作品タイトル不明
第五百二十一話 女神になろう
◎セフィロの塔 一階倉庫
何をどうしたらこうなるのか。
弓花にはそれが分からなかった。
転移用刻印入りクリスタル風音ちゃん人形が置かれていたのはセフィロの塔一階にある倉庫の中だった。弓花たちは直樹のアーティファクトで転移してその場所に出たのである。
そして、塔内部の兵を引き付け、尚且つ外からの兵の侵入も塞ぐことが今回の弓花たちに与えられた役割だった。戦闘力こそ高い白き一団+αだが、数に圧されては蓄積された疲労によっていつかは負ける。そうならぬように、入り口の幅で数を制限できる一階で敵を討つのが弓花たちの役割だった。
その倉庫には弓花の新装備が入った不思議な袋が置かれていたのだ。そして、中を開けて出てきたのは槍と軽鎧だった。
「なんか、やばいんじゃないか?」
直樹がそう言う。一緒に転移でやってきた仲間たちもひと目でその異常さには気が付いた。
『痛々しいほどの神々しさですねえ』
『薬も原液は劇薬であるからな。それにしてもこれは………』
怯えるタツオの言葉にメフィルスが絶句気味に答える。
神聖物質(ホーリークレイ) でできた軽鎧はまさしく弓花の期待通りの出来だった。身体にもジャストフィットするし、まるで吸い付くように着こなせる。まさしく職人の技、弓花のために造られた、ただひとつの弓花専用鎧であった。
しかし、問題は槍である。
その槍は 神聖物質(ホーリークレイ) 製の柄に、水晶のように透き通りながらも銀の輝きを放つ神聖銀の刃の付いた槍だった。見るものを圧倒する銀の輝きにその場の全員が気圧されるほどではあったが、問題なのは槍に銀の輝きを持つ黒い鎖が巻かれていることだった。
そのアンバランスさが何とも言えない背徳感を感じさせるが、弓花にはまるで真白いシーツに付いた黒いシミのように感じられた。
「ええと……弓花、その槍は封印されてるってよ。解いたらマズいらしいぞ」
直樹が恐る恐る、そう口にする。姉から届いたメールを大事そうに見ながら直樹は弓花へと注意を促した。あまりにも強力な神聖力に敢えて 呪いの魔法具(カースアイテム) を施すことで、その力を弱めているのだと書かれていた。
弓花は直樹の言葉を聞き、そして槍を見て、目を細めながらボソッと口にした。
「馬鹿言ってるんじゃないわよ」
弓花は不敵に笑う。弓花には確信があった。
「これは私が親方に頼んで造ってもらった私だけの槍だよ。私には分かる。これは私に使いこなされるために造られたものだってッ!!」
そう言って弓花は槍を手に取り鎖を一気に引き剥がした。
そして、黒い鎖から解放されたことで神聖銀の槍本来の力が発揮される。そのあまりにも神々しい輝きは倉庫の扉を越え、外の一階正面玄関をも光で満たして浄化を行う。
「なんだッ!?」
「倉庫から光が放たれただと?」
それを見張りである衛兵たちが気付かぬはずはない。兵たちの騒ぐ声が倉庫の中にまで響いてくる。同時に倉庫の中にいる全員の緊張が高まっていく。
「バレたようだな」
「へっ、しゃーねえな。まあ、一階で足止めしてりゃあいいんだろ? 今は連中はさっさと蹴散らしちまおうぜッ」
オーリとバックスが声を掛け合い、部屋を出ていこうとする。しかし、それよりも速く駆け出した銀色の風があった。それは、そのまま扉を破壊して外へと飛び出したのだ。
「なッ?」
「なんだこいつは!?」
そして唐突に倉庫から飛び出してきた銀色に輝く少女に衛兵たちが驚愕する。同時に銀の光に包まれた弓花は兵たちが構えるのも待たずに槍を振るった。
「ぐああああ」
「なんて、なんて美しい輝きなんだぁあっ!」
その一撃で衛兵たちは吹き飛び、壁へと激突してそのまま床へと崩れ落ちる。
「すげえぜ」
バックスが目を丸くして見ている。
「まるで……光の化身だ……」
オーリも熱に浮かされたように弓花と槍を眺めていた。まるで戦女神のようだとオーリは思った。
「何言ってるのよ。煽てても何もでないわよ」
弓花はオーリたちにそう言って、衛兵たちが集まりつつある正面玄関へと進んでいく。
(体が軽い。これが槍の力? 親方が渾身の力で鍛え上げてくれた武具の真価なの?)
