軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第二話

「ジーク、少し時間を取ってもいいかしら?」

「ああ、構わない。マリ、もしも帰るのが遅れたことを上司に何か言われたら、俺とエリカに捕まっていたからだと言えば大丈夫だ」

「え?」

エリカとしては友人が困っているのを見逃すことは出来ないだろうし、俺も別に今日でないといけないというわけでもないのでエリカの好きにさせることにした。

もしかすると……と言うか、マリが帰るのが遅れればその上司から叱責があるだろうが、マリが逆らうことの出来ない身分の者が強引に引き留めたとなれば、自分の一存ではそう簡単に罰は与えることは出来ないし、もしやってしまえば自分の立場が悪くなるかもしれないと考えるはずだ。

何せ、俺は二代続いて王族と仲が良いと貴族やその関係者ならほとんどの者が知っているはずの、 あ(・) の(・) ヴァレンシュタイン家の嫡男なのだ。

使える虎の威は遠慮なく使わせてもらおう! もっとも、馬鹿な使い方をするとカラードさんたちに容赦なく殴られるだろうが……今回は馬鹿な使い方ではないし、何よりも向こうが勝手に勘違いをする予定なので、問題は起こらないだろう。まあ、帰ったら自己申告して確認はしておくけれど。

「どこかゆっくり話をすることの出来る場所があればいいんだけど……」

「ああ、それなら商業ギルドの建物が近いから、そこを使わせてもらおう。あそこなら会員が商談に使うこともあるくらいだから、そう言った話し合いが出来る部屋がいくつもあるからな」

それに、利に敏い連中の集まりでもあるから、商売が絡んでいないのにわざわざ危険を冒してまで俺たちの話を盗み聞きしようとは思わないはずだ。まあ、その分部屋の利用料は多少吹っ掛けられるかもしれないけれど。

「じゃあ、そこにしましょうか。ジーク、案内をお願いね」

「はいよ」

三人を先導して冒険者ギルドの前から移動すると、何人かの冒険者が俺たちの様子を見に出てきたが、ディンドランさんが睨むとすぐに引っ込んでいった。

「すまないが、部屋を一つ貸してくれ。これが会員証だ」

俺が部屋を借りたいというと、受付は俺が会員証を出す前に部屋の鍵を準備していた。

「ありがとう。代金はこれでいいな? それと、悪いが部屋を使っている間にこれの査定を頼む」

そう言って俺は鍵を受け取り部屋の使用料を机に置くと、ドラゴンの鱗を三枚出して渡した。

受付は初め、自分が何を渡されたのか分かっていなかったみたいだが、受け取ったのものが何なのかに気が付くと、慌てて他の人を呼び出した。

「ジーク、ドラゴンの鱗を渡してよかったの?」

「別にただで譲るわけじゃないからな。それに、三枚とはいえドラゴンの鱗なら、売ればかなりの金額になるからいい小遣いになるし、ギルドとしても部屋を貸しただけで貴重品を卸してもらえたんだ。あの一瞬で俺たちは上客に早変わりして、機嫌を損ねないように変な真似はしてこなくなる」

これが冒険者ギルドやどこかの店なら金を握らせるところだが、商業ギルドではそれをやると下手をすれば逆効果になってしまう。

だが、握らせたのが商品なら話は別だ。

その握らせた商品で出る利益が大きくなる程に、商業ギルドは俺たちを丁寧に扱ってくれることだろう。

もっとも、相手は俺が子爵だと気が付いていたようなので、鱗を渡さなくても変な真似はしなかったかもしれないが、念を入れる意味でも俺自身の評判の為にも、ドラゴンの鱗三枚で済むのならそうするのが正解だと判断したまでだ。

