軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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2種類のカレーを堪能し、少し下がり気味だった気分をかなりアゲアゲにして寮に戻った週明け、全校生徒を集めて朝礼の様なモノが開催された。

滅多に見かける事のない学園長が拡声器を手に先週金曜の決闘大会について重い口を開いた。

「生徒諸君!先週末のイベントは軽傷といえど怪我人が複数出ました。これは学園側のチェック体制の不足から起こりました。皆さんに深くお詫びします。怪我人は全て先週末の時点で魔法によって完治しました。イベントを企画しているのはまだまだ子供である生徒諸君です。我々大人である教師が、皆さんを指導しなければいけなかったのに、その指導が不十分であった事を認めます。先週の怪我についても生徒に責任があるのではなく、我々教師が負う責任でした」

学園長は辛そうな顔をしたまま、顔を上げてくっと前を見据えたまま、次の様に続けた。

「楽しいはずのイベントで、二度とこの様な事態を引き起こす事の無い様、今後は即売会やドッジボール大会も含め、企画者には事前に企画運営方法についてレポートを提出してもらい、安全にイベントが出来るかどうかの審査を今までよりも厳しく行う事にしました。昨年度より、様々なイベントを学生主体で行っています。これは学生の主体性を伸ばす上でとても良い方法であったと当時も思っておりましたし、今もそう思っております。この様な機会を失う事の無い様、今後もできるだけイベント実施の許可は出したいと思っています。各文化系クラブが年に2回実施している即売会、あややクラブやイベントクラブのイベント。どれも素晴らしいものです。学園としては今イベントを企画・運営している生徒以外でも、自分たちもやりたいと思っている生徒がいればできるだけ機会を与えたいと思います。ただ、事前に書面と口頭による詳細な説明と、安全性等を確認出来うるだけの期間を学園側に与えてください。私は学園長として様々なイベントを発想し、実行できる諸君を大いに褒めたたえたいと思います」

最初は学園長が何を言っているのかと怪訝な顔つきだった多くの生徒も、気持ちを高ぶらせる様に段々と早口になって身振り手振りも大振りになっていった学園長の演説に「「「「わーーー!」」」」と大歓声で応えた。

「最後に、先週末に怪我をした全ての生徒と教師に心からの謝罪を」と言って、学園長は拡声器のスイッチを切った。

ウチの学園で全校生徒で朝礼というのは私が入園して初めての事だ。

それだけ事態を重くみたのだろう。

生徒たちがパラパラと自分のホームルームへ移動している最中、闇王様とセシリオ様が私たち5人に近づいて来た。

近くに居たマリベルとナナが「「きゃーきゃー」」と姦しいこと姦しいこと・・・・。

闇王様はうっとうしそうな顔をして二人を睨んだが、それすら嬉しいらしくて自分を見つめてくれたと更に姦しくなってしまい、とうとう闇王様も面倒臭くなったのか完全無視して私たちに話しかけて来た。

「例の新しいイベントについて詰めるから、みんな明日の放課後までに色々案を練っといてくれよ」とニヤリと笑って自分たちのホームルームへ向かい足早に去って行った。

「リアは何か細かなアイデアとか仕組みは考えているの?」

ボブが私の顔を覗き込む様にして確認してくる事は珍しいのだが、仕組みとかについて考えるのが好きなのは知っているから、どんなアイデアがあるか早目に知りたかったんだろうね。

ボブって、私のシステムについての思い付きや、フローリストガーデンを建てた事を心の底からリスペクトしてくれているみたいで、そこはこそばゆいんだよね。

女の子、男の子って言う枠ではなく、発想と実行力で賞賛してくれているんだと思うととても嬉しいよ。

「う~ん、ある程度の基本的な所はいくつか思い付いてはいるけど、安全性についてはちょっとまだ疑問はあるのよ」

「それって対人で魔法を使わないんだったら、普通に町を歩いている時にコケて怪我をするくらいの危険性って事じゃないの?」

「それはそうなんだけど・・・・極限まで怪我を避けるための手段が本当にないのかどうかはちゃんと検証しないといけないよね」

「ふむ。相変わらず、すごいな」と呟いて、今度はダンマリだ。

ボブのダンマリはいつもの事だから気にはならないけどね。

「アウレリアって、本当にアイデアの塊なんだね。俺は全然知らなかったよ。でも、そう言えばドールハウスも元はと言えばメグだけど、そこからぐ~んとアイデアを発展させたのはアウレリアだったよね」なんてランビットが感心した表情でフェリーぺに言っているのが耳に入って来た。

それは勇者様も同じだった様で、「段々とみんながリアの凄さに気付いていくね」と、嬉しそうだ。

いやいや、私は前世と前々世の記憶があるだけで、発想そのものはそんなにないのよぉぉ。

何か他人の知識や経験を元に自分に利益を誘導している様な落ち着かない気分になってくるよ。

でも、そのお陰でこの娯楽の少ない世界で子供でも楽しめる安全なイベントを開催できるのなら、やりがいはある。

魔法障害物競争も実際にやってみたら、とっても楽しいだろうことは前世でサ〇ケの様なTV番組が流行った事からも簡単に想像がつくんだよね。

でも、TV局とは違って人手が少ない中、色々と実施するのは結構キツイんだよねぇ。

まぁ、こういうのは楽しんだ者勝ちだから、やるんなら、めいいっぱい楽しんじゃうぞぉぉ。