弓花は驚愕する。まるで身体は羽のように軽く、突き出す槍は弾丸のごとく速い。凄まじい銀の輝きに肉体も活性化し、弓花は襲いかかる兵たちをまるで苦もなく次々と倒していく。
「凄まじい槍だぁあ」
「美しすぎるッ!?」
「この俺が負けるだとッ!?」
「ぎゃー」
あまりにも速過ぎる。そして、あまりにも強過ぎる。銀の女神の舞いにも似た華麗なる攻撃に兵たちはまるで付いていけていない。
「駄目だ。こんなのに勝てっこねえ」
「凄まじい輝きだ。本当に奴らは魔王の手下なのか!?」
兵たちは皆必死で応戦するが、まったく手に負えないのだ。弓花の姿は美しく、誰よりも気高いものがあった。その輝きを前にすれば兵士たちは己の所業が果たして正しいのかを疑問に思わざるを得なかった。
(ハッ、ぜんぜん怖くない。いけるっ!!)
弓花は弓花で剥き出しの闘志で兵たちを睨みつける。その余りの圧力に兵たちはうめき、後ずさった。その力だけではなく心でも彼らは負けていた。もはや彼らは弓花の敵ではなかった。
「下がれぃッ、おまえたちの敵う相手ではないわッ!」
そして、兵たちがまごついていると二階に通じる階段の上から男の声が響き渡った。
(……誰?)
弓花が毅然と睨みつける先には強靱な肉体を持つ男がいた。ゆっくりと二階から降りてくる姿に弓花の目が細まる。並の実力者でないと、男から放たれる気配で弓花は気付いた。
「なるほどな。 水晶の竜姫(クリスタルプリンセス) と呼ばれるだけのことはあるということか。美しさの中に刃の如き鋭さを宿した瞳。ただ愛でられるだけではない、苛烈で恐ろしい娘のようだ」
「 水晶の竜姫(クリスタルプリンセス) ……ね。名前だけが一人歩きしてる気はするけど、好きに呼べばいいわ。私は私だから」
弓花はクスリと笑う。その笑みからは絶対の自信がみなぎっていた。男は弓花の反応を見て笑みを浮かべた。戦うべき相手を捜し当てたような、無邪気な顔で男は口を開く。
「ふっ、我が名はウィンドウ。ゴーレムマスター教会四天王がひとり、風のウィンドウなり! 美しき女戦士よ。我が刃を受けてみよ!!」
そう言ってウィンドウは宙へと飛び上がり、渾身のドロップキックを弓花へと放ったのだ。
「行くわよっ」
弓花も槍を構えて飛び上がる。すでに戦いの意味は変わっていた。真なる力に目覚めた弓花は風音を救うべく、塔の頂上へと急がなければならなかった。
そう、聞こえるのだ。友の呼ぶ声が。弓花に助けを呼ぶチンチクリンの声が弓花には聞こえていたのだ。
**********
「うわぁあああッ!?」
風音の叫び声が教祖の間に響き渡る。激突音が木霊し、風音は壁に叩きつけられ、それを中心に蜘蛛の巣のようなひびが入った。
「ワルギレオ……なんて強さなんだ」
口元から垂れ流れる血を拭う気力もなく風音がそう口にする。ここまでの戦いで風音は完全にワルギレオに手玉に取られていた。歯が立たないわけではない。しかし、わずかな差が決定的な差として風音とワルギレオの前にはあった。それが風音には分からない。そしてそれはワルギレオも気付いているようだった。
「カザネよ、確かに貴様は強い。しかし我が守護兵装には敵わない。絶対的に足りない要素が貴様にはあるようだな」
「クッ……」
風音は悔しそうにワルギレオを見る。その要素が風音には分からないのだ。
「足りない要素……なんなのさ?」
