軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第百七十二話 研修を兼ねた奉仕作業です

上級官僚試験合格者向けの研修を兼ねて、安息日の今日は大教会での奉仕活動を行う事になった。

僕、クリス、ミュウさんも研修を行う予定で、ケイトちゃんも初めての奉仕活動を体験することになった。

「今日は僕とクリスはケイトちゃんの近くにいないから、ピーちゃんがケイトちゃんや王家のちびっ子を守ってあげるんだよ」

「ピィ!」

ピーちゃんは、頑張るぞとやる気満々の返事をした。

スラちゃんやチビスライムたちも、ぴょんぴょんと跳ねていた。

そんな跳ねているチビスライムに、新たに一匹のスライムが加わっていた。

「りんごちゃん、がんばろーね」

ケイトちゃんと仲良しの赤いスライムは、その色からリンゴちゃんと名付けられた。

水魔法と火魔法が使え、上手く成長すると水蒸気爆発も起こすことができる。

リンゴちゃんは、アクアちゃんやリーフちゃんと同じく攻撃系に特化したスライムだ。

勿論、スラちゃんたちと一緒に頑張って魔力の訓練を行っていた。

準備も出来たところで、さっそく馬車に乗り込んで大教会に向かったのだった。

「「「「「おはよー!」」」」」

王家のちびっ子とルートちゃんが、元気よく僕たちを出迎えてくれた。

そんなルートちゃんの側には、フリージア祖母様の姿もあった。

「今日は、ケイトちゃんも初めて奉仕活動に参加するよ。みんなで、色々と教えてあげてね」

「「「「「まかせてー!」」」」」

ケイトちゃんよりも年下のビアンカちゃんも、頑張るぞと張り切っていた。

すると、更にこの人も姿を現したのです。

「皆さん、おはようございます」

「おはようございますわ」

「「「「「ガルル!」」」」」

ミュウさん、ティオさん、そしてキングレオ達が姿を現した。

すると、何故かキングレオの幼獣が混ざっていたのだ。

「この子は、先日別の違法ブローカーから保護された子です。私達に一次的に預けられたのですが、みんなは仲間にすると張り切っていまして……」

「「「「「ガウッ!」」」」」

魔獣たちが元気よく返事をし、ミュウさんも苦笑するばかりだった。

そして、魔物達はケイトちゃんの所に行ってワチャワチャとしていた。

「ふふ、仲がいいのはいいのではないかしら。どっちにしても、独り立ちできるまで色々教えなければならないのよ」

今日の奉仕活動のちびっ子達の引率としてやってきていた王妃様が、ニコリとしながらワチャワチャしているちびっ子たちを見つめていた。

王太后様は公務で不在で、メアリーさんはイリスちゃんの育児中だ。

ユキちゃんは、王太后様の護衛として張り切ってついて行ったという。

「僕たちは、今日は聞き込みをやるよ。何かあったら、王妃様にキチンと言うんだよ」

「「「「「はーい」」」」」

「「「「「ガウッ」」」」」

みんな揃って、とても元気な返事をした。

シロちゃんとレモンちゃん、それにケイトちゃんが抱いているリンゴちゃんも頑張るぞと触手をフリフリとしていた。

そして、研修を兼ねて来ているのは僕たちだけでない。

「上級官僚にもなると、時に他の者を身を挺して守る事もある。また、各地に移動する時に襲ってくる魔物を撃退する必要もある。全ての上級官僚に言っているが、ある程度の武力は必要だ。今日の護衛活動も、抜かりなくやるように」

「「「「「はい!」」」」」

前回怒られて昼食会に参加できなかった五人は、今日は偉い人達の護衛をする事になった。

ゴードン様も、重要な任務だと激を飛ばしていた。

五人は真剣な表情をしていて、あの様子だと多分上手くいきそうですね。

シュイン、ストトトトン。

ジュージュー。

「相変わらず、【蒼の治癒師】様がお連れしているスライムは凄いですわね」

「本当ですわね。食材を切るだけでなく、料理までしていますわ」

リーフちゃんとアクアちゃんは、何とマイ魔導コンロや鍋などを買い揃えていた。

もはや炊き出しはお任せと言わんばかりに張り切っていて、シスターさんや手伝ってくれる貴族令嬢もかなりビックリしていた。

サッ。

「ブルル」

「うおっ、何だ何だ!?」

そして、スラちゃんも華麗に馬を乗りこなしており、鑑定魔法で見つけた悪者を次から次へと捕まえていた。

やはり王都の炊き出しだけあって、犯罪者も数多く並んでいた。

連行される人を見る度、護衛についている五人はかなり驚いていた。

「あれ? 今日は【蒼の治癒師】様は治療じゃないんですね」

僕がバインダーを手にして色々な人から話を聞いていると、不思議そうに尋ねてくる人が沢山いました。

どうも、僕といえば凄い治療って思っていたみたいですね。

「今日は、上級官僚として皆さんのお困り事を聞いています。研修の一環です」

「【蒼の治癒師】様も、もうそんなに成長されたのですね」

特に年配の人から感慨深そうに言われていて、立派になったと褒めてくれる人もいました。

そんな僕の事を、王妃様もにこやかに見つめていた。

こうして、ここまでは何事もなく奉仕活動は進んでいったのだった。