーラ
レイミーの母親。
元々は侯爵家の料理番をやっていたこともあり、貴族向けの料理や素材に精通している。
ただ貴族の嫌な面も多く見ており、傲慢で偉ぶるような存在に嫌気がさして田舎町ミールに移住。
庶民向けの小さな料理屋を開いて、手頃な価格帯で食事を提供していた。
娘に偉ぶるようなタイプの人ではないと説得させられ、渋々転居に同意はしたものの、想像を遥かに超える庶民派の王に、さすがにこんなのでは他国と張り合ってはいけないと強い危機感を募らせている。
隙があれば指摘して改善を促しているが……
ボーラのスパルタ教育が先々で役に立つのはまだまだ先の話である。
・インド人
カレーショップ『かぁりぃ』の店主。
肌の黒さと、カレーを提供してくれるからという理由で主人公が勝手にインド人と思っているだけで、本当にインド人かは分かっていない。
というか何者なのか、誰も分かっていない。
作るカレーが庶民向けではないため、現在はボーラに誘われニューハンファレスト内のレストランでその特徴的な味を振舞っている。
主人公のアドバイスによって生まれた料理『かぁりぃらいす』は、好評過ぎて周辺国で噂になるほど。
・ユッテ・モントーレ
旧ヴァルツ領、モントーレ伯爵家の次女と名乗っていた女性。
人攫いにとっては入れ食いといってもいい旧ヴァルツ領の中で、さらに質も求め始めたチンピラ共に運悪く標的にされてしまった犠牲者の一人であるが、どこまでいっても貴族という立場が抜けておらず、危うく主人公に放置されそうになっていた。
後々になって自分を助け出した人物が宗主国の王だと知り、このまま家に帰れば殺されるだけでは済まないと悟った彼女は、移民の一人としてアースガルドに入り、人生を懸けた謝罪を重ねる。
結果まったく気にしていなかったロキに拾われ、現在はペイロと共に移民の管理を行っている。
文句も言わず、誰に態度を変えることなく黙々と丁寧な仕事をこなすペイロの姿をよくユッテは見ているが、ペイロは自分の頭皮を気にするばかりで気付いてくれない。
・ニロー
元ラグリース王国監査院、マルタ支部の監査支局長。
過去の繋がりからあわよくばという気持ちでロキの下を訪れ、結果的にはその日のうちにアースガルド初の諜報機関『暗部』の長官へと就任した。
当初は母国の安全と自身の出世という打算もあったが、能力の押し上げという想像だにしない補助をしてもらってからは、ロキに心根から忠誠を誓っている。
各国の諜報機関から『あの国にはヤバいハゲがいる』と噂になり始めているが、まだ本人はその事実に気付いていない。
・アウレーゼ
通称"ボスハンター"と呼ばれる、各地の狩場に出没するボスだけを追いかけるSランクハンターの一人。
と言ってもその目的は様々で、アウレーゼは主にレイド戦の高揚感と、得られる希少素材から生み出された特殊武具に対しての興味が強い。
ジュロイ王国に雇われ、討伐隊の運営や商会を通した素材の提供を行なっていたが、クランというより規模の大きな望みができたため、その役目は副長のリュークに任せ、クラン本部のあるベザートに移住した。
現在はパワレベによる強化を施され、空を移動するための魔物を使役できるように。
クランの副会長として方々を回りながら勧誘と調整を行い、討伐可能なボスの数を増やそうとしている。
〇アースガルド王国――ベザート――東区
・アマンダ
ハンターギルド、ベザート支部のナンバー3であり受付嬢だった女性。
欲には忠実で、男もお金も大好きなギリギリアウト気味のお姉様。
ハンターは若い受付嬢の前に並ぶので、いつもガラ空きのカウンターで暇そうにしていたが、本気を出せば仕事はかなりできる。
自称情報通で、噂好きが高じて【聞き耳】のスキルが勝手に育っていった。
古株で実際情報には詳しく、現在は『新奇開発所』の所長としてロキの案が製品化できるか協議しつつ、町の職人に仕事を振り分けている。
技術者が自然と集まるようになってきたため、その規模はどんどん大きくなっている模様。
・クレイブ
フレイビル王国のロズベリアで捕まっていた奴隷の一人。
元々はテリア公国から流れてきた魔道具職人で、あとは売られるだけだったところをロキに救出されてベザートに移住している。
見た目も性格も真面目な眼鏡男子。
まだ20代だというのに魔道具を製作できる時点でかなり優秀だが、その分魔法学や魔道具の勉強ばかりをしてきたために恋愛経験がなく、アマンダの毒牙にあっさりと引っ掛かっていた。
が、本人が幸せそうなため誰も止めようとはしていない。
・リー・シャーロン
ロキに続く二人目の生きた転移者。
中国人で現れた当初は作業着にヘルメットを抱えていた。
2つの空白スキルを所持し、ロキと同じようにステータス画面は確認できることから、何かしらの特殊なスキルを抱えていると予想されている。
と言っても本人は魔物に対して強い恐怖心を抱いており、現在は外へ冒険に向かうようなことはなく町の下水工事を進めながら、集まる技術者に対して地球人ならではのアドバイスをしている。
裏でアマンダと金儲けの話も進んでいたりするが、ロキはこのことをまったく知らない。
〇アースガルド王国――サントラス
・キリュウ
アースガルド王国南部の海沿いに作られた魚人の隠れ家『サントラス』の町長的なポジションに立つ魚人。
物腰は柔らかいが魚穎番衆の一人で、Aランク狩場でも十分狩りを行うことができる実力を持つ。
案内役を務めながらアルバートの港町を住処にしていた数少ない魚人で、大陸の文化にも非常に詳しい。
それもあって技術習得のためにベザートからやってきた人間にも理解があり、不和が生じることなく共同生活が送れている。
・ケイラ
先祖返りにより、魚人種の特徴が強く表面化している子供。
その体表はほんのりと青く、よくよくみれば手や足に水かきのような薄い膜も備わっていた。
種族固有スキルである【水中呼吸】を所持しているが、活用できた場面は一度もない。
奇怪な容姿から親に捨てられ、孤児施設にいたところをニーヴァルに拾われている。
現在は成長したいという思いから拠点を離れ、魚人の隠れ家で同族に囲まれながら海洋の知識や泳ぎ方を学んでいる。
【ラグリース王国】
〇ラグリース王国-マルタ
ジルガ・オフィスト・レイモンド伯爵
ラグリース南部の広域を領地とする上位貴族であり、元Sランクハンター。
主人公からは心の中でゴリラ伯爵と呼ばれている通り、見た目は違和感を覚えるほどに肌が黒く、対照的に頭髪や髭などは純白に近いほど白い。
身体も2メートルを超すほどの巨体であり、明らかに普通ではないと思えるほど見た目が通常のソレとは異なっている。
そのため長く人間至上主義を貫いてきた王国内での立場は微妙なモノで、上位貴族でありながら他の貴族連中とは折り合いが悪い。
マルタの復興もだいぶ進み、ロキと約束した街道整備の様子を確認しつつベザートへ遊びに行くのが最近の楽しみ。
・モーガス
かつてはレイモンド伯爵と共にパーティを組んでいた、元Sランクハンターでもある使用人。
家督を継ぎ、正式にレイモンド家の当主となった際、主に付き従うことを望み、ハンターを辞めてでも執事になる道を選んだ。