風音の闘志は未だ衰えてはいない。しかし、身体がもはやボロボロで指ひとつ動かすのにも全身全霊の力を込めねばならないほどに追いつめられてもいた。
ワルギレオの前にいる巨大な人形、守護兵装『クルミワリニンギョウ』の恐るべき力を前に風音の力は届かない。そして届かぬ理由はひとつだった。
「それは友だ。孤独を常とする俺とは違い、お前は仲間と共にいることで生きてきた脆弱な生き物だ。それ故に友と共に俺に挑まねば勝つことなどできようはずもない」
ワルギレオの言葉に風音は「くっ」と悔しそうに唇をかんだ。そう、風音にも分かっていたのだ。ただ目を反らしていただけ。
「畜生、弓花さえ、弓花さえいればお前なんかッ!!」
「ふっ、そうであったかもしれないが、今となっては負け惜しみだな。さあトドメだ」
ワルギレオは己の手を前にかざし、掌からビームを発した。
「くっ!?」
それを風音は最後の力を振り絞って避けるが、避けきれない。ビームの余波でその小さな身体が吹き飛ばされる。
「うわぁああ」
そして、風音は宙を舞った。
(うう、私だけじゃあ駄目だったんだ。こんな時に)
風音の目から涙がこぼれる。
(こんな時に弓花さえいてくれれば)
しかし、それは叶わぬ話だ。弓花ははるか下層で闘っているはずだ。だが、風音は声に出す。
「弓花、助けてよ」
いつだってピンチの時には弓花がいた。弓花がいれば風音は無敵だったのだ。そして、風音は空中に投げ出され、地面に激突してその小さな命を終えようというところで……
「ふぅっ、間に合ったわね」
「ゆ、弓花!?」
恐るべき速度で飛び出し風音を抱き留める影があった。それは弓花である。弓花が銀の輝きを放ったまま教祖の間に飛び込んで、風音を抱き留めたのだ。
「貴様はッ」
ワルギレオが驚愕の目で弓花を見た。そのあまりの美しさに目がくらむ。
「なんという美しさ……まさしく美の化身か」
ワルギレオが一歩後ずさる。そして、そのことにワルギレオは気付いた。無意識に目の前の少女に圧倒された自分を理解した。
「まさか、気圧されている……だと? この俺がか?」
更なる驚愕に包まれるワルギレオの前で、弓花がお姫様だっこしている風音に優しく声をかける。
「ごめん。ちょっと手間取った」
「もう、弓花……遅いよ」
風音が少し顔を赤らめて呟く。
「でも、ありがとね」
「え、何? 聞こえないんだけど」
「なんでもないよ。馬鹿っ」
そんな軽いやり取りを前にワルギレオが視線を弓花に向ける。すでにワルギレオは心の中で弓花に敗北していた。しかし、だからといって負けを認めるわけにはいかない。
「貴様、一体どうやってここまで来たのだ? この塔は俺の四天王とその配下たちがそれぞれの階層を護っていたはず」
その言葉に弓花が笑う。何を言っているのだとばかりにワルギレオを見た。
「どうやってって? 倒したに決まったじゃない。風のウィンドウも、火のファイアも、水のウォーターも、土のドグウもすべてこの槍で勝利したわ。配下の連中は仲間たちに任せてある。あと、ユズさんとナイラさんは師匠がもう解放した!」
風音をお姫様だっこから降ろした弓花は、神聖銀の槍を構えてワルギレオの前に一歩進む。恐るべき銀の威圧が周囲を支配していく。
「なん……だって?」
ワルギレオの額に冷たい汗が流れる。
「後はお前だけよっワルギレオ・ディーア!」
「くっ、やれ『クルミワリニンギョウ』」
