軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第376話 狂気

目をパキらせて突っ込んデくるミルウォークに対し、オレは冷静ニ張った糸のある場所ヘと誘導。

構えカラは右の蹴りを出す形だガ、右の拳も即座に出せル形でもある。

逆ニこの構えから左を出そうものナら対応でキるため、右だけニ気をツケていればいいし……。

右の拳を出そうものナら、脇付近に張ってある糸ガ邪魔して拳を伸ばし切れナい。

だから俺が警戒すルのは――右の蹴りだケ。

狙っていた右の蹴りがドンピシャで飛んデきたたメ、一歩前に出てワザと受けてからそノ右足を捕まエた。

絶対に逃げらレないよウに脇の下でホールドしツつ、逆に軸足を思い切り蹴り上げてやっタ。

ゴギッという骨が粉砕する音ト共に、ミルウォークの左膝が曲がっテはいけない方向に曲がっていル。

このままホールドした右足モへし折ってイイのだが、それではつまラないためわざと力を緩めテ解放した。

「――グソがぁ! さっきまで対応できてなかったのに、一体何をやったんだァ! スキルも使ってねぇでいきなり強くなるとかありえねぇだろォ!!」

「御託はイいからカカってこイ。戦闘が好キなんダろう?」

目を血走らセて怒ってハいるが、頭がトンでいるたメ痛覚がないようデ一切苦悶の表情を浮かベテいなイのが非常につまラない。

もっと苦しマせた挙句に殺しテくれと言ワせたかっタところダが、この様子じゃ本当ニ死すらも怖クない様子だナ。

戦闘では負けなシだったプライドが傷つケられたコトへの怒りだけで、他の感情が一切ないのガその証拠。

こうなってクるとオレも一気に冷めてくルのだが、せっカく“天才”サマと戦えているんだシ盗めるモノは盗ませてもラおうカ。

張り巡らセた糸を全て外シ、部屋をまっさらナ状態へと戻ス。

ここカラは完全に俺が楽しむためダけに、ミルウォークと戦わせテもらおう。

「これデこの部屋には一つの罠もなイ。真っ向勝負デ勝敗を決めようゼ?」

「……殺す。絶対に殺してやるよ”ォ!!」

折れタ左足も構うことナく、連撃を繰り出シてきたミルウォーク。

痛みを感じなイとはいえ足が一本機能しなけレば、動キのキレがなくナリそうなものだが、気合いナのか最後の力を振り絞ってイルのか――相当ナ速度での連撃。

型にハマったちゃんとした動きかと思えバ、センスと勘だケで俺の動きに合ワせてオリジナルを交えてくる。

一発、一発に殺意ガ籠ってイるし、実際に直撃スれば致命傷を負うだけの威力はあると思ウ。

種族の差で押してくるバハムートとはまた違っタ、対人間だカらこそ味わエる駆け引きによるヒリつき。

大まかナ動きから小さな挙動の一つまで参考になるシ、攻撃を避ケているだけだが自分でもドンドンと吸収しテ成長していクのが分かる。

早めにケリをつけるなんてコトは頭から消シ、オレはミルウォークとの戦闘を楽しんでいたのだガ……。

そンな楽しい時間は突然終わりを告げらレた。

「ミルウォークさん! 大丈夫ですか?」

下の階層からぞロぞろとヤってきた構成員達が、身を乗り出シて部屋の中へと入ってキた。

既に数分前から複数人ノ構成員がこの部屋に辿り着いてイタのだが、部屋の入口に転がっている仲間の死体を見テ静観していたのダ。

死体の状況からミルウォークが殺っタというノも分かってイて、二の舞にならないよう部屋の外から眺めルだけに留メていタのだろうが……。

ミルウォークが俺を倒せル気配がないコトを察し、部屋の中ヘと踏み込んでキた。

俺にとっては楽しイ時間だっタし、相対していたミルウォークもまタ殺しにかかるのかと思っていタが、どうやラ先ほどとは考えが変わったらしイ。

レイピアを抜いて構えながラゆっくリと後退しツつ、部屋の中ニ入ってキた構成員たちに指示を飛ばシた。

「おいっ! その男と女殺せェ! 全員でかかって確実に殺すんだァ!?」

頭のイカれた戦闘狂かと思ってイたが、どうやら宛てが外れタらしイ。

カルロと同じように自分より弱イ相手を痛めツケるのが好きナだけ。

悪党のトップってのは、何故こういったタイプばカりなのダろうかね。

まぁ既ニ楽しませて貰ったシ、こっチの体力も残リ少ない。

そろそろケリをつけなケればと思っていタところだから、丁度良いと言えば丁度良いナ。

「おい、糞女! そっチの雑魚どもを十秒だケ抑えておけ」

「その糞女って呼び方やめなさいよ! ……十秒だけね。相手がミルウォークじゃなければイケるわ」

ここまで静観してイたミエルに指示を飛ばしてかラ、俺はミルウォークを仕留メることダケを考える。

残されタ時間は十秒だけだが、殺スことだケを考えるなら余裕デ殺せる時間。

カウンター狙いの時のようにレイピアを構えているガ、片足は折レたままだし細かなダメージが蓄積しテいて足取りもおぼつカない。

狂っタ面が全面に出ていたからこそ、こっちモ予測がつけづラく手こずっていたダけで……。

必死の形相デ逃げようとしている様は、ソこら辺の雑魚とナんら変わらない。

「――おいッ! テメェら何してやがんだァ!? さっさとそいつを殺せェ!」

「色々ト楽しかった。吸収できたことモ多かったシ、悪くない戦闘だったと思うゾ。……ただ、お前の命ノ残り時間は十秒ダ」

何とカ恐怖を与えようと死の宣告をしたガ、ミルウォークの表情は変わらナいまま。

泣いて、叫んデ、助けてくれと懇願しタところを殺したいのガ本音だが、叶わないのならもう興味はなイ。

俺は大キなクチを開けて嗤い、逃げようトしてイるミルウォークの狩りを開始した。