レイモンド伯爵が最も信頼している人物であり、実際にラグリース内では並ぶ者を探すのが難しいほどに優秀。
特に知識は豊富で、国外の情勢も多く耳に入れている。
・オランド
ハンターギルド、マルタ支部のギルドマスター。
Aランクハンターではあるが、金や権力といったモノに弱く、ギルドを成長させることで武力とは別の力を伸ばそうとしていた。
しかし戦争で衰えた自身の力量を思い知り、失った片目を戒めとした上で考え方を改めようと、鍛錬や模擬戦をやり始めている。
現在は復興作業を行いながら張り出た腹と戦う日々。
・イーノ
マルタを拠点に活動するBランクハンター。
口が悪く軽薄、かなり早い段階でBランクに到達したため、調子に乗っていたところを主人公に凹まされた。
その後はマルタにAランクの強者が集うようになって現実を知り、口の悪さは変わらないもののハンターの仕事自体は真面目に行なっている。
Aランクハンターに模擬戦を挑み、倒されては昇格が遠いと嘆く日々。
・ララン
マルタを拠点に活動するBランクハンター。
イーノと同じく才能に溺れて調子に乗り、上には上がいることを理解してからは比較的真面目にハンター活動をしている。
元々は知り合い程度だったが、凹まされた同士という境遇もあってか、今ではイーノとパーティ仲間であり恋仲になっている。そのため二人の連携は巧み。
・ファンメラ
ラグリース王国監査院 マルタ支部の監査員。
主人公と姉を見つけた功績から監査主任に昇格。
しかしかつて見たリルの美貌が忘れられず、職務よりもあの姿を探し求めることに注力していた。
戦争による警報が響く中でもそれは変わらず、結果、逃げ遅れて戦死。
身なりの良い服装から上官だと判断されたため、その亡骸は拷問の跡が多く残り凄惨を極めた。
・ジョイス
元マルタの衛兵長。
主人公発見時にスキルを確認した功績と勇気が称えられ、一代限りの騎士爵に叙爵。
レイモンド家に仕えていたところで戦争に発展した。
街の防衛に大きく貢献したものの、この戦で妻子を亡くしている。
・ソルゾイ
マルタの衛兵長。
ジョイスの後任として、班長から衛兵長に命じられて間もなくの戦争だった。
そのため作戦会議中に犯した、領主の会話に水を差すという無礼を未だに引きずっている。
が、当の本人は無事防衛できた喜びから、そのようなことは既に忘れていた。
・セイフォン
レイモンド伯爵に仕える騎士の長。
のちに加わったジョイスの上役にも当たる。
長く仕えていることもあって、騎士長の立場ではあるものの伯爵の良き理解者。
好奇心が勝るその性格に振り回され、しょうがなくお守りのように同行している。
内心、何かあってもこの人は死なないだろうと1000回くらい思っているが、決して誰かに漏らしたりはしない。
〇ラグリース王国-リプサム
・エステルテ
Dランクハンターであり、呪術魔法を得意とする希少職『シャーマネス』に就いていた。
誘拐事件で夫を亡くし、誘いも受けていたことから国を跨いで東へ。
その誘いとは積極的に勧誘を行なっていた傭兵稼業であり、ヴァルツ領内でチームを組みながら様々な仕事をこなすも、1年にも満たない期間で主目的であった戦争へ。
多くの思いを抱えながら中央侵攻部隊に混ざり、絶望の中、主人公の手によって沈められている。
当然数多といる中の一人であるため、その事実を主人公は知らない。
・アルバック
リプサムの衛兵長。
奴隷事件の際、ロキに法律の知識と、その法律がまともに機能していない現実を告げた人物。
マルタ防衛のためリプサムから参戦するも、先行して突入していた傭兵に討たれ戦死している。
〇ラグリース王国-王都ファルメンタ
・ヘディン・グラウト・ラグリース
ラグリース国王。
戦争や争いごとを嫌うが故に、損耗の回避を異世界人に頼ろうとする節があった。
実際に救われてからは畏怖の感情が最も強く、しかし苛烈な性格でもないことが分かったため、名を借り、共に歩むことが平和への近道であると判断している。
・ニーヴァル(ばあさん)
ラグリース王国の筆頭宮廷魔導士であり、ラグリース公表戦力の最上位に位置する『火仙』の二つ名を持った老婆。
重ねた歳と知識、そして王家3代に渡って仕えた長さから現国王も孫のように扱っており、それが許されるほどの存在でもあった。
戦争ではその責任を一身に背負い、呪具を使用してでも国を護ろうとするも、最上位クラスの傭兵に敗北。
しかし国を守った英雄として、その名は深くラグリースの歴史に刻まれる。
・ラディット
ラグリースの近衛騎士団長であり、『槌覚』の二つ名を持つ男。
戦力としてはラグリース国内で2番手に位置し、戦争では東の境界を破壊するという勅命を受けて無事成功させた。
その結果10万を超えるヴァルツ兵の餓死者を出している。
その後は逃げたヴァルツ兵を殲滅するため、抱える兵を指揮する日々。
・カムリア
ラグリース王国監査院の次官。
平民出から実力でのし上がった男であり野心家。
異世界人を管理下に置き、その力を利用できないかと画策し続けていた。
しかし肝心の対象がラグリースを従える宗主国の王となってしまったことで失脚。
主人公を利用しようとする存在が新たな火種になると危険視され、ヘディン王が一掃したため現在は要職から大きく外されている。
・オルグ
ハンターギルド、ラグリース全域を統括するジェネラルマスター。
いつもニコニコと、肩を揺らしながら笑っている印象の強い好好爺。
しかし相当な実力者で、決して怒らせてはいけないというのがギルド内の不文律になっていた。
ニーヴァルとはお互いにクソジジイ、クソババアと呼び合う仲で、戦後は度々宮殿内の庭園で静かに佇むオルグの姿が目撃されている。
・ワドル
商業ギルド、王都支部2号館の3階で登録許可の判断を下す品評の担当員。
頭髪が綺麗な7:3分けになっており、いつも主人公にはその髪型で発見されている。
地図を持ち込んだ主人公を対応したのは偶然だが、その後はお互いに担当意識が芽生え、なんだかんだと率先してやり取りを継続させていた。
今では品質も信用されており、細かいチェックなどはほとんど行われてない。
【エリオン共和国】
・ハンス
公表している4人の異世界人のうちの一人で、国家元首。
得意とする【魔物使役】は古代種の竜を従え、【空間魔法】による転移まで可能とする。
かつてはあまりの実力差に主人公が腰を抜かすほどであったが、そこまで苛烈な性格ではなかったので、現在は友好的な関係を結べている。
元アメリカ人の酪農家。
・タルハン
腹がぽっこりした中南米出身の元奴隷転生者。
授かったスキルは【庭師】レベル10、飼われながら貴族の華やかな世界を見続けた男。
・ルビエイラ
ガリガリな上に喉が潰れた元奴隷転生者。
授かったスキルは【歌唱】レベル10、喉が枯れた後も見世物として舞台に立たされ続けた過去を持つ。
・メイビラ
白い肌に白い髪、ベールのような帽子で顔を隠し、さらに黒い布で目を隠した女性。
受け答えも特徴的で、疑問形の時だけは特にレスポンスが遅く、上を向いて考え込む仕草をしたのち、ゆっくりと返答する。