焦るワルギレオが守護兵装を動かし、弓花へと襲いかかる。巨大な人形が弓花に向かって駆けだしていく。
「弓花、気をつけて! そいつは強い!!」
風音の言葉に弓花は「大丈夫ッ」と笑顔で返した。
「任せなさい風音。この槍を手に入れた私はッ」
そして、迫り来る『クルミワリニンギョウ』の拳に向かって
「絶対無敵だぁああああ!!」
銀の輝きと共に一気に飛び出して、槍の一撃で拳へと叩き込んだ。そして、恐るべきことが起こったのだ。
「なんだとぉぉおおッ!?」
ワルギレオの叫び声と共に『クルミワリニンギョウ』の拳が砕け、その腕がバキバキと貫かれていく。さらには銀の光はその首までを貫通し、そのまま衝撃波が天井までをも破壊した。
「馬鹿な、馬鹿なぁあああ」
砕け散る天井を見てワルギレオは半狂乱に叫ぶが、
「はっ……ああああ!?」
天を仰いだ際、見えた空に映るものを見てその表情が固まった。
『しくじったなワルギレオ』
唐突に荘厳な気配のする声が響き渡った。
「弓花ッ、これは?」
「へぇ、黒幕のお出ましってワケね」
風音が驚きの顔で空を見る。弓花も不敵に笑うが、その声には余裕がなかった。空にいるのは神だと弓花は気付いた。それの神の名はトゥーレ王国の神モンデール。
「モンデール様!?」
空に浮かぶ巨大な岩の顔を見て、ワルギレオが声をあげて驚く。
『やはり貴様にトゥーレ王国を任せたのは失敗だったようだ。我が与えた『クルミワリニンギョウ』すらも破壊されるとは……全く持って許し難い愚かな男よ』
そのモンデールの言葉にワルギレオは首を横に振りながら必死に叫んだ。
「ま、待ってください。俺は悪くない。俺が悪いんじゃない。ユミカだ。ユミカが強過ぎたんだ。ヤツさえいなければ、俺はっ」
ワルギレオが叫ぶ。しかし、返ってきたのは冷たい声だった。
「まったく……見苦しいな」
「何?」
そして、天より黒い雷が落下しワルギレオを貫いた。
「ぐふっ、モンデ……ルさ……ま……」
ワルギレオはそのまま黒こげとなって崩れ落ちた。そして、気が付けばワルギレオの前に一人の男が立っていたのだ。その顔を見て、弓花はドキッとなった。凄い美形だった。
「引き際をわきまえぬ愚か者よ。貴様程度では弓花の前に立つことも許されぬと何故分からんのか?」
男は冷たい眼差しを倒れたワルギレオに向けると、そのまま弓花へと視線を移した。
「あなたは?」
弓花は、その鋭い中にもどこか悲しさの篭もった眼差しに惹かれるものを感じながら尋ねる。男は「ふっ」と笑いながら口を開いた。
「我が名は漆黒の暗黒騎士スバル。暗黒の太陽を司るモンデール神の眷属。そして」
スバルの目が弓花を見る。
(なんて悲しそうな目をする人なの?)
余りにも深い悲しみを宿すスバルの瞳に弓花は心が何故か切り裂かれる想いがした。
「お前を愛するが故に、お前を殺さなければならない運命にある者だッ!!」
その言葉に弓花の全身に衝撃が走る。スバルの言葉の意味は分からない。だが、それが偽りではないことは弓花には分かる。それだけは間違いないと確信できた。だから尋ねざるを得なかった。
「スバル……あなたは一体、私のなんなの?」
「俺は……」
「騙されてはいけないッ!!」
弓花に何かを口にしようとしたスバルに突如として白い軌跡が走った。
「貴様ッ!?」
スバルの叫び声と共に白と黒の火花が散る。そして、弓花の前に銀髪の優しげな顔の男が舞い降りた。
(なんて綺麗な人なの?)
