軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

23 十歳 ウィリアムズ家長女 アリシア

現在十歳 ウィリアムズ家長女 アリシア

あっという間に二年が経ったわ。

毎日同じことの繰り返し、朝起きたら剣の稽古、それから読書、そしてウィルおじいさんに会いに行く。

本当にこれだけを繰り返していたのよね。国王様ともあれ以来会っていないし……。

この二年間で私の剣の腕は大分上がったと思うのよね。お兄様達は何にも言ってくれないけれど。

剣の腕を試すテストがあるけれど、私はそれに行くなってお兄様達やお父様に言われたのよね。

自分の腕がどのくらいか確かめたいのに、お兄様達だけ行くなんて酷いわ。

勿論、私は悪女として怒ったわよ。不公平だって。

だって自分中心の悪女が自分の剣のレベルを知らないなんておかしな話でしょ?

けどお父様が絶対に行くことを許可してくれなかったのよ。

もしかしたら、私、お兄様達よりも強いかもしれないのに……、それはないか。

それから、ウィルおじいさんには沢山の事を学んだわ。

私が何かにつまずいていたら必ず適した解決方法を教えてくれるの。

お屋敷にいる私の家庭教師よりもよっぽど賢いのよね。

ウィルおじいさんに、家に来ないって提案したんだけど、ここから出られないって言うのよね。

やっぱりあの壁のせいなのかしら。あんなにも素晴らしい人材を貧困村に閉じ込めておくなんて……。

もしかしたら、私が知らないだけで貧困村には賢い人が沢山いるのかしら。

だってこの国は基本的に貴族が優遇されているもの。確かに貴族のみが魔力を扱えるけど、それと頭が良いかは別よね。本当に変な世界ね。

そして、私が十歳になって変わった事はアルバートお兄様が魔法学園に行くことになった事よ。

ゲイル様、カーティス様、デューク様も魔法学園に入学なさるのよね。

魔法学園は十五歳になったら入学できるの。勿論、魔力を扱える者だけね。

そして乙女ゲームあるあるの平民だけど魔法を扱えるから魔法学園に入学できる子……。

そう、ついにヒロインが登場するのよ。さようなら、デューク様。

十五歳になったデューク様は色気が増したというか大人の余裕があるというか……。

とにかくあんな人に優しくされたら一瞬でヒロインも恋に落ちるわよ。

私にも凄く優しくしてくださるのだけれど、私はデューク様には落ちませんわ。

だって、傷つきたくないんだもの。ヒロインと結ばれるのが分かっていてわざわざデューク様に恋に落ちるなんて愚か者すぎるわ。

ヒロインが出てきた瞬間、私はヒロインを虐めて、デューク様は私の事が嫌いになり……。

というかお兄様達や、エリック様、フィン様、ゲイル様、カーティス様、皆私の事を嫌いになるのよね……。

これ以上想像するのはやめておきましょ。悲しくなってきたわ。

よく考えてみたら、ヒロインは私より五歳も年上なわけよね?

年上に無礼な行為をするなんて……まさに悪女!

ああ、早くヒロイン登場してくれないかしら。