それに、エリカにも言った通り、代金は貰うので損はしていないというのが大きい。

「それでマリ、どんな問題が起こっているの?」

「はい、え~っと……」

始めこそ緊張していたマリだったが、エリカと話しているうちに学生の時の感覚を思い出したのか、一つ一つ順を追って話し始めた。

「何よそれ、絶対に騎士見習にやらせる仕事ではないでしょ⁉」

「まあ、間違いなく騎士以上の仕事だな。それも、騎士の中でもそれなりに責任を負うような立場のな」

「そうね。うちで言えば、私がよく任されるくらいのね」

マリの話を聞き終えた俺たちは、揃ってマリに任せられた仕事がおかしいことに気が付きあきれていた。

ちなみに、ディンドランさんの場合、正式な役職名はないものの、王都の屋敷では副団長のランスローさんの次で、女性騎士のまとめ役みたいな立ち位置にいるので、領地にいる騎士たちを合わせても、上から数えた方が早いのだ。つまり、

「隊長クラスの仕事を見習いにやらせるって、何か問題が起こった時にどうするつもりなのかしらね?」

とても無責任であり得ない人選だということだ。

「おまけに、あの下水道の調査に出す費用が金貨一枚だけとか、その時点でまともな仕事をする気がないだろ? 俺ならこの条件で引き受けろとか言われたら、相手の頭の中身を疑うな」

「何と言うか……申し訳ありません……」

別にマリに文句を言ったわけではないのだが、ギルドに依頼を出す側の人間として、マリは申し訳なさそうに頭を下げていた。

「いや、ジークもマリに言ったわけじゃないから、あなたが頭を下げる必要はないのよ。問題なのは、これで依頼を出してこいと言った上の人間ね」

「そうだな……いっそのこと、今からアーサーに文句を言いに行ってみるか?」

どのくらい上の役職の奴が無理を言ったのかは知らないが、アーサーのところに話を持っていけば確実にその間に宛はなるだろう。まあ、一種の冗談なのだが……エリカとマリはそう思わなかったようで、

「ジーク、それだけはやめておきなさい。方々から色々と言われて大きな問題にされるわ」

「わ、私もそう思います!」

と、本気の顔で止められた。

「まあ、確かにそれはやりすぎか。ただ、これはちゃんと問題だということを示しておかないと、今後冒険者ギルドが王城からの仕事をまともに受けない可能性が出てくる案件だぞ」

マリに押し付けられた仕事は、下水道の調査をする為の人員を、冒険者ギルドで確保してこいというものだった。

もしこれが一人だけを雇うのなら、金貨一枚でも手を上げる冒険者はいるはずだ。だが、それが金貨一枚に見合う能力を持っているかは分からないし、仮にそれだけの能力を持っている冒険者を指名しようとした場合、逆に金貨一枚では足りないだろう。

まあ、現場責任者として騎士が派遣されることになっており、その騎士と冒険者とで協力して調査しろということらしいのだが……その現場責任者にされているのが騎士見習のマリだというのだ。

あまりにも依頼内容が胡散臭すぎるし、安全面を考慮した場合、まともな冒険者なら一目で拒否する案件だろう。

「ねえ、ジーク。こういった場合の相場って知らないんだけど、大体どのくらいが妥当なの?」

「俺もこういった特殊な場所の仕事を引き受けたことは無いが……最低でも一日銀貨五枚で、二つ星の冒険者が引き受けてくれたらラッキー! ……って感じじゃないか? もしもこれが三つ星なら、最低でも一日金貨一枚以上は必要だろうな」

まあ、一日金貨一枚だったとしても、俺なら引き受けないが……と言う言葉は飲み込んで、森などの調査をした時の相場がそれくらいだった気がするので、それを基準にして考えたものをエリカに話した。

「仮に下水道の調査を一日で終えようとしたら、冒険者が数人……十人近く必要かしらね? それだけでも金貨五枚は必要だわ。でも、ちゃんとした調査をしようとすれば一日で終わるとは思えないから、最低でも二日として金貨が十枚……馬鹿みたいな話ね」

