軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第498話 今後の方針と新たな力

アレンたちは、神界にやってきた。

これからどうするのかについて、考えが聞きたいとヘルミオスやガララ提督がアレンの下に集まってくる。

「じゃあ、ちょっとこれからについて話をしましょう」

アレンは審判の門を背に雲の上に座る。

なお、現在、竜王の神殿ではメルスが竜王や竜人たちの迷惑にならないよう、万を超える軍勢の移動を開始した。

「ふっかふかだね」

『ギャウ』

クレナがハクの腹の上に乗ってキャッキャし始める。

「クレナ、竜王との戦いお疲れだったな。飯を食いながらにしよう」

(フッカフカだな。神界だと雨や曇りの日とかもないな)

さながら、お日様の下での日光浴をしながらのピクニックだ。

ガララ提督は、ピクニック気分になったのだろうか。

自らが持つ魔導具袋から酒樽を取り出して、パーティーの仲間たちと酒を飲み始めた。

「ほおお……」

メルルがガララ提督たちの様子を羨ましそうに見つめている。

声も漏れている。

「メルル、せっかくの景色だ。飲みたかったら飲んでいいぞ」

「え?いいの!! やったああ!!」

アレンが許可を出すと、ガララ提督のパーティーの1人が木のジョッキをメルルに渡し、お酒を注いでもらっている。

ついでにヘルミオスのパーティーのロゼッタも酒盛りに参加する。

ロゼッタとメルルはS級ダンジョンにいたころからの酒飲み仲間だ。

休みの日はロゼッタに連れられて色々な店に行っていたようだ。

皆でピクニックの昼食のようになった中、場が少し落ち着いたことを確認したところでアレンは口を開く。

「それで、ヘルミオスさんとガララ提督にお願いしたいことがあって、今回このような形になりました」

アレンは、万を超える軍で神界に行こうとした。

しかし、それはメガデスなりに止められる気もしていた。

何万もの人々が神界に行けると言うなら、あんな大層な試しの門みたいなダンジョンを作ってまでふるいにかける必要もない。

それでも、ヘルミオスのパーティーとガララ提督のパーティーは時空神デスペラードに頼んで神界に連れていくつもりでいた。

「神界でやってほしいことがあると?」

ヘルミオスはアレンが何か頼みたいのであろうことは分かった。

「アレン1人じゃできない。自分のパーティーでも足りねえことだってことだな」

ガララ提督もジョッキ片手にどうしてほしいのか察する。

「まあ、そうです。結論を言うと、神と契約するなり交渉するなりしてエクストラモードになってください」

アレンは説明を続ける。

アレンたちは、ヘルミオスとガララ提督のパーティーと軍の協力もあって中央大陸から魔王軍の排除に成功した。

山ほどの大きさがあり、1つ当たり何十万という魔獣のいた拠点を全て破壊した。

魔王軍の活動や目的や、アレン軍の強化のため、拠点にあった施設なども全て押収した。

そこまで言ったところで、セシルはアレンの言葉の先にあることを汲み取った。

「その結果、魔王軍が新たなことをしてくるかもわからない。私たちの戦力向上は必須というわけね」

「そうなる。まあ、魔王軍は今まで俺たちのことなんて眼中になかったみたいだから、そうなるかもしれないからな」

魔王は、元は中央大陸で多くの犠牲を強いた恐怖帝の生まれ変わりだ。

どうも、計画的に事を成そうとする傾向があり、その計画の全容も分かっていない。

魔王や魔王軍がこれまで、率先してアレンたちに何かをしてきたことはない。

ローゼンヘイムの侵攻は、火の神フレイヤの神器を奪うための目くらましであった。

邪神教の教祖と邪教徒たちの一件は、人の命を集め邪神を復活させようとした。

海底の大帝国プロスティア帝国での、邪神復活の騒動は魔王が力を得るために行われた計画のようだ。

魔王は力を得て何かをしようとしているようだ。

手段を択ばず、世界を混乱と恐怖に陥れようとしているのは間違いない。

中央大陸の拠点をアレンたちの手によって破壊された。

その結果や反動で魔王軍が何をしてくるか分からない。

だが、魔神たちは何百と存在し、魔王自身もどれほどの力があるか底が見えない状況だ。

魔王軍は計画通りに力をつけ続けており、どの作戦についてもアレンたちは完全な失敗に追い込めてはいない。

アレンたちの行動は計画の誤差に過ぎないと、魔神キュベルの発言からも分かる。

「僕たちも早急に力をつけないといけないってことだね。そのために神界に僕たちを誘ったと」

ヘルミオスはアレンの焦りを理解したようだ。

地上の人間たちに今どれほどの時間が残されているのか分からない。

「はい。事態は何一つ好転してはいない。そのために神々と契約し、少なくとも全員がノーマルモードを脱却していただきたい」

