軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第638話 大地の迷宮を挑戦した者たち

セシルがメルルたちの自信に溢れた表情に気付く。

メルルたちはアレンが精霊の園に到着する前から、この大地の迷宮には挑戦している。

2ヵ月を超える挑戦の中で、参加者を増やしてパーティーを再編し、攻略を進めてきた。

(攻略よりも強化を中心に挑戦してくれていたからな。ハクが幼体から成体になっているし)

『ギャウ!!』

「ハク、大きくなったわね」

後ろ足で立ち、後ろ足に比べて短い前足を腰に当て、翼を広げたハクが胸を張る。

白竜山脈で最初に会ったときは5メートルほどだった。

その後、人間界では試練の門をくぐる際は15メートルへと成長し、現在は全長30メートルだ。

翼を広げた翼長は100メートルにも達する。

全長100メートルで翼長300のマティルドーラに比べたらまだまだだが、すでに立派なドラゴンの「成体」へと成長を遂げていた。

(さて、こっちはと)

メルルの背後にいるタムタムにアレンは視線を移した。

『テクノウエポンになりました』

タムタムもつい先日、規格値がAランクの「テクノウエポン」まで成長を遂げていた。

機械的な発音は変わらないが、会話が流暢になっている。

【名 前】 ハク

【種 族】 亜神竜

【形 態】 成体

【ランク】 亜神

【レベル】 99

【体 力】 53194+40000

【魔 力】 41871+40000

【神 力】 81871

【攻撃力】 65011+40000

【耐久力】 53194+40000

【素早さ】 65011+40000

【知 力】 40591+40000

【幸 運】 40597+40000

【特 技】 次元乱流、氷結地獄、終焉の炎、かみ砕く、切り裂く、踏みつぶす、えぐり出す、轟く、気配察知〈9〉、竜神〈2〉、ブレス無効、魔法耐性〈9〉、物理耐性〈9〉

【覚 醒】 竜の魂、神技発動

【神 技】 竜気〈5〉、竜騎一体撃〈3〉

【武器】オリハルコンの爪:攻撃力30000、攻撃力30000、クリティカル率10%増

【防具】オリハルコンの胸当て:耐久力30000、耐久力30000、物理耐性10%増

【名 前】 タムタム

【規 格】 テクノウエポン

【性 能】 A

【操縦者】 メルル

【ランク】 アダマンタイト

【体 力】 50000(石板)+50000(規格)+12000(真超合金)

【魔 力】 50000+50000+12000

【攻撃力】 50000+50000+12000

【耐久力】 50000+50000+12000

【素早さ】 50000+50000+12000

【知 力】 50000+50000+12000

【幸 運】 50000+50000+6000

【機 能】 強化〈8〉、出力〈8)、加速〈8〉、光弾〈8〉、重力砲〈8〉、予備動力〈8〉、追跡弾〈8〉、後退弾〈8〉、人工知能〈8〉、収納〈8〉

【規格値】 約20億/1000億

(ふむふむ、2体とも随分な成長具合だ。亜神のステータスが10万くらいだからな。それで言うとハクは良い感じで育った感じか。だけど、タムタムはもう少し強くなってもいいかもしれないな。補助系のバフが効かないし)

ハクのステータスはメルスを超えて成長してくれた。

竜種は幼体、成体、老体と3つの成長を遂げて強くなるらしく、さらなる成長余地を残している。

天使Bの召喚獣とスキル「目録」の優位性からメルスの方がハクよりも優位であろうが、これだけの巨躯と幅広いブレスや肉弾戦は十分な戦力になる。

実際に、ハクが成体になったおかげで、亜神級の霊獣狩りの攻略速度が格段に上がった。

ハクとタムタムが物理的に足止めできるほどの力があるので、他の仲間たちがボコボコと攻撃し放題だ。

おかげでアレンのレベルは250まで上がった。

前世でも、ドラゴンが仲間になると、圧倒的な攻撃力に、ブレスの範囲攻撃とかなり重宝した記憶がある。

(ハバラクさんの職人としての腕もこれからどんどん強くなっていくからな)