「だけど、もしできなければマリが責任を負わされることになる……やっぱり、この話はアーサーかウーゼルさんに持って行かないといけないな。最悪、王都の危機に繋がる恐れがある」

話を整理していくうちに、どう考えてもこれは騎士団だけの話ではないと思えてきた。

マリは少し大げさではないかと思っているようだが、下水道に調査が入るようになったきっかけは、元々俺が下水道で人攫いの集団を見つけてそれが想定以上の規模だった為、定期的に下水道の調査を行い、犯罪の温床にされないようにするという名目があったのだ。だが、マリの話を聞く限りでは騎士団はそう言ったウーゼルさんの考えを理解していないと思って間違いない。

まあ、今回の件は騎士団の一部のみが関わっていることだとは思うが、一部がしていたなら他も同じなのではないかと疑ってしまうし、その一部のせいで大問題になることもあり得るので、国のことを考えてマリの代わりに報告したとしてもおかしくは無いだろう。

「確かに、そう言われると否定できないわね。実際に人攫いたちが下水道に隠し部屋を作って活動していたわけだし、ジークなら途中で横やりを入れられずに陛下に報告が出来るから確実だし……でも、報告してから正常化されるまで、調査はどうなるのかしら? マリ、今回の調査は何回目で、前回はいつやったの?」

「えっと、確か一回目は卒業パーティーの直後くらいだそうで、その次がファブールとの戦争の少し前ですので、今回で三回目になります」

ということは、調査は一か月に一度くらいの頻度でやっているということだな。

なら、前回よりも多少間隔があいても問題は無いだろうが……少し、騎士団の責任を大きくしてやろうかな? ……まあ、それはやりすぎか。

「一回目と二回目はどんな感じで調査したんだ?」

「下水道を調査するにあたって、一度に王都全体を調べるのは時間がかかり過ぎるので、一回の調査を二日に分けます。そして、下水道を大雑把に六個に区分けして、一日目で事前に決められていた区画を入念に調べ、二日目はランダムに選んだ二か所を見て回ります」

一日目はともかく、二日目は二か所となると時間が足りないように思えたが、どうやら次の下調べのような感じらしく、歩きながら大きな破損などの異常がないか確認するとのことだった。多分、騎士団が地下も警戒しており、実際に見て回っているというのを周知させるのが目的なのだろう。

どこまで抑止力になるかは不明だが、それだけでもある程度の効果はあるはずだし、何もやらないよりはましだ。

「ただ……一回目と二回目で何も異常がなかったので、今回から予算を大幅に削っても大丈夫だろうと上司が言い出して……責任者も見習いで十分だろうと押し付けられまして……」

「その上司、頭腐っているのかしらね? 十歩……いや百歩譲って、予算を削るのはまだいいわ。もしかすると、本当に削れるところを見つけたのかもしれないからね。でも、実際は無理難題を押し付けているだけだし、責任者にしても、最低でも正式に騎士に任命されている者にさせるべきでしょう。それで、いつまでにやれと言われたの?」

