軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

199

闇に染まる深夜の坑道前から、ドラーク王国のドラム要塞が見える位置まで移動した。

ドラム要塞はドラーク王国へと続く、高い岩山に挟まれた荒野の街道を塞ぐように建てられていた。周囲に緑はなく、闇の荒野に浮かぶのは岩と砂と土ばかりが広がっていた。

この立地は相当に見通しがいい。こちらは明かりを持たずに接近しているが、日中ならばかなりの距離が開いていても近づくものを視認できるのだろう。

ドラム要塞は高い巨壁に囲まれた石造の箱型要塞だ。外壁の高さは一〇mを超えるのではないだろうか?

城塞都市バルガや王都クルトメルガの外壁も高かったが、さすがに国境線を監視する要塞だけはある。巨壁の向こう側には、更に高い監視塔が建っているのも見える。

明かりが灯っているところを見ると、二十四時間体制で監視しているのだろう。だが、この闇の中を見通せるのだろうか? そして、どこまで遠くを確認できるのだろうか?

荒野に身を屈め、腰のポーチから狙撃銃用のアタッチメントである十二倍スコープを取り出し、望遠鏡代わりにして監視塔の様子を窺う――。

二人か――。

監視塔の内部に大きな鐘のようなものが見える。敵や魔獣などを発見した場合、鐘を鳴らして要塞全域に知らせるのだろう。

だが、監視塔の二人組は真面目に監視している様子はない。深夜という時間、クルトメルガ王国との休戦状態、様々な要因から気を緩ませているようだ。

監視塔の二人組の動きに気を配りながら、要塞攻めをするための準備を密かに続けていく。フリックも同様に接近し、俺が攻撃を開始するまで潜んでいるよう指示を出してある。

フリックにはGPSトラッキングダーツを撃ち込み、その位置がいつでも確認できるようにした。コティーを救出し、迷宮へと退避していくのが確認できるまでは、この荒野を戦場にする必要があるからだ。

しかし、この闇の中で TSS(タクティカルサポートシステム) から新たに何かを取り出せば、補給BOXなどの召喚プロセスで光の粒子が目立ってしまうだろう。

準備行動を悟られないように大きなものは後から召喚することにし、今はトラップをいくつかのポイントにバラまいている。

これでいいだろう――準備はできた。さぁ、開幕の花火を打ち上げよう!

監視塔までは距離七五〇mほど――射程距離ギリギリだが、的はデカい。

肩に背負ってここまで運んできた二つの長方形の箱を降ろし、その両端のカバーを外す。後部中央部分に付くチャージングレバーを引くと、全長約七〇cmから約九〇cmへと拡張され、さらにはトリガーと照準器を展開して肩に担ぎ発射体勢をとる。

俺が肩に担いだのは多連装焼夷ロケットランチャー、M202A1だ。

このロケットランチャーは1960年代にアメリカで開発された。装弾数は四発で、66㎜焼夷ロケット弾が四つのチューブに個別に装填されている。

つまり、四連射が可能なロケットランチャーというわけだ。66mm焼夷ロケット弾は着弾と同時に一二〇〇℃で燃え上がり、着弾時の爆発のほかに周囲へ熱放射によるダメージを与える効果もある。

