軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「ただいまぁ~」

「「「おかえりなさい」」」

フローリストガーデン 光に戻って来て、まずは調理場を覗いた。

次に開店予定のヤンデーノのホテルで働く予定の料理人がスティーブ伯父さんの監督の元、最後の仕上げとして再度研修を受けているのでその様子見と、フローリストガーデン 光自体に問題はないかの確認のためだ。

ありがたいことに全て順調らしい。

本当にありがたや~。

スティーブ伯父さん一家は、ナイトル村のホテルの工事が終ったら、そちらへ転居してもらう予定なのだが、まだ少し工事が残っているのだ。

「お嬢様、モナミはどうでしたか?」

ナイルが小声で聞いて来た。

「元気そうに働いていたよ。従業員寮にも慣れたみたいだし、薬局の薬師さんにも何かあったら対応をお願いしているので、大丈夫だと思うよ」

ナイルはポロポロと大粒の涙を両目から盛大に零しながら、「お嬢様や旦那様には本当に感謝しかないです。私たち孤児を雇ってくれてるだけでなく、本当に力になって頂いて、ホットドッグのお店の方も盛況で安全に料理しながら孤児院にお金を入れる事が出来る様になりました。本当に、ありがとうございます」と頭を下げて来る。

「このフローリストガーデン 光もホテルもそうなんだけれどね、大公様が本当に良くしてくださるの。私達の様な平民に大公様へお礼に何かを差し上げたとしても大したものはお渡しできないと思うの。だから、私たちがしてもらって嬉しかった様に、誰かの力になりたかったの。それがナイルたちの孤児院って事だったんだよ。だから、私たちにお礼を言わなくてもいいのよ。ナイルがもっと大人になって、生活にちょっぴり余裕が出来たら、困ってる人を助けてあげて」

「はい!お嬢様。絶対にそうします」

調理場の確認を終えて、母さんとエイファの待つ3階へ向かった。

「ただいまぁ~」

「お帰りなさい。アウレリア、顔を見せて。疲れてない?」

「うん、大丈夫だよ。すんごくたくさんのお貴族様が来てくれてね、大公様も満足して下さったみたい。予約も結構入ってね、オープンしたばっかりの宿にしては良い滑り出しだと思う~」と、母さんの腰に抱き着き、母さんの着ている服からなのか香って来る母さん独特の優しい香りを思いっきり吸った。

はぁ~、落ち着く~。

母さんに抱えられているエイファが私の頭を触ってくる。

漸く生えそろって来た髪がカワイイのだが、何故か良く人の髪を触って来るのは無意識にコンプレックスを持っている?

いやいや、赤ちゃんなのでコンプレックスとか持ってなさそうなんだけどねぇ。

私の頭を触っていたエイファの手を優しく握ると、エイファが笑った。

うん、カワイイ。

「また、すぐ、ヤンデーノの方へ行くのよね?」

今度は母さんがエイファを抱いていない方の手で私の頭を撫でた。

「そうなの。しばらくは、ヤンデーノに行って、船に乗ってゴンスンデ、そこから陸路でナイトル村へ行く予定なの」

「本当に、国を端から端まで移動なんて、こんなに小さいのに・・・・」

「ダンテスさんが一緒だし、途中からは父さんも一緒だから心配しないで」

「そうねぇ・・・・」

「父さんは母さんやエイファと離れ離れになっちゃって申し訳ないけど、父さんが一緒だから私は安心なんだ。もちろんダンテスさんも居てくれるからもあるよ」

「そうなのね」とにっこり微笑んだ母さんの顔が綺麗すぎてドキっとしちゃった。

「明後日は学園に行くから」

「クラブの方の婚約パーティだったわね」

「うん!」

「お貴族様って幼い時から婚約する事もあるから・・・・。あなたは急いで嫁に行かなくていいのよ。小さな時から私達と離れて暮らす事が多かったんだから、出来るだけ側にいて欲しいわぁ。明日はこれからしばらく会えなくなる友達に美味しい料理をたくさん作ってあげてね」

「うん!」

翌朝、門番のマンマに頼んで市場へ連れて行ってもらった。

「お嬢様、最初は八百屋でよろしいですか?」

「ええ」

明日のメニューはもう決めているのだ。

カナッペのオードブル

海老のカクテル

キャベツと色とりどり野菜のコールスロー

鶏の丸焼き

ハムとソーセージ、自家製ベーコンのプレート

フルーツポンチ

マーブルチーズケーキ

カラフルマカロン

子供が苦手な魚は手を付けやすい海老とか綺麗な色の一口スモークサーモンが載っかているカナッペなので、多分みんな食べてくれると思う。

男子はお肉大好きだから、鶏の丸焼きも用意するけれど、ハムやソーセージとベーコンを木のまな板の上に載せて提供したいと思っているんだ。

しかもベーコンはウチの店の裏に設置してある燻製小屋で伯父さんたちに作ってもらっている香辛料たっぷりのウマウマベーコンだ!

デザートはケーキも考えたんだけど、それとは別にマカロンも作ったらカワイイ物大好きなアドリエンヌ様が喜んでくれるんじゃないかなぁ。

ケーキは私のオリジナルで、レアチーズケーキの上に白いミルクチョコレートと濃い茶色のチョコレートでマーブル模様にしたチョコレートで表面をコーティングしているのだ。

見た目はザッハトルテの様になっている。

チョコが濃厚なので、土台を軽めのレアチーズケーキにしているのだ。

飲み物はフルーツポンチだけれど、アドリエンヌ様が淹れてくれる紅茶も楽しみだよね。

マンマが最初に連れて来てくれた八百屋でフルーツポンチ用のフルーツを色々物色し、次に連れて行ってもらったのは王都でも有名な高級な肉屋さんだ。

ここのハムは美味しいんだよね。

たっぷり買って行こう!