軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「リア・・・・」

メグが心配してくれたのか、それとも何時もの私と違うので確認のために声を掛けてくれたのかは分からない。

私としては、どうしても学園に対する怒りが収まらないのだ。

万が一、大怪我をする者が出たり、そんな事はあってはいけないが死者が出た場合、安全性の相談役として指名されるであろう私にどれだけの負担が掛かると思っているのか。

7歳になったばっかりの小さな子に被せて良い責任ではない。

元々学園が負うべき責任なのだ。

ガスペール先生が飄々とした態度は崩さず、「俺はどっちでもいいんだ。これは学園とお前の間の話だからな。ただ、学園が何を考えてお前に白羽の矢を立てたかを知っておいた方が対処しやすいだろうと思っただけさ。まぁ、毎日の美味しいおやつのお礼だな」と言って、残りのプディングをパクパクと全部食べ、「じゃあ、俺は行くわ。お前らの間でしっかり話し合って、学園側に返事しろよ」と何時もの様に食器も下げずに出て行った。

「いやぁ・・・・学園がリアに目を付けていたとは知らなかったけど、リアがこんなに強いということも俺、知らなかったな」

フェリーペが目を丸くしている。

「強いって・・・・。ただ単に学園が負わなければいけない責任を私におっかぶせようとするのに腹が立っただけよ。ウチのクラブの事なら、全員が責任を負わないといけないけど、なんでイベントクラブの責任まで?アドリエンヌ様にあんなイケズな事しておいて・・・・。私、絶対嫌だからね」

これには全員が頷いた。

ディアナ様のやり様には、皆腹に据えかねていたのだ。

「しかし、学園がアウレリアに目を付けていたとはね。イベントの打ち合わせの内容とか、誰がどの発言をしたとか誰にも言ってないのに、どうして学園側に分かったんだろう。もしかしてオレが思い出せないだけで、以前に提出した企画書や報告書に名前入りで発言した事を書き込んでいたのかもしれない。後でちゃんと提出した書類の控えを見て確認してみるよ」

「アディ・・・・。控えはチェックした方がいいけど、報告書は当時僕も読んでる。でも、僕の記憶でも誰が何を言ったかなんか書いてなかったよ。それに、報告書だけじゃなくって、ここに居る者は誰も部内の話を外に漏らしたりしないし、全部が全部、アウレリアさんのアイデアって事でもないし・・・・」

「おしょらくですが」

珍しくアドリエンヌ様が意見を言うので、闇王様がアドリエンヌ様の顔をハタと見た。

「大公様のしぇい鋭の一人であり、実ちゃいにフローリストガーデンを建て運営しているというじじちゅがあるし、もちかしたら学園が大公様へ色々聞き取りをちているのかもちれましぇんね。ちかも、この部室で出て来たおやつが、しょの後、フローリストガーデンの新ちいメニューになっている事も1、2回あったので、もちかしたら、ここでおやつを食べているガスペール先生からもしょういう情報が流れているのかもちれまちぇんね」

「そっちの線もある訳か・・・・。大公様としては自分の手持ち札の価値が上がれば上がる程、ご自分の価値が上がると言う図式もあるだろうしな」

うわぁ、闇王様の分析は大人のお貴族様みたいだね。

「でも、リアが色んなアイデアとか、そのアイデアを実行するのに考え付く手段ってすごいよね」

「ボブの言う通りだな・・・・」と、闇王様も頷いている。

「アドルフォ様。私、イベントクラブの為に負わなくても良い責任を負いたくないです。これ、絶対におかしいです」

「うん。分かってる・・・・。学園側との話し合いの時、こちらがある程度イベントクラブに協力しないと、皇子がまたあややクラブに入部したいって言ってくる可能性が高いって言われて、オレもちょっと焦ってた」

「アディ、そこは部室まで建てたんだから、ご自分のクラブでどうぞって言い張るしかないな」

「そうなんだよな・・・・」

皆で少しブルーな気分で沈黙していたら、ハッと何か思いついたのか、闇王様が私の方を見て来た。

「アウレリア、さっきの学園の外でイベントをする方法があるって言ってたな」

「えっ?あるというか、学園を通さずにイベントをするなら、私たちは実績があるから出資者とか協賛者を得る事は難しくないってだけですけど・・・・」

「いざとなったら学園内ではイベントをせず、おやつを食べて思い思いに寛いでトランプ大会を部内で楽しんで、イベントは外の世界でするっていうのも一つの手かもしれない」

「でも、それって何か負けた気がする・・・・」

あ~あ、フェリーペったら、そこは反論せずにウンウンって頷いていればいいのに・・・・。

「そうだな。確かに負けた気がするな。でも、あややクラブはオレがやりたい事をやるクラブなんだから、別にイベントをするクラブって事でもないんだよ。クラブ設立の時に学園へ提出した活動内容には別段イベント企画・運営とも書いてないしな。だから厳密に言えば、イベントはしなくてもいいんだ」

「アディ、そうだね。イベントをやりたくなったら学園の外でやればいいんだものね」

「私もしょう思いましゅ」

「アドルフォ様、そのくらいの気構えで学園側と交渉して、イベントクラブにはノータッチで、皇子とディアナ様の入部はお断りで押し切っちゃいましょう!」

「うん、フェリーペの言う通りだな。オレももし学園との話し合いが上手くいかなかったら、実家でイベントを専門に行う店みたいなモノを立ち上げてみないかと父様に掛け合ってみる。これは多分結構な儲けも見込めるはずだし否は無いはずだ。学園の外でイベントを行う事を禁止されたら、オレたちがその店の店員になればいいだけの話だしな」

そうか、私が週末フローリストガーデンのお手伝いをしているのと同じで、生徒が家業を手伝う事までは学園で禁止されていないものね。

この世界でイベント企画会社を立ち上げて、部員全員が社員になればいいだけだけど・・・・。

私、そこまでしてイベントをやりたいかって言うとそうでも無いんだよね。

確かにみんなとワイワイ言いながらイベントを準備したりするのは好きなんだけどね。

なんか仕事が増えるフラグ、立っちゃった?