フィーリルは何かを知っているようだったが詳細は一切不明で、立ち位置からエリオン共和国の幹部であることが窺えた。
誰も知らないとされている【空間魔法】の取得条件を一部でも知っていた人物。
・サガン
狼の獣人で、ハンスをボスと呼ぶ。
最初に訪れた、2名の元奴隷転生者を癒し場まで連れてきた人物。
同じくエリオン共和国の幹部であると予想されるが、それ以外は不明。
・ドズル
山羊の獣人。
会議の場に参加できる幹部の一人であり、やり取りから慎重な性格であることは分かっているが、それ以外は不明。
・たんぽぽちゃん
宮殿内の癒し場に生息している謎のペット(のうちの1匹)。
体長30cmほどの白い球体型の生物で、触った者を虜にするほどふわふわつるつるした毛並みをしている。
魔物ではなく動物、調教済みで非常に大人しい。
・シグ
宮殿の入り口付近で寝そべる銀毛の巨大な獣。
人語を喋り、独特の感覚からロキを強く警戒しているが、共有できないため周囲からはあまり理解を得られていない。
【旧ヴァルツ王国】
〇旧ヴァルツ王国-グリールモルグ(ラグリースからの玄関口)
・ベロイア
傭兵ギルドの案内人。
ラグリースから入ってくる者の中で条件を満たしそうな人物に声を掛け、傭兵ギルドに斡旋していた。
自身も傭兵として中央侵攻部隊に混ざり、主人公に焼かれて戦死している。
〇旧ヴァルツ王国-ローエンフォート(Bランク狩場エントニア火岩洞)
・フィデル
Aランクハンターであり、レイド主催者の一人。
囲った後衛の女で編成を固め、募集を掛けた捨て石の近接にボスを削らせながら固定メンバーが安全に、より報酬を得るという仕組みを作った張本人。
主人公も捨て石要員の予定だったが、予定外にも倒してしまったために計画が狂った。
囲っていた女も含め、全員が死亡。
・アディラ
ハンターギルド、ローエンフォート支部のギルドマスター。
種火石を求め、一時的に訪れる足の付きにくい強者が狙われていたこともあり、フィデルの悪行に気付けなかった事実を正式に謝罪した。
そのような経緯もあり、主人公が始めた転送物流では精力的に町へその情報を流し、ロキに協力している。
〇旧ヴァルツ王国-所在不明
・ジョルジア(爆走獣人)
旧オーベル跡地で主人公を監視していた、ネコ科と思われる縞々模様の獣人。
傭兵であり、ヴァルツ国内ランキングは当時35位、爆走という面白い二つ名を付けられていたが本人はカッコいいと思っている。
勧誘対象として国から依頼を受けていたと堂々宣告されたため、主人公には見逃されていた。
この男の持ち帰った情報が、ヴァルツ崩壊の大きな要因になっていることを当人は全く把握していない。
ヴァルツ国内ランキング1位のジオール一派であることを公言している。
・ジオール
ヴァルツ国内ランキング1位の傭兵。
詳細は一切不明であるが、大陸全土を対象とした非公表のオールランカーにも名を連ねるという噂もある。
ラグリースへの戦争には納得できず、派閥として不参加を表明。
結果として生き残ったが、その後は不明。
・バリー・オーグ
ヴァルツ国内ランキング2位の傭兵。
ハーフエルフであり、本家エルフほどでないにしろ長寿で、ニーヴァルの若い頃も知っていた。
混血という理由からは忌み子として扱われていた過去があり、望んで里を捨てているため背負うモノが何も無い。
理解不能な力に潰され戦死、主人公に全てを奪われる。
・ファニーファニー
ヴァルツ国内ランキング3位の傭兵。
非常に珍しい【獣血】所持者で、他者を自然と圧するその見た目からも強く特徴が表れていた。
濃さは違うも同じ匂いのするレイモンド伯爵が真っ当な道を歩めていることに強い怒りを覚える。
変身中の無防備な状態から予備動作に入られ、主人公の【空間魔法】で消滅させられる。
・ルエル・フェンシル
ヴァルツ国内ランキング4位の傭兵。
国内でも強い影響力を持つフェンシル伯爵家の令嬢で種族は人間、氷血の異名を持つ。
氷魔法と剣技を得意とする魔法剣士であったが、4位相当の実力があったかは意見が分かれる。
主人公に燃やされ、唯一残されていた特殊付与武器だけが奪われた。
・モゥグ
ヴァルツ国内ランキング5位の傭兵。
変わり者が多い傭兵の中では比較的まともで、武人のような気質がある牛頭の獣人。
強者との闘いを求め、相手にも敬意を払うことのできる男だったが、そのような感情が大きな負傷を負う切っ掛けとなる。
不死身のように立ち上がるニーヴァルに敗れて戦死、手にしていた武器は戦闘を引き継いだバリーに奪われた。
・ビアス=フォウ
ヴァルツ国内ランキング6位の傭兵。
1位のジオールと同派閥であることは分かっているが、それ以外の詳細は不明。
・ユークリッド
ヴァルツ国内ランキング7位の傭兵。
超長距離射撃を得意とする弓の名手、種族は人間。
鳥に乗り、騎乗効果も上乗せして一方的に魔法の矢を打ち続ける様は恐怖しかなく、総合的な傭兵の評価は非常に高い人物だった。
しかし、主人公が空を飛べたために撃墜される。
・ロブザレフ
ヴァルツ国内ランキング8位の傭兵。
剣聖の異名を誇る剣の達人。
剣の技術だけでなく、剣そのものにも強い興味を示し、全てを注ぎ込んでいた。
しかし張り合える相手が周辺国では見当たらなくなり、そのせいで全てに対しての意欲がなくなる。
意欲的でないという理由から8位にされているだけで、実力がもっと上位であることは傭兵全員が周知していたこと。
バリーや軍部の最高戦力ガルファも、ロブザレフだけにはあまり強く出れないでいた。
剣の戦いに拘らなくなった主人公に首を毟られて死亡。
・エヴィンゲララ
ヴァルツ国内ランキング9位の傭兵。
珍しい【土操術】の使い手。
非常に強いコンプレックスを持ち、被害妄想から弱者相手には苛烈な攻撃を加える。
しかし強者にはとことん弱く、ゴマを擦って生きてきた結果は上位傭兵になっても変わらなかった。
主人公にミンチにされて死亡。
・ガルファ
ヴァルツ軍の最高戦力であり、戦争時の総司令官を務めていた人物。
二つ名は剣仙であり、軍人として必要なスキルは幅広く取得していた。
軍部の精鋭と傭兵をまとめ上げて総力戦に挑むも、主人公には歯が立たずに死亡。
全ては雑兵という餌を与えてしまったことが原因だが、その正確な理由には最後まで気付けなかった。
・アトナー
戦争では南部侵攻部隊の司令官を務めた人物。
二つ名は槍覚であり、軍内では知将としても名が知れていた。
しかしイレギュラーな存在に全てを壊され、最後は自暴自棄に。
納得して死ぬつもりが、余計な後悔まで抱えて死ぬハメになった。
・ルイド・ベイリガン・ネスト・ヴァルツ
旧ヴァルツの王で、戦争の元凶とも言える人物。
転生者マリーにハメられ借金漬けにされ、その金は最後の最後まで道楽のために使われていた。
自分達王家は神であり、それ以外は自分達を気持ち良くさせるための便利な道具と本気で思っており、その考えがリアと主人公の逆鱗に触れた。
結果的に王を含む王族は火炙りの末に輪廻の循環から外れ、永劫の罰を背負うこととなった。
【フレイビル王国】
〇フレイビル王国-ロズベリア(Aランク-クオイツ竜葬山地)
・バルク
