軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

97.スーパーフード?

年末年始のバタバタがようやく収まった頃、私の6才の誕生日がやってきた。

私の希望で、家族だけのささやかなパーティーを開くことになった。ただ、家族と言っても4人の他に祖父母、叔母家族、使用人、私兵団も含まれるので、人数的にはささやかになるわけもなく…結局、いつも通りBBQで誕生日を祝うことに。

いつもと違うのは、準備を一切ジョアンにさせないこと。ジョアン的には一緒に準備する事もBBQで、何より準備も大好きだったが全員から否と言われれば諦めるしかなかった。

だから、パーティーが始まるまで自室でボーッとしていた。

それにしても驚いたわねぇ〜。

まさかジョアンの誕生日が、前世の私の誕生日と同じだなんて…。これも、私が転生した理由の一つなのかも知れないわねぇ〜。

それにしても、あっという間の1年だったわね。と言っても、前世の記憶が戻ったのは洗礼式だったから、正確には1年たっていないけどねぇ〜。

でも去年は、料理をして、訓練して、キッチン用品を作って……なかなか充実していたわ。

今年も、訓練は怠らないようにしないと、それに料理や裁縫も色々やりたいわ。孤児院の子達との約束もあるし。

あっ、やだ、そんなことより弟か妹が出来るんだったわ。色々とお母様を手助けしないと。

そうだ!編み物で赤ちゃんの足を守るベビー靴下でも作ろうかしらねぇ。きっと、私の手のひらぐらいかしらねぇ〜。

そう思い、自分の手を見る。

そう言えば、セルフサーチをしてからしばらくたったわねぇ〜。何か変わっているかしら?

【サーチ】

[ジョアン・ランペイル]

ランペイル家、長女。6才。【無】属性。

状態:健康だが、多少の疲れあり。

以前よりも筋肉量は増えている。

何度も言うようですけど、何事もほどほどに

しましょうね。

補足:転生して、精神年齢が身体に引っ張られてい

る。

身体が成長すれば、精神が若返っていくよ。

精神年齢:60才。

うわぁ〜。本当に精神年齢が若返ってるわねぇ〜。

あっ、ついでにステータスも確認しましょうかねぇ〜。

えーっと【ステータス】。

[ジョアン・ランペイル]

《状態》

健康

《属性》

《 技術(スキル) 》

サーチS

ストレージS

リペア

ファーストエイド(《おまじない》)

アクア

ドライ

アシスト

転移

うん、よし!【転移】が増えただけで、後は変化なしね。また、なんか増えたりしてたらビックリするからねぇ〜。でも、ファーストエイドが《おまじない》になってるわ。

スキルが基本3つだって、お父様は言っていたけど、これもチートってやつかしらね?

……それにしても、暇だわ。

準備ぐらいしても良いじゃないね?誕生日なら誕生日の人の希望を叶えてくれても良いじゃないの?

あっ…そう言えば、昔、私の誕生日で孫達が準備するから外出してくれって言われたことあったわねぇ〜。

ふふふっ、あの時と同じねぇ〜。

ふぅ〜何にもしてないけど、ちょっと小腹空いてきたわ。

何かストレージにあるかしら?

えーっと、あっ、蒸かし芋があったわ。あれ?この蒸かし芋で干し芋出来るかしら?確か干し芋って蒸かし芋から作るってテレビで見たような気がするわ。

【ドライ】

手にした蒸かし芋が乾燥していく。

出来たかしら?……モグッ……うん、美味しい。

やっぱり、蒸かし芋より干し芋の方が好きだわ。蒸かし芋は口の水分が持っていかれるから、あまり好きじゃないのよねぇ〜。

でも、出来るならちょっと炙りたいわよねぇ〜。軽く焦げ目があればなお良し。

あっ、干し芋をサーチしておこうかな?

【サーチ】

[干し芋]

蒸した甘露芋をドライフルーツにしたもの。

長期保存可能。

効能:むくみの解消。高血圧の改善。便秘解消。

老化防止。シミの予防。疲労回復。

貧血予防。冷え性予防。

食べ方:そのまま食べても美味。

ダイエット中の甘みの補給におすすめ。

ただし高カロリーなので食べすぎ注意!

補足:ジョアンがスキルで乾燥させた為、

効果が通常の3倍増し(今のところ)

美容目的には、もってこい!!

高カロリーの為、非常食にももってこい!!

あっ……。今までで1番の効能があるドライフルーツになってる。スーパーフードを作っちゃったかしら?

ともかく高血圧改善のために、後でトム爺さんに持っていこうかしらねぇ〜。

いつまでも元気でいて欲しいからねぇ〜。

トン、トン、トン。

「サラです。ジョアン様、いらっしゃいますか?」

「いますよぉ〜。」

ガチャ。

「失礼します。お茶をお持ちしました。」

「ありがとう、サラ。ちょうど飲みたいと思っていたの。どう準備の方は?」

「はい、順調に進んでいますよ。それで、ジョアン様も厨房と演習場に来なければ出歩いても大丈夫とのことです。」

「あー良かった。1人でいるの飽きていた頃なの。」

んーーっと、立ち上がり伸びをする。

「厨房と演習場以外なら大丈夫なのよね?じゃあ、ちょっとトム爺さんの所に行ってくるわ。」

「トムさんの所ですか?珍しいですね。」

「うん、ちょっとねぇ〜。」

そう言って、自室を出て使用人寮の隣にある小さな庭師の作業小屋に向かう。

玄関を出た所で、お祖父様とお祖母様に出会う。

「おや、どこへ行くんじゃ?」

「トム爺さんの所に行こうと思って。」

「トム?また、珍しい。どうした?」

「えっと、トム爺さん高血圧なんですね。それで高血圧改善になる食べ物渡そうかと…。」

「「高血圧改善!?」」

「えっ?あっ、はい。あれ?もしかして……。」

「何を隠そうワシも高血圧なんじゃ。よし、どれワシも一緒に行こう。」

そう言って、ジョアンを抱き上げる。

「何も隠してないでしょうに。はぁ〜、じゃあ、私も行きましょう。で、ジョアンちゃん、もしかしてスキルで作ったのかしら?」

「あっ、はい。まだ誰にも言ってなかったんですけど、前世で高血圧改善に効くって聞いたことがあるんで。サーチでも確認済みです。」

「前世のジョアンちゃんは高血圧だったの?」

「いえ、亡き主人が……。」

「あぁ〜なるほど。どこの世界でも夫が高血圧だと苦労するわよねぇ〜。」

と、お祖母様がお祖父様をジト目で見る。

「うふふっ。本当に、そうですよねぇ〜。」

と、私も頷く。

「もう、勘弁してくれ。2人で言われると居た堪れないわい。」

「「ふふふっ。」」

お祖母様と私は顔を見合わせて笑う。