弓花の胸が高鳴る。その男も凄くイケメンだった。慈愛に満ちた瞳で男は弓花を見る。
「あなたは誰なの?」
「私の名は純白の白翼騎士ツバサ。弓花と添い遂げるべくこの地上に生まれ落ちた男です」
銀髪の美丈夫がそう言って弓花に微笑んでから、漆黒の暗黒騎士スバルに剣と鋭い視線を向けて牽制する。しかし、スバルも退きはしない。
「その女と添い遂げるだと? 弓花は俺のものだ! 弓花を愛するのは俺だ! 俺は弓花を抱くために今日まで生きてきたッ!!」
そう口にするスバルの情熱的な眼差しに弓花の胸が熱くなる。
「ば、バカッ。抱くって、そんな……会ったばかりなのに」
顔を真っ赤にして弓花が言うが、スバルは臆面もなく「うるさいっ。俺はお前が好きなんだ」と叫んだ。そしてツバサが怒りの眼差しでスバルを見た。
「あなたにその資格があるとでもッ!!」
「なければどうした? それで諦めろとでも? そんなことはできない。資格がなければ弓花が手には入らないというのであれば奪うだけだ。もうその女を殺すことなどできない。俺は弓花と愛し合うために生まれてきたんだからなッ」
「弓花は私のものです。あなたには相応しくないッ!」
叫びあう男たちの剣が重なり、黒と白の剣撃の応酬が始まる。ふたりの男が血を流しながらひとりの女を賭けて戦いを始めたのだ。
「やめて。なんでふたりとも私なんかを賭けて闘ってるの? なんの価値もないこんな私を」
弓花が叫ぶがふたりは止まらない。
「馬鹿っ、男はどうして、いつだって身勝手過ぎるの? 私のこの気持ちはどうしたらいいのよッ」
そう言って崩れ落ち、涙する弓花にそっと手が差し伸べられた。弓花がその手の主を見ると、そこにいたのは風音だった。
「目を逸らしちゃ駄目だよ。あのふたりは弓花のために闘っているんだから」
「……私の……ため?」
弓花が涙を拭いながら尋ね、風音は優しく微笑んだ。
「うん、見なよ。あの男たちの魂の輝きを。弓花はあのふたりの気持ちに応えないといけないんだ。それがどれだけ辛く、残酷なことでも……逃げちゃ駄目なんだよ」
親友の厳しい言葉に弓花はよりいっそう悲しみに顔を曇らせる。なんという皮肉だろうと弓花は思う。
生まれた時代が違えば、きっと親友であったはずのふたりが弓花を巡って争いあう。その運命の悪戯に弓花の心は張り裂けそうになる。ガラスの心が今にも砕けそうだった。
「そんな、私は一体、どうしたら……どうしたらいいの?」
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「……どうしたらいいの?」
泡を吹いた弓花の口から意味不明な言葉が漏れた。
「やっばい。弓花が痙攣してる。このままだとなんかヤバいぞ」
「つか槍を離させろッ!」
「なんでトリップしてるっすか。マジ使えねえっす」
「ちょっ、兵隊さんたちが来てるから。いいからこっちどうにかしてーーー!!」
ビクンビクンビクン。
弓花が夢の世界で男たちの戦いに号泣しながら身体をビクンビクンとさせている時、現実では倉庫に篭もって戦い続けている直樹たちが次々と迫る兵たちによって次第に追いつめられていた。
時刻はベネットに報告が入る十分ほど前。白き一団+αは主力である弓花のリタイアにより最大のピンチを迎えていた。