軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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木曜午後となれば勉強会だ。

今日はフェリーペとボブをクリサンテーモ地区に連れて行き、初めて闇王たちに紹介した。

「じゃあ、こちらの自己紹介とかはあっちの応接室へ移動してからにしようか」と闇王様を先頭にゾロゾロと応接室へ移動した。

クリサンテーモの使用人たちがワラワラとお茶の仕度をしてくれる。

「お茶とお菓ちをどうじょ」

アドリエンヌ様がホストよろしくみんなに勧めてくれる。

男子生徒相手だといつもの毒舌は出ない様だ。

「で、オレがアドルフォ・クラッツオだ」

「で、僕がセシリオ・トラッツィーア。よろしくね」

「私がアドリエンヌ・カシャノッシャでしゅわ」

貴族サイドから自己紹介が始まり、「フェリーペです。よろしくお願いします」とフェリーペからはじまり、ボブ、メグ、私の順番で自己紹介が終ると、「お前たちが此奴らといつもつるんでるんだな」と闇王様はメグと私を指さしながらチェックを入れる。

「はい。俺とボブは教室も一緒だし、クラブも同じで、いつも4人一緒です」

「そうか・・・。今回、お前たちにこの勉強会へ参加する事を許したのは、実はある目的があったからなんだ」

「え、目的?」メグが素っ頓狂な声を出した。

「そうだ。目的だ」と闇王様は私達全員を見回した。

「オレと此奴」と言ってセシリオ様を指さし、「乗馬クラブなんだが、今年は女子生徒が大量入部して煩い事この上なくてな、乗馬クラブは辞めて、自分でクラブを立ち上げて選んだ者だけを入部させようと思ってるんだ。その方が静かな学園生活が送れるからな。で、新しいクラブを立ち上げるには最低でも7人の部員希望者が必要なんだ」と結んだ。

そりゃぁ、闇王様を狙っている女の子たちから見れば、同じクラブに入りさえすれば学科の成績とか関係なく、つまりクラスが全く一緒にならなくてもお近づきになれるものね。

お貴族様クラスは各科目で成績順でクラスが変わるから、お近づきになるのも大変だろうしね。

でもその反面、闇王様からしたら四六時中女子たちから追いかけ回されるわけだ。

そりゃぁ、嫌気もさすでしょうね。

「規則を調べたら一人で複数のクラブに入る事は可能らしいから、お前らも今のクラブに入ったまま、オレのクラブに入る事は可能だ。今だって毎週木曜ここに集まってるわけで、一種のクラブ活動って言ってしまえば言えなくもないと思う」

「しゅてきですわ!是非、ちゅくりまちょう!」

私達4人は顔を見合わせて無言になってしまった。

お互い、そのクラブに入りたいのかどうか、視線で探り合ってる状態だ。

私は嫌と言いたいんだけど、これからもずっと木曜に勉強会があるのなら、クラブの形をとっても別段不都合はないのだが・・・・。今のところ、闇王様の気まぐれで続いている勉強会という認識なので、闇王様が勉強会に飽いてしまったら解散という可能性も残されているんだけど、クラブにしてしまうと気まぐれが終っても逃れられないという不都合が発生するのだ。

他の3人にとってはどうか知らないが、私に限ってはそんな恐ろしいクラブ入りたくない。

「で、思ったんだが、毎回ここの応接室を使うより、ちゃんとした部室を作ってそっちで活動をしようかと思ってる」

「部室ですか?」

私たち3人の代表者の様にフェリーペが闇王様に対応してくれるので、気分的には楽だけど、なんかフェリーペは貴族の恐ろしさを体験していない気がするので、否定した方が良い事でもうっかり同意しちゃったりするんじゃないかとハラハラなんだよね。

「ああ、文科系のクラブ部室棟の奥に一つ離れを建てようかと思っている。独立した建物で2階建てくらいにしたい」

「おおお!それだったら隠れ家的な感じにも出来ますよね」とフェリーペは乗り気だ。

「ああ」

「本格的なキッチンも作れますか?」とメグが真剣な顔で闇王様に聞いた。

「ああ、必要なら作るぞ。なんなら食材も常に揃えておく様に使用人に言いつける事もできるぞ。他の生徒たちに悩まされない様に建物を作る事は学園側も承知している。建築費用はオレん家持ちだ。好きな様に建てられる」

「すご~い。リア、料理が出来る様になるよ」とメグは私の方に話を振って来た。

「え、キッチン?」

「そうだよ。キッチンだよ。寮の部屋にはキッチンがないけど、部室を好きな様に使わせてもらえて、食材まで用意してもらえるんだよ。リアが好きなだけお菓子作れるよ」

メグってば、ウチのレストランのデザートをここで再現という欲に塗れた瞳をランランとさせ、私の方をガン見だ。

「お菓ち・・・・」とアドリエンヌ様が思わずと言った感じで言葉を零している。

うっ!そりゃぁ、キッチンは欲しいけど・・・・。

「あなたたちの寮にはキッチンがつゅいてないの?」

アドリエンヌ様たちはクリサンテーモ専用の寮だから、一般生徒の寮の方は知らなくて当たり前なのだ。

「あ、貴族の部屋にはあるんですが、俺たちの様な平民の部屋にはないんですよ」

「なら、部室はお前らが好きに作ればいいぞ。金に糸目は付けないから、好きにやれ」と闇王様からGOサインが出た。

「フローリストガーデン 光の内装とかも全部リアがやったんだよね?あれだけ素敵なモノを作れるなら、リアにやってもらった方がいいかも?」

こりゃぁ、メグぅぅぅ。何を言ってるのぉぉぉ。

ここでインテリアをいじるにしてもスキルが使えないのよぉぉぉ。どうやれと?

ってか、クラブ立ち上げはもう決まった話なの?

「リアってば。2階建てならお風呂とかも設置できると思うし、何よりすんごいキッチンを設置しちゃってお茶し放題だよ。絶対居心地の良い場所になると思う」とメグがグイグイくる。

「ぶちつのないしょうは私がやってもよろちくってよ」とアドリエンヌ様が申し出てくれたが、「いや、お前がやれ」と闇王様から指名されてしまった!!!

こりゃぁぁ、めぐぅぅぅ。あんたのせいだからね。あうあう。

アドリエンヌ様の目が怖いよぉ。

「もう学園側には申請してあるから、工事はいつでも開始できる。ということで、今日の勉強会は部室の設計について話し合うとしよう。アウレリア、お前が仕切れ」