軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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ロードマップが出来ました~。

部室の作戦会議室の掲示板に貼らせて頂きました~。

闇王様が言った通り、完璧なロードマップじゃなくていいなと思ったんだよね。

だって、色んな意見を募集する為にあややクラブの皆に助けてもらうんだから、どんどん新しい意見が出てくるハズで、そうなるとロードマップの項目が変更になったり、実施時期だって動くだろうしね。

「おおお!ロードマップ、漸く出来たんだな」

漸くって言うなよ~、闇王めぇ。

うううう。

「しかし、良く出来ているな。で、こっちの絵はこの前からお前がせっせと描いていたヤツだな。これが具体的な設計になるのか?」

「あ、いえ。これはアイデアが浮かんだ時に、どこのホテルって決めずに、メモ代わりに描いていたもので、設計はこれからです」

「だとすると、ここのロードマップに書いてある通り、まずは候補地の選定からだな。皆、今、時間はあるか~?」

闇王様の呼び掛けに応えて皆がゾロゾロ作戦会議室に集まって来た。

おやつの時間が早まったと勘違いしたガスペール先生まで降りて来たが、闇王様の「作戦会議を始めるぞ~」の一言に、「何だ、おやつやないのか。おやつが出来たら声を掛けてくれよ」ととっとと二階へ上がって行った。

「アウレリアが大公様の宿題について、ロードマップを持って来たので、説明してもらおう」

「はい。では、まず、候補地について話したいと思います。ちょっと黒板に地図を描きますね」と言いながらオルダル国の簡単な地図と、候補地に挙がっている町や村を書き込んでいく。

「この候補地は大公様の所の執事からリストを頂いているので、それが元になっています。で、もちろん、ゴンスンデやモンテベルデーノ、ヤンデーノなどの大きな街は候補から外れる事はないと思います」と大きな街は赤いチョークで●を書き込んで町名を書き込んだ。

「村は幾つか候補があるので、その中からいくつかを選ぶ形になると思います」と言いながら白いチョークで村名を書き込んで行く。

「ナイトル村は、王都とゴンスンデの中間あたりで、主要産業は農業、それも麦で、人口は1,000人。同じくゴンスンデ方面にはパルメラ村があります。ただ、海辺の村なので街道からは少し離れます。人口は60名で漁業が主産業ですね。こっちはモリスン村です。国の酪農地帯の中心地ヤマルダ村が元々の宿場村だったのだけれど、家畜の匂いのしない宿屋が欲しいという大商人や貴族の要望によってヤマルダ村の隣に新しく建てられた宿場村なんだけど、モンテベルデーノやヤンデーノへの街道の分岐点でもあり、この村は候補地として外せません。他にはモリスン村から馬車で2日の所にあるガルドル村。こちらは現在はまだ宿場町でないのですが、土地が豊富にあるということで候補地に挙げられてます。人口は80人。主要産業はやっぱり農業で麦です」

「ところで、建設予定地の数はいくつなんだ?」

あっ!流石闇王様、私、それダンテスさんに聞くの忘れてた。

むむむ。

「えっとぉ、上限は聞いてないんですが、私の能力的に4軒から5軒で手いっぱいなので、それくらいだと思って下さい」

「だとすると大都市のゴンスンデ、モンテベルデーノ、ヤンデーノは外せないよな。そうすると村の候補地は2つか、頑張って3つってところか・・・・」

「人口があまりに少ない村だと従業員の数を揃える事が難しいのでは?」というセシリオ様の意見で、村もナイトル村が候補地となった。

モリスン村は候補地から外せない村なので、これで全部で5箇所になる。

「ありがとう。では、この5箇所を候補地として大公様にプレゼンしてみます」

「とすると、後は、都会と村でホテルのサービスを変えるかどうかを考えないとだな」

おおお!流石、闇王様。

私が思ってもみなかった視点をドンドン挙げてくれますね。

マジ、助かります。

「それでは、アドルフォ様がおっしゃった様に、村と町での違いについて考えましょう。最初はサービスの種類を考えるのではなく、立地条件とか雇用人の数とか、そういう違いを列挙した方が、どんなサービスが必要か分かると思うので、どんどん違いを言ってください。黒板に書いていきますね」と、もう一つの黒板の真ん中に縦線を一本引き、左上に『都会』、右上に『村』と書き入れると、「板書は僕がやるよ」と何時もの様にボブが前に出て来てくれた。ありがたや~。

「それじゃあ、まず俺が思った事から言いますね」とフェリーペが座ったままでいいのに、何故か立って「都会と村の大きな違いは土地の広さ。都会ではあまり広い土地が用意できないかも」という口火を切ってくれた。

それに被せる様にアドリエンヌ様も「田舎は土地がありゅので広い庭園を造る事ができましゅね。庭園はひちゅ要でしゅよ」なんて言ってる。

フェリーペは思案顔のまま「村は単純に移動の途中で泊まるだけだけど、町中は数日間町の観光の為に泊まるかもだな」なんて一生懸命考えてくれているみたい。

「でも、村もゆっくり泊まる事があるんじゃないかな?」

「ん?メグは村でゆっくり泊まった事があるの?」

「ううん。でもお客様は貴族の方々でお金にも困って無いし、商人みたいに常に急いでる人ばっかりじゃないよね?」

「あっ、そうか。オーベルジュみたいにしてもいいのかな?」

「「ん?オーベルジュ?」」

私の一言に聞きなれない単語があって、全員の頭の上にクエスチョンマークが飛んでいる。

オーベルジュとは地球の文化だものね。

食事を摂る事を主体とした宿泊施設の事だから、こっちにはまだこういう発想はないかもね。

「えっと・・・・オーベルジュって食事を楽しむ事を主体にしている宿の事なのね。広い庭園や川とか湖とか自然を楽しみながら、三度三度の食事は贅沢に、その土地で採れるモノを主体にゆったりと食事をするの。だから一泊だけじゃなくって二泊三泊して、毎日違った料理を楽しむっていうのもありなんだよね」

「「「へぇ~」」」

「とすると、村の宿に関しては、そのオーベルジュだっけ?そういうのにするか、それともただ泊まるだけの贅沢な宿にするかを考えないとだな」という闇王様のコメントを元に、ダンテスさんに相談する事になった。