軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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やっと、外へと出てきたレオルドは無事に転移魔法を証明することが出来たのでリヒトーという死の恐怖から解放される。

また、太陽を拝める事が出来て喜んでいるレオルドの元にリヒトーが近付く。レオルドはリヒトーが近付いてくる事に若干怯えているが、転移魔法の証明は国王に示したので強気の姿勢を見せる。

すると、レオルドの近くにまで来たリヒトーは跪いて深々と頭を下げた。

「レオルド様。先程の無礼な振る舞いをお許しください」

リヒトーは転移魔法を完全に信じてはいなかった。報告にあったミスリルゴーレムを見ても、まだ半信半疑であったが外に出て王都の近くでは無いことを見た瞬間にリヒトーは己の誤ちを恥じた。

「へっ?」

何かされるのではと構えていただけにリヒトーの謝罪にレオルドは驚きを隠せなかった。リヒトーの突然の謝罪に呆気に取られてしまう。

しばらく、固まっていたレオルドの代わりに国王が謝罪するリヒトーに声を掛ける。

「どうした、リヒトー? 突然、レオルドに謝罪などして」

「陛下。私はレオルド様に許されない事を致しました。転移魔法を信じる事が出来ず、レオルド様を疑い、刃を向けてしまいました」

「なに……?

私が見ていない場所でか?」

「はい……」

「……私の事を案じてくれているのはわかる。だが、レオルドは今や信じるに値する臣下だ。モンスターパニックへの尽力、そして転移魔法の発見。

確かに転移魔法の発見の報告を聞いた時は私も半信半疑ではあったが、嘘をついているとも思えなかった。だからこそ、私の元へと呼び出して真偽を確かめたのだ。

結果はお前も見ての通りだっただろう。最早、疑いようのないものだと。レオルドは嘘をつくような臣下ではないと分かっただろう。

だと言うのに、私の許可無くお前はレオルドに刃を向けたと言うのか……」

「全ては私の不徳が致すところにございます。どのような処罰も受けましょう」

「……レオルドよ。すまぬ。部下の暴走を知らなかったとは言え、止めることが出来なかった事を私も詫びよう」

勝手に話が進んでいて、レオルドは混乱していたが跪いて頭を下げるリヒトーと頭を下げる国王を見てレオルドは慌てる。

「いえいえ! リヒトー殿が陛下を守るのは当たり前の事ですので頭を下げる必要などありませんよ!

それに……リヒトー殿が私を疑うのも無理はありません。私は家族にさえ恨まれるような人間です。少しだけ国に貢献したからと言って、どうして信じられましょうか……」

自分で言ってて悲しくなるレオルドはどんどん頭を下げていく。最後には俯いてしまい、どんよりとした雰囲気が場を支配する。

そこへ助け舟を出すのは宰相だった。わざとらしく咳払いをして、視線を集める。

「オッホン。国王ともあろう御方が無闇に頭を下げるものでありませんぞ。リヒトーの暴走は確かに咎めるものではありますが、それはリヒトー自身の罪であり、陛下が謝るものではありません」

「しかしな、やはり、リヒトーの主としては謝罪をするべきだろう。部下の不始末に責任を取るのが主の役目であろう」

「仰る通りではございますが、今回はリヒトーが我々の与り知らぬ所で勝手に暴走した始末です。ならば、自己責任という形のはずです」

「だが、それではレオルドの気持ちはどうなる?

レオルドは此度何もしていないのだぞ?

むしろ、歴史的発見をしたのに刃を向けられたのだ。文句を言う権利はあるだろう」

「ふむ。では、レオルド殿に決めて頂きましょう。リヒトーの処罰を」

どうしてこうも勝手に話を進められて、最後は自分に丸投げするのだろうとレオルドは怒りを感じる。

確かにリヒトーにされた事は許してはおけないが、リヒトーの気持ちも十分理解出来る。レオルドは自分がどうしようもない人間だと分かっているので、リヒトーがレオルドを疑い刃を向けたのも当然だと思っている。

そもそも、きちんと国王がリヒトーに厳しく言い付けておけばこんな事にはならなかったのだと、考えれば考える程理不尽に思えてくる。

一度、この怒りを発散すべきであろう。だが、レオルドはしなかった。冷静になれるように大きく深呼吸をしてリヒトーへと顔を向ける。

「リヒトー殿。人は誰もが過ちを犯します。かつては私もそうでしたから。それに、私がした事に比べたらリヒトー殿は忠義の元に動いただけに過ぎませんよ。多少、やり過ぎな部分はありましたけど……

でも、それは陛下を思ってのこと。私はリヒトー殿を責めもしません。許しますよ」

「レオルド様……貴方はこんな私をお許しになると?」

「ええ。納得しないというのであれば、そうですね。私に剣の稽古を付けて貰えないでしょうか?

王国最強の騎士に指導されるなど、王族くらいでしょうし」

レオルドの要求は簡単に呑むことが出来ないリヒトーだったが、話を聞いていた国王が口を出す。

「それくらいで良いのか? もっと望んでも良いのだぞ?」

「でしたら……いえ。しばらくは貸しという事に出来ないでしょうか?

何か困った事があれば陛下のお力をお借り出来たらと思います」

色々と思案したレオルドだが、今は借りという形にしておいて、後々返してもらう事にした。

「ふっ……ふはははは! そうかそうか。これは大きな借りが出来てしまった。良かろう! レオルドよ。何か困った事があれば私が力を貸そう。それと、しばらくは王都に滞在するのだろう?

それならば、先程お前が要求したリヒトーとの稽古は私が許可をしよう」

流石に無礼過ぎて怒られるかと思っていたが、国王が笑い出したので許して貰えた。一先ずは面倒な事にならなかったのでレオルドは胸をなで下ろした。