片膝立ちの体勢から照準器を覗き――第一目標である監視塔に合わせ、トリガーを引いた。

闇に染まる荒野に轟音と眩いばかりの閃光が発生し、白光の尾を引きながら監視塔へと飛び込み――爆散。

噴出花火のごとく火花が噴き上がり、同時に石造の監視塔が崩壊し内側へと崩れ落ちるのが見える。

威力は十分――。そのまま照準器を流しながらドラム要塞を囲む巨壁へと三連射。

本来ならば、M202A1はロケット弾が装填済みの四連チューブに交換すれば、何度でも使用することができる。だが、VMBにはそこまでの要素はない。

VMBに用意されている携帯型ロケットランチャーの全てが撃ちきりの使い捨てなのだ。

肩に担いでいたM202A1を背に落とし、もう一基の展開を準備しながら前進を始める。

背へと落とした使用済みのM202A1は、荒野に落ちる直前に光の粒子へと戻って消滅していった。

着弾の爆音と巨壁が崩壊する音が響く――続いて、もう四連射。

ドラム要塞の正面ゲートを挟むように、最初の三連射とは反対側の巨壁へと撃ち込む。

ここまで派手に初撃を撃ち込めば、この後は俺の位置がバレるとかは関係ない。 TSS(タクティカルサポートシステム) を起動し、インベントリから支援兵器を召喚する。

光の粒子が形作るのは三脚に載った筒状の対戦車ミサイル発射機、87式対戦車誘導弾だ。

この87式対戦車誘導弾は、日本の陸上自衛隊で使用されている対戦車ミサイルであり、本来は別にレーザー照射機が付随している。

照射機を使わずに肩に担いで発射することもできが、VMBのゲームシステム上、この支援兵器を使用する最大のメリットは、レーザー照射機の機能をTSSのスクリーンモニターが兼ねるという点だ。

つまり、発射機から二〇〇m以内ならば、TSS経由で照準・発射・誘導を行うことができる。さらに砲弾数は十二発で、装填は一分間隔で自動装填される。

M202A1を発射した地点から移動しながら、87対戦車誘導弾の発射機を二基召喚し、間隔をあけながら設置していく。同一種の遠隔操作できる支援兵器は二基まで同時操作でき、三基目を設置すると一基目が消滅するのがVMBの仕様だ。

集音センサーがドラム要塞から僅かに聞こえる喧騒を拾い始めた。

『今の爆発はなんだ?!』

『見張り台が崩壊してるぞ!』

『クルトメルガが攻めてきたのか?! それとも魔獣か?!』

事態がまだ把握できていないのだろう。だが、もう少し混乱していてもらうぞ。

ドラム要塞へと前進しながら、TSSのスクリーンモニターを照準機モードへと変更し、タブレットコントローラのごとく操作して87式対戦車誘導弾をコントロールし――発射。

後方に設置した一基目から全長約一mの対戦車ミサイルが発射され、俺の視界とリンクしたスクリーンモニター上のレーザー照射地点へと飛翔していく。

続いて二基目のコントロールに切り替え――発射。闇夜を切り裂く白煙がドラム要塞内へと侵入し、爆音が轟いた。

この世界に落ちてから、遠隔操作型の設置兵器を実際に発砲するのは初めてだったが、VMBのころ同様の挙動で問題なく操作できたことに一安心しつつ、87式対戦車誘導弾のコントロールを切り替えながら進んでいく。

二射目‐三射目と撃ち込んだところで、ドラム要塞内部から荒野の上空へと多数の≪ 光玉(ライトボール) ≫が打ち上げられ、闇の荒野が一転して強い光に照らされた。

同時に、攻撃せずに残しておいた正面ゲートが開き、アルアースに騎乗した竜騎士たちが現れる。

「敵勢力、アンデッド型一匹!」

「あいつの仕業か!」

「見たことがない上位格アンデッドだ。魔術師隊を前に出して障壁を張らせろ!」

「竜騎士隊出撃!!」

正面ゲートから駆け出した竜騎士部隊の数は十以上――カシウム師団長の姿はない。いきなりは出てこないか。

崩壊した巨壁へと竜騎士とは装備の違う歩兵――魔術師隊と呼ばれていた部隊が広がっていく。そして一瞬歪む視界、魔法障壁を集団で展開したのだろうが『魔抜け』の俺と、VMBの銃器たちには全く効果はない。

