軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「アリ、じゃあまず基礎体力をつけないといけない」

予想はしていたけど、いきなり剣術は教えてくれないみたい。

確かに基礎体力は大事よね。

「じゃあ、まず、毎日腹筋100回、腕立て50回はする事」

アルバートお兄様が笑顔でそう言った。

私はその優しい笑顔がとても怖く見えるわ。

……でも、腹筋100回や腕立て50回くらいなら結構余裕で出来るような気がするわ。

前世で少しだけ新体操習っていたからね。バク転とかバク転宙返りぐらいは余裕で出来ていた。

今の私には筋肉が全くないから出来るか分からないけど。

とにかく新体操を習っていた時代は、毎日腹筋300回、腕立て100回、スクワット100回くらいはしてたわよ。

「アル兄もひでぇな」

「もうアリに無理難題言ってるぜ」

アランお兄様とヘンリお兄様がこそこそ話しているのが聞こえた。

……無理難題?

確かに前までのアリシアには無理難題だったかもしれないけど、今のアリシアなら朝飯前よ。

まぁ、お兄様達は私が前世の記憶を思い出した事なんて知らないのだけど。

なんだかお兄様達に馬鹿にされている気がするわ。

私は悪女になるのよ。馬鹿にされたままで引き下がるわけないでしょ。

「分かりました、お兄様。ではその基礎体力をつければ剣術を教えていただけますのよね?」

「勿論。とりあえず、一週間続けられたらね」

一週間!?

たったの一週間も続かないと思われているなんて。

「馬鹿にしないでください」

私はそう言ってその場を離れた。

今の言い方、まるで悪女みたいだったわ。

お兄様を睨んだのなんて人生で初よ。

アランお兄様とヘンリお兄様なんて最後は口を開けて私を見ていたじゃない。

今まで極度なお兄様っ子だった妹がお兄様を睨んだのよ? 立派な悪女だわ。この調子でどんどん悪女磨きをしていきましょ。私は軽くスキップしながら図書室に向かった。