軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

117 久世ダンジョン

宵月ギルドを後にした俺がその足で向かったのは、そこからほど近いところにあるCランクダンジョン――【 久世(くぜ) ダンジョン】だった。

俺の持つユニークスキル、ダンジョン内転移について改めて確認してみる。

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ダンジョン内転移LV20

使用MP:1MP×距離(M)

条 件:発動者が足を踏み入れたことのあるダンジョン内に対してのみ転移可

転移距離:最大で400メートル

発動時間:0.5秒×距離(M)

10メートル以内の場合、0秒で転移可(一律100MP使用)

対象範囲:発動者と発動者が身に纏うもの

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条件にある通り、俺がダンジョン内転移を使用できるのは足を踏み入れたことのあるダンジョン内にのみ。

その点を最大限に活用するため、俺は以前、家から通える範囲にあるCランク以下のダンジョンを、攻略はせずに挑戦だけしておいた。

そのうちの幾つかはまだ踏破を終えていないため、こうして改めて攻略しに来たというわけだ。

「んじゃ、行くか――ダンジョン内転移」

こうして俺は久世ダンジョンの中に転移するのだった。

久世ダンジョンは攻略推奨レベル800の、Cランクとしては下位に位置するダンジョンだ。

無名の騎士との激闘を繰り広げた剣崎ダンジョンよりは上だが、キングレインボーウルフと戦った魔狼ダンジョンよりは下といったところ。

まあ、無名の騎士の討伐推奨レベルは1000だったから、実質的にはあちらの方が上だったが。

道中で出現するのは、コボルトやゴーレムなどの魔物である。

これまでならば一周目に限り、ダンジョンの様子を確かめるため普通の方法で攻略することもあったが、今の俺は13000レベルを超えている。

今さらそんなことをする必要はないだろう。

「というわけでさっそく、ガンガン行くか。ダンジョン内転移」

ダンジョン内転移を利用し、一瞬で最下層まで到着する。

隔絶の魔塔の経験があるせいか、本当にこんな簡単に攻略が進んでもいいのかと不思議な気分になってしまう。

「まあそれは置いておくとして、ボスに挑むとするか」

ボス部屋に入ると、待ち受けていたのは討伐推奨レベル800のアイスゴーレムだった。

硬質な氷によって覆われた体は刃を軽々と弾くと言われているが、ここまでレベルが離れていたら話は別。

魔奪剣(グリード) を一振りしてやるだけで、簡単に討伐に成功した。

『ダンジョンボスを討伐しました』

『ダンジョン攻略報酬 レベルが12アップしました』

「よし、まずは一周目っと。順調順調、この調子でどんどんいくぞ!」

気合を新たにし、俺は時間の許す限り周回を続けていく。

『ダンジョン攻略報酬 レベルが12アップしました』

『ダンジョン攻略報酬 レベルが12アップしました』

『ダンジョン攻略報酬 レベルが12アップしました』

『ダンジョン攻略報酬 ………………

「うん、今日はこの辺で終わりかな」

不知火ダンジョンにおける迷宮崩壊や宵月ギルドでの会話など様々なことがあったため、そこまで時間を取ることができず、10回止まりとなった。

明日からもっと効率を上げていこう。

そう考えながら、俺は帰路につくのだった。