ガララ提督がアレンの下に近づいてジョッキ片手に座った。

「だがよ。どうすんだ。神との契約なんてそう簡単なことではないんだろう」

アレンはノーマルモードとは何なのかといったモードの説明は以前からしてある。

ガララ提督はすぐにアレンの話を理解する。

「もちろんです。簡単ではないので、今後私たちは別行動を取って契約の確率を上げるといった方法も考えられます」

「なるほど、手段も含めて、皆に委ねると」

魔王の配下である魔神の力は、ノーマルモードでは脅威だ。

オリハルコンの装備を揃え、貴重な魔法具で身を固めているが、魔王軍にどれほど通用するか分からない。

時間が有限の中で、この神界でどれだけの力が得られるか分からない。

それぞれのパーティーには自ら判断して行動してもらう。

ここでいきなり3パーティー解散とはしないが、広大な神界で自らの道を切り開いてほしい。

「十英獣を呼ぶのもそのためということだな」

シアもアレンの話を理解する。

アレンは少しでも、魔王軍との勝利の確率を上げたい。

「そのとおりだ」

100人という枠の制限がある中、誰でも彼でも神界行きに誘うわけにはいかない。

「だが、そんなに上手くいくのか。神々はそう易々と契約を果たしてくれるとは限るまい」

シアはそのまま話を聞いた疑問をアレンにぶつける。

これまで神々が人に力を貸したことはほとんどない。

力の対価に代償を求められることもあり、簡単な話ではない。

それこそ力を貸したとなれば、「プロスティア物語」に出てくる聖魚マクリスが水の神アクアと契約を交わした話など逸話になるほどの出来事だ。

「たしかに、だが神々はなんていうか個性がある」

「個性だと?」

アレンは魔法神イシリスと時空神デスペラードが夫婦であった話をする。

この世界の神々の性格は様々で、陽気な神もいれば、気難しい神もいる。

ドワーフで構成されたパーティーに相性の良い神もいるかもしれない。

「例えば、酒神バッカス様のようにか」

ガララ提督はジョッキの中で揺らぐ酒を見ながらつぶやく。

「魔王軍との戦いに備えた神々と契約をしていただきたいです。例えば戦神とか、ドワーフでしたら信仰のある大地の神ガイア様であったりとか」

酒神を悪く言うつもりがないという前置きをしてアレンは契約する神は考えてほしいと言う。

現在はダンジョンマスターディグラグニに重きを置いているドワーフたちであるが、元々は火の神であったり、大地の神への信仰が厚かったらしい。

四大神の一柱である大地の神ガイアが力を貸してくれるなら是非もないとアレンは言う。

実際、火の神フレイヤと契約を交わしたドゴラは随分力を得た。

「神々との契約ね。アレンは聖獣と契約することが目的ね」

ヘルミオスやガララ提督、そしてアレンのパーティーにはない目的がアレンにはあるとセシルは言う。

「ああ、1体でも多く捕まえるぞ」

(聖獣マスターに俺はなる)

「あまり、大事にならないようにね」

セシルはため息をつきながら、アレンにやり過ぎないように言う。

「ああ、あと神界の散策も慎重にお願いします。どうも安全な場所とも言えないようなのです」

セシルの忠告で、皆に伝えておきたい事前情報を思い出す。

メルスから聞いた事前情報も共有しておくことにする。

「そうなのか? 魔獣がいるとかか」

神界にも魔獣がいるのかとガララ提督は尋ねる。

S級ダンジョンで仲間を失ったガララ提督は仲間思いな一面がとても強い男だ。

「いえ、何でも霊獣なる死霊のようなものが襲ってくるとか」

魔獣のような敵性の存在が神界にはいるとアレンは言う。

「そいつはつええのか?」

ガララ提督はジョッキで酒を流し込みながら、霊獣の強さの確認をする。

「霊獣によって様々ですが、Aランク以上も結構いるらしいです。だから、警戒は怠らないでください」

未知の世界なので、最初は安全に行きたい。

神々も人間の完全な味方とも言えないし、霊獣なる力を持った敵性の存在がいるとメルスから聞いた。

するとアレンに、霊獣の存在を伝えた召喚獣が現れる。

『皆の転移が終わったぞ。案内役なら俺に任せておけ』

元は創造神の第一天使で、現在はアレンの召喚獣のメルスだ。

話は聞かせてもらったと言わんばかりに、メルスは力強く神界の案内をすると言う。

「ん? ああ、そうだな。ちょっと検証が終わったら頼もうか」

メルスが案内してくれると言うなら是非もない。

『ああ、神界に住んで10万年。こんなに案内がしたいと思ったことはないぞ』

メルスにかつてないやる気が感じられる。

S級ダンジョンの家庭菜園よりも、神界の案内役をしたいようだ。

(さて、話がまとまったし、ようやくクワトロの能力を調べられるぞ)