現四頭工匠の筆頭であり、転生者マリーの資本で作られた鍛冶屋バルニールの顔役。
利益追求を何よりも優先したため製造効率は上がり、周囲の金回りは非常に良くなったが、押し通すためにロッジを含む一部の反対派に対して強硬手段を取った疑いがもたれていた。
結果的には作られた枠の中で金儲けに走っただけと判断されたが……
・グロム
普段はクオイツ竜葬山地を主戦場とする、Aランクハンターの盾職。
ヴァラカン討伐で主人公以外に生き残った唯一のハンターであり、主人公を命の恩人だと思っている。
大人で空気も読めるため、再会した時も実力差を理解し、無理な同行やパーティの誘いなどは行わなかった。
ちなみに大人な対応はここが初ではなく、ヴァラカンの時にも主人公に一度は眠らされたが、床の熱と轟音ですぐに目を覚ましており、フィデル達が一掃される様子は途中からそれとなく眺めていた。
女神以外で主人公の黒い魔力を目の当たりにしたのはグロムが初であるが、命の恩人であることに変わりはなく、この時も空気を読んで寝たフリをしていた。
当然主人公はこの事実を知らない。
・オムリ
ハンターギルド、ロズベリア支店のギルドマスター。
力よりも頭脳と商魂でギルドの長になったタイプで、系統はベザートのヤーゴフに近い存在。
主人公が【空間魔法】を所持していることに気付き、なんとかその力を町と大陸中央の発展に結び付けようと動く。
条件付きで転送契約の話が進んだ際には上手く乗せられたと心の中で歓喜していたが、次の国にオークションがあるという事実を把握し、お金が必ず必要になってくることを理解していた主人公が実は途中から乗り気であったことには気づいていない。
お互いビジネスパートナーとして良好な関係を継続中であったが、主人公が首を突っ込んだ鍛冶工房バルニールの一件から欲を出し、ついでとばかりにレサ奴隷商館や領主の一掃を企む。
その計画は成功したものの、主人公に警告の意味でやり返されてからは、病人のように痩せたという報告が多数上がっている。
・シャイニー・レサ
かつてレサ奴隷商館のトップだった人物。
詳しい情報は出ていないが、必要悪程度では温いと判断され、クロイスに殺されたことだけは判明している。
・クロイス
フレイビル国内傭兵ランキング3位であり、レサ奴隷商館の番人と呼ばれる男。
国内最高峰の暗殺者であり、その技能は権力者も欲しがるため、強さだけではない『力』も多く所持していた。
本来ならば強い痛みの中で多くの情報を吐くことになるはずだったが、強者ゆえの特権か。
手を抜いては危険と主人公に判断されたため、あっさりと命を落とすことができた。
特殊武器『 陰虚縛鎖(チェーンウィーカー) 』を奪われている。
・イェル・サーレン
商業ギルドロズベリア支局の支局長。
その立場を利用して、商会などを相手に大口の金貸し業をしていた。
部下である副支局長が裏でオムリと通じ、手口や貸付額などの情報を流していたため、得意とする権力争いに負けた結果とも言える。
局長の座を狙っていただけの副支局長にとっては、異世界人が二人も絡むほどの大きな話になるとは思ってもいなかったようだが。
・サザラー
フレイビル国内で最大手となるサザラー商会を纏めていた商会長。
商売の手腕というよりは、あまり所持者の多くない【魅了】スキルとその妖艶な見た目を武器にのし上がったタイプであり、他の大商会とも様々な意味で繋がりが深い。
マリーに負けず劣らずの金の亡者であったが、どう足掻いても太刀打ちできないと悟ってからは従順な犬に成り下がった。
それも金の亡者であるがゆえである。
そのため主人公が資産のすべてを奪うと告げた時は想像以上に激しく抵抗したが、無表情のまま痛みを与えてくる主人公と、その背後で見つめる女が身近にいる狂った医者と被り、死ぬ以上のことが待ち受けていると悟って抵抗を諦めた。
・ミクロ
元々はアルバート王国でも指折りの医者だったが、その気質が問われて燻っていたところをマリーに拾われ、実験に適しているという理由でレサ奴隷商館に配属された。
当初は様々な薬の開発と副作用の調査が主であり、それでもミクロ本人は満足していたが、ある時を境に突如命じられた『人造魔人』の実験から道を大きく踏み外していく。
死ぬ前に活かせる命を活かして何が悪いというのがミクロの持論であり、それは皮肉にもミクロを毛嫌いしていたイェルやサザラーの根底にある考えと一致していた。
・アトスターク侯爵
ロズベリアという大陸中央でも指折りの大都市を手中に収める大貴族。
が、実際は世襲でその立場を継いだだけであり、とりわけ秀でた能力はなく、仕事は配下に任せてひたすら酒と飯と女を貪る怠惰な生活を送っていた。
そんなガマガエルのような男にマリーが近づいたことでフレイビルの衰退は急激に加速するわけだが、その時マリーが持ち込んだ手土産は、人間の血がかなり濃い獣人の女だった。
・ジャスパー
フレイビル国内傭兵ランキング34位の獣人。
潔癖症で他人の汗や臭いが苦手、回し飲みも無理という、この世界にとっては過酷過ぎるハンデを背負っており、常に一人だったことから自然と孤狼という二つ名がついた。
だからこそ押し込められたゴミ箱は悶絶するほどの耐え難い苦痛で、この男ほど様子を見に訪れてしまったことを後悔した者はいなかった。
〇フレイビル王国-ギニエ
・ホレス
ハンターギルド、ギニエ支店のギルドマスター。
いろいろ勘違いし、猫獣人の受付嬢から肉球ビンタを喰らって鼻血を出していたちょっと可哀そうな人。
根っからの善人で、身銭を切ってでも町の外に救出目的での依頼を出し、町の問題が解決すれば幼い領主のフォローに全力で回った。
・アシュー・バーナルド
元フレイビル国内ランキング25位の傭兵。
職は不明だが杖を所持する後衛の魔導士で、闇魔法や風魔法を得意としていた。
人心掌握に長け、弟や妹という自身の、そして組織内の特別枠を作ることで、全体の競争力と忠誠心を高めていた。
が、実際は自分しか信用しておらず、平気で弟を切り捨てる残虐性を持ち、金の管理は全て自分自身で行なっていた。
主人公はそんな姿に少なからず自分を重ね、嫌悪感を示している。
・アスク・バーナルド
元フレイビル国内ランキング38位の傭兵であり、組織の中で形上の弟を勝ち取った人物。
アシューを崇拝しており、兄のために役立とうと邁進していた。
結果、主人公の実力を判断するための餌に利用され、命を落とす。
・ラッド・ノグマイア
長く地下に監禁されていたノグマイア子爵家の子供。
偽った家族の死因を国へ報告するための傀儡として生かされており、地下では感情が死んだように生気を失っていた。
主人公に救出され、現在はノグマイア家の当主として奮闘中。
主人公も奴隷術を使用するなど相応のサポートはしていたが、町民からのサポートが手厚いのは、ノグマイア家の領地運営が評価されていたからに他ならない。
・アンリ
ノグマイア家で働く給仕係で、まだ幼かったために生かされていた。
ラッドとは幼馴染であり、丁寧な言葉遣いではあるも、気を使わないやり取りが行われている。
気になる異性の相手としてお互い意識しているのだが、身分の違いから結びつくかはなんとも言えず。