まずは竜騎士隊だ。迫り来るアルアースが鋭い牙が並ぶ大口を開け、騎乗する竜騎士と共に怒声を上げて突撃してくる。

だが――お前たちが疾走する街道はただの道ではない。俺が特別に用意した、戦死者の館へと 誘(いざな) う欺く道だ。

街道を疾走する竜騎士隊を正面に捉え、ゆっくりと進みながら腰のグレネードアックスを引き抜き、擲弾発射体勢をとる――視界に表示される擲弾の着弾点までの放物線を竜騎士隊の少し前へと合わせ、トリガーを引いた。

「何か放ったぞ、魔法障壁展開! 駆け抜けろ!!」

竜騎士隊の先頭を走る騎士が叫び、騎竜であるアルアースごと包み込むように空間が歪むのが見えた。

しかし、俺が撃ち放ったのは通常の40×46㎜擲弾ではない。着弾と同時に噴き上がる白煙――スモークグレネード弾だ。

竜騎士隊が白煙へと突入していくと同時に、街道脇に設置しておいたトラップが反応し始めた。

トラップ起動を知らせる僅かな噴射音と共に、地中より高さ十三㎝ほどの円柱――S-マインが跳び上がり、炸裂。

アルアースに騎乗する竜騎士の腰付近へと、三〇〇を超える鉄球を撃ち放った。

このS-マインは、第二次世界大戦でドイツ軍が使用していた対人地雷の一つで、地中に埋めて踏んだ圧力で爆発する通常の地雷とは違い、起動させた者を含め、その周囲にも被害を与えることを目的とした跳躍地雷だ。

直径一〇㎝、高さ十三cmの円柱上部に付けられた点火触枝により起動し、地中から1.5mほど跳び上がり、内蔵された三〇〇個以上の鉄球を半径一〇mへと飛散させる。

VMBの仕様上、点火触枝に触れなくとも、近づくだけで起動する。だが、殺傷半径は五m程度に狭められ、それを超えると光の粒子となって消える。

このS-マインを街道の両脇に埋設した。その起動を見られないようにするため、スモークグレネードで視界を封じたのだ。

駆け抜ける竜騎士隊に反応し、次々にS-マインが跳び上がり、炸裂していく。闇に浮くように噴き上がった白煙の中からは、竜騎士たちとアルアースの悲痛の叫びが轟いていた。

だが、これで終わりではない。TSSから更なる支援兵器、そして補給BOXを召喚した。

召喚したのは『大黒屋』の地下倉庫にも設置していた据え置き型の遠隔操作型重機関銃、セントリーガン。

そして補給BOXから取り出したのは、一般的には汎用機関銃にカテゴライズされるが、多くのFPSゲームでは LMG(ライトマシンガン) という軽機関銃にカテゴライズされるMG34だ。

MG34は1930年代からドイツで使用されていた汎用機関銃で、弾薬は7.92×57㎜モーゼル弾を使用、ドラムマガジンを二基装着して装弾数は75発にも及ぶ。

バイポッドと呼ばれる二脚が銃身下部に付いており、これを立てて地に伏せながら射撃するのが一般的な使用方法だ。

VMBの仕様上、銃器として装弾数も攻撃力も破格のLMGは、その反動として装備するとプレイヤーの運動性能が著しく落ちる。

バイポッドを使わずに正確に射撃をするのにもコツがいる。発砲時の銃身の跳ね上がり――リコイルが強く、その制御をしながら精密射撃を行うにはパワードスーツの能力を十全に発揮させなくてはならない。

街道の真ん中にセントリーガンを設置し、TSSのスクリーンモニターを切り替えながら87式対戦車誘導弾の操作と、セントリーガンの操作を連続して行っていく。

VMBがまだゲームだったころ、このTSSを経由したFCS――火器管制システムをどれだけ素早く、正確に、的確に操作していけるかがプレイヤーの技量に大きな差を生んだ。

