作品タイトル不明
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錬金術クラブの新入部員にボブが色々教えている横で、私たち3人とランビットは即売会に何を売るかを話し合っていた。
本当はボブも一緒のデスクに座ってくれれば話しは早いんだけどね、まだまだ手が掛かる新入部員に付きっ切りになってるんだよね。
それにしてもみんな意見がバラバラなんだけど、一人で作るよりは複数で作成した方が早く商品が出来るメリットがあるので、4人共誰かと一緒にやりたいと思っているのは共通している。
でも決定打になる案が出て来ない事もあり、また次の部活の時までの宿題って事になった。
いつになったら作るものの形が見えてくるんだろうねぇ。
翌日、3時限目が終り休憩の時間にまたファティマ様に呼び出された。
申し訳ないけど、マジでウザイ。
「あのぉ、何でしょうか・・・・」
呼び出されたのは2年の平民クラス横の廊下の一番奥。
メグたんがちょっと離れた所から私たち二人を見守っているけど、ファティマ様がそれに気づいているかどうかは不明だ。
「イベントの準備要員の可能性ならあるって言ったわよね」
「はい」
「イベントって何時頃やるつもりなの?」
「今、闇・・・・アドルフォ様を中心に日程を決めている所です。ウチのクラブだけじゃなく、学園側との調整とかもあるので少し時間が必要かもしれません。決まり次第お知らせしますね」
心して笑顔を貼り付けているけど、少し顔が強張っているのが自分でも分かっている。
「私は必ず準備のための要員に入ってるのよねぇ?」
「私には決定権はないので確約はできないですが、アドルフォ様は可能性があるとおっしゃっていたので、何か不都合があれば分かりませんが、そうでなければ大丈夫ではないでしょうか?」
「それで、そのイベントを準備する要員って全部で何人くらいなの?」
「今年がどうなるかは分かりませんが、昨年は各クラス2名づつでした」
「で、私はその要員の長になるって事かしら?」
「え?昨年、実行委員会というモノを立ち上げましたが、私の記憶に間違いがなければ実行委員会に委員長という役職は作らなかったと思いますので、今年もリーダーは作らないと思いますよ。まぁ、これも断言できないんですけどね・・・・」
「それじゃあ、あややクラブに関して私が得られるアドバンテージって何?」
「イベントの実行委員会に優先的に入れるということだと私は理解しましたけど?」
「それって大した特権じゃないって事?」
「えっと・・・・特権というのが何を指しているのか分かりかねますが、昨年の実行委員会も各クラス先着2名で打ち切られていて、委員会に入りたい方はそれ以上にいらっしゃったので、優先的に委員になれると言うのは委員になれなかった人からみたら羨ましいと思えるのではないでしょうか?」
「家にトラッツィーア家からクレームが入ったのよね。部室の入口に立つなって。でも今の話を聞くと、あややクラブにも入れてもらえない、委員会はイベントがある時だけの参加で、部員と同じ扱いじゃないし、もし何等かの不都合があれば私はその委員にも成れない可能性があるって取れたんだけど、そこのところどうなの?これじゃあ部室の玄関にも立つな、あややクラブにも関係するなって言われているみたいじゃない」
ファティマ様はイライラしているのか、無性に髪をかき上げている。
マジで面倒臭いです。
要は入部お断りっていうのを婉曲的に伝えているだけの話しなのに、どうしてそれを受け入れてもらえないのでしょうか?
この週末は大公様へ試食を持って行ったり色々やらないといけない事が多いけど、ファティマ様やモンテベルデ家が今回の事、何を思ってここまでシツコクすり寄って来るのか忙しくしている父さんに聞いてみるのも手かもしれない。
この人、私の手に余るよ・・・・。
「何度もお伝えした通り、こと、入部の可否とか何ならOKで何ならNGなのかと言った事は、アドルフォ様の御意見のみに左右されますので、私も部員と言えどその理由や結果について何も申し上げる事が出来無いんですよね。本当に申し訳ございません」
「リア、お前そんな端っこでどうしたんだ?」
フェリーペがメグに呼ばれて、私とファティマ様が立ち話している所へ近づいて来た。
「え?いえ、あっ、こちらモンテベルデ家のファティマ様です。こちらあややクラブの部員でもあるフェリーペです」
「よろしく」
「・・・・」
明るく挨拶したフェリーペをガン無視のファティマ様。
挨拶されたんだから、挨拶くらいは返そうよ。
「恐らくですが、あややクラブへの入部や、イベント毎の実行委員会についての質問で態々上級生の教室まで来られたんだと思うんですけど、こいつが説明した様に全ては部長のアドルフォ様がお決めになられるので、これ以上こいつに問いただしても何も変わりませんよ。というか、あまり何度も聞いて来られると、そういう事をお嫌いなアドルフォ様のお耳に入ってイベントの実行委員からも外される危険性が出てきますよ。色々分からない事も多いでしょうが、ここはこちらからの連絡を待ってもらえないですかねぇ」
ファティマ様は急に黙って、踵を返し、1年生のクラスへ戻って行った。
「フェリーペ、ありがとう」
「いや、メグがとても心配してたから、女から言うよりも男から言った方が威圧感が出るなら、俺が言ってもいいかなって」
「うんうん、ありがとうね」
晩餐会で頭がいっぱいなのに、これ以上ファティマ様に煩わされたくない物ね。
マジでメグもフェリーペもグッジョブ!
ありがとう。