軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

デカ盛り焼肉弁当ご飯大盛

「今日はこれで最後にしておこうかな」

ダンジョンで一日中、穴を掘り続けた。

そろそろ家に帰らなければならない時間だ。

なので、僕は集めた土を入れた土嚢袋を手押し車に載せて移動を始める。

慣れてきた今では、一度に四袋を載せたまま、駆け足でも惜し車を安定して押せるようになっている。

ギルド建物に土を運び込み、換金を済ませてから手押し車を返却した。

いつもならば、ここでスコップも返すことになるが、今日は違う。

今日一日使ったダンジョンスコップは僕が自分で買ったものなので、返却せずに持ち帰る必要がある。

大きなスコップを持ち帰るのは意外と大変だなと思いながら、僕は家路についた。

自転車を走らせながら家へと向かう。

暗くなり始めた時間帯で、今日の晩御飯はなんだろうかと考えた。

それがきっかけになったのか、お腹が大きな音でグーっとなった。

……ご飯足りるかな?

頭に浮かんだ食事のイメージが僕にそんな不安を与えた。

いつもは僕はお母さんが用意してくれた食事を食べる。

今までも、苦手なものが入っていると食べずに、お母さんとけんかになることがあった。

だけど、今の僕は違う。

一日中スコップでダンジョンの壁を掘り、体力も魔力も使ったのでお腹がすごく減っている。

たとえ今ならば苦手なピーマンでも気にせずに食べられると思う。

けれど、食べすぎると怒られるかもしれない。

今日も、お昼ごはんが足らなかったから冷蔵庫の中にあるものを勝手に食べてきた。

あれももしかしたらお母さんを怒らせるかもしれない。

前にお父さんが冷蔵庫の中のものを勝手に食べて怒られているところを見たことがあるからだ。

お腹いっぱいに食べたい気持ちが強いが、それが理由でお母さんがあれこれ言ってくるかもしれないと考えるとちょっと憂鬱になる。

少し気分が下がっていた、そのときだった。

いつも通るダンジョンと家のルートにあるお弁当屋さんが目に留まった。

デカ盛り焼肉弁当ご飯大盛。

お弁当屋さんの入り口にテーブルが置いてあり、そこに出来立てのお弁当が陳列されている。

お弁当の蓋が閉まらないほどご飯が詰め込まれ、、その横には負けない量のお肉が盛られている。

弁当横のポップには、肉の重量は驚きの一キログラムと表示されていた。

焼けた肉の匂いが、風に乗って鼻をくすぐる。

じゅう、と脂が弾ける音まで聞こえてくる気がした。

思わず自転車を止め、じっと見入ってしまった。

ものすごいボリュームのお弁当だが、地元でやっている個人のお店で、いわゆるチェーン店ではないからかお値段もそんなに高いものではないと思う。

むしろ、この量でこの値段は安すぎるとさえ思える。

食べたい。

買おう。

僕はそのボリューム満点のお弁当に引き寄せられるように近づいて行った。

その時、ふいに後ろから名前を呼ばれた。

振り返ると、そこにはクラスメイトの子がいて、僕に向かって近づいてきた。