軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「アドリエンヌ様、私たちのドレスは色違いでデザインは全く同じのでいいですか?」

「ええ、しょれが良いでしょう」

「三人とも髪の色が違うので、髪の色に合ったドレスにするとして、形は共通なので全員に合うデザインが良いですよね。まずドレス丈は踝までで良いですか?」

「ええ。ダンス用のドレスならしょの方が良いでしょう」

「デコルテは肩を出しますか?」

「え?肩を出しゅってどんな感じ?」

「こんな感じです」と、アドリエンヌ様と私の横に座って居る勇者様にちゃちゃっとオフショルダーラップを描いて見せてみた。

珍しく女子3人で作戦会議室で話し合っているのだけれど、このコーナーは普段から紙のストックが置いてあるし、黒板もあるから話し合いがスムーズに進むんだよね。

オフショルダー、つまり両肩が出た感じで幅広の生地をぐるっと肩の所で一周させたデザインを見てアドリエンヌ様の顔がぱぁっと明るくなった。

胴の部分はぴったりと体に這わせ、スカート部はプリンセスラインにしてAラインドレスよりも腰の所でふわっと広がった形を描いてみた。

「「---!!!----」」

アドリエンヌ様も勇者様も私が描いた絵を指さして口を開けたけど、声が出ていなかった。

しばらくして興奮が収まると「しゅてきぃぃ」とか「可愛い。お姫様みたい」と、今度は二人とも饒舌になった。

うん、気に入ってくれた様で良かった。

「これでですねぇ、大きなリボンをそれぞれが好きな所につけてみませんか?」と、オフショルダーラップの胸の前や、反対に背中側の首の直ぐ下や、腰の所にリボンの絵を描いてみせた。

要するに単純にパッと見をした時それぞれが与える印象が微妙に違うけど、元となるデザインは全く一緒と言う、そういう感じを提案してみた。

「あなたって・・・・本当にいろんな事を思い付くのが早いし、しゅばらしいですわ」

アドリエンヌ様からお褒めの言葉を頂きましたぁぁ。

おほほほほ。

更に三人で、誰がどこにリボンを付けるかとか、色を何色にするかとか話し合っていると、男子部員たちがちらほら部室に入って来た。

「お前ら何をそんなに楽しそうに話し合っているんだ?」

「ダンスパーティのドレシュの事ですわ」

「ん?お前たちは参加するのか?」

「そのつもりでしゅわ」

「で、お前ら誰と行くんだ?」と闇王様が勇者様と私の方を見て聞いた。

ああああ、闇王様、それを女子に聞いちゃだめでしょう?

聞くなら、自分がエスコートしたい相手にだけ聞いて頂戴。

ちょっとデリカシーなさすぎ!

あ、それとも勇者様をエスコートしたいって事ですかぁ?ニヤリ。

アドリエンヌ様はチラチラと闇王様の方を窺い見てる。

誘って欲しいんだろうなぁ~。

闇王様はウチの勇者を誘いたいのかなぁ~?何て思ってそのまま暫く様子を見ていたけど、別にそんな感じでもない。

まぁ、私はフェリーペでないと足を踏んだ時、どうしようってなるから他の人は考えられないんだけどね。

これは・・・・もう私が一肌脱ぐかぁ。

「あややクラブ全員で参加してみてはどうでしょう?元々女子学生の数が少ないからパートナーのいる参加者は少ないでしょうし。ウチのクラブの皆、まだ婚約者っていなかったでしょう?だから良ければみんなグループで参加すれば、パートナーうんぬんで頭を悩ます事は無いし・・・・」

言った!言い切ってやったぞ!

「う~ん、オレはグループでってのは遠慮しとくよ」

え?闇王様、意中の人が別にいるのかな?

そんな闇王様の後ろから顔を出したセシリオ様が、「ふむ。それは良い案ですね。でも、私は婚約者がおりますので、婚約者もグループの中に入れてもらえますか?」なんて言い出した。

何ですとぉぉーーー!

セシリオ様、婚約者いたのぉ?

いつの間に???

「婚約者がいらしたのですね。それなら婚約者さんもご一緒で良いと思いますよ」

おっし!ちゃんと驚愕を隠して普通に会話したったぞっ。

「よろしくお願いしますね」とセシリオ様は黒い笑みを浮かべた。

ふぉぉ!しかし、セシリオ様、いつの間に婚約を?それも誰と?

いやぁ、別にセシリオ様に懸想しているわけではないので、婚約者が居ようと居まいと関係は無いんだけどね・・・・

「セシリオん所は生まれた時からの婚約者だからなぁ。デボラは学園には通ってないしな」

ふむふむ、名前はデボラっと。メモメモ♪

「ああ、伯爵家で家庭教師を雇っているからねぇ。学園に来て自由を満喫させると、今でさえお転婆なのにどうなる事やらと心配されたみたいですよ」

「あははははは。あのデボラなら、そう思われてもしょうがないなぁ」

ほほう!伯爵家令嬢、それもお転婆と。

これもメモメモ。

「あのぉ、私たち3人、お揃いのドレスで参加する予定なんですけど、セシリオ様の婚約者さんはご自分だけドレスが違っても気になされませんか?」

勇者様、ナイス!

うっかり忘れていたけど、4人しか女子がいないグループで自分だけ仲間外れは可哀そうだよね。

「あ、デボラの衣装は僕が用意するので心配しなくていいですよ」

「普通、婚約者の衣装は、お互いの目の色とか髪の色になるからな。後、手首にリボンで花を括り付けるのも婚約者の役目だしな」

「ああ!そうでした。アドリエンヌ様、テラスのお花を一輪、頂きたいと思っていたのです。頂けますか?」

「もちろんでしゅわ、セシリオしゃま。お好きなのを持って行って下さい。デボラしゃまがダンシュパーティにしゃん加されるのなら、当日学園に到着されてからお切りになった方が花が長くもちましてよ」

おおお!何か貴族の世界を垣間見た気分だ。

婚約者がいる人は、お花もプレゼントしなくちゃいけないんだ。

大変だねぇ。

「それはそうと、アウレリア。今日はおやつは無いのか?」

「あ、今作ります!」

マシュマロを作るためのゼラチンを水でふやかして無かったけど、そこはもうスキルを使っちゃおう。

しかし、闇王様はまだ色気より食い気なんだね。

アドリエンヌ様の道はまだまだ遠そうだ・・・・。