そんな微妙な関係を、身体中に藁をくっつけた一人の少年が悔しそうに眺めている姿がよく目撃されている。
・サイラル
ノグマイア家の馬小屋で働く少年。
ラッドやアンリとは幼馴染であり、同様に子供だからという理由でアシューの粛清からは逃れていた。
アンリに恋をしているも、アンリはラッドを見ており……
仕える身として応援したい気持ちと、失敗に終わってほしい気持ちと、ごちゃごちゃに混ざりながら二人の様子を日々窺っている。
・ラーベラ
ノグマイア家で働くメイドで、現在はメイド長。
最低限一人は仕事を理解している者が必要という理由から、次々と殺されていく使用人達を前に誓いの言葉を吐かされ生かされた。
バーナルド兄弟を恨みながらもずっと耐えてきたため、今は解放されて精力的に屋敷で仕事をこなしている。
〇フレイビル王国-王都グラジール
・オスカー・ロルフィオン・フレイビル
フレイビル王国の王。
多くのドワーフ種が住まう国内の均衡を保つため、またドワーフ種が得意とする鍛冶産業を国内に留めるために代々王家はドワーフの血を取り入れており、身長は140cm程度と一般的な人間に比べればかなり小さい。
どちらかというと脳筋寄りの王様ではあるが、それは他の王と比較してという意味であり、先々を考えて行動に移す頭は持っている。
だからこそ、黙って蝕まれるのを待つくらいであれば、対マリー路線に舵を切ろうとしているが、果たして――。
ロズワイド侯爵
フレイビル王国の重鎮の一人で、国内の傭兵ギルドをまとめている人物。
深い事情も知らぬまま主人公をヴァルツの戦争に参加させようとしていたのもこの男だったため、謝罪を受け入れてもらうまでは生きた心地がしないでいた。
できれば謝罪以外にも伝えたいことがあるようだが……
また余計なことをしてしまうのではと言い出せずにいる。
【オルトラン王国】
〇オルトラン王国-サヌール
・マグナーク
ハンターギルドのサヌール支店、その中にある初級ダンジョンフロアで仕事をしている鑑定師。
特にオークションからの産物には詳しく、希少物品の買取と相場相談も兼業している。
最初だけ身に着けていた異質な鎧(蒼竜の鱗鎧)に強い興味を惹かれ、とってつけたような理由で持ち込まれるおかしな付与付き装備に驚愕。
この子供がおおよそ普通ではないことを理解し、今では一番の興味が主人公自身に変わってきている。
・アラン
ハンターギルドのサヌール支店、その中にある初級ダンジョンフロアのオークション出品を担当している。
横で仕事をしているマグナークが珍しく興味を示したことから、自然とアランも注目するようになった。
まるで貴族のような金の動かし方をしているが、傲慢な振る舞いはまったく見られない主人公を気に入っている。
・ビクター
転生者マリーの奴隷であり、初級ダンジョンの仕入れ担当をしている男。
マリーの名を出せば誰も彼もが押し黙るということもあり、それが自分の力だと勘違いしていた。
主人公に目を付けられ、現在ではマリーにバレにくい形で飼い殺しにされたまま、マリーの私財を吸収する重要な役割を担っている。
・アジオン
初級ダンジョン内でボス狩りを行なっていたパーティのリーダー。
30層に子供が一人ということもあり、かなり強く警戒はしていたが、ボスは奪い合いというダンジョン特有のルールに染まっていたため、主人公の思考と実力を見誤る。
結果、オートヒーリング効果の実験台にされ、治癒されたそばから魔物の攻撃が上書きされていく中、死ぬまでに1時間以上の時間を要したという。
〇オルトラン王国-ドミア
・オーラン男爵
オルトラン王国南西部の領主。
田舎ではあるが国内有数の田園地帯であり、流通制限と価格操作を行い利益を貪っていた。
そのためなら邪魔な商人や生産者を殺すことも厭わない性格であったため、主人公に目を付けられ潰されている。
最後は暗闇に閉ざされた蟻の巣の奥地で、三日三晩オートヒーリングにより強制的に生かされながら身体を喰われ続けるという凄惨な死を遂げている。
・キウス
領主であるオーラン男爵と結託し、流通制限と価格操作を行なっていた人物。
国内の主要な町に店を構えるゴールドランクの商人で、特に拠点でもあった田舎町ドミアでの発言権は強い。
他の商会の纏め役でもあり、オーラン男爵の子飼いである傭兵バーシェを使って相場を崩そうとするクアドを潰そうとしていた。
自身が悪に染まっていることを自覚し、ただ家族までは極力巻き込みたくないという思いで一人王都に住んでいた。
商会の在庫や私財はほぼ主人公に奪われたが、想像以上に協力的であったことから、死に方だけは苦しみもない、綺麗な終わり方で死体は遺族に引き渡されている。
・バーシェ
情報を求めてオーラン男爵に飼われていた傭兵。
順位は不明だが国内ランカーであり、槍の扱いに長け、魔物使役を得意とするその実力はAランク相当のハンターに匹敵する。
主人公が護衛につくクアドの商団を潰そうとするも失敗、逆に使役する魔物を皆殺しにされた。
オーラン男爵に辿り着いたあとも協力的であったため、最後は痛みのないあっさりとした死に方をし、仲間と称した魔物と、そして子供だろうと思われる遺骨と一緒に高台の土地で眠っている。
・ナムクリッド・オーラン
オーラン家の長男。
色濃く当主である父親の性格を継いでいるため傲慢不遜。
どのような理由があったとしても貴族である父親でありオーラン家が正しいと思い込んでおり、主人公を悪と断定したことで逆鱗に触れる。
身体を真っ二つにされただけなので、死に方としてはかなり楽な部類。
・アルス・オーラン
オーラン家の次男。
主人公が対話をした中では唯一常識的な思考の持ち主で、家に仕える者達からの信頼も厚い。
主人公との交渉、譲歩により、父親を切り捨てでもオーラン家を守ることを選んだ。
内心ではこの機会を幸運と捉えるほど冷酷な一面も存在するが、まだそのような姿をはっきりと表には出していない。
当主として、ドミアを含む領内の改革を行なっている真っ最中。
・ユース・オーラン
オーラン家の三男。
長男と同様、父親の性格に強く影響されており、家族以外を家畜程度にしか捉えていなかった。
当時13歳という年齢から主人公に見逃され、説教されただけで生き延びる。
反省しているのか、していないのか。
今後も生き延びられるかは、監督者となった次男アルス次第。
【ジュロイ王国】
〇ジュロイ王国-カルージュ
・レイムハルト辺境伯
ラグリース王国-オーバル領と隣接する、ジュロイ王国南東部に広域の領地を持つ大貴族。
楽に甘い汁が吸えるという当時の部下の誘いに乗っかり、オーバル領の土地の一部や金、それに早々降伏したオーバル侯爵の私財まで丸ごと奪おうとしていた。
しかし主人公が介入したことで全ての計画が失敗に。
8000人の兵が目の前で皆殺しにされてからは悟ったように大人しく言うことを聞いていたため、他と比べればまだ楽な死を遂げている。
・オーバル侯爵
ラグリース南西部に広い領土を持つ大貴族。
貴族としての特権は十分に得ておきながら、担うべき責務を果たすことなく領民を捨てて亡命。