大地の試練は攻略すると階層ごとに報酬が貰える設定だ。

【大地の神ガイアの試練の報酬】

・20階層を攻略すると、エクストラモードになれる⇒ハバラク

・40階層を攻略すると、神技を貰える⇒ハバラク

・60階層を攻略すると、大地の加護を貰える⇒ハバラク

・80階層を攻略すると、神器「大地のハンマー」を貰える

・99階層を脱出すると、大地の神ガイアが願いを1つ叶えてくれる

アレンが大地の迷宮攻略前に皆の成長具合を確認し、作戦の算段をつけているとハバラクがやってくる。

「ほれ、アレン殿とシア殿の装備だ」

「ありがとうございます」

「うむ、かたじけない」

アレンとシアは布にくるまれた武器と防具を受け取った。

何故、布にくるまれているかと言うと、アレンの要望だ。

ビリビリ

アレンはビリビリと布を引き裂き、武器を取り出す。

シアもビリビリと武器と防具を取り出した。

・オリハルコンの剣 攻撃力15000、攻撃力15000、クリティカル率10%増

・オリハルコンのナックル 攻撃力15000、攻撃力15000、クリティカル率10%増

・オリハルコンの鎧:耐久力12000、耐久力12000、物理耐性10%増

「おお! スキルの成長もいい感じでしょうか?」

ハバラクはエクストラモードになった上に、神技を手に入れた。

大地の迷宮攻略と一緒にスキル上げも順調に進めてくれていたようだ。

オリハルコンの剣がこれまで以上の輝きをもって、アレンの手に吸い付くように握られる。

(これで魔法神イシリスの作った神聖オリハルコンのコピーらしいからな。たいした威力だ)

「ふん、まあな。この年であんなでけえの鍛えさせられたら、腕の1つも上がるわな。そろそろ攻略に本腰を入れると言うからな」

胸を張るハクの爪と胸当てを見る。

それぞれ大人20人分以上のオリハルコンが使われており、成長して巨大になったハクの体に合わせて、スキル上げがてらに、新調してくれたようだ。

『ギャウ?』

ハバラクのため息をハクは理解できなかったようだ。

「皆、準備はいいわよ」

【ヘルミオスパーティー「セイクリッド」の成長具合】

・ロゼッタ 怪盗帝★★★★★

・グレタ 聖帝★★★★★

・イングリッサ 聖帝★★★★★

・リミア 魔導帝★★★★★

・ローラ 魔導帝★★★★★

※スキルレベルは転職後4~5程度

【ガララ提督のパーティー「スティンガー」の成長具合】

・全員才能は魔岩帝★★★★★

・全員アダマンタイトゴーレム

・ガララ提督 魔導盤 穴20個

・そのほか14人 穴15~18個(各エクストラスキル「体」優先)

※スキルレベルは転職後4~5程度(ガララ提督はカンスト)

【そのほか】

・テミ 予言獣 ★★★★★

・ガトルーガ 精霊師★★★★★

計2カ月の大地の迷宮攻略で、かつてないほどの力を仲間たちは獲得できたようだ。

小一時間ほど、アレンは作戦内容を説明する。

作戦は単純で、移動中も鳥Fの召喚獣の特技「伝達」を使って全体に指示をしながら進んでいくのだが、作戦内容は共有しておきたい。

セシルのツッコミも最小限にしておきたい。

「さて、皆の強化が確認できた。今から丸一日よろしくお願いします」

「また肌が荒れそうだわ。何とかなんないのかしら」

気合の入った言葉に仲間たちが返事をする中、ロザリナだけは面倒くさそうに毛先をいじりながらため息をついた。

大地の迷宮は24時間フルでの攻略になるため、肌や髪に良くないと不平を言い続けている。

セシルが「これから頑張ろうかと言うとき」という発言を言えなかった。

ロザリナの態度や発言を、誰も気にしていないからだ。

気分屋のロザリナの力が、大地の迷宮の攻略に欠かせないことを、誰もがこの数日の活躍で知っている。

仲間たちが集まり、アレンを先頭に、下の階層にある大地の迷宮入り口を目指す。

この2ヵ月の間、皆の先頭に立ってきたメルルだが、アレンに先頭を譲る。

土偶のような大地の攻略案内人の下へ足を進める。

『大地の迷宮への挑戦ですね。大地の神ガイア様は99階層の先におります。皆さまの勇気と力を試させていただきます』

99階層に到達すればゴールではない。

99階層攻略は99階層の出口を抜けないといけない。

「はい。枠いっぱいで挑戦します。召喚獣は今召喚している全てですが、2体については後ほど召喚します」

『顕現する精霊はいかがされますか?』

「精霊については、これからソフィー、ルーク、ガトルーガの3人について、交互に大精霊を出しますので、ご確認下さい」

ソフィーたち3人が交互に大精霊を顕現させていく。

『確認しました。ソフィー様、ルーク様は大精霊4体、ガトルーガ様は氷の大精霊1体のみですね。召喚獣もそうですが、他の精霊を出した場合は失格となります。また、精霊や召喚獣の出し直しは禁止しております。こちらのミニ土偶をどうぞ』

一度出したら二度と出し直せないと言う。

お腹に『24:00』と表示された小さい『ミニ土偶』を渡される。

土偶の前で説明した後、門を入ったら、召喚獣でも精霊でも出したら1回カウントとなり、倒されても、再召喚はできない。

精霊も一度顕現させると1カウントになるため、再顕現はできない。

ミニ土偶を貰った瞬間に、タイマーが作動し、時間が経過し始めた。

ここからはどんな方法をもってしても、ミニ土偶のタイマーを止めることはできない。

攻略中に、タイマーが『0:00』になった時が失敗を意味する。

アレンたちは作戦通り急いで、陣形を組んで移動を開始したのであった。