軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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後宮筆頭にちょっとだけアドバイスをもらいつつ、自分のことだけではなく次の行事――すなわち、生誕祭に向けてプリメラさまの準備を進めております。

生誕祭のドレスはもうすでに発注済みとは言え、滞りなく進めなくてはなりませんからね!

とはいえ現在のプリメラさまは三ヶ月ほど先のその生誕祭に向けて、王太子殿下への誕生日プレゼントの選別に頭を悩まされているわけですが……。

「ああーん! 決められないよう!!」

「まあ。まだまだ時間はございますよ、プリメラさま」

「そうだけどぉ……」

(とはいえ、フルオーダーメイドでジュエリーを……って言われたらかなり難しい時期だけどね)

まあプリメラさまが悩まれているのは、万年筆のオーダー用紙なんですけど。

プレゼントはかなり前から万年筆と決められていたのですが、デザイン、素材、中に入れ込むインク……それら全てに対してあれじゃないこれじゃないとずーっと悩んでらっしゃるんですよねえ。

この世界では羽ペンやガラスペンも存在しますが、万年筆も存在するのです。

ただ……とても高額なのが玉に瑕と申しましょうか。

一般市民どころか下級貴族には手が出ないお値段だということだけ伝えておきますね。

その代わり、耐久性や使い勝手で言えば抜群なんだとか。

魔法もかかっているのでお手入れも楽だと聞いています。

「どうしよう……お兄さまならどれもこれも似合いそうだわ……」

王太子殿下に似合うのはこれだ! ってすぐに決められる部分もあれば、やっぱりアッチが良かったかも……と悩んだりする姿は年相応で大変可愛らしいです。

きっと王太子殿下もこのお姿を見たらキュンとしてデレデレしちゃいますね!

いやまあ、デレデレするのは国王陛下だけでいいんですけども。

厳しいけれど常識人な王妃さまや、真面目を地でいく王太子殿下まで陛下みたいになっちゃったら国の将来が……って、いえ、陛下は大変優れた治世者であらせられます。はい。

でもほら、色々と……ねっ?

色々とあるじゃないですか! こう、色々と!!

「軸は金属の方が長持ちするっていうから長く使っていただきたいけれど、やっぱり木の質感の方がお仕事には使いやすいわよね……」

プリメラさまとしてはいつかお嫁に行ってしまった後も使ってもらえたら嬉しいという気持ちがおありのようで……今の王太子殿下との関係なら、絶対に壊れた後も大事にしてくださいますよ!

というか、どれだけ壊れても修理して使ってくださるんじゃないですかね?

(まあ言うだけ無粋だものね)

ああーでもこの悩んでいる姿、写真に残したい。

どうしてカメラがないんだろうと何年悩んでいることか!

BBクリームについてはもう諦めがついてますけど、やっぱりカメラは欲しいですよねえ……。

魔法があるんだから誰かこう、開発してくれないかしらと願うばかりの今日この頃です。

「……ユリアはどうするの?」

「え?」

「新年祭の贈り物!」

「あ、あー……」

そうなんですよねえ、プレゼントを私も考えておりまして。

いえね、正直もうすぐ結婚式でバタバタしているとはいえ一緒に暮らしているので隠すのが難しいと言いますか、一緒に出退勤していたら用意する暇なくなーい?

ってことで新年祭の時用に、実はミッチェランにケーキを予約済みです。

アルダールの好きなパイがいいかなと思ってチョコレートパイですよ!

それとは別にワインをね。

「そうなのね……大人はワインもプレゼントにできるのね……! でも、今は参考にならないや……」

「ディーン・デイン様には何か贈られるのですか?」

「うん! あのね、おばあさまに習ってタッセルを作っているの。大切な人を思って作ると、お守りになるんですって。鞄にでもつけてもらえたら嬉しいなあって……」

へへっと年相応に笑うプリメラさまの可愛いこと!

あー、やっぱりカメラがほしいなあ!