この戦闘が始まるまでは意識していなかったので気づかなかったが、これまではスクリーンモニターをタッチしながら支援兵器を遠隔操作していた。しかし、パワードスーツの身体強化が俺の体に同化したのと同時期に、どうやらTSSの操作も直感的に――意思のみで操作できるようになっていたようだ。

今の俺のFCSは、前の世界でのゲームプレイよりもさらに速く、正確に操作できるようになっていた。

セントリーガンからのカメラ映像がスクリーンモニターに映っている、それを意思のみでFLIR(赤外線サーモグラフィー)モードへと変更する。

S-マインによって白煙の中で悶える多数の熱反応が見えたが、アルアースを中心に生き残っているのがわかる。

S-マインは本体が炸裂して多数の小さな鉄球を撃ちだす兵器だ。外皮が固いアルアースには、元々効果が少ないと考えていた。

ならばM15対戦車地雷を使って足元から吹き飛ばせば、アルアースを斃すことはできただろう。だが、こちらを使えば騎乗する竜騎士への被害は少ない。

アルアースと竜騎士、先に止めるべきはやはり竜騎士だ。その為のS-マイン、そして完全に動きを止めるために用意したのがセントリーガンだ。

スクリーンモニター中央に表示されるセントリーガン用の照準を意思のみで操作し、動く熱反応を捉えて発砲を意識する。

それだけでセントリーガンは作動し、闇の街道上に赤い曳光弾が走った。白煙に多数の穿孔が開き、同時に鳴り響く雷鳴の如き連続した発砲音。

その向こうにアルアースと竜騎士の叫び声も聞こえるが、スクリーンモニターを視界の隅に置いて僅かに腰を落とす。このスクリーンモニターもまた、俺の意思によって周囲を漂うように変わっていた。

あまりの変化に違和感と不安をかんじたが、MG34のストックを脇に挟み、銃身の付け根をグリップ代わりに握る。

ダウンサイトすることなくクロスヘアだけで狙いを定め、リコイルコントロールに意識を集中しながら射撃していく。

7.92×57㎜モーゼル弾が飛んでいく先は、崩壊した巨壁の前に展開していた魔術師隊だ。

彼らはドラム要塞の被害を減らすため、要塞前面に魔法障壁を展開していたが、VMBの兵器や銃器たちの攻撃には一切効果を発揮しない。

竜騎士隊への攻撃を意識しつつも、87式対戦車誘導弾のリロード時間を体感で完璧に把握している俺は、一分間隔での対戦車ロケット弾の発射を続けていた。

自分たちの魔法障壁を全く意に介することなく突き進み、ドラム要塞へと飛び込み爆炎を噴き上げる攻撃に、魔術師たちは街道上で爆殺されていく竜騎士隊のことを忘れ、振り返って燃え続ける要塞の姿を呆然と見つめていた。

左から右へとクロスヘアを流しながら、棒立ちする魔術師とクロスヘアが重なる瞬間に指切り射撃をして行き、さらに左から右へと往復させる。

VMBの兵器・銃器たちの攻撃力は、この世界でも飛びぬけて高い。しかし、VMBがFPSであるが故に、防御手段に乏しい。

CBS(サークルバリアシールド) やバリスティックシールドなどの盾系の防御手段はある――だが、剣や棍棒などの物理的な攻撃、魔法であっても単発的な攻撃ならともかく、範囲魔法を放たれると範囲外へと退避するしかない。

