軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

31

「では、次は何を何階に設定するかですよね」と次の段階へ進め様と進行して行く。

フェリーペなんて顔を顰めて「どれを何階にって決めるのは結構難しいな」なんて言っている。

心配りが出来るメグが思い出した様に、「あ、そう言えばボブの希望を聞いてなかったけど、何か希望はある?」と聞いてくれて助かった。

無口なボブは、こっちから話を振らないと意見を言わない事が多いからね。

「落ち着ける場所とちょっとした錬金術の練習ができる所があると嬉しいかな」

「落ち着けて、錬金術ができるスペースね」と、さっきのリストに書き足した。

「これって、一旦リアに任せて全体的な絵を描いてもらった方がイメージしやすくない?」

「そうだね、俺もそう思う」

メグとフェリーペが何か言ってるよ。私に丸投げ?

「絵に出来れば、家具なんかもそれを元に発注できるぞ」

およ?闇王様、今なんておっしゃいました?

絵を元に家具まで再現できるんですか?

やる気200%になってきましたよ~。

「ちょっ器なんかは私の方でしょろえまちてよ。鍋はしょっちでしょろえて貰うことになるけど」

「いいですね」

「アウレリア、お前取り敢えず明日までに絵を描いて来い。それを元にみんなの承諾を取ってすぐに工事を始めてもらおう。クラブ設立の手続きはこっちでやっておく」

「アディ、手続きするならクラブの名前を決めないとだね」

そうだった。セシリオ様の言うとおり、何のクラブかがはっきりしてないよね。

「う~む」

「ってか、何の活動をするクラブにするかがまだはっきりしてない様な気がするけど?」

そう言うセシリオ様を見て、やっぱりみんな同じ事考えていたんだねって思っちゃった。

「いやぁ、オレがやりたい事を全部やるクラブ」

「ぶふぉっ!アディがやりたい事だけって?」

「いや、みんながやりたい事もやっていいぞ」

「じゃあ、やりたいことクラブ?」

「ちょれじゃあぁ、何をしゅるクラブなのか聞いただけではわかりましぇんわ」

「アドルフォ様クラブとか?」ってフェリーペが言うと闇王様以外のみんなが噴出した。

「お前なぁ。まぁオレがやりたい事は全部やるつもりだがな」

「あややクラブ・・・・」

レオ〇と言って日本にあった『 レ(・) ジャーは お(・) 〇にしに ま(・) かせろ』というテーマパークは、レ〇マという名前がその文の頭文字を取ってつけられたという冗談の様な話を思い出した。

私の頭に浮かんでいたのは『アドルフォ様が やりたいこと全部 やるクラブ』というフレーズだった。

「あやや?どういう意味なのかな?」とセシリオ様が私の呟きを拾った様だ。

「あ、いや・・・・何でもないです・・・・」

「いやいや、アウレリアさんは部室の設計でも面白いアイデアをポンポン出してくれたんだから、クラブの命名も面白いアイデアじゃないかなって僕は思うんだよね。あややってどういう意味?」

「うっ!えっと・・・・ ア(・) ドルフォ様が や(・) りたいこと全部 や(・) るクラブの頭文字です」

額に汗の大きな粒をたくさん浮かせて言った途端、全員が腹を抱えて笑い出した。

「お前、めっちゃ面白いな」と闇王様ご自身にウケちゃった様だ。

「よし!あややクラブで行こう!」

マジですかぁぁ、闇王様ぁぁぁ。

結局、あややクラブという名称で闇王様が学園側に登録手続きをしてくれるとのこと。

ううううぅ、昔のアイドルを彷彿させる名前になってしまった・・・・。

私は今夜徹夜してでも設計図っぽい物やイラストを描き上げないといけないので、今日の勉強会は勉強は全然していないけれど、これで解散になった。

「私、リアならすんごいアイデア持ってると思ったんだよね。流石だよ」

「俺も早く部室が出来ないかと今からワクワクだよ」

「うん。僕も」と、4人で一般寮に帰りながら部室の設計について話を咲かせる。

みんなで寮の食堂で夕食を済ますと、そのままそこに残って私が描く設計図やクロッキーにああだこうだと意見を言ってくれる。

で、折角これだけの人数がいるんだからと描いたイラストに色を塗って行ってもらった。

結局、1階の玄関入ってすぐ横は作戦基地風のスペースにして、その向かいがオープンダイニングキッチン、2階へ上がる階段は進行方向に向かって右手に作戦会議室とダイニングキッチンを見下ろす位置だが、横幅を広く取って、その下の収納スペースを本棚にした。

2階に上がると階段とは反対のその先の角っちょに一人だけが座れる広めのデスクを壁に引っ付けて置いて、左側に錬金窯を置く場所を確保。壁一面に錬金術に必要とされる材料を入れる作り付けの薬棚の様な棚を可成り上の方まで取り付けた絵を描いた。

錬金術スペースのデスクに座って、ちょうど背面に手を伸ばしたらぎりぎり届く位置にシェルフ、つまり床から天井までの作り付けの収納棚を置き、隣の部屋との仕切りにした。

このシェルフは枠だけなので、物を収納しないと隣の部屋が丸見えになる。

だけど、これでこのスペースだけ他の世界から隔絶された雰囲気を出せたと思う。

シェルフの反対側はソファーや自立式ハンモック、そしてゲーミングチェアもどきをバラバラと描いた。

スペースが広いから、多少の乱雑さがあっても何となく纏まって見えるはず。

一番奥にトイレやお風呂を設置。

男子も女子も使うだろうから、お風呂は男子用と女子用の2つ。間にトイレを挟んでしまえば間違って男子が女子のお風呂に入る事はないと思う。

ベランダには家のベランダのイメージでたくさんの木や花を植え、ベンチを置く感じだ。

1階の塀の内側はスペインのコルドバの中庭をイメージした、花の小さな鉢植えをいっぱいランダムに塀に引掛ける事にする。

キッチンの所から外に出られる様にして、そこから塀の鉢植えを楽しめる様に長椅子を置くことにした。

長椅子を置いたポーチの天井をアーチにして間接照明をたくさんあっちこっち付けた。

アーチに映える照明を考えていた時、インテリアでは照明が重要という事を思い出し、作戦本部と錬金術のデスクはピンスポットで灯りを投射するタイプのランプ、本棚の隠れ家スペースはほんわりとした照明、2階のくつろぎスペースはテラスへ出るためのガラス窓をたくさんつけて、照明そのものは間接照明。

うん!これでムードたっぷり、遊び心たっぷりの隠れ家的部室案が完成だね。