軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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賑やか!

月曜の錬金術クラブは即売会準備でいつもより部員同士の会話の声が高かった。

もちろん、私たち二人も何を作るか確認をちゃんとした。

売れる物を作るぞぉ~!と意気揚々。

だけど、残念かな。二人で作る物や手順の話をしたら時間が無くて、結局は香水作りのアロマエッセンス製造の道具を作っただけで終わった。

そして火曜の今日は、あややクラブの日だ。

飽きないのかな?

中に入ったり、覗いたりできないのに、貴族の女子らしい生徒がワラワラ、ウチの部室を取り囲んでる。

フェリーペを先頭に、私達4人はサササッと使用人2人が護っている玄関から入った。

「ふぇ~。相変わらず女子生徒のたむろがスゴイな。何か人数増えてなかったか?」

なんてフェリーペが零していたけど、私が見たところ増えたのは女子生徒だけじゃなくって結構な数の男子生徒も混じっていた気がする。

水色のサラサラヘアーのセシリオ様が階段下の本棚スペースから這い出し、「あれはね、ドッジボール大会が思ったよりも好評で、また同じ様な大会をするなら是非委員会に登録させてくれっていう生徒も混じっていてね、特に男子生徒が増えたんだよね」と苦虫を潰した様な顔をした。

美しい顔が台無しだ。

「え?また何かするんですか?」

ウチの勇者様はポワンとしているので、偶に思った事がすぐに口から出てる気がする。

めっ!だよ。めっ。

ここはお貴族様の中でも一番気を付けないといけない人が3人もいるんだよ。

気を抜いちゃだめだよ~とビビりの私は心の中だけでメグにメッセージを送ったけど、届かなかった様だ。

「ドッジボール大会が楽しかったので、新しいイベントをするなら楽しみですね。次は何だろうって私ワクワクしちゃいます」

だぁ~かぁ~らぁ~、思った事をそのまんま口に出しちゃらめー!

二階から降りて来た闇王様、私の顔を見るなり「今日は肉まんがいい!」と宣った。

私の顔には点心とでも書いてあるんだろうか?

そんな事を思ってても、無言で頷いてキッチンへ移動していたら「月曜と水曜に飲茶がないのはどうにかならんか?」と闇王さま。

「こほん、ゲホゲホ、点心は蒸かさないといけないので、私がいないとどれくらい蒸かしたら良いか分からないのではないかと・・・・」

だって、この世界にはまだ蒸すっていう料理法がないんだもんね。

「じゃあ、錬金術クラブへ行く前に、先にここへ寄って点心を作って行け」等と厳命が下った。

「アディ、それは横暴と言うものだよ」

「え?でも此奴、いつもパパっと何でも作るだろう?点心もいつも早いじゃん」

「いや、アウレリアさんはコックじゃないから。もちろん、メイドでもないからね」

「む~~ん」と闇王様が唸っている。

あややクラブ貴族グループの良心、セシリオ様、ありがとう!

例え時々闇が混ざった笑いを浮かべていたとしても・・・・、良心は良心だ。

冷めても美味しいおやつ!

何かなかったかな?

点心が好きって事は甘くないのがいいんだよね?

事前に作ってストック!これぐらいしか思いつかないよ。

ポテトチップとかいいよね。

ナッツやチーズ、小魚アーモンドの乾きものもいいかも。健康にもいいしね。

よっし!今日は全部作って出してみよう。

あ、アドリエンヌ様用の甘い物も作らないとだね。

何にしよう。

あ!混ぜてオーブンで焼くだけ!ブラウニークッキーにしよう。

クッキーの中で一番好きだけど、チョコレートたぷ~り、ナッツたぷ~りなので、カロリーがぁぁぁということで好きでも滅多に作らない。

だけど、今日はアドリエンヌ様のためだもんね。作っちゃおう。♪ふんふん。

私のスキルで呼び出すのでなければチョコレートなんてこの国、もしかしたらこの世界にもないんだよね~。

でも、あややクラブの面々はもう当たり前に食べてるから別段目新しい感じじゃない。

料理って意外と頭を使うんだよね。

特に、複数の料理を作りながら、洗い物もするとか手順を考えるのは慣れないと大変だと思う。

地球でも西洋だと前菜とメインだけなのでそんなに料理する皿数は少ないけど、日本の主婦はすごいよね。

お味噌汁と副菜を2~3種類作ってるわけでしょ?それも毎日。

前世日本の主婦だったあの頃はコンロが3口しかなかったし、鍋類も共同住宅の狭い台所で収納できるだけなので数が知れていた。

1つの料理を作りながら次の料理の下拵えをし、2つ目を火に掛けながら、1つの目の鍋を洗う。

冷たくて良い料理から作りはじめ、熱々が美味しい料理は食べるギリギリに作る。

料理人でなく普通の主婦でも毎日こんな風に頭をフル回転させながら作ってたんだよねぇ。

すごいねぇ、日本の主婦は。

あっ、間接的に自分がスゴイって言ってるわけじゃないよ。

さて、今日のメニューで順番を考えるか。

まずは肉まんの皮を作って寝かせている間に、アーモンド小魚のアーモンドを煮ないとだね。

オーブンの予熱も忘れちゃダメダメ。

で、肉まんの餡とブラウニークッキーの種を混ぜて、クッキーはオーブンに。

肉まんを包みながら、フライパンでアーモンドと小魚を炒めよう。

フライパンは時々揺するだけだから出来る芸当だね。

肉まんの準備が出来たら蒸して、その頃にはクッキーが焼けるから粗熱を取って、その間にチーズを切って、ナッツ類と一緒に綺麗な器に盛って・・・・うん!ポテトチップスはスキルで呼び出そう!

あれは作るのは難しくないけど、直ぐに揚がっちゃうから付きっきりになるんだよね。

おほほほほ。ズルだけどこれだけの料理を一人で全部作るにはちょっとぐらいズルはしょうがないよね~♪

キッチンにお魚独特の匂いと、チョコレートの濃厚な香りが混ざり合い、ちょっと苦しい。

闇王様の実家のお金で付けてもらった換気扇はさっきからフル回転なんだけど、さすがに魚の匂いはキツイねぇ。

そんなこんなで私にしたら四苦八苦して全ての料理を用意したんだけど、最終的には、乾きものとポテトチップスは常備する様にと闇王様からお達しが出た。

ふぅ~。