アレンは貯まっていた聖珠ポイントを消費せず、鳥Sの召喚獣を生成する。

最初の1体目はどうも、クワトロ本体を取り込んだため、聖珠ポイントは消費しないようだ。

前回のマクリスと同様に、合成をしなくても一発で鳥Sの召喚獣を生成できる。

きっと、聖鳥クワトロが聖獣石の中に入っているからだろう。

「すまないが、出発の前に少し検証しておきたいことがあるんだ」

ヘルミオスやガララ提督への話は概ね終わった。

ピクニック気分で食事や酒を楽しんでほしいと言う。

「ああ、クワトロ様とかね」

付き合いが長いセシルは、アレンが何をしたいのか察する。

アレンの検証タイムが始まったことを理解した。

クワトロを成長レベル9に上げてみるが、当たり前のようにできるようだ。

クワトロがホルダーに収まり、成長レベル9にしてステータス上昇の加護を貰えたため自らのステータスの上昇を感じる。

魔導書でステータスを確認する楽しいお時間が来たぞと自らのステータスを確認する。

「ん? 霊力だと?」

アレンは自らのステータスの変化に気付く。

魔力の下に見慣れないステータスが表示してあった。

【名 前】 アレン

【年 齢】 16

【職 業】 召喚士

【レベル】 130

【体 力】 8515+19000

【魔 力】 13580+26000

【霊 力】 0

【攻撃力】 4756+24400

【耐久力】 4756+26000

【素早さ】 8839+46600

【知 力】 13590+49200

【幸 運】 8839+12000

【神 技】 なし

【スキル】 召喚〈9〉、生成〈9〉、合成〈9〉、強化〈9〉、覚醒〈9〉、成長〈9〉、拡張〈8〉、共有、収納、高速召喚、等価交換、指揮化、王化、〈封〉、〈封〉、剣術〈5〉、投擲〈3〉

【経験値】 約300億/400京

・スキルレベル

【召 喚】 9

【生 成】 9

【合 成】 9

【強 化】 9

【覚 醒】 9

【成 長】 9

・スキル経験値

【生 成】 約200億/1000億

【合 成】 約180億/1000億

【強 化】 約180億/1000億

【覚 醒】 約150億/1000億

【成 長】 約80億/1000億

・取得可能召喚獣

【 虫 】 封ABCDEFGH

【 獣 】 封ABCDEFGH

【 鳥 】 SABCDEFG

【 草 】 封ABCDEF

【 石 】 封ABCDE

【 魚 】 SABCD

【 霊 】 封ABC

【 竜 】 封AB

【天 使】 SA

【 - 】 S

・ホルダー(全90枚)

【 虫 】 計8枚 A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1

【 獣 】 計8枚 A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1

【 鳥 】 計21枚 S1、A14、B1、C1、D1、E1、F1、G1

【 草 】 計6枚 A1、B1、C1、D1、E1、F1

【 石 】 計5枚 A1、B1、C1、D1、E1

【 魚 】 計5枚 S1、A1、B1、C1、D1

【 霊 】 計13枚 A11、B1、C1

【 竜 】 計23枚 A22、B1

【天 使】 計1枚 A1

【 - 】

【武器】オリハルコンの剣:攻撃力10000、攻撃力5000

【防具①】甲竜の鎧:耐久力8000、物理攻撃ダメージ半減

【防具②】闇竜のマント:耐久力4000、魔法攻撃ダメージ半減

【指輪①】攻撃力5000、攻撃力5000

【指輪②】攻撃力5000、攻撃力5000

【腕輪①】魔力回復1パーセント、魔力5000、知力5000、クールタイム半減

【腕輪②】魔力回復1パーセント、魔力5000、知力5000、クールタイム半減

【首飾り】攻撃力3000、攻撃力3000

【耳飾り①】物理攻撃ダメージ7パーセント、攻撃力2000

【耳飾り②】物理攻撃ダメージ7パーセント、攻撃力2000

【足輪①】素早さ5000、転移、回避率20パーセント

【足輪②】素早さ5000、転移、回避率20パーセント

※鳥Sと魚Sの召喚獣は2つのステータスが10000ずつ上昇

※成長レベル9まで上げたAランク以下の召喚獣は1体ずつ

※成長レベル9のステータス強化加護は2つのステータスが1000ずつ上昇

※成長レベル8のステータス強化加護は2つのステータスが400ずつ上昇

※武器のステータス増強は名工ハバラクの錬金スキルの効果

※防具①②は試しの門で手に入れた

※指輪、首飾り、耳飾りの追加ステータスは魔法具師カサゴマの神技

アレンは神界に来て、新たな力を手に入れようとしているのであった。