軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第百二十六話 ノーム準男爵家とメダリオン男爵家の顔合わせ

翌朝、僕とクリスは毎日の訓練を終え、直ぐに着替えてノーム準男爵家に向かった。

もちろん、ノーム準男爵家とメダリオン男爵家の顔合わせのためだ。

既にガイアさんと顔を合わせているとはいえ、こういうのはキッチリとやらないといけない。

それはエレンお祖父様とフリージアお祖母様も同じで、メダリオン男爵家の人々を出迎える為に朝から忙しく動いていた。

「ルートちゃんは、新しいお兄ちゃんができるのは楽しみかな?」

「うん!」

僕とクリスは、応接室でルートちゃんを預かって暫く待っていた。

ルートちゃんは、新しい人に会えるととてもニコニコしていた。

ルートちゃんは待っている間もテンションが高く、ルートちゃんの相手をしているスラちゃん達もちょっと大変そうだ。

「失礼します。メダリオン男爵家の方々がお見えになりました。玄関ホールにお集まり下さい」

「あい!」

暫くルートちゃんと遊んでいると、遂にメダリオン男爵家の人々がやってきた。

僕とクリスは、元気よく返事をしたルートちゃんと手を繋いで玄関ホールに向かった。

玄関ホールには、ガイアさんと共に二人の中年夫婦の姿があった。

中年男性はガイアさんと同じ銀髪をビシッとオールバックに整えており、如何にもできる人という印象だった。

対して中年女性は紫色のセミロングヘアで、とても温和で優しそうな人だった。

スラちゃんチェックでも全く問題ないし、僕もとても良い人という印象だ。

すると、ルートちゃんがトコトコと三人の前へと歩いていった。

「あい!」

「おお、元気よく挨拶できたな」

「ええ、そうですわね」

ルートちゃんが元気よく手を挙げながら挨拶し、中年夫婦もニコリとしながらルートちゃんの頭を撫でていた。

とても和やかな雰囲気となり、これならきっと顔合わせも上手くいくと思った。

さっそく、応接室に移動して自己紹介をする事になった。

「メダリオン男爵家のチャーチルと申します。昨日は、息子がお世話になりました」

「妻のイザベラですわ。こうして皆様と良い縁を結べ、本当に感謝いたします」

メダリオン男爵夫妻の二人は、挨拶からもとても良い人だというのが伝わった。

年下の僕にも丁寧に挨拶してくれるし、よく見るとイザベラさんは大教会での奉仕活動で見たことがあった。

一人息子のガイアさんも、昨日の時点でとても良い人だと感じていた。

「ルー!」

「ふふ、元気よく自己紹介できましたね」

ルートちゃんも、元気いっぱいに自己紹介をしていた。

イザベラさんも、ルートちゃんをとても可愛らしく思っていた。

「近い内に、ダイナー男爵家とレイカー男爵家の方にもご挨拶させて頂きますわ。こうしてケン君を通じて、素晴らしい方と知り合うことができますわ」

「軍の要職にあり、ルーカス様の信頼も厚いと聞く。私も、挨拶させて貰う予定だ」

イザベラさんとチャーチルさんは、時期を見て両家に挨拶に行くことになった。

既に、ビーズリーさんにも簡単に話が伝わっているらしい。

きっと、両家も大歓迎するはずだ。

そして、やはり今日の主役はこの子だった。

「ルートちゃん、せっかくだからガイアさんに抱っこしてもらったら?」

「いいよ。こっちにおいで」

「わーい!」

シンシアお姉様に勧められて、ルートちゃんはガイアさんのところにトトトと歩いていった。

そして、ぽすっとガイアさんに抱っこしてもらった。

「えへー!」

「ルート、お兄ちゃんに抱っこしてもらって良いわね」

「うん!」

ルートちゃんは、フリージアお祖母様に満面の笑みで返事をした。

ルートちゃんのお陰で、本当に和やかに顔合わせは進んでいった。

メダリオン男爵家の人々が良い人だからこそ、ルートちゃんも安心しているのだろう。

「皆様、お食事のご用意ができました」

「おお、そうか。では、食堂に案内しよう」

エレンお祖父様は、メダリオン男爵家の人々をパーティーも開ける部屋ではなく敢えて食堂に案内した。

身内の利用するところに案内することで、ノーム準男爵家がメダリオン男爵家と友好的関係だとアピールする効果もあった。

「こちー!」

ルートちゃんも、元気良くみんなのことを案内していた。

一緒に先導する使用人も、ルートちゃんに思わずニコリとしていた。

そして、予め決められていた席に案内され、飲み物が配られた。

「それでは、ノーム準男爵家、メダリオン男爵家、アスター男爵家の益々の発展を祈願して乾杯とする。乾杯!」

「「「「「乾杯!」」」」」

エレンお祖父様の音頭で、昼食が始まった。

まだお昼なので、飲み物は全員ジュースだ。

談笑しながら、みんなにこやかに食事をしていた。

「おいちー!」

「良かったわね。よく噛んで食べるのよ」

「あい!」

ここでも、ルートちゃんの明るさでとても盛り上がった。

セリナさんも、一生懸命食べるルートちゃんにニコリとしていた。

今日は、この場にいる全員がルートちゃんにニコニコとしていた。

こうして、無事に両家の顔合わせを終えることができた。

「それでは、式の日程などまたご相談させて頂く」

「お待ちしております。それでは、我々はこの辺で」

全員で玄関に移動し、それぞれが別れの挨拶をした。

エレンお祖父様とチャーチルさんも、ガッチリと握手を交わした。

「じゃーねー!」

そして、メダリオン男爵家の人々は馬車に乗って屋敷を後にした。

ルートちゃんは、馬車に向かって両手をぶんぶんと振っていたのだった。

「ルートのお陰で、とても良い顔合わせになった」

「本当ね。ありがとうね」

「えへー」

エレンお祖父様とフリージアお祖母様に褒められて、ルートちゃんはとてもご満悦だった。

実際に、今日はルートちゃんのお陰で終始和やかな雰囲気だった。

そして、とても頑張ったルートちゃんは、直ぐにスヤスヤとお昼寝をしたのだった。