敵対すると決めた以上、魔法障壁を広く展開するような魔術師たちを見逃すわけにはいかないのだ。

MG34のドラムマガジンを交換しながら、TSSの画面を周辺マップに切り替え、フリックのGPS反応をチェックする。

ドラム要塞内はまだマッピングできていないので詳細は見えないが、GPSの交点は一度地下に降りて停止した後、再び敷地内へと上がってきているのが見える。

どうやらコティーを救出したようだな、真っ直ぐに要塞の外へと移動していく――。もう少し時間を稼ぐか……。

視界の隅に浮かぶTSSのスクリーンモニターの画面が次々に切り替わり、インベントリから新たな銃器と弾薬を選択し、召喚を決定した。

足元に黒い補給BOXが形作られていくのを見ながら、周囲も確認しておく。

夜明けまでにはまだ数時間かかるだろう。明るくなる前に仕事を終えて撤退したいものだ。

街道を突撃していた竜騎士隊はS-マインとセントリーガンによって殲滅。要塞の巨壁前に展開した魔術師隊もMG34で撃ち斃した。

ドラム要塞前の荒野に撃ち鳴らされていた暴音は止み、残るのは夜の静けさと赤く染まる街道、そして僅かな生き残りが発するうめき声だけだ。

一方、俺の目の前まで迫った要塞の正面ゲートの向こうでは――。

『早く火を消せー!』

『隊長! 食糧庫が崩壊しています!』

『怪我人と救急班を退避させろ、もう持たないぞ!』

『こちらはもうだめだ―』

聞こえてくるのは怒気を含む 喚呼(かんこ) の叫び、要塞の崩壊を目にした 啼泣(ていきゅう) の叫び。

「何をやっているのですか! この失態……姫奴隷を捕縛した程度では埋めきれない……」

「カシウム師団長、アンデッド型が接近してきます」

「歩兵の装備を二つに分け、対物理重厚装備と対魔術結界装備で対応、あのアンデッドの攻撃手段を見極めなさい。それと、私のアルギルスを!」

集音センサーが集めてくる声の中に、残る標的の声が聞こえた。

ドラム要塞は87式対戦車誘導弾の度重なる攻撃によって崩壊し、炎上していた。

VMBのシステムも建築物として判定しなくなったのか、近づくだけで内部だった場所がマッピングされていく。マップに映る光点の動きを追えば、常備兵であっても非戦闘員の兵隊たちの殆どが、ドラーク王国側へと脱出を始めているようだ。

非戦闘員まで虐殺するつもりはない。それに、名もわからぬアンデッド一匹の手によってドラム要塞は崩壊した。この事実をしっかりと本国へ伝えてもらわなければ、クルトメルガ王国との火種に変わる恐れもあるからだ。

黒い補給BOXを開け、中から取り上げたのはダネルMGLというリボルバー拳銃のような回転式弾倉をもつグレネードランチャーだ。

このダネルMGLは南アフリカのアームスコー社が開発した連射可能なグレネードランチャーで、回転式弾倉には六発のグレネード弾が装填可能。

弾薬の種類を選択することも可能で、対人・対戦車榴弾に催涙弾、それに俺が選択した発煙弾と。用途に合わせた運用が可能だ。

さて、仕上げに入るか――。

回転式弾倉上部に取り付けられている小型サイトを覗きながら、トリガーを連続で引いていく。銃器の発砲音とは違う、ポンポンと撃ち出される発射音と共に発煙弾が撃ち出される。

正面ゲート周辺からフリックとコティーが出てきたと思われる地下牢の出口付近、そして脱出ルートとなった崩壊した巨壁を隠すように煙幕を張り、俺もその煙幕の中へ――燃え上がるドラム要塞内部へと侵入していく。

「師団長! 地下牢に捉えていたコルティーヌ姫の姿がありません!」

「なにを馬鹿なことを言っているのですか! 探しなさい、まだ敷地内か遠くない場所にいるはずです!」

「はっ、はい!」

「不味い……これは不味いですよ……。ドラム要塞を失った失態、コルティーヌ姫捕縛で埋め合わせできなければ――なっ、なんですかこの白煙は!」

ドラム要塞内部が白煙に包まれていく。入口も出口も、全てを白く染め上げる白煙は、カシウム師団長の下衆なたくらみ全てを白紙に塗りつぶすかのようにドラム要塞を包んでいった――。

狙うはカシウム師団長とその副官二人、こいつらは――逃がさない。