軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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とりあえずニコラスさんの発言から、バルトチェッラ侯爵家の人たちを若干面倒くさいに分類した私ですが……帰り道、早速それが妥当であると思いました。

何故ならば、帰り道……私たち使用人用の出入り口ってのがあるんですよね。

ただ身分の問題とかで出入り口を分けていたり、人数が人数ですのであっちこっちに出入り口があるわけです。

馬車で通るお偉いさんなんかは正面出入り口を使っておられる方が多いですが、私は騎士隊側の出入り口を最近使っております。

何故ならアルダールと待ち合わせすることが多いから。

で、今日もアルダールと一緒に帰れそうだったので私はそっちに向かったわけですが……そこにはハンスさんの姿があったんですよ。

アルダールもいましたけどね?

で、アルダールはアルダールで苦笑しながら私に歩み寄ってきて「帰ろうか」なんて爽やか笑顔なんですけど。

「アルダール……」

「うん。あっちは気にしないでいいよ。もう面倒くさいから」

「ちょっとひどいな!? 助けろよ友達だろ!?」

「だけどそっちの子はお前に助けを求めているんだからまずはハンスが頑張ったらいい」

「薄情者!!」

しれっとアルダールが突き放したハンスさんの前には、そう……バルトチェッラ侯爵家の三男坊ハンスくんがいるわけですよ。

いやあ、やっぱり背が大きいこと……。

将来は騎士かな? ははは。

「大丈夫なの、あれ」

「本当に無理ならハンスもちゃんと実家を頼るだろうから大丈夫。あっちにもこっちにもいい顔をしたいなんて無茶なことをするから余計な苦労を拾うんだといい加減学んだ方がいいんだ、あいつは」

さらっとアルダールが厳しいことを言いましたが、確かにそれはその通り。

あっちもこっちも平和に解決できたら最高ですが現実はそうはいかないものですからね。

むしろあちらを立てたらこちらが立たない、そんな状況の方が多いですもの。

どうやらまた何か……まあ、多分ですけど叱られて大変なことになったハンスくんがハンスさんを頼りに……わかりづらいな!

とにかく、ハンスさんが頼りになるお兄さんぶった結果が今泣きつかれて困っているってところでしょうか?

全面的にアルダールに賛成である私としては、ハンスさんに『頑張って!』というエールだけジェスチャーで送っておきました。

チラッとハンスくんがこっちを見た気がしますが、気づかなかったふりをしておきましょう。

なんせキミが叱られたんだとしたら、そうしろって言ったの私ですしね……。

ここで私と彼が接触したら、バルトチェッラ侯爵がわざわざ出向いてくれたことが全部台無しになっちゃうじゃないですか。

(まあ、ハンスさんを頼ってきた段階である意味台無しだけど)

大丈夫かなあ、バルトチェッラ侯爵。

これでレムレッド侯爵がどういう立ち位置でいらっしゃるか存じませんが、これを理由に立場が弱くなるとか生じてしまわないといいですけど。

(……こっちが望んで関わったわけじゃなくても、関与したことによって……とかまた厄介なことに巻き込まれたらたまったもんじゃない)

家に帰ったらアルダールにもお願いしておきましょう。

ハンスさんに、こっちに面倒事をこれ以上持ってこないでね……って。

まあ、 友人(・・) として最低限の助力は惜しまないつもりではありますけど!