そこでも強い権利を主張した上、いざラグリースが勝ったとなれば本気で国へ帰れると思っていた救いようのない人物。
最後まで反省も謝罪もなかったため、家族含めてゆっくりと捩じ切られるという、拷問のような苦しみを味わいながら死亡しているが、実際に一番苦しい思いをしたのは横にいた妻である。
・タナート
オーバル侯爵の甥にあたり、オーバル侯爵の代理として出兵の総指揮を執らされた人物。
誰もが向かう先は死地であると理解していたが、それでも国を、町を、家族を守るためにと周囲を鼓舞して戦地である王都へ向かい、そして勝戦後に人の死体しかない町を見て深い悲しみと絶望に暮れていた。
そのため、オーバル家の捩じ切れた死体を見た時、誰よりも喜んでいたのは身内であるこの男だったが、その気持ちが分かるだけに否定する者は誰もいなかった。
その後は主人公が裏で手を回したこともあって叙爵。
広域だった領地の一部ではあるが、男爵として領地運営をしながら復興作業に取り組んでいる。
・ロイエン子爵
オーバル領虐殺事件の元凶とも言える人物。
失敗したのは介入した主人公のせいだと深く恨むも、全てが明るみに出た際は高を括り、できる限り楽な死を迎えるために王や主人公を挑発していた。
しかしその考えを主人公に見透かされて、逆の生き地獄に。
眠ることも許されず、延命のための食事を強制的に摂らされながら、殴られ、刺され、潰され、削がれ、抉られる日々。
執拗に主人公が回復しに来るため、その生活は各町を転々とした後も一月以上続き、ある時糞尿に顔を埋めて窒息死している姿を発見された時は人なのか疑わしい状態にまでなっていた。
が、その亡骸さえも虫に食われ、干からびて骨になるまで放置され続けたという。
・アロンド王
ジュロイ王国の国王。
悪ではないが善良でもないという、ある意味一般的な王であり、そのバランスを取るのが非常に上手い人物。
そのため主人公の制裁も正直にあるべきことを伝え、自身の命を天秤に掛けたことで躱すことに成功した。
また戦力として抱えている面は強いが、異世界人ルッソとの関係は非常に良好であり、大陸中央の覇権が難しいと理解してからは西の進軍に備え、無理のない範囲で自国戦力の増強に励んでいる。
実子に国を継がせるか、それともルッソを国の王にしてしまうか、密かに悩んでいるが誰にも打ち明けられていない。
・ルッソ
自身をシングルチーターと呼び、憧れから【刀術】だけを選択した異世界人。
生まれた地に刀がないという致命的な問題から奴隷としての苦しい生活を余儀なくされていたところ、異世界人の発掘目的で動いていたジュロイ王国に拾われる。
とは言っても生活は強く拘束されたものではなく、ラグリースの戦争が始まる前までは《デボアの大穴》で蟻を相手に修行をしていたこともあったりと、本人はかつてと比較して異世界生活を謳歌している様子。
王を連れ、ベザートでコソコソと買い物や食事を楽しんでいる姿をリルに度々目撃されている。
・リューク
ジュロイ王国西部 《嘆きの聖堂》を主戦場とするAランクハンター。
アウレーゼと違ってリュークは常駐しており、黄金蟻を求めてマルタに遠征していた時は、リュークがこの場に残って代理で討伐部隊の管理をしていた。
主人公は既に顔見知りなので問題ないが、唐突に現れた新米ハンターが溜めた骨を荒らしたりしないか。
監視と勧誘の役割を果たしているリュークもまた、実は裏で国と契約している雇われハンターだったりする。
アウレーゼがクランを立ち上げてからは、自身が討伐部隊の隊長として国とやり取りしている。
【エルグラント王国】
・タクヤ(勇者タクヤ)
世界で最も名の通った異世界人であり、現エルグラント王国の王太子である人物。
戦の女神に、あの人物より強い者はいないと言わしめるほど、様々な恩恵を転生時に女神から引き出している。
自ら『魔王討伐伝』なる本を生み出し、物語の中の主人公と自分を重ねたため、勇者タクヤという名が広く世界に知れ渡ることになるが、その裏で女たらしという噂も国を飛び越え広がっていることを本人は把握していない。
理想の勇者、理想の自分、理想の異世界と、目の前に迫り来る現実とのズレに大きな悩みを抱えているようだが……
・レグナート
エルグラント王国の諜報部に所属する元Sランクハンター。
異世界人疑惑が浮上していた主人公を追い続け、そして陰で主人公に振り回されていた人物。
その足取りはフレイビルの竜葬山地から始まり、オルトラン、旧ヴァルツ領と国を跨ぐ往来を数度繰り返していたが、最終的には『種火』が必ず必要になるであろうと、旧ヴァルツ領のBランク狩場《エントニア火岩洞》で網を張っていた。
頭一つ抜きん出た強さからすぐに有名人となり、レイド戦にまでちゃっかり参加していたが、その事実までは国に報告していない。
・ナーク卿
エルグラント王国の重鎮の一人。
各方面への外交を担っている。
・セラ
王城の自室で勇者タクヤを迎え入れた女性。
親密な関係であることは窺えるが、それ以外は不明。
【ヴェルフレア帝国】
・シヴァ
世界の四強と称される異世界人のうちの一人であり、現ヴェルフレア帝国の元帥の立場に就く者。
非常に残虐な性格の持ち主であることは広く知られているが、それ以外の情報はあまり表に出ていない。
リガルが最上位加護<覇者>を与えているのは判明している。
・サーシャ
異世界人シヴァの右腕とされる女性。
一国の傭兵程度なら纏めて相手にしても問題ないと思えるほどの実力を有しており、その言葉はシヴァをも黙らされる。
言動から転生者の一人だと思われるが……
・キンセ・ドルーチェ
ラグリース王国内で旧ヴァルツ軍の残党狩りをしていた少女。
目的は情報収集で、国からの命令により新たな異世界人のスキル構成や戦力を調査していた。
立場は15番隊隊長であり、旧ヴァルツ国内で12位の傭兵をあっさり潰しているが、それ以外の詳細は不明。
【ファンメル教皇国】
・ルクレール司教
枢機卿の一人であり、教会の新設や神具の運搬などに対して強い権限を持つ人物。
それ以外は不明。
【ガルム聖王騎士国】
・ウォズニアク・クライセム・フォン・ガルム
ガルム聖王騎士国の現国王。
齢60を超えた老人ではあるが、一人の聖王騎士という認識も強く持っており、他所の王と比べても腰が軽い。
元聖王騎士総団長でもあるため実力に申し分はなく、それもあってすぐ現場や町に出ようとしては現聖王騎士総団長のハーゼンを困らせている。
国内紛争が解決したことにより、あることを心密かに誓ったが、未だ誰にも打ち明けていない。
・セトナ・フォン・ニケラート
クルシーズ高等貴族院の学長。
女性でありながらこの立場に就くくらい優秀な人物で、魔法学の造形に深い。
そのため聖魔隊の発展にも活かせると、ロキが放っていた魔法に目を向け研究を開始した。
・ハーゼン・フォン・バルクラッド
ガルム聖王騎士国の聖王騎士総団長。
血筋ではなく実力だけでのし上がった人物であるため、戦闘能力は国内でも随一。
専用の赤馬に跨り戦場を駆ければ、万の兵士を相手に無双するほどの実力があるとされ、隣国からは特に恐れられている。
顔面だけで子供を泣かせられるほど厳つい顔をしているが高所恐怖症。
