軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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ずっと長く終わりが見えない道を歩き始める。

少しの間、黙ってシーナについて行くが、やはり気になってしまい口を開いてしまう。

「ねぇ」と私の声が響く。シーナは「なんでしょう」と私の方へと視線を向けることなく声を出す。

「魔法がないのに、どうやってこの明かりをつけたの? あと、さっきの滝の間を真っ二つに割ったり……」

この質問をされることを予め予想していたのか、「さぁ?」とシーナは含みある笑みを浮かべる。

……その仕組みは自分で見つけろってこと?

なんでもかんでも教えてくれるわけないもの。ここはあくまで敵陣。

手品でもしていない限り、絶対にこの場所に特別な何かがあるはず……。

私は死到林での出来事を思い出す。あの時、あの場所にはキイによる魔力があった。

ということは、一番可能性が高いのは別の妖精がいるってこと?

……いや、でもそんなはずないわ。だって、ヴィクターはキイを手に入れることが王位継承権を確固たるものにする条件だったんだもの。

考えれば考えるほど頭の中が混乱していく。

この森に村があること自体ヴィクターは知らなかった。ラヴァール国の者たちは誰もここの存在を把握していない。

ということは、ここに妖精がいたとしても、その存在が露わになることはない。

じゃあ、やっぱりここに妖精がいるって考えるのが妥当なのかしら…………。

「沢山悩んでいて可愛らしいわね」

シーナは悶々としている私を見つめながら楽しそうに笑みを浮かべる。私は彼女の表情とは対照的に少しムッとしてしまう。

……こっちは真剣に考えているのに。

「こっちよ」

右と左で道が分かれているところをシーナは右に曲がる。

私は少し遅れて、彼女の後について行く。

もう結構歩いているような気がするけれど、まだ目的地に着かないのかしら……。

景色が全く変わらないから、無限ループの世界に入ってしまったような気がする。

「あとどれくらいで着くの?」

「そうね……。もう少しよ」

本当にシーナを信用していいのか少し不安になってくる。

このまま私、ここで祀られている神様の生贄にされたりしないわよね? …………アリだわ。

神様と戦えるなんて悪女として最高の試練じゃない!

そう考えるだけで、自然と口元が緩んでしまう。

神様を倒すことが出来れば、絶対に素晴らしい悪女として名を残すことになる。実際、勝てるかどうか分からないけれど……。

神に立ち向かったってことはちゃんと世の中に伝えといてもらいたい。シーナに頼んでおこう。

「私が死んだら、ちゃんと皆に伝えてね」

突然の私の言葉にシーナは少し驚いた様子だったが、彼女は冷静な声で返答する。

「アリシア様が死んだら私がクシャナに殺されます。だから、決して死なせはしません」

「え、私、生贄にされないの?」

「逆にどういう発想で生贄にたどり着いたんですか」

シーナは呆れた表情を浮かべる。私は彼女の言葉を聞いて少し残念に思った。

なんだ……。神様と戦えないのか……。

じゃあ、今から行く先には一体なにがあるの?