軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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ゼアトの屋敷へと戻ってきたレオルドはシャルロットに詰め寄る。

「お前、いつの間にあのような魔法陣を!?」

「ふふん。あなたが成長しているように私も成長しているのよ」

「……いつか、必ずお前を超えてみせるからな」

「ふふっ、楽しみにしてるわ〜」

あまりにも仲がいいのでジェックスやカレンは二人の関係を勘違いしていた。傍から見れば二人は恋人のように見える。だが、違う。二人は師弟関係であり、友人でもあるのだ。ただ、二人の距離が近いだけだ。だから、知らない人達からすれば恋人に見えてもおかしくはない。

どうしても、気になったジェックスはバルバロトに訊いてみた。

「なあ、あの二人はどういう関係なんだ?」

「あー、そうだな。友人以上恋人未満の師弟関係だ」

「な、なるほど?」

いまいち、よくわからなかったがそういうものなのだと無理やり納得したジェックスは、バルバロトから離れてカレンと子供達の元へと戻る。

「ねえ、あの二人って恋人だったの?」

気になっていたのはカレンも一緒でジェックスに尋ねてみた。ジェックスは眉を寄せて悩んだが、教えることに決めた。

「仲のいい友人みたいな関係らしい」

「じゃあ、私とジェックスみたいなものだね」

「いや、違うと思うが?」

「一緒なの!」

「お、おう」

否定したがカレンの強気な発言に押されるジェックス。そこへ、レオルドが近づきジェックスへ話しかける。

「ジェックス。今いいか?」

「ん? ああ。なんだ?」

「子供達はこれで全員なのか?」

今、レオルド達と一緒にゼアトの屋敷に来たのは少年盗賊団の七人だ。レオルドはこれで全員なのかとジェックスに確かめる。もし、まだいるのなら迎えに行く必要がある。出来れば早めに行ったほうがいいとレオルドは思っている。

「まだ、俺が世話をしているガキはいる。確か――」

「三十三人。その子達を合わせたら四十人いるよ」

子供達が何人いるかを思い出そうとしたら、すかさずカレンが答えた。四十人と聞いてレオルドはジェックスへ確認の為に目を向けると肯定するように首を縦に振っていた。

(あー、そういや餓狼の牙は非戦闘員の方が多かったんだっけ……)

運命48(ゲーム) での餓狼の牙はジェックスとカレンを含めた戦闘員三十人と住む場所を失った女性や老人や孤児がいる。その数は具体的には運命48では語られなかったが、恐らく相当いると予想される。レオルドはまた土木工事で忙しくなるのだろうと憂いていた。

しかし、ジェックスと約束したのでレオルドは嘆いてばかりはいられないと奮い立つ。

「よし、ジェックス。お前が面倒を見ている仲間と子供を迎えに行くぞ」

「俺が言ったことだが、本当にいいのか?」

「構わん。お前と引き換えなら安いものだ。はっはっはっは!」

「あんた、もしかしてそういう趣味が――」

「殺すぞ。 本気(マジ) で」

目にも止まらぬ速さで距離を縮めて睨みつけるレオルドにジェックスは焦る。

「お、おう! 疑って悪かったよ。だ、だからその殺気を収めてくれ」

「俺はちゃんと異性が好きだ。そこのところ、勘違いするなよ。分かったな!」

「あ、ああ。わかったわかった」

これは本気で踏んではいけない地雷だと理解したジェックスはなるべくレオルドにその手の話題を振るのは止めようと誓った。

「とにかく、ジェックス。お前の仲間と保護してる子供達を迎えに行くぞ」

「ああ、わかった。でも、今からか?」

「ここから時間がかかるのか?」

「まあ、馬を走らせても半日はかかるな」

「さっきの村からだとどのくらいだ?」

「あそこからなら、馬を走らせれば一時間もかからないが……まさか?」

「ふっ。シャル! 聞いていたな! 手伝え!」

「え〜! また〜?」

「頼む。お前の力がどうしても必要なんだ」

「もう、しょうがないわね〜」

「ありがとな。また今度礼はするから」

「ほ〜んと、調子がいいんだから……全く」

肩をすくめるシャルロットにレオルドは笑いかける。それを見たシャルロットはやっぱりずるいなと思うのであった。

子供のように純粋な笑顔を見せるレオルドはシャルロットの弱点になりつつある。

レオルドはシャルロットとバルバロトに加えてジェックスを引き連れて、餓狼の牙が保護している子供達と仲間を迎えに行くことにした。

カレンと少年盗賊団の七人は屋敷に預けることにした。その際にカレンが駄々をこねたがジェックスの説得のもと納得して残ることになった。少々、時間がかかってしまったがレオルド達はシャルロットの転移魔法により村へと戻った。

そこから、馬を走らせる予定だったが馬よりもレオルド達が走ったほうが速いので走ることになる。しかし、ここで一つ問題が発生する。

「私、走りたくないんだけど?」

「いや、わがまま言うなよ。走ったほうが速いんだから走るぞ」

「い〜や〜! 私は走りたくない!」

「駄々をこねるな! 置いて行かれたいのか!」

「ああっ! そういう事言うのね! じゃあ、私だけ転移で帰るから! いいのね?」

「ぐっ……」

流石にここでシャルロットに帰られると帰りが辛いのでレオルドは必死に考える。

「どうすればいい……?」

「おんぶして。それなら問題ないでしょ?」

「おんぶか……まあ、それくらいなら」

おんぶ程度ならばとレオルドは妥協してシャルロットを背中に乗せる。しかし、そこで新たな問題が発生する。それは思春期男子にとってはどうしようもないことだった。 艶(なま) めかしい豊満な肉体を持つシャルロットの体が密着するのだから、レオルドは股間が荒ぶってしまう。

(うおおおおおおっ! 鎮まれ俺の息子よ!)

ちなみにシャルロットはレオルドの様子が変わった事を察して、もっと密着するように体を押し付けた。

(んっふふふ〜。レオルドもなんだかんだ言って男の子なのよね〜。かわいい反応しちゃって〜)

内心楽しんでいるシャルロットはレオルドの反応を見ては面白おかしく笑うのであった。