軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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火魔法の講堂に1年生の魔法スキル持ちが全員入ると、大きさ的にギュウギュウ感が半端ない。

スペインの闘牛場を小さくした感じの建物が講堂なのだ。

床は土で円形の演習場の周りには階段状に観覧席が設けられているのだけれど、4列くらいの少ない席数しかない。

でも、今週は1年の魔法スキル持ちの生徒が全員一緒なので、演習場に入りきらない。

結局、残りは観覧席に座っている。

というか、高位の貴族が観覧席に座り、残りの下級のお貴族様や私達平民が演習場なので、先に観覧席が埋まり、その他大勢が演習場と言った方が正しいね。

時間になると、筋肉隆々のドナルド先生が「魔法合同授業をはじめるぞ」と大きな声で授業を開始した。

ドナルド先生は火魔法の先生だ。

彼の横には大人の色気満々の水属性のマデレーン先生。

どっしりした体形なのに、筋肉はゼロに見えてしまう土魔法のサーサラ先生。

恐らくだが、最後の痩せてひょろ高い男性は風属性の先生なのだろうが、私は今まで風魔法の授業に出た事がないので名前は知らないのだ。

「今週は魔法や魔力、魔素等の属性を問わず共通の内容となるので、全員で合同授業となる。今週は毎回、この講堂に集まる様に」

「ドナルド先生からの説明が終ったので、皆さんに魔素と魔力の違いについて、まず、水魔法の講師である私から説明します」とマデレーン先生が他の先生より一歩前に出て来た。

魔素は自然界や人間、動物、植物の体内に普通に存在する物で、魔力というのは各個人がその魔素を活用し魔法という現象につなげる力の事らしい。

個人によって魔力の量が違うのだが、練習によって増やす事が出来るといった事や、魔力を使い切れば魔力が増えるらしい事が暗黙知として知られている事などを教わった。

「魔力を全部使い切ってしまうと意識が遠のきます。また、その時唱えていた魔法に魔力が足りない場合は魔法は発動しません。だから、魔力の使い切りの練習は、夜寝る前にベッドの中ですること。後、この魔力使い切りの練習は、子供の時の方が大人に比べ魔力の伸びが断然大きいので、子供の内に繰り返し実施する事をお薦めします。ただ、火魔法は火事の危険があるので、来週、各属性に分かれた授業でドナルド先生に練習方法を聞いて下さいね」

「お前ら、わかったか?夜寝る前にちゃんと魔力を使いきれよ。ここまでで何か質問はあるか?」とドナルド先生が大きな声で聞いたけど、誰も手を挙げなかったので、その日の授業はそれで終わった。

そうか、魔力使い切りは良い練習方法だったんだ。

なら、これから毎晩、醤油や味噌、米、みりん、日本酒、ウスターソース、お好み焼きのソースとか、マヨネーズとかスキルで作りまくっちゃおう!

そうだ!中華風とかのジャンもたくさん作っちゃおう。

オイスターソースや甜麺醤、豆板醤、コチュジャン、XO醤とかもいいね。

あ、杏仁豆腐とかも好きだから杏仁霜とかも作っちゃおう。

いいね、いいね。夢が広がるねぇ~。

本当は育てたい苗や種もじゃんじゃん作り出したいんだけど、こればっかりは育てる土地がないと無理なんだよね。

ポンタ村のフリアン伯父さんの所に温室を作らせてもらって、不定期に納品してもらう事も考えてみた方が良いかもしれない。

ウチの店を立ち上げるのに相当魔力を使っていたので、私の魔力も結構増えてる自覚はあったんだ。

しかし、今日の授業を受けただけで、一番知りたい事の殆どが分かったので、学園に入った甲斐があったと言える。

闇王様関連がウザイので、もう、とっとと卒園しちゃっても・・・・と思ったけど、そうしたら数少ない友達とも別れ離れになってしまう・・・・。特に、勇者メグとはずっと一緒にいたいから、やっぱ飛び級的な卒園は無しだね。ってか、飛び級の制度自体がないけどねぇ~。

ポンタ村の学校のみんなも良い友達だったけど、精神年齢が離れすぎていてどうしても私から無意識に距離を空けちゃっていたけど、学園の友達は5歳児には見えない程大人びていて、躾もちゃんとされているし、勉強の知識もある程度あるので話ししていて楽しいのだ。

アドリエンヌ様みたいに舌ったらずの子が身近にいないのも、お互いの年齢を忘れていろんな話が出来る土壌になっているんだと思う。

そのせいか、子供同士のやり取りが増え、私の精神年齢も可成り下がっちゃって年相応よりちょっぴり上に落ち着いた気がする。

ずっと子供として行動してるのも原因かな?

後、家と寮の自室に限るけど、スキルを使うのに自重する事もなくなってきた。

ちょっと気を引き締めないといけないかな?