「明後日までにやれと今日言われました……」

「腐っているのかじゃなくて、腐りきっているわね!」

エリカはマリの話を聞いて憤慨しているし、俺もディンドランさんも同じ意見だ。

「それで、その上司ってのはどんな奴だ?」

「ピール・ジュディッチ男爵です」

聞いておいてなんだが、全く知らない名前だった。まあ、俺が知っている名前なんてこの国にいる貴族の数からすれば僅かではあるが。

ただ、俺は知らなかったけどエリカは知っていたらしく、顔をしかめていた。

「エリカ、知っているのか?」

「ええ、まあ……ただ、知っているとはいっても名前だけね」

そうエリカが言うと意外にも、

「実家が伯爵家で、五つ……いや六つ上だったかの兄が伯爵家を継ぐことが決まっていて、すぐ下の弟とその下の妹も優秀だったわね。本人は落ちこぼれだったわ」

それまで人の金で飲み食いしながら話を聞いていたディンドランさんが、ピールとかいう上司の補足情報を入れてきた。

「は、はい、確かその通りだったと思います」

マリも驚いた様子で肯定しているので、間違いではないのだろう……と言うか、ちゃんと俺たちの話を聞いていたんだと、驚きながらディンドランさんを見ると、

「……学園の同学年で、たまたま名前を憶えていたのよ」

とのことだった。だが、ただの同級生をディンドランさんが覚えているのは意外に思ったので、何か特別な感情でもあるのか……みたいな視線をエリカが向けていたのだが、

「勉強でも実技でも私よりもかなり下だったくせに、女の癖に生意気だとか言って突っかかってきていたのよね。その度に叩き伏せていたから、たまたま覚えていたのよ。あいつの行動に頭を悩ませていた弟と妹にも何度か頭を下げられたから余計にね。多分だけど、男爵位は伯爵家が持っていたもので、家に残しておいても害にしかならないから、爵位を与えて独立という形で外に出したんでしょうね。そうすれば、最悪の場合でも被害は最小限に抑えられるでしょうから」

「ろくでもない奴だな」

「ついでに言うと、実家の伯爵家はカレトヴルッフ公爵家の傘下だったはずよ」

「それって、私たちにとってもかなりまずいですよね?」

追加された情報で、そのピールと言う騎士が人として問題が大いにありそうだというだけでなく、このまま放っておけばウーゼルさんの派閥にも迷惑がかかりそうだということが理解できた。

さらに言うと、この時点でその話を知ってしまった俺とエリカは、この問題を無視することが出来なくなったのだった。

「その実家の伯爵家とカレトヴルッフ家が迷惑をこうむるのは仕方がない。むしろ、今まで好きにやらせていた結果だと言えるだろう。ただ、このまま下水道のことで何かあった場合、敵対派閥から俺たちも所属しているウーゼルさんの派閥が攻撃されてしまう。そうなると、今度はその話を知っていて何も手を打たなかった俺たちも攻撃……とまで行かなくとも、嫌がらせを受ける可能性がかなり高い」

「大げさ……と言いたいけれど、私たちは今かなり目立っているし、それをよく思わない人は敵対派閥どころか、同じ派閥にもいるでしょうから、攻撃対象としては十分あり得るわね」

面倒な世界だな……と思いながらも、逆に考えれば可能性の話とはいえそれだけの理由があるのなら、王都の騎士団とは関係のない俺が介入しても問題は無いということだ。

「よし! マリ、その依頼は俺が受けよう。そして、一時的に俺が代わりに依頼を出して、報酬も肩代わりする。それと、責任者代わりの騎士は三人もいれば十分だろう。そっちも俺が用意する」

「え? でも……」

「マリ、ここはジークに任せておきなさい。どう考えてもマリの手に余る話だわ。それで、冒険者はギルドで集めるとして、騎士はどうするの? なるべくなら王都の騎士団に属している騎士がいいと思うけど、今その騎士団自体が信用でしないでしょ?」

エリカの言う通り、責任者は王都の騎士団に属しているのが理想ではあるが、俺が話を持って行ったところで素直に従ってくれるかは分からない。なので、

「そこは裏技的な屁理屈を使う。まず、王都の騎士団は、ウーゼルさん……国王を頂点に置く組織と言えるな?」

「まあ、そうね。かなり強引だけどね」

エリカは俺の言い方に少し引っかかるところがあるようだが、今そのことを言っても仕方がないので、そこは飲み込んだようだ。

「そして、ヴァレンシュタイン家は、ウーゼルさんに直接忠誠を誓っている貴族だ。つまり、別口だけど方向性は王都の騎士団と似ている……と言うことにする。なので、ディンドランさんと他二名を連れて行けば、騎士に関しては問題が無くなる!」

