軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「そろそろ鳥人コンテストの準備を開始しようと思う」

作戦会議室で闇王様が宣言をした。

7月の夏休み直前に開催される予定なので、2ヶ月半の余裕がある。

今年は出店との調整や湖付近の使用手続き、スクリーンや観客席の設置などの工事、入場料、乗合馬車、レスキューに関しては学園側が手配してくれるので、あややクラブの仕事は比較的簡単だ。

出場者を募集し、選定し、出場者の画像を撮り、パフォーマンスの順番を決める。

優勝トロフィーを返還してもらい、今年の優勝チームへ渡す様にしたり、解説者を探してお願いしたり、音楽クラブや乗馬クラブへ協力をお願いするくらいで十分なのだ。

学園側へ提出するべき企画書は、闇王様が作成、提出した昨年度の報告書を一部流用すれば済むしね。

ロードマップはセシリオ様が作りたいと自薦してくれた。

書類仕事をしなくて良いって楽だよね~。おほほほ。

「確認なんだけど、昨年度ウチからお金を払った先で、今年もウチから支払わなければならない所って音楽クラブと乗馬クラブ、解説者くらいかな?」

「あの~、画像板の購入費が必要です」

さすが錬金術工房の跡取り息子。

必要経費として画像板が結構な値である事を忘れていない。

「ねぇ、思うんだけど、乗馬クラブや音楽クラブが謝礼金を貰えるなら、ウチのクラブもいくらかは貰えるのでは?」とはセシリオ様だ。

「もちろん、ウチも売上げ全部の数パーセントを貰えると学園から約束してもらってるから、そこは心配ないぞ」

流石、闇王様。

その辺はぬかり無いね。

「じゃあ、ポスターを描いてもらおうと思うけど、メグとアウレリアにお願いしてもいいか?」

「「はい」」

「アドリエンヌは優勝者への花束を用意してもらいたいから、リボンなんかの必要な物を洗い出して値段を調べてくれ。企画書の費用の欄に含めたいから、早めに頼むぞ」

「はい」

「あのぉ~」

闇王様がテキパキと仕事の振り分けをしてくれている所申し訳ないんだけど、アドリエンヌ様にお願いしたい作業がもう一つあったので、遠慮がちに声を出してみた。

「なんだ?」

「トロフィーと花束以外にも、優勝者にあげたい物を思いついたんですけど・・・・」

「お!新しいアイデアか?何だ?」

「オリーブ冠と言って、テラスではなく1階のキッチンの外に植えてある木なんですけど、それで花冠の要領で葉の付いた枝で冠を作って授与したらどうかなと思ったんです。トロフィーはチームで一つ、花束もそうですけど、優勝チームの参加者全員に一つずつオリーブ冠を授与すると余計に盛り上がるのではないかと思ったんです」

「おお!費用も掛からないしいいな、それ」

「それで、これは木なので、アドリエンヌ様にお願いしたらどうかなと思いまして、アドリエンヌ様、お願いしたら作って頂けますか?」

「もちろんよ」

ということで、今年は優勝チーム全員にオリーブ冠を授与する事が決まった。

今までアドリエンヌ様の作業量が他の皆より少なめだったのが、少し気になっていたんだよね。

もちろん色々と手伝ってくれていたけど、体力のいる作業は難しいし、平民ではないので貴族としてはやっちゃダメな事とかもあるので、男子である闇王様やセシリオ様に比べれば可成り作業量が少なかったのだ。

働くのを厭う方なら仕事を増やす事は提案しないのだけれど、アドリエンヌ様を観察していたらそうではない事が徐々に分かって来たので、アドリエンヌ様が出来る仕事を振ってみたのだ。

アドリエンヌ様の口元がニヨニヨとしているので、喜んでもらえたんだと思う。

「よし!じゃあ、アドリエンヌ、オリーブ冠については頼む。枝の切り落としなんかは、家の使用人を使っていいぞ。後、フェリーペたちは参加希望者の受付をやってくれ。鳥人コンテストでは実行委員会を設立しないので、結構な量の仕事がお前たちの肩にのしかかると思う。受付が終って、どのチームに参加を許可するかは全員で話し合って決めよう。参加者が一旦決まったら、各チームへの支援はオレも含め、全員でやる様になると思う。もちろん、学園側との折衝はオレがやるし、企画運営するためのシステム作りはセシリオが音頭を取る様に。何か疑問は無いか?」

「「「ありません」」」

「ランビットは鳥人コンテストの舞台裏は今回が初めてだ。フェリーペ、ボブ、色々と教えてやってくれ。ランビットも疑問があれば誰にでも質問してくれ。今年も安全に楽しく鳥人コンテストを成功させよう!」

「「「おおーーー!!!」」」

イベントクラブへは、今回の会合の中身を議事録の形で渡すことになった。

基本、部室内の話し合いには皇子もディアナ様も呼ばない心算なのだ。

先生方との話し合いは基本学食でやる予定なので、その会合にはオブザーバーとして参加を許す形だ。

今年のポスターの図柄は昨年度のスタート台の上から鳥人の機体が飛び立った瞬間を遠目に見る形で描いてみた。

絵そのものよりも、飛距離と仮装で競う事が分かる様に、文字の方がメインだ。

もちろん、いつまでに何処で誰に参加申し込みをすれば良いかの情報も入っている。

それと1年生の中には地方から来ている子もいて、鳥人コンテストを見た事がない生徒も結構な数いるので、昨年度の画像板をどこかの教室内で投影して見てもらう事に決まった。

その投影会の場所と日時を記入するスペースもポスターの中に白抜きとして確保してある。

まぁ、まずは闇王様に学園側と話し合ってもらって、画像板鑑賞会を何時どこでやるかを決めてもらわないとだね。