軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第159話:ナマリの日記 後編

○月X日

きのうは大変だった。こりゅうはすっごく強くて、俺は5回も死んじゃった。このままだとぜんめつするから、みんなで逃げた。ラスはせ、せんりゃくてきてったいってよくわからないことを言ってた。

○月X日

こりゅうがしつこい。七十三層に逃げてもおいかけてくる。そのあともず~っとおいかけてくる。まるで怒っているときのラスみたいだねって言ったら、ラスがプンプンしてた。

○月X日

まだこりゅうがおいかけてくるから、島ににげた。シロが久しぶりに会えてよろこんでた。

獣人とだーく族とまらく族の大人がオドノ様のことを王さまってよんでて、オドノ様がこまったかおをしてた。オドノ様はオドノ様なのに変なの。

○月X日

今日は海で遊んだ。

みんなで遊んでると、でっかい亀とヘビがひっついたような魔物がでてきた。ケガをしてるみたいでオドノ様が治してあげてた。あとでラスがあれはかいりゅうの子供だって言ってた。あんなに大きいのに子供だなんておどろいた。

○月X日

あくまのろうごくはこりゅうがおいかけてくるから、ちがう場所でれべりんぐすることになった。島からでるときにシロがわんわん泣いて大変だった。モモがよしよししたらもっと泣きだした。泣き声がうるさくて、トーチャーがかおをくしゃくしゃにしてとんでったのがおかしかった。

○月X日

今日はウードン王国よりずっと北のハーメルンにきた。モモははじめて雪をみたから、はしゃいでた。子供だなって言ったら頭をペシペシされた。トーチャーは羽でからだをくるんでてなんかおもしろかった。

○月X日

獣人族が人族にいじめられてた。獣人ってよわいのかな? オドノ様におねがいして、島につれてった。ラスがまたうるさかった。

○月X日

すっごいおおきな山がみえる。

ラスがぴりぴりしてるからどうしたのってきいたら、あのさんみゃくは三だい魔王むのサデムのしはいちいき? って言ってた。よくわからない。

○月X日

今日は山をのぼった。とちゅうで、いにしえのきょ人とたたかった。

○月X日

ラスがサデムをしげきしないように、とおまわりすることになった。俺が倒してやるって言ったら、笑われたからお腹にパンチしといた。

○月X日

今日はせい獣とたたかった。強かった。

ラスはもんばんだって言ってた。もんばんってなに? お家じゃないのに変なの。

○月X日

今日は三ひきの魔物を俺の中にいれた。ふふ、もう俺はさい強だっていったら、ちょうしにのるなってオドノ様におこられた。

○月X日

今日はそとにいった。そとにいるのにそとって変なの。

○月X日

そとはめいきゅうみたいに魔物だらけで大変だ。

○月X日

オドノ様といっしょにねようとしたら、モモとトーチャーにばしょをとられてた。あしたはまけない。

○月X日

うるさい虫をたおした。すっごくかたかった。それにりゅうみたいに大きかった。ほんとうに虫なのかな?

○月X日

とり! きのうの虫より大きなとりをたおした。とりはからだがもえてて、なんどたおしてもいきかえるから大変だった。ラスがナマリみたいだなってわるぐちを言われた。モモがうなずいてたけど、なっとくいかないな。

○月X日

にくのおばけ!

そとは変な魔物ばっかりだ。にくのおばけはちいさな木をまもってた。ことばがわかるみたいで、オドノ様と話してた。オドノ様が島に連れてった。オドノ様とにくのおばけが話してるあいだ、ラスがずっとふるえてた。にくのおばけと戦うことにならなくてよかった。もしたたかってたらまけてたと思う。

○月X日

さいきんはずっと魔物とたたかってばかりだ。あきてきた。

○月X日

すっごく強いりゅうと戦った。ラスがきえかかっててあぶなかった。俺は6回も死んじゃった。さいごはオドノ様がたおしたけど、それでもりゅうがしつこかったから、オドノ様が魔ぎょくをとっちゃった。りゅうはくやしそうにしてたけど、オドノ様のかちだってラスが言ってた。

○月X日

きのう、強いりゅうにかてたから、あしたはあくまのろうごくにもどるんだって。こんどはかてると思う。

○月X日

こりゅうをたおした! すこしズルしたけどかった!

○月X日

あくまのろうごくのいちばん下にきた。おっきなとびらをあけると、でっかい魔物がいた。ラスがこりゅうはこれをふういんしてたのかって言ってた。でっかい魔物は魔王で強かった。なんかいたおしても死なないから、オドノ様がめんどくさいなって言ってた。けっきょくこのまえのりゅうをたおしたときみたいに、魔ぎょくをうばっていうことをきかせてた。

○月X日

今日はオドノ様とムッスがお話してた。ムッスはおかしをくれたから、すこしだけいいやつかもしれない。ラスがよこからナマリはたんじゅんだなって言われた。足にパンチしといた。

○月X日

島にもどった。山にうえた木が大きくなってた。にくのおばけがよろこんでた。

子供たちがオドノ様にむらがって大変だった。俺のオドノ様なのに! モモもほっぺたをふくらませてた。トーチャーはいっぱいきた子供がこわかったみたいで、とんでにげちゃった。

○月X日

おいてかれた……。シロがひっぱるから!

○月X日

オドノ様のなかまとあった。

ラスがマリ姉ちゃんとクロとケンカしてた。ラスがおしゃべりめっておこってた。

レナは小さいのにお姉ちゃんぶる。マリ姉ちゃんは怖そうだけど、本当は優しい姉ちゃんだ。クロはゴブリンなのに話せるからおどろいた。ニーナ姉ちゃんとおふろにはいった。おっぱいが大きくてういてた。ニーナ姉ちゃんとおふろにはいってると、なんか変なかんじだった。ないしょの話もしちゃった。ニーナ姉ちゃんはようちゅうい。

○月X日

なにかおかしい。

オドノ様からはなれないようにしてたのにおかしい。

ニーナ姉ちゃんがあやしいと思う。あしたラスにそうだんしよう。

○月X日

おかしい。気づいたらオドノ様からはなれてる。

ニーナ姉ちゃんがあやしいと思う。あしたラスにそうだんしよう。あれ、このまえもおなじことをかいた? うう……やっぱりおかしい。

○月X日

おかしい! ぜったいにおかしい!! ニーナ姉ちゃんがなにかしてるんだ。 まえにオドノ様がこういうこうげきがあるからちゅういしろって言ってた。あしたラスにそうだんしよう。

「あ~っ! ナマリちゃん、あんだけ言ったのに私のこと書いてる。ダメだよ~」

ニーナはもうっ、と溜息を吐く。言葉とは裏腹に、ニーナの表情からは一切の感情が感じ取れなかった。

ニーナは自分のことが書いてあるページを破り、そのまま紙をアイテムポーチの中へとしまうと、日記帳を本棚の中へと戻した。一階ではユウがジョゼフの相手をしており、もう少しすれば部屋に戻ってくるだろう。ニーナはユウのベッドの上へ飛び乗る。

「ステラさんの家を燃やしたのは誰なんだろう……。燃やした人は見つけたら殺そう。それに……遺体を持ち去ったのは聖女派かな? 教王派? 枢機卿派? それともオリヴィエ様かな? 他の国の諜報員って可能性もあるかも。い~っぱい殺さなきゃいけない人がいるから忙しくなるね~」

ニーナはユウの枕を抱き締める。しばらくすると、眠気から瞼が重くなり。抵抗も虚しく眠りへと落ちていった。