軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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4年生から始まり1年生で終わった男子候補のスピーチや特技披露。

それまではステージには一人だけが立っていたのに、全候補者の披露が済むと男子の候補者が全員ステージの上に一定の間隔を開けて横一列に並ぶと、ステージ下にそれぞれの投票箱が設置された。

箱には念のためなのだろう、候補者の名前が大きく書いてある。

「みなさん、男子の部の投票をお願いします。彼こそは学園一の美男と思った方の前の箱に青いボールを入れて下さい」

アナウンスに従いステージ下にいた観客は無秩序にステージの方に寄り、思い思いに投票していた。

中には「えぇぇえぇ。オスカル先輩は出場していないのぉ?なんかがっかり」とか、「私は闇王様が出場してくれているので満足!」なんて言う声がちらほら聞こえた。

4年生になって中々学園で顔を見る事のなくなったオスカル先輩のファンはかなり居るみたいだ。

直ぐに開票するのかな?と思っていたら、「開票は女子の部が終った後で行います。結果を楽しみにして下さい」と言うアナウンスがあった。

いよいよ女子の部が始まると、候補は殆どが平民で、貴族は一人だけ居た。

4年生の女子だった。

やはり4年生から紹介が始まった。

その貴族の子はそこまで美しいという外見ではなかったけれど、クリサンテーモの青い制服を着ていた。

んん?どこかで見た顔だ。

まぁ、同じ学園内なので顔くらいは見ていて当たり前なんだけどね。

貴族の女子はみんな不参加なのかと思ったけど、一人だけ出場すると聞くととても奇異に見えるのはどうしてだろう。

何故デボラ様という貴族女子だけは出場したんだろう?

彼女の特技はバイオリンの様な楽器を演奏する事だった。

幼い頃から家庭教師に教わったのだろう、とても良い腕だった。

何人かの紹介が終ると、マリベル、ナナが出場して来た。

マリベルはダンスとも言えない、なんと言えば良いのだろう?日本のアイドルがちょっとした簡単な振りで踊る感じのダンスを披露した。

アイドルは歌わなければならないので振りが簡単なのだが、マリベルの場合は歌わなくても簡単な振りだけという・・・・。

ナナはスピーチだったんだけれども、内容がマリベルへの礼賛という、なんかとっても聞いてて居心地の悪いスピーチだった。

マリベルの腰巾着感丸出しなんだもの。

続いてメグたんがステージに上がった。

同時にステージの真ん中に錬金術の装置が置かれた。

「錬金術で花冠を作ります。これが設計図です。事前に自分で描きました。ここに入れます。こちらの箱には材料一式を全て入れます。では、この装置の真ん中にある魔石に魔力を通します。・・・・エイっ!・・・・はい、出来ました。こちらになります」と花冠を後ろの人にも見える様に両手で掲げ、最後には自分の頭に被せた。

「「「「おおおおお」」」」

「こちらはリボンに付けているブローチと対のデザインになっています。以上です」とにっこり笑ってステージを降りた。

錬金術の授業が無いので、学園の生徒の多くは錬金術がどの様に行われているのか知らない者が多い。

なのでこういう風にその現場を見る事ができて、面白がっている生徒もチラホラ見えた。

こういうのが来年の新入部員獲得に役に立てばいいのに、残念ながらここには来年の一年生はいないんだよねぇ。

メグたんの後も2年生、1年生と続いたが、正直言ってウチのメグたん程カワイイ子はいなかった。

その証拠に、闇王様が勇者様の時はじっとステージを見つめていたもの。

やっぱり闇王様の初恋はメグたんなんじゃないかなぁ。

まぁ、アドリエンヌ様との婚約がほぼほぼ決まりなら、私たちの大事なアドリエンヌ様を大切にして欲しいから、メグたんの事は早く忘れて欲しいなぁ。

アナウンスに従ってみんなが候補者の前に設置されている投票箱へ赤いボールを入れる。

心なしかメグたんの所に人が多く群がってる気がする。

やっぱりウチのメグたんが一番だよね。

「さて、開票致します。まずは男子の部、各投票箱をステージの上へ。候補者は自分の箱の横へ。係りの人は私が数を数えるのに合わせてボールを一つずつ客席に投げて下さい。では、いーち、にーい、さーん、・・・・」

闇王様とセシリオ様でせったけど、闇王様が2個差で勝った!

フェリーペは平民の中では断トツだったけど、惜しい・・・・。

でも、あのステージは良いステージだったよ、うん。

「続きまして、女子の部です。女子の投票箱をステージへ。候補者は自分の投票箱の横にお立ち下さい」

またアナウンスが「いーち、にーい、・・・・」と数え始めたんだけど、直ぐに異変に気付いた。

メグたんの箱からはたった12個しかボールが出て来なかったのだ。

他の女子の箱も似たり寄ったりで、最初に紹介されたクリサンテーモのお貴族様の箱だけたんまり赤ボールが入っていたのだ。

彼女が優勝するのは良い。

だけど、めぐたんの箱に12個しかボールが入っていないというのはおかしい。

だって、私の目の前で優に30人はメグたんの箱に投票しているのをこの目で見ているのだから。

それは、他の女子候補者へ投票した人たちも同じだったのだろう。

会場がザワザワとし出した。

しかしアナウンスはそれを無視して、「第一回ミスコン女子の部優勝は、4年生のデボラ様です。おめでとうございます」とイベントを進めている。

男子も女子も「お前誰に投票した?」とお互いが投票した候補者を確認し合っていて、不正が行われた事が白日の下に晒された。

だって明らかに、自己申告では他の候補者にもっと多くの票が入っているのだから。

「みなさん、静粛に!第一回ミスコン、みなさまのお陰で無事終了しました。優勝者に盛大な拍手を~」と皇子が言うけれど、誰も拍手等しない。

それでも皇子は知らん顔で「ありがとうございました。それでは第一回ミスコンを終了いたしま~す」とだけ言ってステージを降りてしまった。

納得のいかない学生たちは特設会場から出ようとせず、アナウンスをしていた女子学生の所へ押し寄せた。

「え?え?私はアナウンスをしていただけなので、開票については分かりません。すみません、すみません。通してください」と、とうとうイベントクラブのメンバーは誰も居なくなってしまった。

トロフィーの授与などもなく、最後は八百長を見せられて、みんなは尻切れトンボの様な、納得いかない感満載でゾロゾロと会場を後にした。

いったいこのイベントは何だったのだろうか・・・・?