軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

22 ギルドとスカウト

攻略に疲れて木陰で休んでいたら、なぜかスカウトかと尋ねられてしまった。

いったい何の話だ?

などと考えていると、沈黙は肯定と捉えたのか、興奮した様子で男は続ける。

「あの、失礼でなければどこのギルドのスカウトさんかお聞きしても? それと質問なんですけど、どういったスキルを持ってたら優秀なんですかね?」

なるほど。ようやく男が言いたいことを理解した。

発言のまんまだが、俺をどこかのギルドのスカウトだと勘違いしたのだろう。

この世界にダンジョンが出現してから様々な変化があったが、そのうちの一つが冒険者ギルドの設立だ。

その名の通り冒険者が集まってできた組織であり、有名ギルドから弱小ギルドまで、その種類は多岐にわたる。

まあ言ってしまえば、冒険者が所属する企業みたいなものだ。

有名ギルドに入ることは、大企業に入る以上の価値があるとされている。

だからこそ、冒険者の多くが自分の才能をアピールし、有名ギルドに入ろうとするのだ。

そんな将来有望な冒険者をいち早く発掘しようとするのが、彼の言っているスカウトだ。

優秀なスキルを持っている者だけを機械的に勧誘する者がいれば、ステータスでは分からないような才能にいち早く気付き勧誘する者もいるらしい。

とまあそんな事情もあり、俺をスカウトだと勘違いした彼らは、自分たちの才能を見抜いてくれないかと期待しているわけだ。

けど残念だが、俺はスカウトではない。

「期待に沿えなくて悪いが、俺はただの冒険者だ。スカウトじゃない」

「そ、そうだったんですか? すみません、勘違いしちゃったみたいです」

「まあそれは別にいいんだけど。そもそもなんで俺がスカウトだって思ったんだ?」

「遠くから僕たち冒険者のことを眺めていたのと、後は貴方の表情ですね。かなりお疲れのようでしたから。ギルド所属とはいえ、スカウトっていってみたらサラリーマンですよね。で、サラリーマンって常に死にそうな顔をしてるじゃないですか。それで、つい」

どんな偏見だよ。日本中のサラリーマンに謝れ。

えっ、てかちょっと待って。今の俺そんな死にそうな顔してる?

ちょっぴり傷付いたんだけど。

とまあそれはさておき、勘違いだと分かった彼らはダンジョンに戻っていった。

俺もそろそろ再開するべきだろう。

非常に遺憾だが、今のやり取りで少しやる気が出た。

死にそうな表情になんて二度となってたまるか。

気合を入れなおして、攻略を始める。

結局、今日は昨日と同じ40周――40レベルアップで終えた。

DAY5

そしてとうとう、その瞬間がやってきた。

この5日間で190回。

昔のものも合わせて、計200回。

『貴方は本ダンジョンを規定回数攻略しました』

『ボーナス報酬 レベルが15アップしました』

『今後、貴方が本ダンジョンを攻略しても報酬は与えられません』

「きたああああああああああああ」

喜びのあまり、俺は全力で雄たけびを上げた。

「やっと二つ目のダンジョン踏破だ。えーっと、これでレベルは679に……って、冷静に考えてみたらかなりレベルアップしてるな。まあ、200周近くしたんだから当然だけど。んでもって、肝心のSPはと……」

そこに書かれていたのは、2310という数値。

さあ、後の問題はこれをどう割り振るかだ。

いつもの俺なら、迷わずダンジョン内転移に注ぎ込むのだが。

「……いや、違うな」

とある考えから、俺は別のスキルを選ぶことにした。

このまま低ランクダンジョンで周回を繰り返すのもいいが、そろそろ自分のレベルにあったダンジョンに挑戦するべきだと思ったからだ。

いくらレベルを上げて能力値を上げようと、それを俺が自在に操れなければ意味がない。

そういうわけで。

スキル一覧から、選択候補をピックアップする。

「さあ、何を選ぶ……?」

−−−−−−−−−保有スキル−−−−−−−−—

ダンジョン内転移LV12→LV13(必要SP:1500)

身体強化LV10(MAX)

高速移動LV3→LV4(必要SP:400)

初級魔法LV3→LV4(必要SP:40)

魔力回復LV1→LV2(必要SP:400)

魔力上昇LV1→LV2(必要SP:400)

鑑 定LV1→LV2(必要SP:400)

アイテムボックスLV1→LV2(必要SP:400)

−−−−−−−−−新規スキル−−−−−−−−—

剣 術LV1(必要SP:100)

短剣術LV1(必要SP:100)

剛 力LV1(必要SP:100)

忍 耐LV1(必要SP:100)

索 敵LV1(必要SP:100)

隠 密LV1(必要SP:100)

状態異常耐性LV1(必要SP:100)

etc.

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