ガルム聖王騎士国は世襲君主制ではないため、次期国王になることがほぼほぼ決定されている。
・ニトイ副学長
クルシーズ高等貴族院の副学長だった人物。
各国の子供達さえ預かっていれば誰もこの国を攻められないと信じ、盾となる学院と自分の立場が守られることを何よりも願っていた。
そのため異世界人の庇護下に入ろうとする国の選択が許せず、祖国を裏切りマリー側へ。
結果的には国を裏切った者が頼ったマリーにも裏切られ、奴隷以下の存在へと成り下がる。
30kg以上の強制ダイエットを成功させた今も、副学長の自室で偽りの手紙を書き続けているが、その姿を見た者はほとんどいない。
・ダムラット辺境伯
ガルム聖王騎士国の最東部に領地を持つ貴族。
マリーに二択を迫られ、ガルムという国を守るために反乱軍の首謀者として立ち上がり、2年間抗争を続けていた。
ロキにその動きを止められてからは立場もそのままに国境を守っているが、犯した罪の重さから死地を求める姿勢は変わっていない。
・レフィ
ガルム聖王騎士国出身の少女。
職業補正もない状態で8歳の時に【剣術】レベル7に到達した異才の持ち主であり、その噂が領主の耳にも入ったため学院への入学費用を補助してもらった。
しかしその腕前とは裏腹に、性格は大人しく内向的。
それもあって虐められていたところをノイスに助けられている。
恩は返したいが他国の王女であるため、領主を裏切ることに繋がらないか悩み始めているが、まだそのことを誰にも打ち明けていない。
・リードル・バルバロッド
オルトラン王国、バルバロッド侯爵家の次男。
上級貴族の生まれということもあって我が強く、次男であることからある意味放任に近い育てられ方をされたため我儘放題。
侯爵家という立場もあって誰も止められる者はおらず、虐めの主犯格としてやりたい放題の学院生活を送っていた。
しかし学院襲撃の直後に一人実家へ帰り、落ち着いた頃に戻ると誰に話しかけても言葉が返ってこないという謎の事態に。
侯爵家よりも遥かに立場の高いロキの影響がそのまま形になっただけだが、当人は事情を知らないため心を病み、休学を願い出ている。
・ノイス・ラ・フェスタル・グリニッド
大陸北東部に位置するグリニッド王国の王女。
正義感が強く、虐められているレフィを見兼ねてからは行動を共にするようになり、気付けば気心知れた仲になっていた。
学院の襲撃事件で救われてからロキに恋心を抱き、しかし立場の問題から必死に隠そうとしていたが、感情が顔に出やすいため周囲にバレバレなことを本人は気付いていない。
王家の秘蔵書物を土産になんとかロキとの再会を狙うが、果たして……
・ユマ
ロキと同い年の少女。
クルシーズ高等貴族院の官吏科に通う生徒で、授業には一切出ずに図書院へ入り浸り、書物の読破を目標に掲げていた。
と言っても時代は変わり、祖母も解読できなかったといういくつかの書物が非公開になっていることを憂いていたが、素性を晒したロキが学院を去ったことで別の可能性を見出す。
そして彼女は卒業を目前に学院を去ったが、元から試験以外は図書院にしか出入りしていなかったため、その事実を知る者はほとんどいない。
【アルバート王国】
・マリー
四強の一角であり転生者の一人、強欲という二つ名で商人や各国の上層部から恐れられている人物。
商売人の側面も強く、実際に面識がある者も多いため、老婆だというその容姿は広く知れ渡っている。
【空間魔法】で財を成し、智謀でもって地位を確立。
周辺国の土地を大した損耗なく奪い続けてきたが、富と土地の奪い合いという意味で目立つライバルのいなかった東の地に、ロキが進出してきたことでその勢いに陰りが見え始めていた。
現在はアルバート王国の王位を簒奪したものの、ロキを相手にしたことで失ったモノも多く、様々な部分で岐路に立たされる。
・シェム
屋敷でマリーの世話をしている若執事。
とはいうものの、マリーについた執事の中では最も長く続いており、その立場はもはや参謀のようなもの。
日々口癖のようにお前は顔と身体だけと言われながらもマリーと意見を交わし、その知識を吸収している。
そのやり取りは時に自殺行為と思えるほど無礼なこともあるが、マリーの眼差しは孫を見るようなもので、叱咤されることはあってもいろいろな意味で手を出された経験はないらしい。
父親が特殊な存在というのはマリーにしか知られていない。
・レオン・フォート・セルリック
現アルバート王国の北西に広大な領地を持つ侯爵家の当主。
実年齢以上に見た目が若く、また女性のような中性的な容姿をしている。
先代の時代にマリーの打ち出す政策に反対したため中央を追いやられた大貴族の1つであり、アルバートと自領の未来に強い危機感を持っていた。
そんな中でロキと接触する機会があり、国を立て直そうと死も厭わぬ覚悟で暗躍するも、余計な動きをする者が現れたことで失敗に。
後日ロキとの対話の中で、その首謀者が自身の派閥に属する者だと知るが、不利になると判断して一切表情には出さずにやり過ごすくらいには肝が据わっており、計算高い。
お互いに警戒しつつも利用し合う関係を継続中。
・ヨシュア
シェムの父親であり、オールランカーの一人。
刀使いで、その戦闘能力はマリーも心底敵に回したくないと思っているが、はっきりしたことは分かっていない。
マリーとは何かしらの約束を取り交わしているらしいが……
・ポラン王
あらゆる欲をマリーに満たしてもらうことで懐柔された堕落の王。
それはポラン王だけでなく王族にも行われ、等しく価値のない存在へと成り下がっていった。
全ては結果だと、マリーから移った口癖をよく漏らしていたが、死に際は最後まで自分は関係ないと言い訳を続けながら身体を刻まれている。
・ゲンリー
アルバート王国再北東部に位置する町『ニッカ』に住む資産家であり顔役。
元々はより大きな港町の商業ギルドで、魚人や貴族を相手に海洋魔物を中心とした取引を行っていた。
大きな争いもないままアルバート王国に呑み込まれ、同時に本国の者達が各商業ギルドにも入ってきたことで居場所を失ったため、現商業ギルドの体制とマリーのやり方をよくは思っていない。
そのためイーゴから頼まれた資金援助には快諾している。
・イーゴ
アルバート王国再北東部に位置する町『ニッカ』のギルドマスター。
地域に住まう民のためのハンターギルドという根底の考え方をしっかりと持っており、ロキとの交渉によって大量に卸されたレモラの多くを町民に振舞った。
その後は魚人との交易も再び動き始めたが、より安価で気軽に食べられるようにとロキが呟いたヒントを思い返し、ゲンリーの援助も受けつつ鉄板で船底を補強した船の製造に取り掛かっている。
・ポージ
アルバート王国再北東部に位置する町『ニッカ』の商業ギルド支局長。
大量に入ってきた高級魚レモラを利用すれば大きな点数稼ぎになると、マリーの意向に背いてでも商機と出世を優先して各商業ギルドに大量の手紙を送りつけたが、それ以降はロキが海洋魔物をギルドに卸すこともなかったため全て徒労に終わっている。
加えて魚人の長が勝手に動いたことが切っ掛けで、大規模な粛清の対象に。