「へぁ⁉」

ディンドランさんが紅茶を吹き出しそうになりながら驚いた顔を向けてきたが、すでに俺の中では真っ先に参加が決定されているので拒否はさせない。この時の為に、好き勝手に注文しているのを見逃してきたのだ。

「冒険者に関しても、俺の他に五人は欲しいが……今後のことを考えて、最低でも二つ星からという条件を付けた方がいいな。もしくは、一つ星でも三つ星以上の冒険者の保証があって、なおかつ同じ金額でその保証した者が同行するとかな」

二つ星以上を集めるにはかなり厳しい条件になるだろうが、もしもの場合犯罪者との戦闘もあり得るし、人を捕食するスライムも生息していたので、新人同然の一つ星では手に余る可能性もある。

「それって、ジークも言っていたけど、かなり難しいんじゃない?」

「まあ、普通なら難しいな。だけど、基本一日銀貨五枚の二日で金貨一枚。それと追加報酬として、一日当たり最大銀貨五枚を提示する。追加報酬の条件は、『犯罪者と戦闘することになった』とか、『補修が必要な箇所を見つけた』とかで」

そうすれば、追加報酬目当てでちゃんと仕事をするだろうし、戦闘の可能性があるものの比較的安全な仕事で最大金貨二枚を得ることが出来るのだ。ついでに言うと、場合によっては騎士団にコネが出来る可能性もあるので、もしかすると三つ星の冒険者も応募してくるかもしれない。

「それなら可能性があるかもしれないわね。でも、陛下の派閥の問題というのなら、フランベルジュ家から騎士を出さなくてもいいの?」

その言葉に、ディンドランさんが一瞬自分が下水道に行かなくても済むのではないかと言うような希望を持ったようだが、

「いや、今回の件はヴァレンシュタイン伯爵家の嫡男が動いたという形にしておきたい。その方が色々と分かりやすいしな」

俺の言葉で、一瞬で ス(・) ン(・) と(・) し(・) た(・) 顔になった。

「その代わり、エリカにはジュディッチ 伯(・) 爵(・) 家(・) の方に報告に行ってほしい」

「成程、私たちは伯爵家にも配慮していると見せる為ね」

「ついでにカレトヴルッフ家にもな」

もしもカレトヴルッフ家を無視してすべてが終わった後に知らせることになれば、俺やエリカ、それと最悪の場合マリも公爵家に恨まれてしまうだろうが、ジュディッチ伯爵家を通じて報告すれば、公爵家ならウーゼルさんに報告が上がるまでの間に何とでもできるはずだ。

まあ、今から知らせに行って恩を売るということも出来るのだが……そうすると公爵家と伯爵家は内々で処理してことを収めようとするはずだから、今後も同様の問題が起こる可能性がある。

その可能性を考えれば、公爵家には多少苦労してもらって、今回のようなことでマリのような下っ端が泣く羽目になるようなことが起こらないようにしてほしい……というのは半分くらいは建前で、単純にピールの話を聞いただけでかなりむかついたので、そんな奴を野放しにしていた伯爵家と、ついでに監督責任で公爵家に嫌がらせがしたいだけだ。

「ディンドランさんは確定だし、カレトヴルッフ公爵家が絡んでいるのなら呼ばなくてもガウェインは乗ってくるだろうから、後は一人だな。そろそろ、冒険者ギルドの方に行くか?」

いつも通り、ロッドかマルクにやらせようかと思い、後は冒険者の確保だけだと考えながら席を立つと、

「追加のパフェになります。こちらは紅茶のお代わりでございます」

ディンドランさんがいつの間にか頼んでいたものがテーブルに運ばれてきたのだった。

なお、それらを受け取ったディンドランさんは、エリカとマリに対しては申し訳なさそうにしていたものの、強制的に下水道への参加を決めた俺に対しては鋭い視線を向けていた。