軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「イベントクラブが今回、いろんな部分で課題に気付かずイベントを実施したのは何が原因なんでしょうねぇ」

ランビットは遠慮があるのだろう、闇王様の様子を見ながら小声で体を小さく丸めながらも発言すると、「いや、これはイベントクラブが失敗したと言うよりも、俺たちが優秀なだけだと思う」とフェリーペが打てば響く様な速さで応えた。

「うん。そうだな。オレもフェリーペが言ってる事が正しいと思うよ」と闇王様も頷いた。

「オレたちってまだ小さな子供なんだよ。イベント一つ思いついたとして、どうやって運営するかなんて普通なら大人が考える事だと思う。たまたまウチには色んな発想が出来て、物事の進め方も良く知っているアウレリアが居る事と、しくみについて考えるのが大好きなセシリオやボブがいるって言うのは大きい。しかも、色んな道具を思い付ける錬金術の素養がある者が4人もいるしな。今は5人に増えたから、その部分は更に補強されたな。後、アドリエンヌがいて、冬の大会であっても優勝者へ渡す花束なんかも用意できるとか、イベントを華やかにする手段も自前で用意できているしな」

「ウチはトップが一つで指示系統がしっかり出来上がっていて、その指示を出すアディの力を皆が認めているから、何かと物事がスムーズに進むしね。それにしても、アディが言う通り、学園は今までイベントと言えば、僕たち生徒が提出する提案を承認するかしないかにだけ気を配っていれば良かったけど、今回のイベントクラブの件では運営や安全の確保について、ちゃんと大人が確認したり指示したりしなければならないと言う事に気付いたはずだ。つまり、これまでそれをしなくて良かったと言うのは僕たちが特殊であり、それが当たり前だと胡坐をかいた学園側の姿勢に問題あったと言う事でしょう」

なんか自分たちでお互いを褒め合っていてちょっとこそばゆいけど、こういう時、一人も取りこぼさず全員の良い所を言えるのが、私がこのクラブの好きな所以なんだよね。

「こりぇで今後学園はイベント全体を禁止しゅるって事はないでしゅか?」

「う~ん、どうだろうな。オレもその辺は少し心配ではあるが、あの鳥人コンテストさえも問題なく実施した実績がオレたちにはあるからなぁ。あれは、大人であってもあの規模で開催できる人は少ないと思うんだ。それを最初からきちんと開催し、安全も過剰なくらい確保していたし、儲けまで出しているし、保護者からの学園への評価も爆上げさせたしな・・・・」

「今更禁止にはしないでしょう」とセシリオ様も闇王様の言葉を継いであややクラブのイベントは問題なく開催できるだろうという予想が立った。

問題は、イベントクラブが今後どうなるかだ。

軽い火傷とは言え、生徒二人と審判をしていた先生一人という怪我人を出しているしね。

最悪、廃部とかになるんだろうか?

今後、イベントを開催してはいけないとなると、イベントクラブの設立目的が達成できなくなる。

そうなると、皇子とディアナ様があややクラブに入部したいと再度言って来たり、イベントクラブの活動にあややクラブが深く関われと学園側から指示される可能性だってあるのだ。

アドリエンヌ様に対し敵意ある行動を取った人と一緒にクラブ活動をしたいと思っている人はウチのクラブにはいないよ。

「アドルフォ様」

やはりこの辺の事を先にみんなで話し合った方が良いよねと、私は思い切って声を上げた。

「イベントクラブ解散やあややクラブがイベントクラブを手伝う様にと学園側から指示が出る可能性があると思います。こちらが何か先手を打たないと、最悪、イベントクラブが解散し、皇子やディアナ様がこちらへ入部を希望される事態になるかもしれません・・・・」

「それは全力で嫌だな」

闇王様の一言に全員が頷く。

「学園がイベントクラブが企画するイベントについて事前に指導、確認する様に提案するのが一番じゃないでしょうか?」

ランビットって貴族相手だと恐々発言している様に見えるのに、発言しなくちゃいけない時はちゃんと発言しているので、ある意味すごいなぁと思うよ。

「うん。ただどの様に学園側にアプローチするかが問題だな」

「アディ、こちらで学園側が取るべきアプローチ案を提出してみたらどうかな?」

「やっぱりそれくらいしかないよな。オレもセシリオと同じ考えなんだが、みんなの意見はどう?」

「私、しょれで良いと思いましゅ」

「でも・・・・大人である学園へ私たち子供からどんな形で提案するかはとてもナイーブな話だと思います」

勇者様が珍しく自分の意見を言ったんだけど、言ってる事はもっともなんだよね。

大人からしたら子供から「こうしたら良いよ」って言われるのは沽券にかかわるだろうしね。

ボブが黒板に板書していた手を止めてこちらを振り返った。

「イベントクラブに対してと言うのではなく、あややクラブに対してって事で提案してみたらどうかな?」

「ん?それはどういう事?」

「他者と他者の間に割って入ると、しかも子供が大人に提案するとあややクラブ自体を煙たく思われるかも知れないけど、今回の事故を踏まえ、あややクラブのイベントも事故が発生する余地がない様に、事前にやり方を文書とかで提出するので学園側のチェックをお願いしますって言えば、同じ様にイベントを考えるだろうイベントクラブにもその方法で対応する様になるんじゃないかなって思ったんです」

「おおお!それいいな。よし、それで行こう。書面は去年の報告書を元にオレが作るよ。まずは鳥人コンテストだな。後は来年開催を目指してドッジボール大会と魔法障害物競争も今から少しずつ書き進めて行こうと思う。特に、魔法障害物競争については皆で話し合いを重ねて、徐々に形になる様にしようぜ!」

闇王様・・・・、魔法障害物競争の開催は決定ですか?はい、そうですか・・・・。

あう~。