汚い利益を得た可能性が高いとされ、本人だけでなく家族まで首を斬られている。
・トムズ
旧マラガ領の東部に位置するギアラン地方で、ソース店を営む店主。
どう考えても地球のアイデアだろうというソースをいくつも売っており、それらのレシピはこの地にいたビスカという天才料理人が生み出したという。
しかし行方が分からなくなっているようで、この味を守るために苦労している夫婦を見兼ねてロキがベザートに来ないかと勧誘している。
・オーリッジ子爵
宮廷貴族の一人でセルリック侯爵の派閥に属していた人物。
マリーによるクルシーズ高等貴族院の襲撃によりアルバート国内で唯一子供を失っており、その事実を国がまったく重要視していないことから心を狂わせたある意味被害者。
子供を殺した国と、自分の子供だけは救わなかったロキに深い恨みを抱き、持ち得る情報の全てを報復可能な力を持つとある国へと流している。
情報を吐き出させるためマリーは数日掛けてこの男を探し出そうとしたが、本人は火災によって既に灰になっているため消息不明という扱いになっている。
・ホーゼ
アルバート王国の近衛騎士団長。
国軍のエリート部隊を取り纏める人物でもあるため当然強く、それもあってロキから受ける異質な雰囲気を初めて目にした時から感じ取っていた。
死に際になぜあのような言葉を吐いたのか、既に意識が混濁していたため当人も分かっていない。
・イグリア
オールランカー28位、種族はエルフ。
エルフという種の中でもかなり長命な部類で、その歳は2000年を超える。
そのため暇を持て余しており、退屈しのぎで傭兵稼業に参加していた。
【重力魔法】の他、【精霊魔法】や【魔力纏術】【無詠唱】など、魔法技能に特化した高位の所持スキルは多岐に渡る。
だがそれ以上がおり、解析されて強みを潰され、動けなくなったところを槍で貫かれて死亡した。
・ユーゼス 33位
オールランカー33位、種族は獣人。
特級職< 竜騎手(ドラゴンライダー) >の一人であり、急を要するため相棒がいない中での参戦だった。
自在に柄を伸び縮みできる特殊付与武器『 如意槍(フューリースピア) 』で応戦するも、ロキの張った罠に掛かり身体をバラバラにされている。
・ザッハ
オールランカー54位、種族は獣人。
裏の世界で最高峰とも言われている【暗殺術】の使い手で、完全に気配を断つのは当然として、神話(2等)級特殊付与武器『 白黙(ミューチャルフィアー) 』で世界から姿を消すことも可能だった。
そのお陰もあってロキに強烈な一太刀を浴びせることには成功したが、ユーゼスと同じく罠に掛かり、最後はロキの第三の腕で頭部を貫かれて死亡している。
・ヴァルゴ
オールランカー36位、種族は岩人。
古代人種の1つである岩人族の血が色濃く出ており、皮膚の多くは岩で形成されている。
それだけでなく種族固有スキル【鉱操術】も所持していたため、その希少性からマリーはヴァルゴの死を大きな痛手に感じていた。
鉄壁という二つ名が一部で定着するほど物理的な攻撃にはめっぽう強いが、寿命は古代人種の中でも短く、人間と同程度。
・シーレ
オールランカー41位、種族はエルフ。
イグリアほどではないにしろ長くこの世界を生き、外にあまり目を向けようとしないエルフ種の中でも広く世界を旅した経験を買われ、マリーに重宝されていた。
マリーが台頭してからはそのほとんどをマリーの屋敷で過ごしていたが、知見だけでなく魔法技能も卓越しており、戦闘時は豊富な魔力で3体の精霊体を同時に出現させて操っている。
しかし純粋な力には敵わず、接近されたロキに殺されている。
・ユーバ
オールランカー47位、種族は鬼人。
古代人種の中でもとりわけ発症例が少ない鬼人種の血が強く出ており、その中でも種族固有スキル【呪法】を所持しているのは、マリーが知る限りユーバとユーバの父親の二人だけとされている。
そのためマリーはなんとしてでもユーバを生かすことを優先した。
攻防の中で発動させた呪印は今もロキの中で生きており、ユーバは屋敷で一人静かに辿れという命令を待っている。
・ビズィ
種族は人間、元々はオルトラン王国で1位の実力を持つ傭兵であり、【光魔法】と回復系統の魔法を得意としていた。
55名のオールランカーには含まれていないが、欠番が発生した際の候補として有力な番外の一人。
偶然にも大きな戦いに参加できたことで、オールランカーに名を連ねる可能性に期待するも、マリーにとっては自分の身代わりでしかなく……
終始それらしい動きを取るよう指示されたあげく、最後は手を差し伸べられることなく見殺しにされている。
【テリア公国】
・ゼクオン将軍
ガルム東部の貴族会合に参加したテリア公国の軍トップ。
マリーに見捨てられ、自暴自棄になっていたところでロキに懐柔される。
と言っても兵を動かす時はロキに連絡するという程度なので、実際の縛りというのはほとんどない。
それでも一切気付くことなく首に触れられた恐怖から、連絡用に渡された子猫は常に抱き抱えて移動しているため、陰では猫将軍と言われ始めている。
【パルモ砂国】
・ヘロイト将軍
ガルム東部の貴族会合に参加し、マリーと共に侵攻を仄めかしたとされる、パルモ砂国の軍部トップ。
よりマリーとの関係性が濃いという理由からゼクオン将軍に止められたため、ロキも面識がなくどのような人物かは不明。
【ミノ諸島】
・ノトフ
長らく幽閉されていた魚人種の長老。
浮遊島の存在を知る唯一の人物で、魚人に利用価値を見出そうとしないロキなら逆に信用できると、魚人種の守護を条件に秘密を教えた。
ロキが去ったあとは相談役として、ザンキと共にミノ諸島の運営に携わり、アルバート王国との取引を再開させている。
が、アルバートに対しての恨みは強く、その価格はだいぶボリ気味。
それでも長らく止まっていた海洋素材とあって飛ぶように売れているという。
・ザンキ
魚人種の精鋭部隊、魚穎番衆の元頭であり、現族長。
水場の戦闘に関してはめっぽう強く、Aランク狩場《モデア海底谷》で単独の狩りもできる数少ない人物。
マリーに騙され息子を奪われている。
ロキが去り際に残した『奪われた子供達を見つけたら連れ帰る』という言葉が唯一の救いになっており、あれからマリーが介入してこなくなったこともあって、未だに真の族長はロキであり自分は代理だと本気で思っている。
【ラナン共和国】
・ザウロ
ラナン共和国を中心に活動するレイドグループのリーダー。
上級ダンジョンに出入りするような人間を纏めているだけあってその実力は高く、ロキの【心眼】をも弾く。
当初は利点がないとアウレーゼが掲げるクランへの加入に否定的だったが、ロキが帝国であろうとお構いなしにボスを狩ると宣言してからは意見を大きく変えた。
元々は帝国に追いやられた大陸西部のSランク狩場から逃げてきたのではないかとロキは予想しているが、真相ははっきりとしていない。
猿のような金壺眼が特徴的な男。
・シュニッグ
ラナン共和国を中心に活動するレイドグループのサブリーダー。
ザウロと同じくロキの【心眼】を弾いたことだけは確認されているが、それ以外は不明。